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詰将棋のルール-よくある間違い

[2010年8月16日最終更新]
詰将棋のルールの説明では、「攻め方は最短手数で詰ます」 「攻め方は手順中に取った駒を含め、駒は全て使用しなければいけない」 という記述がよく書かれている。これらの記述は出題が「完全作」である前提では必ずしも誤りではないが、詰将棋を創作するときにこの記述を信じると、とんでもないことになる。

関連情報: 詰め将棋のルール (おもちゃ箱将棋と詰め将棋
  詰将棋のルール (詰将棋メモ


「攻め方は最短手数で詰ます」

正しくは、「攻め方は(王手である限り)任意の手を選んでよい」

完全作の場合には攻め方の手は1通りに限定されているので、どちらでも同じことになる。
また、別のルールとして「玉方は最長手数を選んで逃げる。」があり、これは「攻め方が最短で詰めたときの手数が最長になる受け手を選ぶ」意味であるが、「最短で詰ます」をルールにしておけばこのややこしい説明を省略できる。
このため、(完全作の出題を前提としている初級者向けのコーナーでは)「攻め方は最短手数で詰ます」をルールとして記述していることが多い。

しかし、誤って攻め方の手が複数ある(余詰のある)不完全作を出題されたときには、この記述は誤りとなる。例えば作意手順が7手で5手の余詰(早詰)があった場合、このルールでは5手順のみが正解になり、また作意手順が7手で9手の余詰があった場合は7手順のみが正解になってしまう。正しくは「攻め方は任意」であるから、余詰のある問題では作意順も余詰順も正解である。

詰将棋を創作するときも、このルールを正しく認識してないと、「余詰があっても作意手順より長ければ問題ない」というような勘違いを引き起こすので注意されたい。

「攻め方は手順中に取った駒を含め、駒は全て使用しなければいけない」

正しくは、「最長手数で詰む受け手が複数あるときは、詰んだときに持駒なし になる手順を選ぶ」
*持駒なし になる受け手が複数あるときは、そのうちのどれを選んでもOK。
*どの受け手でも持駒が余るときも、どれを選んでもOK。

これも完全作であれば作意順についてはどちらでも同じことになるため、簡単な前者の記述を書いてあることが多い。(変化手順でどうやっても駒余りになるときは困ったことになるが)

しかし、余詰のある不完全作を出題された場合や詰将棋を創作するときには、正しく後者で認識しておかなければならない。前者の記述では、例えば7手詰で5手駒余りや9手駒余りの余詰があってもよいことになるが、これは誤りである。


詰パラ8月号谷川作の解説-迂回手順は不正解?
2010年8月1日、詰将棋パラダイス掲示板で、8月号44頁について 井上徹也さん
「・・・ 今月号の谷川作の解説で迂回手順の解答が不正解とされていますが、迂回手順や最終手余詰を可とするのは作者に対する救済措置であり、解答者に最短手順の作意を強要できないのでは無いでしょうか。 ・・・」
2010年8月1日、詰将棋パラダイス掲示板で、RE:8月号44頁について 編集部
「・・・ 30手目22玉として32金以下の迂回解答については、解説通り不正解と考えます。つまり、ここは11玉でも22玉でも同様に21金で詰み。32金、11玉、21金以下の解答は「最短で詰める」に準じていないと判断出来ます。 ・・・」
2010年8月16日、金子清志さんよりコメント
「詰パラ掲示板 No135 に8月号掲載の谷川作結果稿(解答審査)の解説。どの辺りから反論しようか。」

詰将棋のルールに疑問
2010年3月1日、yosh's blogで、詰将棋のルールに疑問
「・・・ 詰将棋のルールに「詰め上がった時に攻め方に持ち駒が余っていてはいけない」というルール(駒余り禁止)があります。 ・・・」

「詰め方は一番短い手数で詰ます」
2009年4月11日、詰将棋 駒の舞(別館)で、「詰め方は一番短い手数で詰ます」
「・・・ もし作品の完全性・限定性が高い・確保されている場合は、「詰め方は一番短い手数で詰ます」だけで、解答ルールとしては十分です(無駄合等の別のルールは必要ですが)。最近ときどき、詰将棋の規約を理解した上でのこの短く分かり易い解答ルールを見かけます。 ・・・」

2手長く詰むので間違い??
2009年2月17日、第08詰将棋小隊で、 第97番
「・・・ 余詰といえば、下の詰将棋は「康光流詰将棋の極意」の第84問です。この作品、作意は3手目4四角以下の7手ですが、3三角から9手でも詰みます。余詰か 迂回か微妙なところですが、佐藤先生は迂回と判断したんでしょう。それはともかく、この作品の解説に「3三角は2手長く詰むので間違い」と書いてあるので すが、この解説は間違っているような気がするのですが気のせいでしょうか?まあ、この辺のルールは微妙でよくわかりませんけどね。 ・・・」

TETSU: プロ棋士でも詰将棋のルールを理解しているとは限らない。

NHK将棋講座の詰将棋ルール
2007年3月3日、メタモンが行く!で、後、2週間
「>さくらさん
確認してみたのですが、「全部持ち駒を使って詰まさなくてはならない」と書かれたサイトはありませんでしたが、NHKの「将棋講座 1月号」にはこう書かれてありました。

詰将棋
詰将棋には指し将棋にはない独自の決めごとがあります。
詰将棋のルールを紹介しましょう。
■攻め方は連続王手で攻める。
■攻め方は最短手数で詰ます。
■攻め方は手順中に取った駒を含め、駒は全て使用しなければいけない(昔の詰将棋には駒が余る作品もありますが、現在は不完全な作品となります)。
■千日手は不詰となる
■玉方は最長手数を選んで逃げる。
■玉方は盤上と攻め方の持ち駒以外のすべてを合い駒として使用することができる。
■玉方は最長手数を目指す意味で無駄な合い駒をしてはいけない。
これ以外は指し将棋と同じルールで、二歩や打ち不詰めは禁じ手となります。
また、作者の意図(作意)と異なる別の詰み筋が成立する場合は、「余詰め」といって不完全作品となります。
ただし、成、不成、のどちらでも詰むという場合は、慣例として「成」が優先される。

と書かれています。最近将棋を始めたばかりなのでよく分かりませんが、「持ち駒を全て使用しなければいけない」というのは最近できたルールなんじゃないかと思います。それから、1つこちらが間違っていることがありました。やっぱり、↑にも書いてあるように「余詰め」は不完全作品となるそうです。失礼しました。今後気をつけます。 ・・・」

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コメント

詰パラ掲示板 No135 に8月号掲載の谷川作結果稿(解答審査)の解説。どの辺りから反論しようか。

投稿: 金子清志 | 2010.08.16 06:41

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