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クラスタ並列の将棋ソフトボンクラーズが米長永世棋聖に勝利

[2012年1月16日更新]
2010年10月11日に東大で将棋ソフトと女流プロの第一人者、清水女流王将との特別対局があり、初めて公式な場で将棋ソフトが日本将棋連盟の棋士に勝ち、話題になった(クラスタで動作する合議法採用の将棋ソフトが女流王将に勝利)。将棋ソフトの実力は年々向上し、2012年1月14日には日本将棋連盟会長の米長永世棋聖と、昨年の世界コンピュータ将棋選手権の覇者「ボンクラーズ」が対戦、ボンクラーズが勝利した。ニコニコ生放送でインターネット中継され、数十万人が観戦、TVニュースや新聞でも多数報道され、大きな反響を呼んだ。

ボンクラーズは、伊藤英紀さん(富士通研究所)が開発した将棋ソフトで、クラスタ並列で高速に読めるのが特徴。今回は対局場(将棋会館)の電力の関係でブレードサーバの6ブレードでの対局となった。ボンクラーズは、この構成で1秒間に最大1800万手を読むことができる。読みの深さ、正確さではコンピュータが優っているため、米長永世棋聖は序盤から押さえこんで手を作らせない作戦にでたが、中盤、一瞬の隙をついてボンクラーズが猛攻、あっという間に寄せきった。この対局は第1回将棋電王戦として行われ、対局後の記者会見で、第2回は2013年、プロ棋士5人と将棋ソフト5チームが一斉対局することが発表された。

筆者のもう一つのブログ、詰将棋メモで、新聞、Webでの報道やブログ、掲示板での反響などをまとめているので、興味のある方は参照されたい。

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