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プロ棋士と将棋ソフトの対戦を規制

[2005年11月13日最終更新] 毎日記事の反響
2005年10月14日、日本将棋連盟 「コンピュータ将棋ソフトと人間がきちんとした場で対局する環境をつくるため、今後、棋士・女流棋士が公の場で将棋ソフトと対局する際は、あらかじめ主催者と連盟でご相談・ご確認させて頂きました上で対局することといたしました。」
各紙の報道とネットでの反響をまとめた。

  日本将棋連盟の発表  各紙の報道  海外での報道  米長会長のHPでの発言
  プロ棋士のコメント  解説記事  ネットでの反響

関連情報:
  将棋ソフト・コンピュータ将棋 (おもちゃ箱


日本将棋連盟の発表

  • 棋士とコンピュータソフトの対局について
     (2005年10月14日 日本将棋連盟
    「日本将棋連盟は、2005年10月14日(金)東京・将棋会館において開催されました月例「東京将棋記者会」で以下の発表をいたしました。
    記   日本将棋連盟は、コンピュータ将棋ソフトと人間がきちんとした場で対局する環境をつくるため、今後、棋士・女流棋士が公の場で将棋ソフトと対局する際は、あらかじめ主催者と連盟でご相談・ご確認させて頂きました上で対局することといたしました。また、将棋ソフトの発展には、今後も今までどおり協力していきたいと考えております。    ご理解・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。尚、棋士・女流棋士本人達へは、2005年10月6日付の『会報』(女流棋士は『お知らせ』)で、この件は通知いたしました。」

各紙の報道

  • ソフトと対局に「待った」 日本将棋連盟が全棋士に通知
     (2005年10月14日 asahi.com) (gooニュース でも)
    「日本将棋連盟理事会は14日、同連盟所属のすべての棋士と女流棋士に、公の場で許可なく将棋ソフトと対局しないよう通知したと発表した。「プロ対ソフト」をビジネスチャンスと捕らえている理事会が、なし崩し的にプロが敗れることがないよう歯止めをかけた。 きっかけは9月に石川県小松市であった公開対局。五段の棋士が途中まで不利な戦いを強いられた。危機感を持った理事会は「企画がある場合は必ず事前に申し出をお願いします」と10月6日付の会報で通知。会見で米長邦雄会長は「破った者は除名」と強い決意を示した。 西村一義専務理事は「下位の棋士でも負ければ『プロ棋士が敗れた』となる。ソフトが弱かった時と状況は変わった。プロ対ソフトは見方によっては商品価値がある。企画の話があれば連盟として慎重に対応したい」と話した。」
  • 将棋ソフトと対局、プロ棋士に禁止令
     (2005年10月15日 YOMIURI ONLINE) (Yahoo! ニュースでも)
    「日本将棋連盟は14日、プロ棋士と女流タイトル保持者がコンピューター将棋ソフトと公の場で対局するのを禁止したと発表した。 将棋ソフトは、今年6月のアマ竜王戦全国大会で特別参加した「激指(げきさし)」が、アマ強豪に交じって予選を突破、ベスト16入りしたほか、先月も将棋ソフトとハンデなしの公開対局した五段の若手棋士が負けそうになったことがある。 最強レベルのいくつかのソフトはすでにアマトップクラスに近く、ほかにも同連盟に対し、プロとの公開対局を希望する企業があるという。 米長邦雄・同連盟会長は「プロの世界は対局棋譜が財産。将棋ソフトの発展には協力したいが、ソフトと人間がきちんとした場で対局する環境が出来るまでは安易に指さないでほしい」と話している。」
  • 将棋連盟 ソフトとの対局に規制
     (2005年10月15日 Sponichi Annex) 
    「日本将棋連盟が女流を含むすべてのプロ棋士に対し、コンピューター将棋ソフトと公の場で許可なく対局しないよう通知していたことが15日、明らかになった。
     最近、将棋ソフトの技術向上が目立ち、アマチュアトップクラスのレベルを持つソフトもいくつかある。もし、プロ棋士が敗れれば、「将棋はソフトより弱い」(西村一義専務理事)というイメージを植え付けることになり、規制をかけた。しかし、全面的に禁止になったわけではなく、対局の企画があった場合、連盟に申し出れば慎重に対応するという。 規制をかけた理由の一つに連盟がソフトとの対局を大きなビジネスチャンスと、とらえていることも挙げられる。」
  • ソフトとの対局に規制 将棋連盟、ビジネスも視野
     (2005年10月15日 Sankei Web 共同通信)
     上記と同記事。その他、日経新聞、北海道新聞、神戸新聞など各紙でも配信。
  • ソフトとの対局に「待った」=将棋連盟が全棋士に通知
     (2005年10月15日 Yahoo!ニュース - 時事通信)
    「日本将棋連盟は15日までに、所属するすべての棋士と女流棋士に対し、公の場でコンピューターの将棋ソフトと対局する場合は連盟の許可を得るよう通知した。ソフトの“実力"が年々向上し、将来はプロ棋士といい勝負をする可能性が出てきたため、これをビジネスチャンスととらえ、ソフトと棋士の対局を連盟が管理することにした。 将棋ソフトをめぐっては、今年のアマチュア全国大会に特別参加したソフトが好成績を収めたり、プロ棋士がソフトと公開対局して苦戦を強いられたりして話題となったため、連盟側が対応を検討していた。その結果、無許可での対局を禁止し、最近の会報で通知した。」
  • 日本将棋連盟:所属棋士に許可なくソフトとの対局禁止通達
     (2005年10月15日 MSN-Mainichi INTERACTIVE) (Exciteニュースでも)
    「日本将棋連盟は15日までに、所属棋士と女流棋士に公の場で許可なく将棋のコンピューターソフトと対局しないよう通達した。将棋ソフトは、6月のアマチュアの全国大会でベスト16まで勝ち進んだり、先月は公開対局で五段の棋士が苦戦を強いられるなど力をつけている。 同連盟はプロ棋士が敗れれば沽券(こけん)にかかわると危機感を募らせ、対局する場合は事前の申し出を義務付けた。また、プロ対ソフトの対局にはビジネスチャンスもあるととらえ、企業の一方的な参入に歯止めをかける意味もある。 西村一義専務理事は「プロ対ソフトの対局の企画の話があれば、連盟として慎重に対応したい」と話している。」
  • Japanese chess masters ordered not to play computer opponents
     (2005年10月15日 MAINICHI Daily News
  • 将棋ソフトと棋士の対局禁止
     (2005年10月15日 NHKニュース
    「最近実力を上げている将棋のコンピューターソフトについて、日本将棋連盟はプロ棋士との対局を届け出制にし、駒落ちのない対局は原則として禁止する方針を明らかにしました。」
    「これは日本将棋連盟の米長邦雄会長が14日、明らかにしました。この中で米長会長は、「将棋のコンピューターソフトの実力は年々高まっていてプロ棋士が勝手に対局してどんどん負けるようなことになっては手遅れになる」として、プロ棋士が、公開の場でコンピューターと対局する場合は、理事会への届け出制とし、駒落ちのない平手での対局は原則として禁止する方針を示しました。将棋のコンピューターソフトは、ことし6月に開かれたアマチュア竜王戦で初めてベスト16に進出したほか、5月には角を落として対戦した5段の棋士を破るなど、実力が高まっています。今回の方針の背景にはコンピューターの実力に対する危機感があると見られていますが、米長会長は今後、連盟の大きな課題の一つとしてコンピューターと人間の対戦に本格的に取り組んでいく考えも明らかにしました。」
  • 公の場でのプロ棋士とコンピュータ将棋との対局を禁止
     (2005年10月15日 スラッシュドット ジャパン
    「parsley曰く、"毎日新聞朝日新聞読売新聞などの記事によれば、(社)日本将棋連盟は、プロ棋士と女流タイトル保持者に公の場で許可なく将棋ソフトと対局しないように通達した。  近年コンピュータ将棋は進歩著しく、50年はプロ棋士には勝てないと言われていたものが、トーナメント戦などでは、勝つことも珍しくなくなりつつある。(コンピュータ 将棋協会) ・・・」
  • Shogi pros warned not to play computers
     (2005年10月16日 The Japan Times Online
  • 将棋ソフト:将棋連盟が対局禁止令 どのくらい強いの?
    知りたい!:将棋ソフトは名人を夢見る 将棋連盟、プロに無断対局禁止
     (2005年11月5日 MSN-Mainichi INTERACTIVE
    「 日本将棋連盟がプロ棋士に対し、「許可なくコンピューターと対局することを禁ず」とのお触れを出した。アマチュアの大会で活躍したり、プロ棋士を冷やりとさせたりと、ファンの注目を集める将棋ソフト。果たしてどのくらい強いのか。【中砂公治】
     10月23日、「人と電脳の最強対決」が公開の場で実現した。東京都内で開かれた国際将棋フォーラム(将棋連盟主催)。ソフト大会で全勝優勝した
    「YSS」(商品名・AI将棋)の挑戦を、森内俊之名人が迎え撃ったのだ。多くのファンが見守る中、「角落ち」のハンディを背負った森内名人がコンピュー
    ターをねじ伏せた。森内名人の終局後の感想は「序盤は弱いのに中盤から強くなる。こんな将棋を指す人間はいないと思った」。
     チェスでは、97年に当時の世界チャンピオンが、IBMが開発したチェス専用コンピューターに敗れている(1勝2敗3引き分け)。だが、取った相手の駒をどこにでも打てる将棋は、チェスよりも選択肢がはるかに多い。人工知能とゲーム情報学が専門の松原仁・公立はこだて未来大学教授は「初手から終局までの可能な指し手は、チェスが10の120乗、将棋が10の220乗」とはじき出している。
     それでも、コンピューター将棋は急速な進歩を遂げ、玉の詰みを見つける能力ではプロを上回るようになった。昨年のソフト同士の大会で優勝した「AI将棋」には、将棋連盟からアマ四段の免状が授与された。
     その力をはっきり示したのは今年6月。アマチュア竜王戦の全国大会に特別参加したソフト「激指(げきさし)」が、予選と1回戦で計3連勝。2回戦で敗れたものの、ベスト16に入る大健闘だった。
     さらに7月、月刊誌「将棋世界」の企画で、激指が現在竜王のタイトルを争っている2人と対戦(プロの角落ち)。渡辺明竜王には敗れたが、木村一基(かずき)七段を破った。
     激指を発売する毎日コミュニケーションズは「売り上げが急上昇。でも、これ以上強くなると、敬遠されないか心配です」。
    9月には石川県小松市で、プロ六段でもある飯田弘之・北陸先端科学技術大学院大学教授らが作成したソフトと、新鋭の橋本崇載(たかのり)五段が平手(ハンディなし)で対決。橋本五段は勝ったものの、「仮に早指しのルールで10局戦うとして、必ず全勝できるかと言われれば、自信はありません」と打ち明けた。
     将棋連盟が「連盟に断りなく、公の場でコンピューターとの対局を禁じる」とする通達(10月6日付)をプロ棋士と女流棋士に出した背景には、プロが平手で負けた場合、イメージダウンになりかねないとの警戒感がある。
     連盟専務理事の西村一義九段は「きちんとした形でプロとソフトを対決させる企画の話があれば、慎重に対応したい」と言う。「許可制」にすることで、対局への注目度を高めようとの思惑もうかがえる。冒頭の森内名人の対局も連盟主催の形で実現した。
    コンピューター将棋について、松原教授は「これまでの進歩のペースから考えれば、10年後には名人と互角に渡り合えるのでは」と予想。森内名人は「そんな時代が来れば、人間が将棋の新たな面を学べるかもしれない。コンピューター将棋の進歩は私たちにとっても、プラスになると思う」と語った。」
  • 【ファンキー通信】通達! プロとやっちゃダメよ
     (2005年11月8日 livedoor ニュース)
    「先日、日本将棋連盟がプロ棋士と女流タイトル保持者に、ある通達を出したことをご存知だろうか? それは、「許可なく公の場で将棋ソフトと対局しないこと」というもの。でも、どぉ~していけないの?
    以前は、将棋ソフトがプロ棋士に勝つことなど、絶対に不可能だと考えられていた。しかし、最近では将棋ソフトの開発技術が著しく発達し、場合によってはプロと互角の戦いを見せることも珍しくなくなった。さらに、プロ棋士が軽い気持ちで、コンピュータ相手の対局に平手でのぞみ、痛い目に合ったなんて話もあるほど。そんな中での今回の通達である。もしや、「プロの面目を守るため」などという思惑があるのでは・・・?
     その辺の真意を確かめるべく、日本将棋連盟の担当者に話を聞いてみると・・・
    「別に禁止と言っているわけではないんですよ。コンピューターが強くなってきているのも事実ですし、きちんと届出をして、整った環境の中で対局を行ってほしいということです。個人の判断で行い、その結果から誤解を招くことを防ぐためです。コンピューターとの関わり方に関しては長いスタンスで考えていきたいと思っていますから」
     なるほど~。全面禁止ということではなく、環境を整えて正式な場で対局を行っていきたいというのが、本当の理由のようだ。
     では、このような動きをソフト開発者たちは、どのように思っているのか?
    「特に今までと大きく変わることはないと思います。これまでもこちらから対局を申し込むということはありませんでしたし。イベントなどでお声がかかれば、今まで通りに参加していきますよ」(東京大学近山研究室「激指」開発担当者)と、特に影響はない様子。
     「ただ、このような通達が出るということは、ソフトがプロの対局相手として正式に認められた証し。これから将棋界全体がさらに盛り上がり、面白い対局が多く見られるようになると思いますよ。そのためには、ここ数年の環境づくりが山場になるでしょうね」(同担当者)
     プロ棋士vs将棋ソフト・・・。今後ますますおもしろくなりそうな、この対決から目が離せない!」

海外での報道

  •  Ancient game bans hi-tech rivalry
     (2005年10月22日 TIMES ONLINE
    日本語訳は下記を参照
    【橋本五段、あわや敗戦】東洋のチェス「将棋」がプロのコンピュータ公開対局禁止 ソフト開発者やファンは批判も…英国新聞報道 (News Scrap from 2ch 10月23日)
    「先月、将棋名人がコンピュータ相手に敗れかかった後、将棋の理事会は会員に電子対戦を禁じた。この決定で、将棋ソフト開発者とゲームの尊厳への回復できない損害を恐れる伝統主義者 の間で議論が始まった。
    「一人のプロが敗れれば、プロ棋士がソフトより弱いとのイメージが出来てしまう」(日本将棋連 盟の西村一義専務理事)
    将棋のルールや用語はチェスに似ているが、大きな違いは64より多い81の升目で、各々が20の駒を持ち、ほとんどは昇進ができることだ。これが、チェスよりも順列の数をさらに多くし、将棋名人達がIBMのスパコン「ディープ・ブルー」に敗戦した(チェスの王者)ガルリ・カスパロフの運命をこれまで回避できた理由の一つだ。しかし、今やデジタル将棋の力はゲームの土台に 揺さぶりを掛けている。
    先月、橋本崇載プロ棋士がタコスというプログラムの攻撃に直面し、苦闘した。彼は持ち直したが、その接戦は将棋界を愕然とさせ、人間とマイクロチップの公開対局の禁止につながった。
    「追い詰められた時は動揺しました」橋本氏は語った。「私はもっと人間との対戦を楽しみたい」
    この禁止は増え続けるコンピュータ将棋ファンの批判を受ける。「誰もコンピュータ相手の最初の敗者になりたくはない」とコンピュータ将棋協会理事長の滝沢武信早稲田大学教授は述べた。
    「コンピュータに負けてプロの評判に傷が付くことを嫌悪し、恐れることは理解できる。だがどちらにしても、コンピュータが将棋のプロ棋士のトップを破る日が必ず来る」
    将棋プログラム「激指」開発者である鶴岡慶雅氏は、「プロの将棋棋士は神秘がかっており、コ ンピュータは絶対勝てないとの前提でいた」と述べた。
    ある人は、このゲームが衰退していくのも恐れる。政府統計では将棋対戦人口は840万人だが、 20年前の半数だ。」

米長邦雄日本将棋連盟会長のHPでの発言

  • コンピュータ将棋と記者会
     (2005年10月16日 米長邦雄ホームページ将棋の話
    「10月15日の朝は大変でした。NHKのニュースに出る。読売、朝日両新聞に記事が躍る。地方紙にも出ました。「プロ棋士がコンピュータ将棋と対局するのに待った」というのです。朝日新聞社は社会対抗面のトップ、読売新聞社も同じ扱いです。ヤフーもトップニュース。この騒ぎについての私の正式見解、解説は「まじめな私」の方をお読み下さい。10月14日午後4時からは東京将棋記者会でした。理事会が報告等をした後、各社の担当者からのご質問にお答えするのです。先ずは米長会長がコンピュータの話をしたから大変な騒ぎ。約2時間15分質問攻めでした。コンピュータに関する長期的展望については「まじめな私」をどうぞ。 ・・・」 
  • コンピュータ将棋とプロ棋士
     (2005年10月16日 米長邦雄ホームページまじめな私
    「コンピュータ将棋ソフトとプロ棋士が対局したらアカンでぇ。この発言については「将棋の話」の方をご覧下さい。私の作戦は以下の通りです。
    ○将棋というゲームの難解さ
     チェスは世界最高の知的ゲーム。これは欧米人の共通した認識です。これを数字で明確にして理論武装する必要があります。変化が多い=難解とは限りませんが、チェス、象棋、囲碁との比較をしてもらう。
    ○次には予算です。
     将棋ソフトの開発者、研究者は国からの研究費をもらう必要がある。これは単にお金だけではなく国に認められた研究予算という意味で大きいのです。文部科学省関連と、経済産業省関連とあります。この辺りは学者の先生と私とが話し合いをして、私の立場でソフト開発に出来る限りの支援をしてゆきたいと考えています。情報産業(日立、東芝、NEC、富士通)や、ソニー、マイクロソフト等の企業へも研究者側への配慮をお願いにあがる。
    ○いよいよ本番です。
    日本中、世界中の科学技術を相手にして、日本将棋連盟の人間の頭脳集団のみが戦うのです。機械が勝つか、人間が勝つか。この一大イベントのスポンサーを見つける必要があります。20年間で100億円くらいかと考えています。私は広告代理店もしくは代理人を立てることになるかもしれません。
     今年は共同通信社が女流棋士にお好み対局として「激指」と一局と申し出あり。1000万円で了承しましたが、これは平素のお礼も含まれております。今後は男子プロも女流棋士も、一局1億円提示であれば検討はします。
     この件に関しては、10月23日の午後、ホテルイーストにて会長の私の方針と、学者、研究者との座談会があります。お問い合わせ先は03-3408-6161国際フォーラム係宛にお願いします。入場無料ですので皆さまお出掛け下さい。
     人間、機械、研究者が共存共栄を目指し、伝統文化とITとの融和ですね。」

プロ棋士のコメント

  • 人間対コンピュータ 高橋和女流二段
     (2005年10月15日 和的日常
    「人間対コンピューター将棋の戦いは、コンピューターの進化を証明するためにはあって良いものと私は思います。しかしディープブルーの時のように、もし人間がコンピューターに負けるとなるとそれは大きな衝撃になるからここは慎重になりたいということなのでしょう。
     確かに数週間前に「公式の場で行う時には事前に連絡を」という連絡は来ていましたが、それは指してはいけないということではなかったように思います。
    また、最近連盟に行っていないのでよくわかりませんが、何か強いソフトがあり、奨励会員や棋士が対戦しているということのブログを目にしたことがあります。今まではそんなことはありえないことでしたので、これはもうコンピューターの強さを認めざるおえない時がきているのだと思います。
     私はコンピューターが強くなることが悪いこととは思いません。むしろ今まで努力してこられた方々へ敬意を表します。しかしそれが現在まで続いてきた将棋というものを脅かすものではないと考えています。もちろん解析能力や詰むや詰まざるやというところでの今後の大きな変化はあるかもしれませんが、将棋とは人間対人間だからこそドラマがあり、ミスがあり、美しさがあるのだと思います。
     将棋とは人間ドラマでもあるのではないかなと思うわけです。」 
  • ソフトとの対局規制 神崎健二七段
     (2005年10月17日 ある棋士の日常
    「 「日本将棋連盟が女流プロを含むすべてのプロ棋士に対し、コンピューター将棋ソフトと公の場で許可なく対局しないよう通知していたことが明らかになった。」
    すでに各紙で活字になったり、ネット内でもかなりのニュースにもなっている話題。
    将棋の棋士には、
    「公の新聞等に載る対局を指す場合には、あらかじめ、将棋連盟に届けなければならない。」
    「免状を個人の棋士が発行してはいけない。」
    このふたつのことは必ず守らなければならない。
    これらは、今までにも米長会長が大勢の棋士の前で語られたりしたことなのだが、今回の記事を読んでいると、「破った者は除名」というコメントまであるみたいだから、必ず守らなければならないことがひとつ増えたことになる。
    理事会でそのように決まったと聞いた時も、通知が来た時にも、もっともといえばもっともな理事会の方針だと思った。 ・・・」 
  • Bonanza君の手袋
     (2005年10月20日 義七郎武藏國日記
    「・・・ 【棋士とコンピュータソフトの対局について(連盟公式)】
    [10/11楔形対局]で会報に触れたが、実はこういう事でもあった。
    【ソフトと対局に「待った」 日本将棋連盟が全棋士に通知(asahi.com)】
    【日本将棋連盟:所属棋士に許可なくソフトとの対局禁止通達(Mainichi INTERACTIVE 将棋)】
    様々なweb記事の中で、これらが目を惹く。
        米長邦雄会長は「破った者は除名」と強い決意を示した。
    前者は、titleからして待ったという語が用いられているし、『除名』発言も明記されている。半年間出場停止裁定の直後でもあるし、誇張でいらしたにせよ笑えない。
    記事では率直に受け取られているが、これはこれで物騒とした物だ。
        同連盟はプロ棋士が敗れれば沽券(こけん)にかかわると危機感を募らせ、
    後者は、率直且つ堂々と実情を提示し、連盟&棋界へのご理解ご支持を訴える昨今の路線から、乖離した印象を与えるであろう。
    (他の記事に関しても言えるが)「pro対softsの勝負に関して」proが敗れるにせよ、手合い他の状況を吟味して頂きたい人間同士の勝負の価値や面白さは些かも揺るがない文化と娯楽を両立させた興行であれば棋界全体の利益だが、現状では連盟の金銭的利益に鋭敏ならざるを得ない・・・
    これらの点を、一般的に認識して頂く難しさを痛感する。 ・・・」

解説記事

ネットでの反響(掲示板)

ネットでの反響(2005年10月15日)

ネットでの反響(2005年10月16日)

ネットでの反響(2005年10月17日)

ネットでの反響(2005年10月18日)

ネットでの反響(2005年10月19日)

ネットでの反響(2005年10月20日)

ネットでの反響(2005年10月21日)

ネットでの反響(2005年10月24日)

ネットでの反響(2005年11月5日)

ネットでの反響(2005年11月6日)

ネットでの反響(2005年11月7日)

ネットでの反響(2005年11月8日)

ネットでの反響(2005年11月12日)

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