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2004.08.20

詰将棋のルール

[2005年3月30日最終更新]

詰将棋の規約に関する記事。
 ・詰将棋パラダイス: 詰将棋のルール
 ・東京詰将棋工房: 詰将棋のルール
 ・おもちゃ箱: 詰将棋規約TETSU案



「ルール」とは。
2005年3月29日、冬眠蛙の冬眠日記で、「ルール」とは。 「パラ3月号の同人室③山田氏作の結果稿を見たら、「…変同に余詰が付いていて一部で混乱。あえて誤解と処理させていただいた。実力解答者がこの作意手順を見出せなかったからである。」…なんだこりゃ。ありえん。 変同ということは作意順とその変化順は同列なので、それに別の詰手順が存在するならそれで解答して何が悪いのか。私は変別×論者ですが、あくまでも「作意が変化より優位であることが確定している」ことが前提。まったく理解に苦しみます。こういう風にコーナーごとに基準が一致していない、というのは解答者を混乱させるばかりだと思うのですが…。 「玉方は最善の応手を選ぶ必要はあるが、詰方の着手は自由」。無論細かいところで玉方最善の定義が難しくなることはありますが、基本はこれでいいんではないのかなあ、と思っています。 ・・・ 私らしくない話でしたね、疲れちゃいました。肩の凝らない作品でもひとつ。未発表作です。 ・・・ 3000手くらいの解答希望。(笑)」

初期配置
2005年3月26日、詰将棋パラダイス掲示板で、tetuさん 「詰将棋の初期配置については、制限があるのでしょうか?  「指将棋のルール内で、発生しない局面(詰方玉は、除くとして)」の詰将棋ってあると思うんですけど。 ・・・」
2005年3月27日、管理人さん 「制限は特にないですね。初形不可能局面の詰将棋も以前に見たことがあるような……。」
2005年3月28日、とmさん 「便乗して質問します。すると、このような作品でも良いんですか? (適当に駒をならべただけなのでよづみます)  せめかた4七馬5八飛6七歩6八飛  もちごま金銀  ぎょく 2九玉3七馬3八桂4四香」
2005年3月28日、管理人さん 「とりあえず38桂はダメですねえ。ちょっとご質問の意図が分かりかねます(^^;」

「攻方最短」という誤解
2005年3月27日、勝手に将棋トピックスで、「攻方最短」という誤解
* 詰将棋のルール詰将棋メモ
「詰将棋のルールを記述するとき、思わず次のように書いてしまうことがあります。

攻め方は王手の連続で攻め、最短手順で玉を詰まさなければならず、逆に玉方は、最長手順になるように逃げなければならない。
  日本将棋用語事典

上の記述のうち「最短手順で玉を詰まさなければならず」とあるのは誤りとも言えそうな微妙な表現です。その理由はリンク先をご覧下さい。このような誤解が生じる原因をなくす意味で、TETSUさんは2つの案を提示されています。

A案(現行ルールを守る)
 全詰連で簡潔でどこでも使えるルールを制定し、それを各方面に働きかけて普及させる
B案(ルールを変える)
 「攻方最短」をルールにしてしまう。
  詰将棋のルール

B案というのは、チェスプロブレムのルールに近いものということになるのでしょうか。どうやっても詰みそうな中から最短手順を見つけて下さいということになると、今の詰将棋とはだいぶ違ってくるような気がします。フェアリー的には面白そうですが。」

なぜ誤った「攻方最短」が書かれるか
2005年3月26日、TETSU
詰将棋のルールの説明は、下のリストに示すようにあちこちにあるが、「攻方最短」がルールとして書かれていることが多い。なぜ誤った「攻方最短」が書かれるか、そのわけを考察してみる。

1)書いた人が誤解している場合:
 あちこちに「攻方最短」と書かれているので、それを見て誤解して覚えた。
2)書いた人は正しく理解しているが、説明を簡単にするため、「攻方最短」と書いた場合
 正しいルールはややこしい。
 ・攻方は(王手であり、すべての応手が詰めば)自由
 ・受方は攻方が最短で詰めたときの手数が最長になる手を選択
 このルールの中で「攻方最短」の表現がでてきて、すぐ前で自由といったのになんで、と混乱しやすい。
 一方で、完全作の出題を前提にすれば、攻方の手は一通りしかないので、「攻方最短」としても「攻方自由」と実際には同じことになる。
 それらを考慮して、あえて「攻方最短」と書いた。

2)の場合、完全作なら良いが、誤って余詰の問題を出題してしまうと話がややこしくなる。
最終手の余詰は許容されることが多いが、これを「攻方最短」で説明している場合もあり、更に混乱する。

解決策は、二つの方向で考えられる。

A案(現行ルールを守る)
 全詰連で簡潔でどこでも使えるルールを制定し、それを各方面に働きかけて普及させる
B案(ルールを変える)
 「攻方最短」をルールにしてしまう。
 この場合、作意手順より長い余詰はあっても問題ない。

B案の場合は、解けたかどうかの判別が難しいので、手数を明示して出題すべきだろう。
A案の方向で私案として以前書いたのが詰将棋規約TETSU案
しかし、ルールを簡潔にする意味からはB案が勝るので、詰将棋の発展をはかる観点から真剣に検討すべきかもしれない。今後の全詰連の規約委員会の活動に期待したい(マニアックな議論はとりあえず置いといて、早く決めてほしい)。

「攻方最短」は誤りか
2005年3月24日、詰将棋パラダイス掲示板で、Tomさん 質問 「初歩的な質問で、すいませんが、教えて下さい。 詰将棋は、「攻方は、最短で詰めなくてはいけない」と、ずっと、思っていました。(最初に読んだルールが、そうだったように思います) ところが、「攻方には、最短(最善)というものはない。詰め得る限り、自由に指してよい。」と、聞きました。 そうすると、作意より長手数の詰め手順がある作品は、余詰め有りと判定され、不完全となるのでしょうか? 「攻方最短」で良ければ、キズ有りぐらいで済むのでしょうか?」
2005年3月24日、管理人さん 「「攻方最短」はよく聞く言葉ですが、同時によく誤解される言葉でもあります。詰将棋を解くだけならば、玉方のすべての応手を詰ませれば解いたことになります。が、懸賞問題に解答を送る場合には、どれか1通りの手順を書いて送らねばなりません。その時の「指針」のようなものが「攻方最短」と考えるとわかりやすいです。 たとえば「攻方-33馬、玉方-21玉、持駒金」の図の場合を考えてみましょう。「21金」の1手で詰みますが、「32金、12玉、22馬」の3手でも、「32金、12玉、22金、13玉、23馬」の5手でも詰みます。いろいろな詰め方がありますが、1手で詰む局面は1手詰の手順を答えるべき、というのが「攻方最短」の示すところとなります。「玉方最長」も同じようなもので、できるだけ手数を延ばすように応手を選びます。 「余詰」は、正解手順以外の攻め方で詰んでしまうことです。手数の長短にかかわらず余詰となります。 参考になるかどうかわかりませんが、
http://www005.upp.so-net.ne.jp/tsumepara/contents/2rule/solution.htm
でも余詰に関する説明をしてありますのでどうぞご覧ください。」
2005年3月26日、金子清志さん 「「攻方は、最短で詰めなくてはいけない」というのは誤りです。ご指摘のとおり、作意より長手数の詰手順でも余詰不完全となります。管理人氏が例に挙げられた「1手詰の余詰」も、不完全の一種であることに変わりはありません(通常、寛容に見てもらえることが多い)。シビアにルールだけで申し上げれば、作意手順から分岐して詰めることができる攻方の手は、手数の如何に関わらず余詰になります。 長手数の作品では、元の局面に戻ることのできる手などの例外もありますが、短編では殆どはありません。」
2005年3月26日、TETSU 「詰将棋メモの「詰将棋のルール」に、ルールに関する情報があります。なぜ誤った「攻方最短」が書かれるか の考察を書いてみたので、ご参照ください ・・・」
2005年3月26日、小五郎さん 「便乗質問ですみません。これから創作にトライしようとしている者です。最終3手の余詰は許容範囲だと聞いたことがありますが、これは中編以上の場合でしょうか?この時のめやすとなる手数があれば教えてください。 まだまだ詰将棋歴が浅く規約に関して意見を述べられる立場ではありませんが、上記TETSUさんのページを拝見して、B案の「作意よりも長い余詰は容認する」というルールに変更されれば発表できる作品が大幅に増えるように思いますので、賛成です。」
2005年3月27日、管理人さん 「最終3手の余詰容認は、長編でないと許されないかもしれません。
中編では、やはり収束まで締まらないと評価されないように思います。」
2005年3月28日、稲葉元孝さん 「ルールは王手をかける手を選ぶ
①詰方の手は王手をかける手を選ぶ。
 これだけで、詰方の手に関するルールは必要十分です。「自由」とか「最短」とかは関係ありません。
②原理図ーー(配置)詰方23銀、玉方21玉、(持駒)金。
 王手をかける手は、12銀、12銀成、22銀、22銀成、32銀、32銀成、12金、22金、32金の9通りあります。解く人は、この9通りのうち、どれを選んでもいいものです(その意味で は「自由」なのかもしませんが、あえて言う必要はありません)。
③22金、32金以外は詰みません。解く人が、詰む手を選ぶかどうかはルール の事柄ではなく、能力の事柄です。
④22金まで1手詰。32金、11玉、22金まで3手詰。どちらも正解です。
⑤一部の人は、22金まで1手詰が「詰方最短」だから正解で、32金以下3手 詰は「詰方最短」でないから正解ではない、と言います。しかし、このような図を出題することはテキトーではない。玉方32歩でも 配置して32金が成立しないようにして出題すべきです。そうしないのは出題者の怠慢で、自分の怠慢を棚に上げて、解く側に「詰 方最短」をルールだとして押し付けてはならない。」

ルールの説明
8月24日、各サイトのルールの説明ページをまとめてみた。
 ・Chun 詰将棋の杜: 詰将棋のルールについて詰将棋用語の解説
 ・haruのデータルーム: 将棋-詰将棋のルール
 ・J-Chess: 《キャッチパズル七ヶ条の憲法》
 ・ko-he-'s eye: 詰将棋のルール
 ・Kohey's Tsume-Shogi Web: TryTanagraTsumeshogi-RULE (英語)
 ・NIFTY将棋FORUM: 詰将棋ルール
 ・青空詰将棋: 詰将棋のルール
 ・ウィキペディア: 詰将棋ルール(書きかけ)
 ・おもちゃ箱: 詰将棋規約TETSU案
 ・風みどりの玉手箱: 詰将棋をいかに楽しむか詰将棋とは-ルール)、詰将棋用語辞典
 ・工夫と趣向と分別と。: 詰将棋の原則について
 ・携帯詰将棋: 詰将棋のルール
 ・コーヘイ天国の乱!: コーヘイの詰将棋入門!
 ・将棋: 詰将棋のルール
 ・将棋三昧.com: 詰将棋のルール
 ・将棋タウン: 詰将棋のルール詰将棋用語集
 ・将棋登龍門: 詰め将棋のルール
 ・初心者による、初心者のための将棋のページ: 詰将棋のルール
 ・全日本詰将棋連盟: ・・・見つからない(^^; 関連委員会として規約委員会がある。
 ・楽しい詰将棋の世界: 詰将棋のルール
 ・詰将棋パラダイス: 詰将棋のルール
 ・東京詰将棋工房: 詰将棋のルール
 ・時のはざまの楽園: 詰め将棋のルール
 ・闇の研究所~将棋セクター~: 詰め将棋のルール
 ・烈也の将棋部屋: 詰将棋のルール

フェアリー詰将棋のルール
 ・KAMINA PUBLICATIONS: 無神都市ルールおよび条件について
 ・Onsite Fairy Mate: ルール説明
 ・もずいろ 風変わりな将棋の部屋: フェアリールール説明

詰将棋とは
8月23日、風みどりの玉手箱(ブログ版)の詰将棋とはからトラックバック、ありがとうございます。歴史、ルール、組織、楽しみ方について分りやすく説明されている。

一般用とマニア用の複数ルールを作る
8月21日、詰将棋駒の舞で、詰将棋日記 「詰将棋の規約については、内部矛盾と多すぎる特例があるために、完全性は望めません。部分的に意見があっても、いくらでも不具合は見つかります。一般用とマニア用の複数ルールを作る案は、検討の余地はあります。むしろ、マニア用が長年解決しない状況では、個人的には一般用作成はかなりの賛成派です。」

詰方の自由の意味
8月21日、万叶@ 秋の童話,冬のソナタ,夏の香り,天国の階段, 朗朗18歳, ALLIN, ALIAS, Dark Angel, Buffy the Vampire Slayer,24で、詰方の自由の意味 「詰将棋に余詰があるから「自由」が必要なのだろうか。詰将棋に余詰が無いなら詰方の手は一つに決まるのだから「自由」とあっても意味がない。」

詰将棋規約TETSU案
8月21日、詰将棋おもちゃ箱で、詰将棋研究室詰将棋規約TETSU案が登録。

規約論は芸術論か
8月20日、おもちゃ箱掲示板で、塚本惠一さん 「詰将棋メモの変同駒余り否定論を見て古図式を見直しました。歴史認識には疑問がありますが、変同駒余りを避けるべきという意見は一理あると思います。・・・」

詰将棋のルールをシンプルに
8月20日、規約委員会もあることだし、ルールに関してはうかつに口を出さないのが大人。
でも一つだけコメントしたい。詰将棋の発展のためには、ルールがシンプルなことが重要と思うから。

* 玉方は、攻方が最短手数での詰みを目指した場合でもできるだけ長い手数が掛かるように応ずる。同じ最短手数で詰まされる応手が二通り以上ある場合は、攻方に駒余りとされない手を選択する。(できるだけ延命しつつ、攻方に駒を余らせない)

玉方が最長に受けるのは、直感的にも分りやすい。だが、詰方の持駒をなるべく余らせられないように逃げる(ああ、ややこしい)のが最善なのはなぜなのか?
実は、後半の部分は昔はなかった。あったのは「作意手順で詰上りに駒が余ってはならない」という、作家の創作のための規約である。それが、いつのまにか上記のように解答者のための規約になってしまった。誰かの勘違いなのか意図的なすり替えかは分らないが、理由は推測できる。この方が作家は作りやすいのである。逆に解答者には分りにくくなっただけではなく、実質的な負担も大きくなった。7手詰で正解しようと思えば、以前は(初手を除き)5手まで完全検討すればよかったが、このルールでは7手まで完全検討しなければならない。しかし、ルールの検討者も運用する担当者も作家が中心であり、明に疑問を呈することもなく、暗黙のうちにこのようなルールになってしまった。

今後の発展のために、以前のシンプルなルールに戻すことを提案したい。
自分でも、作家として、このルールにあまえた作品は作らないように心がけたいと思う。

詰将棋のルール
8月19日、勝手に将棋トピックスで、詰将棋のルール

詰将棋の原則について (1)工夫と趣向と分別と。
灼燦灼丸裏kdoo王国経由で知りました。
詰将棋はみなさん普通に解いていると思いますが、改めて説明しろと言われると意外に言葉に詰まってしまうのではないでしょうか。特に「攻方最善」という言葉を誤解している人は多いと思います。丁寧に説明されていますので、細かいことが気になる方は一度読んでみて下さい。・・・

詰将棋@工夫と趣向と分別と。
8月18日、灼燦灼丸裏kdoo王国で、詰将棋工夫と趣向と分別と。

詰将棋のルール(?)が分からない
・・・個人的な経験(と言っても、7手詰以下の詰将棋の本を2,3冊解いた程度だけど)では、
 駒余りせず手数も等しくなるような手順が複数ある場合、玉方の応手は、手順の分岐点で以下のルールを上から順番に適用し、手を選択する。
* 駒を取る手と取らない手がある時は、取る手を選ぶ。
* より強い(攻め方の)駒を取る手を選ぶ。
* より強い(玉方の)駒で取る手を選ぶ。
みたいな法則がありそうだ、などと考えてみたけどアテが外れてそうだなあ。
追記
ものすごく詳しく解説していただいた。ありがとうございます。

詰将棋の原則について
8月18日、工夫と趣向と分別と。で、
詰将棋の原則について (1)
詰将棋の原則について (2)
詰将棋の原則について (3)
詰将棋の原則について (4)
詰将棋規約に関心がある方は必読。

 詰将棋では、攻方、玉方の双方が最善を尽くすことと定められていますが、その「最善」の基準がわかりにくかったり、許容範囲にぶれがあったりします。
 専門誌で一般的に受け入れられている最善の基準は次の通りです。(すみません、何度か微妙に書き直しました)
* 玉方は、攻方が最短手数での詰みを目指した場合でもできるだけ長い手数が掛かるように応ずる。同じ最短手数で詰まされる応手が二通り以上ある場合は、攻方に駒余りとされない手を選択する。(できるだけ延命しつつ、攻方に駒を余らせない)
 実はこれだけです。攻方には最善という概念も縛りもありません。攻方は、玉方の応手に関わらず詰むという限りにおいては、どのように指してもいいのです。普通の指し将棋と同じです。攻方の最善というのは玉方から見た概念で、想定される最悪の手順とでも言えばいいでしょうか。・・・

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歴 史 詰将棋がいつ発生したのかはよくわかっていない。 文書として残っていないので,もしかしたら 人類史が始まる以前から存在したのかもしれない。 もっとも現代の... 続きを読む

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