詰将棋メモ(2025年3月25日)
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[2025年3月25日最終更新]
推理将棋第183回出題の183-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第183回出題 推理将棋第183回解答(1) (2) (3)
推理将棋(おもちゃ箱) 推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
183-2 中級 Pontamon 作 年賀状じまい 11手
「元旦に届いた年賀状に、近況と言うか昨年の指し初めの報告があった。初期配置のままの歩を取る手が6回あって、11手目の駒成で詰んだらしい」
「令和6年の指し初めには相応しいけど、年賀状だけのやり取りだとタイムリーな話は無理だね」
「高校時代の友人は全国へ離散しているしメールアドレスを知らないから年賀状じまいできないんだ」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 11手目の駒成で詰み
- 初期配置のままの歩を取る手が6回
出題のことば(担当 Pontamon)
11手ではひとりで6枚の歩は取れないのですが、先後での歩取りの配分はいかに。
作者ヒント
歩を取る手は先手4回、後手2回(Pontamon)
締め切り前ヒント
最終手が3回目の大駒の駒成で6回目の歩取りです。後手の大駒の駒成は空成りです。
推理将棋183-2 解答 ▲76歩、△62玉、▲33角成 、△72玉、▲43馬 、△77角成、 |
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先手だけで歩を6枚取るのは手数的に無理なので、6回の歩取りの手は先後で分担することになるのは必然。歩取り回数がどちらかに偏るよりは3回ずつの方が合理的に思えます。最短の歩取りの手は3手目の▲33角成で、その後▲23馬、▲13馬と歩を取って行くことができます。問題なのは最初の後手の歩取りの手でしょう。先手が▲76歩を突いているので後手角の最初の移動で77の歩を取ることができない状況になっているからです。となると、3筋や4筋からの飛車の出番です。この飛が出る手筋は6手目に飛成する鉄板手順です。2手目に△32飛を指せば、▲33角成の王手に42地点への移動合いをすれば▲23馬の2枚目の歩取りによって飛の前方が開けて△37飛不成で歩を取ることができます。この方針で指したのが参考図の手順です。歩取りは先後で3回ずつなのですが最終手の▲42飛成が手数オーバーの13手目でした。先手の▲33角成の後に▲43馬、▲53馬の9筋方向の移動だと馬が42地点に利いているので11手目の▲42飛成を支えることはできますが、△32銀が間に合わないので不詰みになります。
3筋から飛が出て行く手順だと失敗するようなので4筋から飛が出て行く手順を検討してみると、▲76歩、△44歩、▲同角、△42飛、▲53角成、△47飛不成、▲63馬、△37飛不成、▲48飛、△27飛不成、▲41飛成の11手で詰ますことができるのですが、先手の最初の歩取りの手は44の歩を取っているので、初期配置のままの歩を取る手は5回しかないので失敗手順になります。
参考図:▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲23馬、△37飛不成、▲48飛、△47飛不成、▲24馬、△27飛不成、▲43飛不成、△32銀、▲42飛成 まで13手
先手の歩取りの手は▲33角成から馬の横移動で歩を取って行くのは間違いなさそうですが、後手の歩取りの手では飛が出て行く手順は失敗しました。となると、やはり角を使う手順なのでしょうか。しかし、△77角成は空成りなので歩を取れないだけではなくこの手は王手になるので先手は玉が逃げるか合い駒をするなどの応手が必要になり、先手の手数が削られてしまいます。それに△77角成の手は33の馬が横移動した後の6手目になるので、その後歩を取れるのは8手目と10手目の2回だけなので、先手の歩取りの手は4回必要になります。
また、歩を取ることに注意が行っていましたが最終手は駒成の手を指す必要がありました。3手目に角は成ってしまっているので最終手で駒成するための駒が必要なので取った歩を使うことを考えてみます。6手目に△77角成なので歩を取る手は8手目の△67馬になり、先手は歩が切れた6筋に9手目に▲64歩を指すことができ、最終手の11手目に▲63歩成ができます。3手目に▲33角成で歩を取ったあとの馬が▲43馬、▲53馬と寄って来ていれば▲63歩成を支えることもでき、先手の歩取りも3筋から6筋までの4回なので上手く行くかと思ったのですが、6手目の△77角成が王手なので、その応手が必要でした。△77角成の王手に対して▲68飛の合い駒だと、最終手の▲63歩成の支えにもなって一石二鳥になるかと思ったのですが、飛の合い駒の手によって馬での歩取りの手が1回減ってしまうので上手くいきません。しかし、▲68飛の合い駒の手を指すとこの飛が63地点を直射することになるので最終手で▲63飛成をすることができます。▲64歩と駒を打つ手も不要になるので、▲33角成で出来た馬を▲53馬まで持って来ることも出来て、▲63飛成を支えることができます。あとは、後手玉の位置を決めるだけです。▲53馬と▲63飛成で後手玉を詰める配置なので後手玉は72地点で決まりです。後手の手は6手目のま△77角成以降は決まっているので、決まっていないのは2手目と4手目の2手です。もちろん△62玉と△72玉の2手ですので初手から手順を確認してみると、▲76歩、△62玉、▲33角成、△72玉、▲43馬と進み6手目が△77角成で7手目の合い駒の手が▲68飛です。続けて8手目から△67馬、▲53馬、△57馬で先手の飛の利きが63地点まで開いたら▲63飛成で詰みとなりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
piyoさん「これだけのヒントで限定されるのですね!
最初は後手の飛車が先手陣に来る展開を考えて行き詰まり、後手角の空成りがやりづらかったですが68飛の味の良さに気づきようやく解に辿り着きました。」
■作者の意図通りに迷っていただいたようですが、全問正解の一番乗りでした。
諏訪冬葉さん「最終ヒントの「空成り」を見るまで後手は飛車を使うと思ってました。
「角成と馬で初期位置の歩を6枚取った」にしたら来年の年賀問題にできるかも」
■来年の年賀推理では馬の手をテーマにした作品が出てきそうですね。
NAOさん「取る歩は先手4枚+後手2枚。6手目、歩が進んだ跡への空成があまり見ない手で指し難い。」
■飛なら6手目に歩を取れるのですが、後手の角だと77の歩が居なくなっていてしかも王手になるので空成はやり難いですね。
RINTAROさん「歩の入手場所が分かりやすいので解きやすかったです。」
■初期配置のままで動いていない歩を取る条件なので考え易かったと思います。
飯山修さん「第一感は53馬を据えて31飛成と思ったがうまくいかない。ダメ元で72玉移動をやってみたらあっさり解決し拍子抜け。あらためて過去問を確認したら何と46-2とほぼ同一作。こちらは馬で5個取る設定でした。」
■53馬を据えて31飛成の手順は、▲76歩、△32飛、▲33角成、△42金、▲43馬、△37飛不成、▲53馬、△27飛不成、▲38飛、△52金寄、▲31飛成ですかね。これだと歩を5枚しか取れなくて失敗ですね。
ほっとさん「王手をかける77角成がやりにくいが、68飛がぴったり。」
■歩を取れない△77角成が王手になるのが見えているとその先を読まずに捨ててしいがち。すると解けないという仕掛けでした。
原岡望さん「ヒント頼みでした。合駒の飛車が活躍するとは。」
■合駒だったはずの飛で6枚目の歩を取って詰ましました。先手も後手も相手の馬が動いて居なくなるのを待つという共通点でした
はなさかしろうさん「選択肢は少ないはずなのに難しかった。後手飛で歩を取るのは成生非限定なので裏推理的にあり得ないのですが、初動で歩が取れない後手角の後出し、しかも王手になる77への着地には抵抗があってなかなか読みに行けませんでした。簡潔条件の名問と思います。」
■裏推理外しのために不成なしの条件を付けたら迷ったかな。
るかなんさん「6度の歩取りに無駄手なし。これは去年見たかった。」
■作図は2023年12月26日。2024年の年賀推理の投稿締め切りを過ぎていましたが、担当なので無理すれば出題できたのですが、既に担当作が2作あったので在庫化して忘れてました。
占魚亭さん「先手の歩取りは3回と考えていたけど4回だったか。」
■歩取りミッションを均等割りした先後3回ずつは第一感としては間違いではありません。
桝彰介さん「分かりません。具体的な手順が見えず苦労しました。」
■初期配置のままの歩を取るには角成してからの馬の横移動か飛で相手の歩を取ってからの横移動くらいですね。
正解:10名
piyoさん 諏訪冬葉さん NAOさん RINTAROさん
飯山修さん ほっとさん 原岡望さん はなさかしろうさん
るかなんさん 占魚亭さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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[2025年3月23日最終更新]
推理将棋第183回出題の183-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第183回出題 推理将棋第183回解答(1) (2) (3)
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推理将棋第183回解説 担当 Pontamon
推理将棋第183回には13名から解答を頂きました。いつも解答、ありがとうございます。
183-1 初級 諏訪冬葉 作 ならずの王手が2回 7手
「7手で詰むって早いな」
「ならずの王手が2回というのも珍しいな」
さて、どんな手順だったのでしょうか。
(条件)
- 7手で詰んだ
- ならずの王手が2回あった
出題のことば(担当 Pontamon)
7手詰全手順のおさらい。不成の手で詰む手順が無ければ3回王手の手順のおさらい。
作者ヒント
最終手はならずではありません(諏訪冬葉)
締め切り前ヒント
成らずの王手は3手目と5手目でどちらも駒取りの手です。
推理将棋183-1 解答 ▲76歩、△54歩、▲33角不成、△42銀、▲同角不成、△52玉、 |
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7手詰手順で最終手が多いのは▲53銀までの手順。記憶では銀を4段目に打ってから▲53銀不成で仕留める形があったはず。銀を取る時の不成の王手と最終手の▲53銀不成の王手をすれば「ならずの王手が2回あった」の条件を満たせるはず。この方針で指したのが参考図の手順です。銀を取る前の▲33角不成もならずの王手でしたが、「ならずの王手は2回」や「ならずの王手が2回だった」のように回数を断定した条件文ではないのでならずの王手が3回あっても条件をクリアしているとの主張が通るかもしれないと思ったのですが、残念ながら手数は9手になってしまったので失敗でした。
参考図:▲76歩、△34歩、▲33角不成、△42銀、▲同角不成、△52玉、▲44銀、△54歩、▲53銀不成 まで9手
参考図の手順ですが、最終手の▲53銀不成を▲53銀成にすれば不成の王手は3手目と5手目だけになるものの手数オーバーに変わりはありません。不成の王手を稼ぐために一旦▲44銀と打ってから▲53銀不成を指しましたが、それは後手の△54歩がまだ突かれていないのも理由のひとつでした。△54歩が突かれていれば7手目に直接▲53銀と打てるはずです。後手の着手を1手減らすのなら、3手目の▲33角不成に何も貢献していない2手目の△34歩を削ることができます。この△34歩の代わりに△54歩を先に突いておけば、先手の▲44銀も省くことができるので7手で収まるはずです。初手から、▲76歩、△54歩、▲33角不成、△42銀、▲同角不成で2度目の不成の王手をして銀を入手すれば、6手目の△52玉に▲53銀と打って詰みになりました。
それではみなさんの短評をどうぞ。
(短評)
諏訪冬葉さん(作者)「どうでもいいことですが、出題後に「ならずもの」というタイトルが浮かびました」
■タイトルが「ならずもの」だと西部劇のような感じの会話だったかも。
中村丈志さん「金打ちまでの詰みという先入観で時間がかかった。」
■▲52金までの7手では、42地点で金を取る際に角を成らないと▲52金を支えることができず、不成の王手は1回だけになりますね。
NAOさん「2回目の不成で銀取り。7手詰も条件次第では未だ掘る価値あるかも。」
■おもちゃ箱の7手詰は今回が15回目でツインがあったので過去16作です。手順前後や同一手順の条件違いがあるので、詰み上がりで分けると8個なので、作品化されていない詰み上がりがまだ3つ残っているようです。
RINTAROさん「入門に最適。」
■客寄せの初級の役割を果たしています。
飯山修さん「これは瞬殺」
■瞬殺クラスの手順を失敗例を入れて解説するのが難しいです。担当になってからしばらくは参考図を2つ載せていたのですが初級問題では無理ですよね。
ほっとさん「黎明期に作られていてもおかしくない。
古典として残したい。」
■29手順ある7手詰の詰み上がりは11個。成のタイミングや手順前後を排除しつつ全て1条件で作品化が可能ですが表現がいまいちかな。
原岡望さん「これは流石にすぐ分かりました」
■不成の手で詰めようとしなければ簡単ですよね。
はなさかしろうさん「最も7手らしいという印象のこの手順ですが(▲26歩以下は有名だけど例外的な印象です)、不成王手2回はこの手順しかない、と言われると…なるほど意外ですね。」
■「〇〇に□□で応じた」の形式の条件文だと1条件で全29手順を区別できますが、7手らしいという印象は無理ですね。
Miyaさん「なかなか最後の形が見えませんでした。信じられない手順があるものです。」
■多分、実践では見ることがない詰み形ですね。でも、この7手の詰み上がりの形は余詰の検討には不可欠な形になります。
るかなんさん「こんな簡素な条件がまだあったんですね。」
■簡素な条件で作図するのはかなり労力が必要になりますね。
占魚亭さん「これは超易しい客寄せ。」
■全解答者が正解の客寄せ作品でしたが、作図する方にとっては条件の閃きと大量の余詰検討が必要だったのかも。
桝彰介さん「不成2回の条件だけで限定されてるのは見事です。」
■不成2回の条件だけだと6手順が該当しますが、不成2回の王手で1手順に限定されていました。
正解:13名
piyoさん 中村丈志さん 諏訪冬葉さん NAOさん
RINTAROさん 飯山修さん ほっとさん 原岡望さん
はなさかしろうさん Miyaさん るかなんさん
占魚亭さん 桝彰介さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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