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詰将棋のルール

[2024年1月8日最終更新] ルール関連記事

標準的なルール ==> 詰将棋の基本ルール
ネット上の詰将棋のルール説明 ==> ルールの説明リンク集
ネット上の詰将棋のルールに関する記事 ==> ルール関連記事  2012年以前
詰パラ・詰棋めいとの詰将棋規約関連記事 ==> 詰将棋規約関連記事リスト
なぜまとまらないのか ==> 詰将棋のルールはなぜまとまらないか

将棋のルールについては、こちらを ==> 将棋のルール

関連情報: 詰将棋のルール-よくある間違い  詰将棋のルール-無駄合について
  桂花手筋は成立するか


詰将棋の基本ルール

日本将棋連盟詰将棋・次の一手より

  1. 攻め方(先手)が玉方(後手)の玉を詰ますのが目的。
  2. 攻め方は必ず王手をかける(玉方は必ず王手をはずす)。
  3. 玉方は盤上と攻め方の持駒以外すべての駒(ただし玉は除く)を合駒として使用できる。
  4. 玉方は最善を尽くし、最も長く手数がかかるように逃げる。
  5. 玉方は無駄な合駒をしない。
  6. その他は指し将棋のルール通り。二歩、打ち歩詰め、行き所のない駒、連続王手の千日手はいけない。

全日本詰将棋連盟主催の詰将棋解答選手権でも第16回詰将棋解答選手権の案内で上記ルールが掲載されている。現時点でもっとも標準的なルールと考えられる。詳しく知りたい方は詰将棋パラダイスにある詰将棋のルールを参照されたい。


詰将棋のルールはなぜまとまらないか
2014年11月13日、TETSU

詰将棋のルールの話になると、昔から熱く議論する人が多く、なかなかまとまらないのが常である。あまりそういう状態が続いたので、最近では近寄らないのが大人の態度とされていたりする。一応、全日本詰将棋連盟(全詰連)という組織があるが、そのホームページを見ても詰将棋のルールは掲載されていない。

全詰連公認の規約としては、1963年に制定されたいわゆる綿貫規約がある。 現在の通念(不文律)とはかなり異なるので、何度か改訂しようという動きもあったが、結局議論の中に埋没し、改訂は失敗、いまだに名目上は綿貫規約が生きている状態になっている(といっても誰も見ていないが)。現在では改訂は放棄?され、トラブルがあったときだけ裁定することになったようだ。

スポーツでもゲーム、パズルでも、ルールは基本であり、明文化されたルールがないジャンルはほとんどない。では、なぜ詰将棋のルールはまとまらないのだろうか。私は、それはルールで必要以上のことを決めようとしているのが大きな原因だと思う。

投稿規約や出題規約、解答審査規約までルール化しようとすると、出題・掲載の形態や意図、読者対象などにより変わってくるため、現代のように雑誌や単行本だけでなくWebやアプリを含め多様化した状況では、統一的なルールの制定は難しい。これらは、詰将棋の基本ルールに基づいて出題・掲載者がそれぞれ決めればよい。

ルールの議論は変別論争、無駄合論争などいろいろ行われているが、作品、解答のキズをどこまで許容するかは人によって見解が異なるのが当たり前で、これをルール化しようとすれば、甘く見る人と厳しく見る人で意見が一致することは期待できない。

以前私が作ったルール案(詰将棋規約TETSU案)では、「規約上扱いが不明確な作意手順は避ける。」とだけ書いている。ルールの裏をかいて創作する人や、それをおもしろがって出題する人がいなければ、ルールはずっとすっきりするはずである。

一日も早く、全詰連のページで、すっきりした基本ルールが掲載されることを期待したい。


ルールの説明リンク集

各サイトのルールの説明ページをまとめてみた。

フェアリー詰将棋のルール


詰将棋規約関連記事リスト

詰パラや詰棋めいとに掲載された、詰将棋規約とその関連記事をリストしてみた。規約に取り組む方は参考にされたい。ただし、これは規約全体にからむような主なものであり、無駄合関連など個別の記事はほかにも多数ある。

  • 詰将棋規約 草案 全日本詰将棋連盟 詰パラ1963年3月号 (綿貫規約)
    *Web上にもあり 綿貫規約 (温故知新
  • 変化別詰論争に終止符! 山田修司・森田昌弘 詰パラ1963年11月号
  • 注解詰将棋規約 全日本詰将棋連盟 詰パラ1965年8月号
  • 規約論議の原点 川崎弘 詰パラ1978年12月号
  • 詰将棋規約の原点 川崎弘 詰棋めいと第3号 1985年8月
  • 詰将棋規約(案) 川崎弘 詰パラ1987年7月号
  • 規約委員会より7 川崎弘 詰パラ1998年11月号 (川崎規約・委員会最終案)
  • 規約委員会より 川崎弘 詰パラ1999年11月号 (川崎規約・委員会決定案)
  • 規約最終案について 川崎弘 詰パラ1999年12月号
  • 「着手自由」「応手最長」に基づく詰将棋規約案 山田修司 詰棋めいと第28号 2000年10月 (山田規約)

規約そのものよりも「詰将棋規約の原点」などの考え方を示した記事が参考になる。例えば、規約への基礎作りとして次のことなどが書かれている。

不分律の成文化が基本

 法律や規約を作るには、次の二点を満足させるのが絶対条件になります。
(1)理論的に筋が通っていること。
(2)現に存在する不文律や慣習と基本的に一致すること。
 (1)は当然として、(2)が案外見落とされやすい割に、非常に大切なことなのです。学術的な理論や、新しいゲームを白紙から作る場合なら”現状”否定は結構ですし、ときには必要ですらあるでしょうが、詰棋規約では違います。多勢の人に納得して使って貰うべきものですから、心理的な抵抗なく受け入れられるものでないと、実効性を望めません。(中略)規約論議をする人には理論家タイプが多くて、(1)の理論的整合性に関心を向けがちですが、それだけでは規約はできません。


ルール関連記事

詰将棋のルール(英語)
2024年1月8日、springs|noteで、 Basic Rules of Tsume Shogi

詰将棋のルール論争
2020年5月26日、つみき書店で、詰将棋のルール論争(1) 余詰の禁止
2020年5月31日、詰将棋のルール論争(2) 余詰の禁止(つづき)
2020年6月7日、詰将棋のルール論争(3) 余詰の禁止(つづきのつづき)
2020年6月13日、詰将棋のルール論争(4) 余詰の禁止(つづき3)
2020年6月20日、詰将棋のルール論争(5) 余詰の禁止(つづき4)
2020年6月28日、詰将棋のルール論争(6) 変長
2020年7月5日、詰将棋のルール論争(7) 無駄合
2020年7月13日、詰将棋のルール論争(8) 無駄合のつづき
2020年7月22日、詰将棋のルール論争(9) 変同
2020年8月2日、詰将棋のルール論争(10) フェアリー

詰将棋のルール論争について 
2020年5月30日、コロナバ禍を救いたい詰将棋作家で、以遠打嫌い
2020年5月31日、余詰かキズか

詰将棋のルール
2020年5月4日、風みどり|noteで、詰将棋のルール

変別解答について
2019年7月1日、中日ドラゴンズファン詰将棋作家のひとり言で、変別解答について

変同余詰は不完全か
2019年4月13日、無風凧の"○○の気持ち、翻訳。"で、詰将棋のルールの疑問

変別○論を取り入れた規約案
2019年3月20日、おもちゃ箱掲示板で、谷川幸永さん 変別○論を取り入れた規約案

天動説と地動説
2019年3月14日、TETSU
川崎案が登場したときの山田修司さんのコメントです。
山田さんはこの考えに基づいて詰棋めいと第28号に「着手自由」「応手最長」に基づく詰将棋規約案を提言しています。

天動説と地動説 (詰棋めいと第27号より)
札幌市 山田修司

 昨年、詰将棋規約の最終案が詰将棋パラダイス11月号に発表されましたが、いろいろ考えさせられるものがありました。
 この案は「双方最善」仮説により全体が組み立てられていますが、そのうち着手については「最短手順」が最優先ということになっています。
 「最善」という考え方は昔からあったことで、妙手説は端的な例ですが、その時代には手数の長短より、難かしい手(妙手)を選ぶのが、より「最善」とされていたのは皆様ご存じのとおりです。
 月報末期から戦後にかけて、応手については解答者が客観的に判断できる「最長手順」説に移行しましたが、着手の方は最善という考えがいつまでも抜けず「着手最短」説が根強く残りました。
 これは今から考えると、地球を中心に太陽が回ることを誰もが疑わなかった時代の「天動説」のような固定観念になっていました。
 私が二十歳くらいのときは、妙手説、最長手順説などを中心に規約論が盛んで、私も若輩をかえりみず、将来の規約は「応手最善」とし、最善の内容をやや細かく定めれば(最長と駒余り)、「着手最短」のキメは不要になるのではないかと旧パラに提起したことがあります。
 着手に制限は要らないのではないかと控え目に言ったのですが、当時は「着手自由」などとはっきりいえば「天動説」の時代に「地動説」を唱えるようなもので、袋たたきになりそうな雰囲気でした。
 その約十年後、昭和三十八年にまとめられた綿貫規約でさえも依然として「着手最短」が骨子になっていますから、その頃の空気は察して頂けると思います。
 最近、湯村氏から「月報の頃にも一部の識者間にそういった考え方が芽生えていた」と聞きましたが、それを知らない当時の私には発言に勇気が必要でした。
 その後、森田氏との「変別○×論」の頃から「着手自由」という考え方の理解が徐々に深まってきて現在では着手は自由なのが当りまえと考えられるようになってきました。
 いわば「地動説」を誰も疑わない時代に進化してきたのです。
 今回の規約案の「双方最善」仮説は、磨きがかけられたとはいえ、昔の「天動説」そのものように思えます。しかし、どうやっても地球の廻りを太陽が回る筈はありませんから、現代に当てはめれば当然大きな歪みが生じます。
 例えばこの案では余詰の解や、早詰作の作意解は、最短手順でないという理由で原則として×、解答の救済措置で○扱いという極めて不自然なことが生じます。
 「着手自由」の考え方では当然どちらも○になる訳ですが、結果が○で同じになるのなら、どちらでも良いというものではなく、何故○になるのかという、基本的な、ものの考え方が大切です。ごく分かりやすい例を挙げましたが、規約案全体がこの双方最善仮説で構成されている訳です。
 「法の精神」ともいうべき最も重要な部分が、こういった考え方で良いのでしょうか?
 長年詰棋界の動向を見てきた私にはこれでは五十年前に逆戻りしてしまうのではないかという強い危倶を感じますし、到底現代の詰棋界に受け入れられるものではないとも思っています。
 批判的な意見を一方的に述べるだけでは無責任の誹りを招きかねません。
 今まで詰棋規約は何度も挫折してきましたので、極めて難しい問題であることは判っています。一体「着手自由」「応手最長」という、現代の常識や要請に即した、都合の良い規約ができるのでしょうか。
 実は私もこの点が心配で何度かシュミレートを重ねたのですが、その結果は充分可能であることが確認できました。
 それはともかく、幸いなことに大会時に委員会内外から意見がでて、まだ最終「案」の段階にあると聞いていますので、あえてここに一石を投じ、皆様の良識ある判断を待つものとします。

詰将棋は「攻方は最短で」が正しい!?
2019年3月12日、my cubeで、詰将棋は「攻方は最短で」が正しい!?

詰将棋のルールについて
2019年3月7日、みずたま将棋ブログで、詰将棋のルールについて

余詰と変長駒余り
2019年2月9日、ぷいヴぃとん@将説家@puivuitton余詰めとは具体的にどう違うのか

嫌がらせ不成インデックス
2018年10月17日、日記的空間で、嫌がらせ不成インデックス

詰将棋ルール論:変同余詰について
2014年11月5日、日記的空間で、詰将棋ルール論:変同余詰について(その1)
2014年11月12日、詰将棋ルール論:変同余詰について(その2)
2014年11月20日、詰将棋ルール論:変同余詰について(その3)
2014年11月26日、詰将棋ルール論:変同余詰について(その4)
2015年5月18日、詰将棋ルール論:変同余詰について(補論)
2018年9月24日、変同余詰インデックス

詰将棋のルール
2018年7月15日 TETSU
昨日全詰連の幹事会にオブザーバーとして参加したので、日本将棋連盟サイトにある詰将棋ルールについて聞いてみたら、金子規約委員長よりコメントあり、2016年頃から掲載されていたらしい。良くできているので、それを全詰連のルールにしたらどうかということも以前の幹事会で提案したとのこと。それでもうやむやになっているのはどういうことなんだろう。詰パラ村の住民には、外の世界でどれだけ必要とされているのか理解できないのかも。中の人だけ楽しめればよいということでは普及、発展は難しいと思うのだが。

ただ、現状、全詰連サイトは月500前後とほとんどアクセスされていない(詰パラHPやおもちゃ箱は10000程度)ので、公式ルールとして掲載してもしなくても、連盟サイトや詰パラサイトにあるルールがデファクトになっていくのかもしれない。解答選手権は新規参加者も多いので速報ブログには掲載すべきと思うけれども(速報ブログは何も更新しなくても100000以上のアクセスがあるので、ルール周知の効果も大きい)。

昔の詰パラは全詰連の設立や詰将棋規約の制定など、詰将棋界を牽引する気概に満ちていたような気がするのだが、人口的にも作品数的にも詰パラが詰将棋界全体の一部分にすぎなくなっている現状で、昔のような輝きを取り戻す日は、今後はたして来るのだろうか。

(追記) 金子規約委員長より、「下記のURL(WaybackMachine インターネット上の過去情報を記録しているサイト)だと、少なくとも2016年9月には掲載されています(それ以前は不明)が、現在のものとは文言が変わっていました。」とご教示いただいた。
https://web.archive.org/web/20160917235046/https:/www.shogi.or.jp/tsume_shogi
連盟サイトリニューアルのときからあったようだ。その後図面が入りルールが下の方になってしまって見つけにくくなった。

2018年7月?、日本将棋連盟で、詰将棋・次の一手に詰将棋のルール

  1. 攻め方(先手)が玉方(後手)の玉を詰ますのが目的。
  2. 攻め方は必ず王手をかける(玉方は必ず王手をはずす)。
  3. 玉方は盤上と攻め方の持駒以外すべての駒(ただし玉は除く)を合駒として使用できる。
  4. 玉方は最善を尽くし、最も長く手数がかかるように逃げる。
  5. 玉方は無駄な合駒をしない。
  6. その他は指し将棋のルール通り。二歩、打ち歩詰め、行き所のない駒、連続王手の千日手はいけない。

TETSU: いつの間にか日本将棋連盟の詰将棋のページにルールが掲載されていた。
「攻め方は最短」とか「持駒が余ってはいけない」といった誤解を生む記述がないのは良い。
全日本詰将棋連盟は何十年もルールについて議論しているのに、こういうルールの基本すらいまだにサイトに掲載してないのは、詰将棋の普及、発展を目的とした団体としていかがなものか。内輪で楽しめればよいという閉鎖的な体質では、普及、発展など望むべくもないと思うのだが。
日本将棋連盟の詰将棋ルールで問題なければ、それをそのまま全詰連の公式ルールとして掲載すれば良いし、詰将棋パラダイスのサイトにもほぼ同様の詰将棋の基本ルールがある。
全詰連の公式ルールが明記されていれば、ルールが必要なときはそこをリンクあるいはコピーすればすむので、怪しげなルール記述が氾濫している現状はずっと改善されるだろう。

ルールを知らないと正解出来ないオチ【初心者】
2017年12月10日、あべしん将棋ブログで、ルールを知らないと正解出来ないオチ【初心者】

変別の誤解
2017年11月12日、チョー一流作家のひとり言で、変別の誤解

最終手余詰
2017年3月10日、新潟島の世迷い言を世界へで、最終手余詰

詰将棋ルール論:最後の審判は完全か
2016年6月26日、日記的空間で、詰将棋ルール論:最後の審判は完全か

スマホ詰パラ ブックマーク その45 最後の審判
2016年6月18日、バビル3世ブログ(将棋、書籍他)で、スマホ詰パラ ブックマーク その45 最後の審判 (改定)

TETSU: スマホ詰パラに縫田光司さん「最後の審判」の焼き直し作が登場。縫田作の発表時に将棋のルールも詰将棋のルールも改定せずあいまいなままになっているが、問題点は明確なのだから、どう判定するか決めてルールに明記すべきだろう。

詰将棋ルール論:手順ベースの着手決定論ってどうやるの?
2016年6月18日、日記的空間で、詰将棋ルール論:手順ベースの着手決定論ってどうやるの?

詰将棋のルールって難しい
2016年5月13日、伊藤かりんとともに初段に挑戦!!で、詰将棋のルールって難しい

田宮さんの資料
2016年4月16日、まんようていで、田宮さんの資料

詰将棋のルールに関する考察
2016年2月27日、ツメガエルの詰将棋ブログで、詰将棋のルールに関する考察1(最も原始的な定義)
2016年3月5日、詰将棋のルールについて2(最終手余詰について)

詰将棋のルールの確立
2016年2月21日、詰将棋作家のひとり言で、詰将棋のルールの確立
「★詰将棋のルールの確立は簡単である。
①詰手順は1通りである(玉方を含む)。
②詰方最短手順で玉方は最長手順に逃げる。同手数なら持駒が余らない応手とする。
注=王手義務は当たり前なので省いている。
千日手は1回目で禁止は加える必要はある。
このルールにすれば今ある疑問は全て解決してしまう。 ・・・」

詰将棋ルール論:初期局面の謎
2015年11月12日、日記的空間で、詰将棋ルール論:初期局面の謎

詰将棋ルール論:玉方の王手外し義務について
2015年10月8日、日記的空間で、詰将棋ルール論:玉方の王手外し義務について

詰将棋のルールをおしえてください
2014年10月1日、詰将棋パラダイス(掲示板)で、大福泰将さん 詰将棋のルールをおしえてください
「作意11手詰の作品に関して質問致します。途中の変化で攻め方手順に、駒が余る手順と駒が余らない手順が存在し、いずれも11手詰めという場合、詰将棋パ ラダイスでは本作を完全作として作意のみを正解扱いしています。 ・・・」
2014年10月2日、須藤@詰パラさん
「変化中で、攻方の選択により同手数駒余りの順と駒余らずの順があるとき、駒余りが優位となり、その変化の代表手順となります。ただし、稀なケースですが、駒余りの手順を探すのが大変難しい場合、駒余らずの順が正解扱いされることがありました。(これを変別問題と呼ぶことがあります。変別=変化別詰。) ・・・」

詰将棋のルール
2014年9月10日、バビル3世で、詰将棋のルール
「・・・ 出張先に持ってきた将棋マガジン詰将棋選集を見ていると勘違いしやすいルールについても例をあげて解説していました。 ・・・
(1)最終手からの余詰みは、容認。 ・・・
(2)最短で詰ます。 ・・・
(3)王方最善を尽くす ・・・」

同手数変化に別解があったら
2014年5月15日、詰将棋ついでに写真をもで、ルールがわからない
「・・・ 変化同手数の場合、作意手順じゃない枝のほうに別解があったらどうなるのか?という問題です。 ・・・」

TETSU: 解答者には長手数の別解発見の義務はないので、どちらも正解になる。別解のある順を選んだ解答者からは「余詰」の指摘がくるかもしれない。規約上は準完全(キズ)で選者の裁量に任されているケースだが、余分な解説を書かなければならないので敬遠される(不採用になる)可能性が高い。作家としては避けた方がよいだろう。

二手変長
2014年3月23日、リー監督 たいくつで、二手変長
「・・・ 変化①「作意より短手数で詰む」はOK。
変化②「作意と同じ手数で駒余りで詰む」もOK。
変化③「作意と同じ手数で駒余らずで詰む」はキズ。作品としては容認?
変化④「作意より長い手数で駒余りで詰む」は中短編ならNG(昔はOK)。
     ※長篇では容認されるケースあり。
変化⑤「作意より長い手数で駒余らずで詰む」は、・・・それは変化ではなく、作意です。
 勉強不足で変化③の扱いがよくわからないが、たぶん、昔はキズだがOKの扱いだったけど、今は分かりにくいのでNGに近づきつつあるのかな、と思います。 ・・・」

TETSU: 変化同手数駒余らずは、作者の作り方と解答者の受け取り方次第で、作品評価上プラスになることもマイナスになることもある。これを理由に不完全とされることはない。

意外に知られていない詰将棋の2つのルール
2013年7月15日、将棋のブログで、意外に知られていない詰将棋の2つのルール
「・・・ <意外に知られていない詰将棋のルールその1> ○変化長手数
・・・ <意外に知られていない詰将棋のルールその2> ○余詰め ・・・」

TETSU: 変化長手数は現在では大きなキズとしてわれているので、専門誌などではまず採用されない。創作する人は、これを「権利」として勘違いしないように。

不文律?
2013年6月2日、おもちゃ箱掲示板で、かぐや姫弁護人さん 不文律?
「詰将棋ルールの記事をみての理解と感想です。
・不文律なるものがいつからともなく存在する
・規約に従い発表された作品も不文律を理由に不完全とされることがある
・規約は検討はされど改訂されない
不文律などオピニオンリーダーが変われば変わっていくものです。
人脈など無いネット詰めマニアはなにを信じて作図すればよいのでしょうか?
作品募集者に強力なリーダーシップを望みます。」
2013年6月2日、re: 不文律 TETSU

無駄合関連の情報を分離
2013年5月27日、無駄合関連の情報を下記に分離した。

2012年以前の記事はこちら ==> 詰将棋のルール 2012年以前の記事

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