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コンピュータ将棋と現役プロ棋士が対決(第2回将棋電王戦)

[2012年12月19日更新]
将棋ソフトは、実現確率探索、評価関数の自動学習、並列探索などのソフトの進化とともに、コンピュータのクロックアップ、マルチコア化、更に多数のコンピュータをクラスタ化して利用するなどハードの性能向上と相まって、急速に実力を向上している。

2010年には女流プロの第一人者、清水女流王将に勝利(クラスタで動作する合議法採用の将棋ソフトが女流王将に勝利)、そして、コンピュータ将棋とプロ棋士が対局する将棋電王戦がはじまり、2012年1月に行われた第1回将棋電王戦では、伊藤英紀さん(富士通研究所)が開発した「ボンクラーズ」が米長永世棋聖を破った(クラスタ並列の将棋ソフトボンクラーズが米長永世棋聖に勝利)。

第2回将棋電王戦は、2012年5月に行われた世界コンピュータ将棋選手権の上位5ソフトが5人の現役プロ棋士と対戦する。12月15日、第2回電王戦の記者発表会(動画)があり、対戦プロ棋士と日程が発表された。対局はすべてニコニコ生放送でリアルタイムに中継される。

10時開始、持ち時間4時間 その後1分将棋
第1戦 2013年3月23日(土) 先手 阿部光瑠四段 対 習蘇
第2戦 2013年3月30日(土) 後手 佐藤慎一四段 対 ponanza
第3戦 2013年4月 6日(土) 先手 船江恒平五段 対 ツツカナ
第4戦 2013年4月13日(土) 後手 塚田泰明九段 対 Puella α(旧・ボンクラーズ)
第5戦 2013年4月20日(土) 先手 三浦弘行八段 対 GPS将棋

それぞれ特徴のある個性的な5つのソフトに、若手からベテラン、C級からA級まで多彩なプロ棋士との対戦。結果がどうなるか楽しみだ。

筆者のもう一つのブログ、詰将棋メモで、新聞、Webでの報道やブログ、掲示板での反響などをまとめているので、興味のある方は参照されたい。

[2012年12月19日追記]
上記発表のあとすぐ、12月18日の朝、将棋連盟会長米長邦雄永世棋聖が前立腺がんのため逝去。1月に第1回将棋電王戦でボンクラーズと対戦したのが最後の公式な対局となった。ニュース記事などは下記参照。

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