将棋パズル(3)将棋駒の入替え(2)
[2024年6月27日最終更新] 将棋知恵輪妙手段へのリンク追加
前回に続いて、将棋駒の入替えパズル。
関連情報: 将棋パズル(1)利かずの駒並べ 将棋パズル(2)将棋駒の入替え(1)
カピタンリバイバル
将棋駒の入替えパズル 関連サイト
前回の解答に入る前に、将棋駒の入替えパズルのページをあげておきます。あわせてお楽しみください。
- 将棋知恵輪妙手段 (ネコ印 二百科事典) new !
飛車と角を入れ替える将棋パズルが、元は江戸時代の瓦版だったことや、最短手数を求める歴史、そしてさまざまなバリエーションなど。 - 駒入れ換えパズル (MAXAMのパズルーム)
- MAXAMのパズルーム別館 駒入換パズルの部屋
- 以前の「ひとこと」 : 2003年1月後半 (あそびをせんとや)
このサイトには、ほかにもいろいろな将棋パズルがある。 - 資料集:駒の入替えパズル(3×3)(資料提供:神無十郎) (Onsite Fairy Mate)
- 加藤徹 全作品:入替えパズル (おもちゃ箱)
ブラウザ上で将棋駒の入替えパズルが遊べるページ
- 将棋パネルゲーム 将棋パズル - ハイスコアに挑戦 (創作集団「未来」)
- 問題1 問題2 問題3 問題4 問題5 問題6 問題7 問題8 問題9 問題10
Bishop Puzzle (以前の「ひとこと」 : 2003年4月前半 に他の問題もあり)
将棋パズル2(飛車の脱出) (あそびをせんとや) - Transpose (PUZZLE !!)
19号・入替えパズル・解答 カピタン20号(1980年10月)より
銅将を使った駒の入替えパズル。最短手順は28手・42手・48手でした。
解答:動かす駒の位置のみ書きます。
問題1
21 32 31 22 23 33 32 21 22 23
12 11 21 32 23 13 12 21 22 23
32 31 21 22 33 32 23 22 まで28手
対称な解を除き唯一解。
問題2
21 (31 22 21 12 23 | 32 31 22 32 23)
22 21 12 13 23 22 21 11 12 23
22 13 12 23 22 21 32 31 22 21
32 33 23 22 21 31 32 23 22 21
12 (22 13 12 23 | 23 22 13 23)
22 まで42手
これは中わかれが2か所あり。この種の問題で手順を限定するのは難しい。
問題3
12 21 22 32 31 21 32 23 22 21
32 33 23 12 21 31 32 23 12 11
21 12 23 22 21 32 23 33 32 21
12 13 23 32 21 11 12 23 22 21
12 23 13 12 22 23 32 22 まで48手
これも唯一解。
前回の問題AからHのうち、H(飛と角の入替え)はすこぶる難問で 「挑戦したのですが、私の頭脳では不可能です。ぜひ、解答を教えていただけませんでしょうか?」 とお便りをいただいたので、この問題だけ解答を記述することにする。
問題H
18飛、28銀、39金、49玉、59金、69銀、78金、68銀左、79角、88金、
98金、78銀、69金、59銀、68角、79金、88金右、79角、68銀、59玉、
69玉、49金寄、59金、49銀、38金、39銀、48銀、39金、38飛、28金、
18金、39銀、28銀、48飛、38銀、49金、39金、49飛、59銀、48銀、
68角、79玉、69飛、49金、39銀左、59角、48角、68玉、59玉、79飛、
69銀、68銀、69飛、79銀、78金、68金、88金、78金左、88銀、79飛、
69金、68金寄、78飛、79銀、98飛、88銀、78金寄、79金寄、69玉、59金、
49銀、38銀直、39角、48銀、49金、59銀、68銀、59金、48角、49銀、
39銀、38銀直、39角、48銀、49銀、28金、38金、28角、39銀、48金寄、
38銀左、49金寄、59玉、69金、79銀右、68金寄、78銀、79銀、88飛 まで99手
将棋パズル (加藤 徹) カピタン 23号(1981年4月)より
有名なチェスのパズル「お互い取りがかからないようにしながら角を入れ替えよ」(デュードニー・パズルの王様327)を金銀でやってみました。
何とか可能なようですが、何手でできますか?
(駒は双方交互に動かすこと)
補足 カピタン24号(1981年6月)より
23-16の金銀入替えは、以前に詰パラで西田尚史氏が56手(だったと思う)で可能であることを発表、その後それを鮎川氏が追試してその通りだとのことです。 (花沢正純)
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コメント
天狗太郎著『将棋の民俗学』(作品社, 1992)のp39に、こんな記述がありました。
>広将棋のほかに、『将棊智恵輪(ちえのわ)妙手段』(天保十一年刊)もある。現行将棋の飛車と角の位置を逆におき、同時に余分に配した金、銀、香の駒を元の位置に戻すというルールで、一種の将棋パズルである。
これはたぶん「問題H」のことだと思いますが、この問題、江戸時代からあったんですね~。すごい。
投稿: おかもと | 2010.08.27 23:45
これは私も知りませんでした。江戸時代の将棋文化はすごいですね。
投稿: TETSU | 2010.08.28 01:47
問題Hプログラムに解かせました。99手が最短で間違いありません。
投稿: 鈴木康夫 | 2013.10.16 09:07
『將棊智惠輪妙手段』、以下のサイトに画像付で紹介されていました。
http://www.geocities.jp/yokkaichisibu/guzzu/tienowa/tienowa.html
投稿: おかもと | 2014.02.12 22:22
おかもとさん、ご教示ありがとうございます。当時の解答は135手だったんですね。
投稿: TETSU | 2014.02.13 00:16
以前紹介した『將棊智惠輪妙手段』の画像ですが、geocitiesのサービス終了とともに見えなくなっていました。
そのかわりというわけではありませんが、別のところで画像が公開されているのを見つけました。
「番附集」(早稲田大学図書館)
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/wo06/wo06_03144/index.html
この「番附集」のうち、1冊目の「斑草紙」の中に「將棊智惠輪妙手段」が収録されています。
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/wo06/wo06_03144/wo06_03144_0001/wo06_03144_0001_p0022.jpg
「将棊智惠輪妙手段」 (東京都立図書館 TOKYOアーカイブ)
http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000014-00041880
投稿: おかもと | 2019.08.26 10:27
ネコ印二百科事典で「将棋知恵輪妙手段」を公開しました。
https://sites.google.com/site/2hyakka/shogi/chie
飛車と角を入れ替える将棋パズルが、元は江戸時代の瓦版だったことや、最短手数を求める歴史、そしてさまざまなバリエーションなど。
投稿: おかもと | 2024.06.27 19:37
おかもとさん、「将棋知恵輪妙手段」の公開ありがとうございます。リンクさせていただきました。
投稿: TETSU | 2024.06.27 21:55