詰将棋メモ(2016年7月1日)

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推理将棋第102回解答(3)

[2016年6月30日最終更新]
推理将棋第102回出題の102-3の解答、第102回出題の当選者(S.Kimuraさん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第102回出題  推理将棋第102回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


102-3 上級  金少桂 作    不当な関係   10手

「隣の10手で詰んだ将棋、歩頭への着手がやたらと目立っていたね」
「数えてみたら、"先手の歩頭"への着手が3回、"後手の歩頭"への着手も3回あったよ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 『先手の歩頭』への着手が3回
  • 『後手の歩頭』への着手が3回

出題のことば(担当 NAO)

 各々の歩頭とはどの地点か、推理しよう。

追加ヒント

 『先手の歩頭』への着手は5、6、8手目。『後手の歩頭』への着手は3、5、10手目。5手目が『先手の歩頭』と『後手の歩頭』を兼ねる。


推理将棋102-3 解答  担当 NAO

▲7六歩  △6四歩  ▲4四角  △6五歩
6六角  △同 歩  ▲6八玉  △5六角
▲5九金右 △6七角成 まで10手.

(条件)
・『先手の歩頭』3回(5手目▲66角、6手目△66同歩、8手目△56角)
・『後手の歩頭』3回(3手目▲44角、5手目▲66角、10手目△67角成)

Suiri1023

本作は、"先手の歩頭"、"後手の歩頭"への着手がいずれも3回となるよう手順を構成する作品。単に歩頭の着手を合計6回重ねても詰みがありませんが、一工夫して"先手の歩頭"と"後手の歩頭"の双方を1回づつカウントする1手、すなわち一間離れた"先手の歩"と"後手の歩"の間に飛び込む1手を織り込んで、合計5回の"歩頭"着手で詰形を築いていきます。

解図のポイントは以下の2点です。

(1) "歩頭"の回数を稼ぐ形=一間離れた歩の配置を目指す。
(2) 最終手が歩頭の着手で詰む形=8段目の先手玉に対し6段目の後手歩~歩頭の7段目着手で詰む形を目指す。

  • 後手が指す5手
    後手の着手5手のうち、歩突きは少なくとも3手必要で4~6段目に着手。後手の6段目の着手は"先手の歩頭"になる。後手の残りの2手は"歩頭"への駒打ちととどめの1手"後手の歩頭"7段目着手に振り当てる。
  • 歩と歩の間への着手
    先手方が、"7段目の先手歩"と"5段目の後手歩"の間に着手できれば、"先手の歩頭"と"後手の歩頭"双方を満たす。このとき、6段目の歩と歩の間にすぐ移動できる駒は角しかなく、着手は▲66角に決定。後手は△64歩~△65歩と6筋を攻める間、1手余裕がある先手は▲76歩~▲44角~▲66角と進め、44角で"後手の歩頭"1回を稼ぐ。初手から「▲76歩 △64歩 ▲44角 △65歩 ▲66角」ここまで、"先手の歩頭"が1回、"後手の歩頭"が2回。
  • とどめは歩頭
    ▲66角の後、△66同歩が"先手の歩頭"の着手で角を入手。66歩の頭、67着手の一手での詰みを狙い、"歩頭"の角打ち~"歩頭"の角成りの詰形を目指せばよい。68玉型が67角成で詰む形。6手目から「△66同歩 ▲68玉 △56角 ▲59金右 △67角成」まで。8手目△56角が"先手の歩頭"の3回目、とどめの角成が"後手の歩頭"3回目でぴったり。

1手で2回の"歩頭"着手を稼ぐことに気づいた後も、直ぐには6筋攻めが見えづらく、謎解き要素の詰まった好作でした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(作者) 「今回拙作が初採用。先手の歩頭への着手3回と後手の歩頭への着手3回、歩頭への着手が合計6回と思ってもらえればしめたものです。どんな反応が返ってくるか楽しみにしています」

斧間徳子 「歩頭でない手が5手あるとはずるい、という声があがりそうだが、このきれいな条件はすばらしい」

変寝夢 「3+3=6手ではなかったのか。うまいとみるかそんなのありーとみるか。44角から66角が好手順」

渡辺 「こういうまとめ方があったとは…。このアイデアは買い。これは書きようによっては一条件とも出来る簡潔さ。その昔9手で『先手の歩頭への着手が3回/後手の歩頭への着手が2回 』とその逆をmixiで出題していたのですが、すっきりしなかったのを思い出しました」

■渡辺さん作の9手詰は『"先手の歩頭"への着手が3回/"後手の歩頭"への着手が2回
』と『"先手の歩頭"への着手が2回/"後手の歩頭"への着手が3回』のツインで、本作
と狙いは同じでした。金少桂さん作は、+1手を"後手の歩頭"への玉方の手に振り当て
る10手で実に美しくまとまりました。

RINTARO 「いやぁ、難しかったです。双方の角を使う手ばかり読んでいました。
64歩65歩の牛歩戦術が間に合うんですね。恐れ入りました」

占魚亭 「76歩34歩44角同角や76歩34歩66角同角の筋を考えていたので、64歩は全く浮かびませんでした。ヒントに助けられました」

Pontamon 「初手と3手目で手順前後がない81手順のうち、歩頭への着手数を稼げそうな「76歩、34歩、66(44)角、同角」と「46歩、34歩、45歩、44角」に絞って考えたのが失敗。先手4筋の替わりに後手6筋の歩を突く順を考えるとすんなり解けましたが、この盤面反転までに時間がかかりました。不動の後手角なのに、先手の角を取って、打って、成ってが間に合い、しかもその3手全てが歩頭の着手だったとは」

はなさかしろう 「これは、凄い。まず、ものすごく難しかった。裏推理を使いましたが、▲76歩△34歩▲44(or66角△同角と、▲46歩△34歩▲45歩△44角の紛れからなかなか抜け出せず、詰め方も二枚角や中段玉からなかなか離れられませんでした。本手順はせっかく作った一間を△同歩でつぶしてしまうのに抵抗がありましたが、この歩が最後に利くんですね。最短9手の詰みに更に1手加えて条件を整える、素晴らしい離れ業です」

DD++ 「危うくおもちゃ箱で初めてヒント待ち戦術を取るところでした。▲76歩▲66角△74歩▲75角△同歩と5手で延べ4回を達成できてしかも攻方が3手も残る形を先に見つけてしまったばっかりに…」

■4筋の歩や74歩など、いろいろな誘い手もありましたね。

山下誠 「後手2・4手目の素朴な歩の突出しに考えが全く及ばない。直前ヒントがなければお手上げでした」

小山邦明 「詰形が見えず苦労しました。角だけではなく、歩で歩頭の手があるのが、大変面白くて難しい手順になっていると思いました」

加賀孝志 「歩頭の意味が分かりづらかった」

波多野賢太郎 「これは難しくて、締め切り前ヒントでようやくでした。この条件では詰上がりがさっぱり浮かばず、生角二枚では詰まず、困ってしまいました。最後の角成が後手の歩頭になるのが盲点でした」

飯山修 「昔「ヒントでピンと」という番組がありましたが、今回の直前ヒントはこの言葉がピッタリ。後手の歩頭といえば、どうしても四段目ばかりのイメージにとらわれ、直前ヒントが出るまではまるで判りませんでした」

小木敏弘 「締め切り前ヒントで解きました。6筋が抜けていました。完敗」

隅の老人B 「ヒントに従って、指し手の歩頭への指し順表を作成。これで解決」

諏訪冬葉 「ヒントを見て『5手目に双方の歩が1マス開けて向かい合う』を目指しました」

S.Kimura 「てっきり中段玉で詰ますと思っていたので,ヒントを見てもしばらく答えが分かりませんでした.最終手も確かに歩頭なのですが,通常の将棋の感覚からすると盲点になりますね」

たくぼん 「ヒント無ければ解けなかったでしょう。56角~67角成が見え難い」

布哇斎 「これは、回答を出した今でも、ノーヒントではどう解くか全くイメージできません。『"先手の歩頭"への着手が3回、"後手の歩頭"への着手も3回』という条件だけで、正解がこの形一つに限定されているのですね。そう考えるととても凄いです。
ただ、こちらも解き始めたときにはヒントが出ていたため、見てしまったらやはり数分でした。ヒントだけで6手目までが2通り(後手が2筋を突くか6筋を突くか)に自動的に絞れてしまう上、2筋は詰みそうに見えないので、残り4手、しかも攻めに使えそうなのが手持ちの角と盤上の歩1枚ずつとなると、詰ませる方法はとてもシンプルです。そういう意味では、ちょっとヒントが多かったかなと感じました」

ジェシー(無解) 「時間切れです。詰み型のイメージが浮かびません・・・」

■今回の上級は解図の道標が少なく難問でした。ヒント待ちの方も多かった。


正解:22名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  金少桂さん  小木敏弘さん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  テイエムガンバさん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  布哇斎さん  変寝夢さん
  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん


総評

渡辺 「今回は待ち手特集になりましたね。私がmixiの推理将棋のコミュニティに入り出したころには待ち手はあまり市民権がなかったのですが、私が好んで待ち手を含む問題を出していました。待ち手は推理将棋がフェアリ詰将棋の協力詰の延長ではないことの証拠でもあります。
待ち手は巧く使うと条件を綺麗にできますし(3番)、変った条件を満させたりできます(1番:同歩成、2番:最遠着手)。手順がコミカルになったりもします。
個人的な事情もあり今回は3番→2番→1番の順に解けました」

■10手詰+2条件に加え、意図せずに"待ち手"特集となりました。非限定の多い基本型も1~3手の待ち手を加えるだけで、手順を限定、すっきりした条件でできることが多いのはご指摘のとおり。渡辺さんを始めとするベテラン作者抜きで3問揃ったのが一番の収穫です。

金少桂 「今回のシリーズは手数と条件数がほど良く、手をつけやすかったです」

RINTARO 「102-3のような作品を解くとまだまだだなぁと実感します」

Pontamon 「上級の解答を、△34角~△67角成で解答するところでした。危ない、危ない。来月は10手3条件特集?さすがにそれは無いか」

斧間徳子 「今月は、3作ともすばらしく、大いに楽しめました」

はなさかしろう 「第100回からの10手の3連打にすっかり魅了されました。条件数が少ない場合は裏推理が利くはずなのですが、裏推理を解禁しても容易に解けない問題が続々登場、推理将棋の華が10手にも及んで来たか、と思いました」

DD++ 「10手は玉方の5回目の着手が可能になるので、見たことない詰形がいくらでも眠っていそうですね」

■10手詰手順は4000万通り以上。未だ未だ奥が深そうです。

波多野賢太郎 「今回は初中級の二問が調子よく解けたのですが、上級で困ってしまいました。この一問ばかり考えていました。私にとっては、ヒントなしでは不倒な問題でした」

NNN 「いつも楽しく解いております。最近はヒントが出てからしか解けてないですね。難しくなったわけではないとは思うのですが」

小木敏弘 「もう一歩深く、検討する姿勢が必要でした」

隅の老人B 「庭の紫陽花に雨。それを横目に推理将棋を解いている。1問、1問また1問。3題が解けても、まだ雨降り止まず。さて、今度は何をしようかな?爺さん、閑居して暇を持て余しています」

変寝夢 「今月はスマートな作品ばかりでしたね。PCでも10手だと全問は厳しいのですが。どの作品も条件設定が絶妙なのですが、締め切り前ヒントはもっと絶妙だったと思います」

■追加ヒントの匙加減は、常連の皆さんが無理なく解けるくらいが適度と思ってます。

布哇斎 「先日、先崎先生のエッセイ『今宵、あの頃のバーで』を読んでいて推理将棋を知り、検索してTETSU様のBlogを見つけました。推理将棋入門がとても面白かったため、今回の出題にチャレンジしてみました。
個別のコメントでも書きましたが、2問目の先手の成駒が先手玉の詰みに活きる流れがとても見事で気持ちいい問題でした。次回もチャレンジしてみたいと思います」

■初解答ありがとうございます。103回以降も挑戦ください。

S.Kimura 「今回は締め切り35分前の解答でした.最後から2番目ぐらいですかね?」

■最後から4番目!でした。締切1時間以内はゴールデンタイムですね。


推理将棋第102回出題全解答者: 23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  金少桂さん  小木敏弘さん  小山邦明さん  ジェシーさん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  テイエムガンバさん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  布哇斎さん  変寝夢さん
  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

当選: S.Kimuraさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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詰将棋メモ(2016年6月30日)

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詰将棋メモ(2016年6月28日)

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コンピュータがもたらした平等の時代

[2016年7月29日最終更新] 機械創作コンテンツの時代 を追記

詰将棋パラダイス誌1997年4月号-1999年4月号に連載された「毎日がパラダイス」は、詰将棋作家でもあり小説家としても著名な故吉村達也さんが、自身の話から詰棋界のもろもろの課題(コンピュータ詰将棋、詰将棋は数学か小説か、入選とは、規約論争・・・)まで切り込むおもしろいエッセイだった。

詰将棋創作での将棋ソフトの活用では、コンピュータ詰将棋がもたらす暗黒の未来予想(吉村達也 毎日がパラダイス 第5回 運命の神が動き始めた (PDF))を紹介したが、吉村さんは当時のコンピュータ詰将棋の状況を良く見ていて、コンピュータ詰将棋のプラスの面についてもいろいろ書かれている。その一つとして第18回の記事を紹介しよう。

「機械の能力が人間のそれを圧倒的に上回ってくれたおかげで、実力者の前では初心者は小さくなっていなければならないというお稽古ごとの世界にありがちな上下関係は消滅し、本当の意味での平等さが詰棋界にやってきたのです。」

プログラムが囲碁のトップ棋士を大差で破ったことで、職を奪われるのではないかなど、いろいろな分野で不安が語られているが、1998年にすでにコンピュータによる変化のマイナス面、プラス面をしっかり見据えていた吉村さんの慧眼には感心する。一読をお勧めしたい。

20世紀にすでにコンピュータが人間を超えた詰将棋では、暗黒の未来も予想されていたわけだが、実際にはよい循環になり、ITは詰将棋界の発展に大きく寄与している。

人間がソフト・アプリを道具として使いこなすことで、

  • 本当の意味での平等さが詰棋界にやってきただけでなく
    (上記のPDF参照)
  • 時間短縮効果で、忙しくて詰将棋から離れていた人が戻ってきたり
    (私もその一人)
  • 鑑賞を中心とした愉しみ方が可能になったり
    (自分で解かなくてもソフトで解図させ鑑賞できる)
  • 新しい詰将棋ファンも大幅に増加したり
    (スマホ詰パラの貢献が大きい)
  • それまでになかったような作品が登場してきたり
    (柿木将棋活用の創作はいまでは常識)

と、良いことがたくさん。

さらにソフト・アプリの機能も日々進化しており、鑑賞支援、創作支援など今後もより便利になっていくことが期待される。

詰将棋創作での将棋ソフトの活用でも書いたが、「ソフトの進化は止まらないので、それをいかに活用して楽しめるか考えたいものだ。」

関連情報: コンピュータ将棋2016  2015  将棋ソフト・コンピュータ将棋
  詰将棋創作での将棋ソフトの活用  詰将棋創作プログラミング
  柿木将棋IX  スマホ詰パラ


コンピュータ創作の危険性 2016年6月28日追記

詰工房で、コンピュータ創作の危険性に警鐘を鳴らしている方に話を聞きました。

  • 特定ジャンルをコンピュータで全検して、全作品リストを公開することは、そのジャンルに特化して創作している人の楽しみを奪うので良くない
  • eurekaでしなくても、開発が続けばそういうことをする人がでてくるかもしれない。だから開発自体をやめるべき

といった趣旨だったでしょうか。ただしコンピュータ使用の創作自体を否定しているわけではなく、柿木将棋はその人が詰将棋を始めたときすでにあったので問題ないとして、自身でも活用されています。

詰将棋創作プログラミング 10 陣内竜堂はいつ出現するかでもちょっと書きましたが、1997年にはすでに「詰将棋の3×3金銀図式の数え上げ」という発表がなされています。「金銀3×3図式は「これにて一件落着」!」(門脇芳雄)となってしまったわけですね。

こういったことに対して詰棋界はどうしたら良いのか。吉村達也さんの考えが毎日がパラダイスの第10回で示されているので、これも参考に紹介しておきます。


機械創作コンテンツの時代 2016年6月29日追記

宮島陽人さんより、機械創作の著作権についてコメントをいただきました。ありがとうございます。詰将棋の場合は機械創作かどうか以前に、あまりお金に絡まないので裁判の判例もなく、詰将棋の著作権があるかどうかも意見がわかれているのが現状です。

柿木将棋IX詰将棋創作プログラミングのように創作支援ツールとして人間を助けているうちはとにかく、AIが人間の創作技法や評価方法を習得して独自にどんどん作るようになると、困ったことになる人もでてくるかも。著作権は別としても、大量の機械創作コンテンツが出回るようになると、人間が創作したコンテンツでもそれらと差別化できないようなものは埋もれてしまって淘汰されそうですね。

x年後にはスマホAI詰パラが立ち上がり、「1000種(人?)の創作AIが詰将棋を創作、毎日100作追加、入門コーナー、手筋コーナー、上級コーナー、難解コーナー、趣向詰コーナー、構想作コーナー、曲詰コーナーなどなどお好きなコーナーでお楽しみください」 とかなると、解いたり鑑賞して楽しむ人は大喜びでしょうね。解答者と創作したAIが会話できたり、アクセス履歴を分析してその人にあった詰将棋を出題してくれたり、かなり魅力のあるコンテンツになりそうです。

人間創作中心の既存詰将棋メディアは、なくなってしまうかというと、それに対抗していろいろな作品、企画で魅力を増していくでしょうから、よりおもしろくなっていくでしょうね。

こういう時代を詰棋界の発展と見るか、既存秩序の崩壊と見るか、立場や考え方で見方は変わってきそうです。

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詰将棋メモ(2016年6月27日)

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推理将棋第102回解答(2)

[2016年6月27日最終更新]
推理将棋第102回出題の102-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第102回出題  推理将棋第102回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


102-2 中級  上谷直希 作   最遠移動    10手

「10手で勝ったらしいね。どんな対局だったの?」
「最後は最遠移動で詰ませたよ。あとは、成駒を連続で動かす手順が双方にあったなあ」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 止めは最遠移動(10手目は8マス分動く手)
  • 先後双方ともに成駒を連続して動かした

出題のことば(担当 NAO)

 8マス移動する王手とはどこからどこに移動する手なのか、推理しよう。

追加ヒント

 先手は成った馬を2回続けて引き、後手は単騎の龍を1段目から9段目に移動する。


推理将棋102-2 解答  担当 NAO

▲7六歩  △3二飛  ▲3三角成 △4二銀
▲7七  △3七飛成 ▲6八  △3一
▲5八金右 △3九龍 まで10手.

(条件)
・止めは最遠移動(10手目△39龍:31龍が8マス分動く)
・先後双方ともに成駒を連続して動かした
(先手:5手目▲77馬~▲68馬、後手:8手目△31龍~△39龍)

Suiri1022

本作は、9段目の龍単騎で詰む"はてるま手筋"の応用問題。1段目の龍を9段目に8マス分動かす"最遠移動"を実現します。

解図は、成駒を動かす連続手を織り込みながら龍単騎を目指しますが、自然に手順が構築されていきます。

  • 先後とも5手ずつの着手のうち、双方とも駒を成る手に1手、成駒を動かす手に2手を要する。先手は3手目▲33角成から馬を動かす手が速く、後手は3筋での飛を活用を図る。4手目は王手を防ぎつつ後の8マス移動のため31地点を空ける△42銀がこの一手。初手から「▲76歩 △32飛 ▲33角成 △42銀」
  • 31から39への最遠移動を実現するため、後手は以下37飛成~31龍~39龍が確定。39龍単騎の詰形には先手の58と68の塞ぎが必要だが、6手目△37飛成ができるように5手目▲77馬~▲68馬と続けて馬を引く。これが先手"成駒の連続移動"を満たす。▲58金右の後、とどめは31から8マス移動の▲39龍。5手目から「▲77馬 △37飛成 ▲68馬 △31龍 ▲58金右 △39龍」まで。

"最遠"の8マス移動が可能な駒は、飛、龍のほか、馬、角、香がありますが角や香の最遠移動は短手数で詰型を作るのは無理なので"龍単騎の詰み"が連想しやすく、また、"双方成駒の連続移動"が解図のヒントになって易しめの中級作品に仕上がっています。馬と龍の豪快な動きが印象に残りました。

それではみなさんの短評をどうぞ。

(作者) 「この単騎詰は恐らく多数の作例があるでしょうが、最遠移動という狙いと組み合わせたのが創意です。4手目が自然に限定され、そして龍が上下に動く味が出てきたかなと思います」

■短編フェアリーの作品を多く発表されている作者のセンスが光りました。推理将棋でも今後のご活躍が楽しみです。

小山邦明 「大駒をダイナミックに動かす手順が得意な作者ですね」

RINTARO 「成駒の連続移動の条件が上手い」

占魚亭 「条件から竜の単騎詰しかないので易しかったです。双方の大駒の動きが印象的」

■豪快な後手龍と地味な先手の馬引きは対比の妙。

金少桂 「角での11→99最遠移動は玉移動が間に合わなさそうなので、はてるま手筋だろうと直感。42銀が合駒と31の空間空けとの一石二鳥の攻防手」

斧間徳子 「今月は本作が最初に解けました。 33角成に対する応手をうまく限定している。成生を含め、きれいにまとめられた条件に感心」

Pontamon 「8マス移動ができる香や角(馬)では紐が要るので手数が足りない。となると単騎で行ける飛(龍)の『はてるま手筋』だと判明。42銀が王手の応手と31地点を空ける一石二鳥の手でした」

はなさかしろう 「△42銀の限定がいい感じ。最遠移動詰、飛・龍以外だと8マス動かしての単騎詰ができないので、相当手数がかかりそうですね」

隅の老人B 「42銀、これで最遠移動が可能です。馬の動きも面白い」

たくぼん 「最遠移動により42銀が限定されるのが上手いと思いました」

■4手目限定手の△42銀が好評。

渡辺 「10手目最遠移動はこの縦の筋以外無理そうですね。限定条件が巧い。豆知識としては10手の先手の成駒移動が必然になるのは68か59への逃げ道塞ぎ」

山下誠 「よく見たら、6八地点を馬で埋めるという手段がありました」

ジェシー 「角(馬)の暴走ぶりを呆然と見守る他の駒のあきれ顔が目に浮かびます」

S.Kimura 「先手の成駒連続移動は,逃げ道をふさぐ好手だったとは」

■この詰形なら68地点を塞ぐ駒種は通常、飛金銀の三種ですが、"成駒"と"連続移動"で68馬が確定しました。

波多野賢太郎 「最初はちょっと難しそうな条件だなと思いましたが、最遠移動なら飛車(龍)で、それならばこの詰上がりだろうと考えたら、案外すんなり解けました。成駒の条件がうまいと思いました」

飯山修 「久々のような気がするはてるま手筋。久々の移動距離問題」

小木敏弘 「飛車の縦移動が有力とすると、狙いは先手の39銀」

■序の32飛~33角成が3筋で飛を使う特急券。わかっていても気持ちいい手順。

DD++ 「先手も駒を成るのを隠すとだいぶ難度が上がりそう。もちろん、難しいから良いというものでもないわけで、私はこの易しいヒントは素晴らしいと思います」

加賀孝志 「ヒント条件が活きました。竜の動き」

■先後双方の連続成駒移動は、易しいヒント条件になって、解きやすい作品となりました。

布哇斎 「この問題を解き始めた時点でヒントが出てしまっていたため、つい見てしまったら10分かからずで終わってしまいました。
最遠移動と成駒を2回動かすから、龍を作った後引いて上がって詰ませるのはヒントがなくても第一感で、その点、また、先手にも成駒がある点から、先手は3筋の歩を取って馬を作るのも十分予想可能なのですが、2度の馬引きの位置が限定出来、最終的にこれ以外にない位置に来るのが先手の成駒を無駄にしない見事な手順だなと感じました」

変寝夢 「PCに条件を設定している間に解けちゃいました。締め切り前ヒントで助かりました。双方成駒を連続で動かす、が絶妙な条件設定になっていますね」

諏訪冬葉 「ヒントを見るまで飛車成は全く考えず、『▲99馬だと玉移動に3手かかるから無理』とあきらめていました」

■わかってみれば当たり前の手順ですが、追加ヒントでは先手の馬引きと後手の9段目への龍移動を明かしました。


正解:23名

  飯山修さん  S.Kimuraさん  NNNさん  斧間徳子さん  加賀孝志さん
  金少桂さん  小木敏弘さん  小山邦明さん  ジェシーさん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  テイエムガンバさん  DD++さん
  波多野賢太郎さん  はなさかしろうさん  布哇斎さん  変寝夢さん
  Pontamonさん  山下誠さん  RINTAROさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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