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将棋パズル(1)利かずの駒並べ

[2016年5月4日最終更新]
将棋パズルには、駒の入れ替え、駒並べ、最多連続王手などいろいろあるが、筆者が興味を持ったもの、ネットで話題になったものを順次とりあげて行きたい。
第1回は「利かずの駒並べ」。

将棋ガイドブックより
これは各駒の利きに何も置かないように並べていくと何枚の駒が置けるかという遊びである。
一方向きの場合に一組40枚の駒をすべて配置するには玉と金、銀と歩の入れ換えは可能なものの、基本的には図の形しかないといわれている。この急所は二枚の飛車と四枚の桂、特に9筋の並べ方にある。
この形を知らない人に出題すると最後の3~4枚で苦労すること必至である。これが理解できたら両方向の形にアタックするのも面白い。
例題図は40枚プラス5枚の図だが、自分で何枚置けるか考えてみてはどうか。

かなり古くからある問題だが、考案者は誰だろうか。
なお、このパズル、いろいろな名前で呼ばれている。
 ・利かずの駒並べ(将棋ガイドブック)
 ・当たりのない配置(将棋パズル・クイズ)
 ・駒置きクイズ(強くなる将棋クイズ)
 ・全駒独立図式(詰将棋パラダイス)
 ・四通八達図式(大計の将棋道場
 ・駒の利きがぶつからない配置(勝手に将棋トピックス


利かずの駒ならべ
2016年5月3日、諸事雑感(ごった煮定食いかがですか)で、利かずの駒ならべ
「・・・ これをもう数週間、考え続けてるらしい。もう限界なので、ネットで調べてもらいたいとの事。 ・・・」

利かずの駒並べの全解探索
2015年6月20日、おもちゃ箱掲示板で、おかもとさん
「ネットで検索していて、松元隆二「利かずの駒並べの全解探索」というものを見つけました。
http://ftp.pluto.ai.kyutech.ac.jp/~matumoto/syougi/
これによると、「利かずの駒並べ」は1860通りの解があるそうです(全解をテキストファイルで公開)。」

「利かずの駒並べ」
2015年6月20日、おもちゃ箱掲示板で、おかもとさん
「「国立国会図書館デジタルコレクション」で公開されている明治15年の本に「利かずの駒並べ」が掲載されているのを見つけました。
真木幹之助編『大福膓 太平楽書』団々社, 明治15(1882).1
28丁に「我樂多問題の部(十二) 將棊の駒排列方 品川勘考野一ッ太」という問題があり、31丁に解答が掲載されています(ただし盤面が9×10の誤図)。
問題 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/898551/30
解答 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/898551/33
この『大福膓』は、雑誌「驥尾團子」の記事をまとめたもののようです。
元の記事は、雑誌「驥尾團子」30号(明治12.5.21) のp.48に問題を掲載し、35号(明治12.6.25)のp.557に解答と解答者名を掲載しています(この解答では「利無様將棊の駒配列法」となっています)。
この雑誌は、復刻版を「Googleブックス」で読むことができます。
問題 https://books.google.co.jp/books?id=NoUuAAAAYAAJ&hl=ja&pg=PA336#v=onepage&q&f=false
解答 https://books.google.co.jp/books?id=NoUuAAAAYAAJ&hl=ja&pg=PA415#v=onepage&q&f=false

将棋パズル
2014年12月20日、ウィキペディアで、将棋パズル
「・・・ 駒を並べるパズル 条件に従って将棋盤に駒を並べるパズルである。代表的な問題として、「盤上に40枚の駒を配置しどの駒の利き筋にも他の駒がないようにする」という問題がある。この問題において、二歩や行き所のない駒の配置は認められている。このパズルの解は、左右反転の鏡像の盤面を含めない場合、1860通りが知られている[1]。 ・・・」

将棋パズル
2014年4月17日、松元隆二で、利かずの駒並べの全解探索
「・・・ 平成26年3月にネットで検索したところ、全解探索の成功例は発見出来なかったため今回パソコンを使い全解探索を試みたところ、パズルの解答は1860通り存在する事を確認した。なお、後述するが左右反転の鏡像は除外している。 ・・・ 利かずの駒並べの全解。 ・・・」

将棋駒の遊び
2011年10月30日、サステイナブル・シティを目指そうで、将棋駒の遊び
「・・・ 将棋の駒は40枚あります。全て同じ方向に向けて、お互いに一手で進める場所には置く事が出来ない。というルールで、遊んでください。 ・・・」
2011年11月4日、将棋駒の遊び(ヒント)

渡瀬荘次郎が「利かず駒の並べ方」の第一号作者
2008年12月10日、おかもとさんよりコメント
「詰パラ1983.10のp.23、篠原のぼる氏の連載「小駒図式探訪 (1)」の中に、興味深い記述をみつけました。それによると、渡瀬荘次郎が「利かず駒の並べ方」の第一号作者だそうです。
>盤面ヘ駒ヲ不残トレヌヨフニ並ベル事
>渡瀬荘次郎ヨリ伝達ナリ
> 筆者註。『将棊雑爼抄』より抜萃。
として「利かず駒の並べ方」の図を紹介しています。(高濱禎著「詰將棋精選」の図とは一部異なる) 『将棊雑爼抄』は、『古今詰将棋書総目録』のNo425と思われますので、「利かず駒の並べ方」は明治初期にまで遡れるようです。」

全駒配置パズル
2008年1月5日、将棋雑談アレコレで、全駒配置パズル
「『全駒配置パズル』という遊びがあったのを何気に思い出しました。随分前に雑誌で見た覚えがあります。早速即席で作ってみたのが下の図です。 ・・・」

利かずの駒並べ
2005年7月15日、おもちゃ箱掲示板で、おかもとさん
「「詰将棋メモ」の「利かずの駒並べ」ですが、かなり古そうなものをみつけました。 高濱禎著「詰將棋精選」前田書店、大正5年7月(初版)のp.178(最後のページ)に、 「全部の駒の利き道をさけて並べたる圖」と題して、以下の図面が掲載されています。 ・・・」

駒の利きがぶつからない配置(続々)
2005年7月10日、勝手に将棋トピックスで、駒の利きがぶつからない配置(続々)
駒の利きがぶつからない配置について、一応まとめておこうかと思います。まず前提として、次の条件が共通に使われます。
    * 「どの駒の利きも(敵味方含め)別の駒に当たらない。」
    * 「二歩・行き所のない駒は可」
・・・ この条件をみたす盤面はたくさんありますが、他の条件を付け加えて絞り込んでいこうという趣旨です。なお、このエントリーでは問題を書くだけにして、解答は駒の利きがぶつからない配置に記します。 ・・・ どの駒も同じ向き ・・・ 駒の向きは別々でよい ・・・ 40枚よりも多くの駒を配置する ・・・ 行き所のない駒を禁止する ・・・ そのほかの条件 ・・・」

駒の利きがぶつからない配置(続)
2005年7月5日、勝手に将棋トピックスで、駒の利きがぶつからない配置(続)
「昨日の駒の利きがぶつからない配置の続き。 NO PAIN NO GAIN: 思ひ出話を読んで、駒がどちら向きでも良いバージョンを考えてみました。そうすると駒を置きやすくなるので、このくらいにするとパズルとしてちょうどいいかなと思いました。 ・・・」

記録に挑戦 番外編
2005年7 月5日、おかもとさんよりコメント
「駒の利きがぶつからない配置以外にも、初形で王手の最大数(94通り?)とか、双玉連続王手の数とか、詰将棋ではな いけど記録としてとっておきたい図面はいろいろありますよね。こうしたものを「記録に挑戦 番外編」とでもして集めたら面白いのではないでしょうか。」   将棋パズルのサイトもかなりあるので、どこかにあるかも。

駒の利きがぶつからない配置
2005年7月4日、勝手に将棋トピックスで、駒の利きがぶつからない配置
「いろんなところで頻出なわりに、いざ並べようとすると面倒なのでメモしておきます。関連する話題があれば追記するかもしれません。・・・」

教えてください
2005年1月25日、はてなで、将棋の駒40個を同じ方向にお互いに取られないように将棋盤に並べることができることが知られています。この並べ方のすべて場合を提示したHPまたは書籍を教えてください。
回答1: http://www.ktr.to/Game/Java/shogipuzzle.html
回答2: http://www.fides.dti.ne.jp/~ssiio/puzzle046.htm
回答3: http://www2.ginzado.ne.jp/jyun/713sug/4tu-8.htm

利かずの駒並べ
2004年8月14日、こへらん掲示板で、Koheyさん
「40枚配置は、『将棋ガイドブック』でも、”利かずの駒並べ”というところで紹介されていました。その項では、両方向の45枚配置も載っていました。」

全駒独立図式
2004年8月14日、Urakabeさんより 「詰パラ1978年9月号に 42!枚置ける図があります」 とのコメント。ありがとうございます。単方向だと40枚しか置けないと思うので、双方向に置く場合の図かな?  この場合歩香銀金玉は各筋最大6枚置けるので、41枚以上も可能性がある。
2004年8月14日、Urakabeさん
「萬葉亭支店に図面をスキャンしたものをアップしました。」
2004年8月14日、萬葉亭支店で、詰パラ1978年9月号の全駒独立図式。

四通八達図式
2004年8月13日、こへらん掲示板で、OKさん
四通八達図式 作って見ました、条件は少し訂正致しました。(いろいろあるということです、成り駒使用とか)」
「「40枚以上配置できる人がいたら、その人は天才だ」 と目黒氏は申しております。」とあるが、41枚は配置できないことは、ほぼ自明。つまり、飛2枚 で2筋は終わり。あと7筋、歩香銀金玉は各筋最大5枚しか置けない。このうち3枚は桂角6枚に置き換えられる可能性がある。その場合で、2+7×5+3= 40だから、普通の駒セットを置くと、それ以上は置けない。

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コメント

詰パラ1983.10のp.23、篠原のぼる氏の連載「小駒図式探訪 (1)」の中に、興味深い記述をみつけました。
それによると、渡瀬荘次郎が「利かず駒の並べ方」の第一号作者だそうです。

>盤面ヘ駒ヲ不残トレヌヨフニ並ベル事
>渡瀬荘次郎ヨリ伝達ナリ
> 筆者註。『将棊雑爼抄』より抜萃。

として「利かず駒の並べ方」の図を紹介しています。(高濱禎著「詰將棋精選」の図とは一部異なる)
『将棊雑爼抄』は、『古今詰将棋書総目録』のNo425と思われますので、「利かず駒の並べ方」は明治初期にまで遡れるようです。

投稿: おかもと | 2008.12.10 21:51

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