村山隆治代表作選「五風十雨」
[2006年12月16日最終更新]
「詰将棋教室」や、最近では「詰将棋手筋教室」などで知られる大ベテランの詰将棋作家、村山隆治さんが、このほど全詰連より自作代表作選「五風十雨」を出版した。2005年5月29日には詰工房でサイン即売会も行なわれた。申込みは下記にどうぞ。
全詰連書籍部出版で、B6版208頁で1200円(送料210円)
申込先は振込番号00260-8-111624(口座名=門脇芳雄)宛て
パズルを組み合わせ
2006年12月14日、G研会長ブログ(仮)で、パズルを組み合わせ
「・・・ とりあえず、手元にあった「五風十雨(村山隆治作品集)」と「詰将棋道場(勝浦修/著)」を解き始めました。どちらも20手未満の詰将棋しか載っていないんで考えやすいし、単なる手筋モノといった感じの問題だけではないんでなかなかに面白いです。 ・・・」
五風十雨
2005年8月9日、将棋雑記で、五風十雨
「・・・ 村山氏の偉大なところは、この急激な詰将棋の進歩にご高齢でありながら、ついて行き現在もなお入選し続けていることである。さらに一流の作家は柏川氏もそうであったが、過去の作品を現在も推敲しておられることである。一度発表したものを愛情を持って推敲し続けるのは、簡単そうで中々出来ないことであり、自作に限りない愛情を注がないと出来ないことなのである。また、驚いたことに、手数を十七手までとされ、それ以上のものをバッサリ切り捨てて居られるのも、出来ることではないと思う。今回は村山氏の作品で19手以上のものを紹介してみよう。 ・・・」
「五風十雨」
2005年6月4日、TETSU
5月29日の詰工房で、村山隆治さんのサイン即売会で「五風十雨」を入手。81歳とは思えないお元気な様子で、最近も続々創作、発表されているとのこと(写真はクリックでフルサイズを表示、撮影:柳田明さん)。
私は詰将棋を始めた頃、村山さんの「詰将棋教室」に出会った。当時初めて作った作品をこの本の評価法で点数を付けてみたら、すごく低くてショックを受けた記憶がある。今から見れば単なる追い詰めで、当然の評価だが、詰将棋とはどんなものかまだ分かってない当時の私には、とても参考になった。そのときから、村山さんに一度お会いして話を聞きたいと思っていたが、かなわぬまま何十年、今回初めてお会いできてうれしかった。
「五風十雨」では、詰手筋を評価する技術点に加えて、曲詰や各種条件など美的表現を評価する芸術点を加えた、改良版の評価基準が掲載されており、その基準で自作百番をすべて評価しているのが本書の異色なところ。
ちなみに、同書の中で最高点は左図(クリックで拡大)第3番の評価指数6.14(技術点20、芸術点5+8+10)である。技術点と芸術点の和を詰手数で割って評価指数を出すので、密度の濃い短編が高評価になる傾向がある。
村山隆治氏の新著サイン即売会
2005年5月26日、門脇芳雄さんより
「村山氏が今回全詰連から出版された自作代表作選「五風十雨」(1200円、〒210円)のサイン即売会を5月29日の詰工房の席上で行います。サイン会の時間は同氏のご都合で、2時~3時です。氏は現在81歳。今後このような機会も少ないと思われますので、希望者は時間に間に合う様にご出席下さい。なお、定刻に間に合わぬ方で希望者は前もって門脇にご連絡下されば、氏の署名を貰っておきます。 門脇芳雄 kadowaki@dn.catv.ne.jp 」
村山隆治氏の作品集発売とサイン会
2005年5月26日、将棋パイナップルの詰将棋作品集で、門脇芳雄さん
「村山隆治氏の代表作100題を収録した『五風十雨』が発売されました。
「新・詰将棋評価法」なども発表し、自作全作品を評点しておられるのが珍しい。
全詰連書籍部出版で、B6版208頁で1200円(送料210円)
申込先は振込番号00260-8-111624(口座名=門脇芳雄)宛て
5月29日に東京詰工房の例会場でサイン即売会を行います。(2時~3時)
場所は大井町東口駅前の「きゅりあん(品川区公民館)」
村山氏(名著『詰将棋教室』の著者)は81歳で、今後このような機会は少ないと思われますので関心のある方はぜひお出かけ下さい。」
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