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クラスタで動作する合議法採用の将棋ソフトが女流王将に勝利

[2011年2月15日更新] 文献追記

Linuxとは直接関係ないが、10月11日に東大で将棋ソフトと女流プロの第一人者、清水女流王将との特別対局があり、初めて公式な場で将棋ソフトが日本将棋連盟の棋士に勝った。この対局は、情報処理学会50周年記念のプロジェクトとして情報処理学会日本将棋連盟に4月に申し入れ、実現したもの。勝った将棋ソフト、あから2010は、4つの将棋ソフト(激指、GPS将棋、Bonanza、YSS)を内蔵し、合議して多数決で指し手を決めるというユニークなソフト。またハードも208台、658コアという将棋ソフトとしては非常に大規模な環境で動作する。システム的にもとても興味深いので、ここでも紹介することにした。4つのソフトはいずれも毎年行われている世界コンピュータ将棋選手権で優勝したことがある強豪ソフトで、単体でもアマトップに勝てる実力を持っている。

筆者のもう一つのブログ、詰将棋メモで、新聞、Webでの報道やブログ、掲示板での反響などをまとめているので、興味のある方は参照されたい。

(2011年2月15日追記)
2011年2月の情報処理で、この対局の成果が解説されている。開発者サイドだけでなく、将棋連盟サイドからの解説も多く、将棋ファンにも興味深く読める。また2月10日には、あから2010と清水女流の対局について取材した「閃け!棋士に挑むコンピュータ」も発行された。少し前に出た「コンピュータVSプロ棋士」でもこの対局にも触れられているので、あわせて紹介しておく。

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