将棋博物館が閉館
[2007年6月27日最終更新]
かねてから閉館の話がでていた関西将棋会館内にある将棋博物館であるが、2006年10月末日で閉館とアナウンスされた。ここには旧大橋家の本なども所蔵されており、古図式もほとんど揃っていた。収蔵品は大阪商業大学 アミューズメント産業研究所に移管されるとのことで、今後の保存、閲覧など不安も大きい。将棋連盟は伝統文化としての将棋を放棄してしまうのだろうか。
将棋展
2007年6月27日、daichanの小部屋で、将棋展
「告知するのを忘れていましたが、一昨日から大阪商業大学の博物館で、将棋展が開かれているようです。詳細はこちらでご確認ください。 ・・・ 昨年将棋博物館を閉鎖するかどうか議論になり、結局この大阪商業大学に委託管理してもらうという形で、関西会館内の博物館は閉館ということになりました。
そのときは良いことなのかどうか僕には分かりませんでしたが、こうしてきちんとした形で展示会が開かれているのを見ると、結果的に良かったのではないかと
思います。今後もこうした展示会が定期的に行われて、一般の方が将棋文化に触れる機会が増えることを切に望みます。 ・・・」
板ばさみ
2006年12月6日、ある棋士の日常で、板ばさみ
「6日の夕方、滋賀県地元の支部のかたに、将棋博物館の閉鎖のことについてお叱りをうける。
「米長会長は文化とか、子どもに文化を広めるというが、歴史や文化を大事にしようとしない連盟の姿勢は矛盾している。閉鎖の明確な理由や収蔵物のこれからの扱いについて説明が全く不足している。特に関西将棋会館HPに一行書いて終わりなのはけしからん」 ・・・」
週刊新潮 博物館記事
2006年11月23日、ある棋士の日常で、週刊新潮 博物館記事
「週刊新潮を読む。博物館閉館についての記事の中で木村義徳九段のコメント
「了承してくれと言われましたが、もちろんしていません。」
「維持に苦しんでいたわけじゃないのだから、潰す必要なんてない」
もし、ほんとうに週刊誌の取材に対してそのとおりコメントされて、そうお考えならばなのだが…。取材を受けてからそのようにコメントされるのではなくて、今までにも棋士会や棋士総会に出席されて、元博物館館長として閉鎖反対の発言をしていただきたかったと思った。 ・・・」
週刊新潮に将棋博物館閉館に関する記事
2006年11月22日、勝手に将棋トピックスで、週刊新潮に将棋博物館閉館に関する記事
「 11月22日発売の週刊新潮11月30日号に「『将棋博物館』閉鎖で木村名人の娘を怒らせた『米長会長』」という見出しの記事が掲載されています。 ・・・」
将棋連盟お宝放出のトホホ…国宝級含む1000点以上 財政難で博物館管理できず
2006年11月22日、ZAKZAKで、将棋連盟お宝放出のトホホ…国宝級含む1000点以上
「名人・阪田三吉の直筆署名入り扇子など日本将棋連盟が所蔵する貴重な将棋グッズが展示されていた「将棋博物館」(大阪市北区)が、連盟の財政難から10月末にひっそり閉館された。展示品の大半は、国内外のゲーム・ギャンブルを多面的に研究している大阪商業大(大阪府東大阪市)に寄贈されることになったが、“お宝”さえ維持管理できない連盟の財政難が改めて浮き彫りになったかたちだ。 ・・・」
大阪市福島区の関西将棋会館内にあった…
2006年11月17日、MSN毎日インタラクティブで、こまおと:大阪市福島区の関西将棋会館内にあった…
「大阪市福島区の関西将棋会館内にあった関西将棋博物館は、管理上の理由などから10月末で閉館となった。展示物、所有物は大阪商業大アミューズメント産業研究所へ移管される。博物館スペースは多目的ルームに。」
強欲な名人戦交渉と将棋博物館閉鎖
2006年11月11日、おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、強欲な名人戦交渉と将棋博物館閉鎖
「・・・ 以前、問題定義した将棋博物館は、10月末で、突然、閉館してしまった。こちらも説明抜きだ。儲からないから、やめるのだろうが、そんなものでいいわけないだろう。要するに、おカネ以外興味なしということだろう。さらに、将棋博物館には、目録がないということで、コレクションの中心であった、江戸の家元大橋家に伝わる大橋コレクションと、14世名人木村義雄氏が私財で集めた木村コレクション、そしてその他の小品などが、混ざってしまって、誰から貰った物かわからなくなってしまっているそうだ。 ・・・」
将棋博物館閉館のあいさつ文
2006年11月8日、勝手に将棋トピックスで、将棋博物館閉館のあいさつ文
・将棋博物館のご案内(KANSAI-SHOGI.COM)
「・・・ 将棋博物館にあった収蔵品は大阪商業大学アミューズメント産業研究所に移されることが公式に表明されたことになります。あとは、大阪商業大学でどれだけがんばってもらえるかです。 ・・・ そして、今後普通の人は閲覧が難しくなるそうですね。難しいというのがどの程度の難しさなのか、つまり、将棋の歴史を研究している人が閲覧しようと思ったとして、どのような手続きを経れば閲覧が可能になるのかを早く詰めてほしいと思います。 ・・・」
将棋博物館閉館のお知らせ
2006年10月31日、関西将棋会館ホームページの将棋博物館のご案内
「お知らせ 長年、皆様に親しんでいただきました本施設は管理上の理由を含め展示物及び所蔵物を大阪商業大学アミューズメント産業研究所に移管することに
なりました。今後、一般の方からの閲覧は難しくなりますが、将棋史の学術的研究のため、ご理解いただけますよう何卒よろしくお願い申し上げます。 平成
18年10月31日 日本将棋連盟 常務理事 東 和男」
これだけ読むと、一体どうなっているの?
2006年10月31日、将棋と雑感!!で、これだけ読むと、一体どうなっているの?
「ほんとうに、こんなことで良いのか?と思いたくなる。 ・・・」
将棋博物館の廃止
2006年10月30日、ひとりごとで、将棋博物館の廃止
「・・・ もう皆さん御存知と思いますが、将棋博物館の閉館が決定。関西将棋会館の公式のお知らせはこちら。神崎健二七段の愚痴はこちら。神崎七段は孤軍奮闘ながら、よく発言されたと思います。パチパチ。 ・・・」
将棋博物館閉館
2006年10月27日~、2ちゃんねるで、将棋博物館閉館スレッド
将棋博物館10月末に閉鎖へ
2006年10月28日、きゃみぃの数学将棋備忘録で、将棋博物館10月末に閉鎖へ
「きのうだったか、関西将棋会館ホームページに、10月いっぱいを持って閉鎖との告知が。10月いっぱいって、もうすぐじゃないのさ!どうも、来月の将棋の日のイベントで、博物館のスペースをリニューアルするためらしいのだけど。 ・・・ 単なるこじつけのように思えるねぇ。 ・・・」
将棋文化の危機、か?
2006年10月28日、とろんと世間を眺めるで、将棋文化の危機、か?
「「詰将棋メモ」経由で、関西将棋会館のサイトに、将棋博物館が今月いっぱいで閉館になるという情報がひっそりと載っていることを知りました。とりあえず、関連しそうな情報のあるURLを挙げておきます。 ・・・」
将棋博物館が今月で閉鎖に
2006年10月28日、勝手に将棋トピックスで、将棋博物館が今月で閉鎖に
「8月4日に将棋博物館が閉館へ?の続きという話をお伝えしました。結局、10月いっぱいで閉館だそうです。
・ 将棋博物館
・ ある棋士の日常 - 第32回将棋の日のために閉鎖される将棋博物館
『将棋博物館閉館のお知らせ:10月末日をもちまして閉館いたします。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。 (将棋博物館)』
日本将棋連盟関西本部 将棋ファン感謝デー 第32回将棋の日 のお知らせを見ると、現在将棋博物館のある部屋は閉館後「多目的ルーム」になるようです。これまで非公式に言われていた情報通りであれば、将棋博物館の収蔵品は大阪商業大学 アミューズメント産業研究所に
移されるのでしょう。所有権がどうなるのかは不明です。日本将棋連盟は将棋文化を担う中心的存在という自負を持っていると思います。将棋史を知る上で貴重
な資料を多数含む収蔵品をこれからどうするのか、そして「伝統文化」をどのように継承していくつもりなのか、そういう視点から考えているのかどうかを疑問
に感じる経緯です。 ・・・」
第32回将棋の日のために閉鎖される将棋博物館
2006年10月27日、ある棋士の日常で、第32回将棋の日のために閉鎖される将棋博物館
「関西将棋会館HPに将棋博物館閉館のお知らせが出る。明確な閉鎖の理由も、閉鎖に関する責任者の名前も出ていない。東館長によると、閉館を急ぐ理由は、今年11月の「将棋の日」の行事に支障が出るためらしい。棋士総会でもうしばらく話し合ってから議決すべきことだと私は考えている。急ぐ前に、もう少し所蔵品の扱いかたや活かしかたについて考えるとか、閉鎖ではなくて縮小する方向を検討してはどうかとか、ずいぶんと何度も進言させていただいたが、全く聞き入れられず。棋士総会に諮らずに、先輩棋士から寄贈されたり大橋家から残された数々の品の所有を放棄して、博物館の閉鎖を決めた館長と理事と会長の責任は重い。 ・・・」
将棋博物館閉館のお知らせ
2006年10月25日、関西将棋会館ホームページ
「10月末日をもちまして閉館いたします。長らくのご愛顧、誠にありがとうございました。」
将棋博物館に行ってきました
2006年9月24日、Tamago915の卒業研究で、将棋博物館に行ってきました
「・・・ 日本将棋連盟は、その成立のいきさつ (新聞将棋の掲載のためにプロ棋士が同盟)
から考えても、将棋文化がどうのこうのというのは、財団法人化するための「タテマエ」だろうと思います。はっきり言ってしまうと、連盟は将棋文化を守る能力には欠けているだろう、ということになります。将棋は強くないけれど、将棋の文化を大事にしていきたいという人が団結して、NPO法人のようなものを作ってくれればいいのかなとも思うのですが、これも夢物語でしょうね。」
将棋博物館について
2006年9月19日、勝手に将棋トピックスで、将棋博物館について
・ある棋士の日常 - 博物館について 会長の考えと方針を聞く
「将棋博物館が閉館へ?や将棋博物館が閉館へ?の続きで触れたような話がある中で、神崎健二七段が将棋博物館についての意見募集を行っています。詳細はリンク先をご覧下さい。 ・・・」
博物館について 会長の考えと方針を聞く
2006年9月17日、ある棋士の日常で、博物館について 会長の考えと方針を聞く
「15日金曜日には、米長会長が大阪に。いろいろと忙しいスケジュールの中だったはずだが、時間をとっていただく。東常務理事(博物館館長兼任)、淡路常務理事も同席の中、米長会長に将棋博物館とその所蔵品についてのことについての見方、考え方などをうかがう。お話もさせていただく。 ・・・」
続・続・続・将棋博物館の消滅について
2006年8月22日、将棋雑記で、続・続・続・将棋博物館の消滅について
「・・・
すでに大橋家コレクションがどれであったのか不明な現状は、(木村コレクションやその他のコレクションも)文化財が破壊されたのと一緒であり、嘆かわしいことである。論じるレベルにすらない現状ではあるが、現時点ではちゃんとした目録をつくり、保存状態を良くすべきで、処分については、文化財であることを鑑み慎重に対応していただきたい。 ・・・」
TETSU: 関連リンクについては、将棋博物館が閉館へ?の続き(勝手に将棋トピックス)を参照。
所蔵されている大橋家の古文書の中には詰棋書も多く、中には(大橋宗桂の?)書き込みがあるものもあり、大変貴重なものである。
写真は、2003年の詰将棋全国大会のとき、門脇全詰連会長に同行して将棋博物館を訪問し、木村義徳先生にご案内いただき見せていただいたもの(大局将棋を参照)。
囲碁殿堂資料館は、ちょっとねえ
2006年8月6日、おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、囲碁殿堂資料館は、ちょっとねえ
「・・・ 地下一階に下りると「囲碁殿堂資料館」がある ・・・ 地下1階のある部屋が、大商大の分室になっていて、棚やテーブルに資料が保管されているのだが、ガラス窓に張られたブラインドの隙間から垣間見ると、その
部屋の中は雑然としていて、貴重品を保管するというよりも、ブックオフのバックヤードみたいな感じだ。これでは高価なものは価値が毀損されるのではないだ
ろうか。ということで、将棋博物館の貴重な品々を大商大に移管するのは反対である。 ・・・」
続・続将棋博物館の消滅について
2006年8月4日、勝手に将棋トピックスで、将棋博物館が閉館へ?の続き
「7月29日にお伝えした将棋博物館が閉館へ?の話の続きです。前回の分も含めてリンクします。
・将棋雑記 - 続・将棋博物館の消滅について
・将棋雑記 - 続・続将棋博物館の消滅について
・おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせい:古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(1)
・おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせい:古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(2)
・おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせい:将棋博物館に関する神崎健二七段からのコメント
・ある棋士の日常 - 江戸城を復元した対局室で指すということの責任
・ある棋士の日常 - 博物館の行く末と「道」について(このメール募集は8月4日に終了したようです。8月10日追記:8月7日の追記によるとまだ募集中とのことです。)
・ひとりごと:関西将棋会館 将棋博物館廃止について
事態がどのくらい進展しているのかもわからないですし、将棋博物館の収蔵品がどのくらいあるのかなどよく知らないことが多いのでコメントしにくいのですが、伝統文化を標榜する以上はしなければならないことがあるだろうと思います。
8月10日:リンク追加
・僕は僕なりの 8月5日付
・おおた葉一郎 の しょーと・しょーと・えっせい:囲碁殿堂資料館は、ちょっとねえ
8月25日追記:
・将棋雑記 - 続・続・続・将棋博物館の消滅について ・・・」
関西将棋会館 将棋博物館廃止について
2006年8月4日、ひとりごとで、関西将棋会館 将棋博物館廃止について
「・・・ 日頃、日本将棋連盟に対して後ろめたいことにいそしんでいる者ですが、将棋博物館についての意見を募集中とのことで、意見を述べさせていただきます。 ・・・」
続・続将棋博物館の消滅について
2006年8月2日、将棋雑記で、続・続将棋博物館の消滅について
「将棋博物館が消滅し、大商大にコレクションがいくことは、殆ど確定的みたいですが、それでも再度疑問を書いてみたい。 ・・・」
将棋博物館に関する神崎健二七段からのコメント
2006年8月2日、おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、将棋博物館に関する神崎健二七段からのコメント
「・・・ 先日、2回に分けて「将棋博物館廃止問題」を書いたところ、神崎健二先生からgoo側に、コメントをいただいだ。 ・・・」
博物館の行く末と「道」について
2006年8月2日、ある棋士の日常で、博物館の行く末と「道」について
「将棋雑記「続・続将棋博物館の消滅について」
数日前のおおた葉一郎さんの文章に続いて、博物館についてのご意見。
博物館についての k7dan63@yahoo.co.jp ご意見をメールで募集いたします。 ・・・」
古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(2)
2006年7月29日、おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(2)
「・・・ よくわからないので、関西将棋会館に対して、質問状を書いたのである。そして回答が戻ってきた。 ・・・」
古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(1)
2006年7月28日、おおた葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、古書追跡でわかった将棋博物館の閉鎖(1)
「将棋博物館閉館の話がどんどん進んでいた。 ・・・」
続・将棋博物館の消滅について
2006年7月17日、将棋雑記で、続・将棋博物館の消滅について
「昨日、詰将棋全国大会において、浦野真彦先生自ら声を掛けていただき、将棋博物館の文献を大商大に寄贈する必要性を説明していただいた。 ・・・」
| 固定リンク
「将棋の情報」カテゴリの記事
- 三浦九段冤罪事件(復帰戦まで)(2017.02.17)
- 三浦九段冤罪事件(2016.12.31)
- 将棋ソフト不正疑惑(2016.10.24)
- 駒doc. 2010(2011.01.02)
- 将棋フリーペーパー「駒doc.」(2010.04.11)
コメント