推理将棋第6回解答(3)
[2007年11月28日最終更新]
推理将棋第6回出題の6-3の解答と、第6回出題の当選者を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第6回出題 推理将棋第6回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
6-3 上級 マネ将棋 11手 (はてるま作)
「昨日見た将棋なんだけど、後手がずーっと先手のマネをして指しててさ。
結局11手で後手が詰まされちゃった。」さて、どんな将棋だったのでしょう?
推理将棋6-3 解答 担当 ミニベロ
9六歩、1四歩、9七角、1三角、
5三角成、5七角成、6三(4三)馬、4七(6七)馬、
4二(6二)歩、6八(4八)歩、4一(6一)歩成
まで11手で詰み
前回はてるまさんを「軽快な作風」とご紹介したが、こういった難解作も得意なことを書き忘れていた。
推理将棋の最短詰は7手で、先手4手に後手3手の協力がある。本作は11手なので先手6手あるが、後手の5手はマネをしてくるので、自力6手だけで本当に詰むのだろうか?
これを解くカギは、マネ手順の中に協力手を作ること。すなわち、相手の歩を取ることによって2歩を解消してやることだ。そう、本作は推理将棋初の「2歩」をテーマにした作品だったのである。
実戦初形スタートの推理将棋では、通常歩は戦力としては考えない。これがネックとなって(私も含めて)泥沼に陥った人も多かったろう。以後「はてるま手筋」として覚えておいていただきたい。
たったの一条件、意表を突く鮮やかな手順、文句なしの名作です。
収束の非限定の件だが、一筆足せば事足りることは分かっているが、本作が作られた時と今では、非限定に対する感覚も違う。詰将棋の厳しさをそのまま推理将棋に持ち込むことが必ずしも是ではないと選者が判断し、あえてこのままでよしとした。御理解いただきたい。
Normanさん 「普通は2歩禁になるため、歩打の筋は考慮外になり超難解でした。手数+1条件の名作です。」
木星人さん 「今回の目玉。難しい。問題文の条件の少なさを考えると、この非限定は気になりません。」
香箱さん 「馬寄り(左右非限定)で歩が切れた刹那の42歩は味のいい手裏剣。真似将棋11手という条件だけでここまで限定されるのに感心。」
まささん 「気がつきにくい筋と思う。条件も面白い。ただし、この非限定は消すべき(「最終手は4筋」などの簡単な条件追加で限定できる)。左右対称の配置でない以上、この非限定は詰将棋では許容されない(余詰とされる)と思う。」
たくぼんさん 「6二歩が打てるように歩を取らせる4三馬(6七馬)が一石二鳥の好手。」
たけとひでさん 「面白いけど、収束余詰?」
kbnrkさん 「降参です><全然わかりません
13手ならいっぱいあるのですが、11手では如何様にも詰みませんでした><」
ブルータス 7-10さん 「解けませんでした.難しい!!」
S.Kimuraさん 「53に角が成るところまでは分かりましたが,その先に苦戦しました.歩を使うとは思いませんでした.」
高坂研さん 「「マネ将棋」という発想が面白い。(最後の非限定、私なら消しますが)」
正解:8名
S.Kimuraさん 高坂研さん 香箱さん たくぼんさん たけとひでさん
Normanさん まささん 木星人さん
推理将棋第6回出題全解答者: 12名
S.Kimuraさん kbnrkさん 高坂研さん 香箱さん 諏訪冬葉さん
たくぼんさん たけとひでさん Normanさん はてるまさん
ブルータス 7-10さん まささん 木星人さん
当選: 諏訪冬葉さん
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