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推理将棋第7回解答(2)

[2008年1月25日最終更新]
推理将棋第7回出題の 7-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第7回出題  推理将棋第7回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


7-2 中級 名人の手すさび 9手 (まさ作)

「たった9手で詰んだって!?どんな手順だったの?」
「それが面白いことに、同じ筋の一段目・二段目・三段目に駒を打つ手が出てきたんだ。ただ、駒を打つ手は多かったけど、駒を成る手はなかったよ。」

さて、どんな将棋だったのでしょうか?


推理将棋7-2 解答   担当 ミニベロSuiri72

7六歩、3四歩、2ニ角不成、5四歩、5二角
同玉、3一角不成、
5一角、5三銀 まで9手で詰み

出題すればほとんど誰も解けない、出題された作品は余詰・作意順ともすべて秒殺。
無人の野を行く推理将棋界のスーパースター・まささんの作品です。
タイトルは私が付けました。

本作は、名人が座興で扇子に一筆でさらっと書き上げたような作品で、わずか9手ながら一部の隙もない見事な仕上がり。
たったの2条件ですべてが完全に限定され、手順にゆるみがない。

駒を打つということは先ず取らねばならず、3回打つには最低6手必要。
玉を移動させながら駒を渡す52角は、推理将棋における手数短縮法の基本手筋。
総手数9手のギリギリ条件で際どく成立している。
詰上がり図は7手でありそうな平凡なものだが、味付け次第でこんな好作になるという典型的な例。

誰も解けない、という怖い「まさ作品」を見たい人はMIXIにいらっしゃい。

Normanさん 「7,8,9手目に駒を打つと考えて時間がかかりました。」

詰め上がりはほぼ7手の基本形なんですけどねえ。

たけとひでさん 「つい、3筋に駒を打ちたくなる。」

あたりをつけて3筋から入ると泥沼。

館長さん 「2段目5二角打で玉を移動させ、それを5一に打つとは。」

推理将棋の技の一つですね。

たくぼんさん 「5二角が面白い1手。」

玉を移動させながら絶妙のタイミングで駒を渡す!

高坂研さん 「5筋と決め打ちしたら解けた。手順は普通でも、条件の与え方により
好作になるという好例。」

まさに我が意を得たりの短評です。推理将棋とは条件とみつけたり。

S.Kimuraさん 「駒を打つのは3筋だと勘違いしたので,とても悩みました.角道を空ける手が2手,駒を取る手が3手,駒を打つ手が3手,残り1手ですが,貴重な残りの1手で5三の歩を突くという発想がなかなか出てきませんでした.」

この作者の一見簡単そうな作品に、私も何度も苦しめられました。

はてるまさん 「7-2は解けませんでした・・・。」

ベテランでもてこずる9手。

香箱さん 「3筋と思い込み長考。52角は奇妙な手触り。」

「捨て駒」なのだが「王手」じゃない! そりゃ奇妙です。

けいたんさん 「可愛らしいかんじ。結構推理将棋では重要な要素。」

シンプル且つ難解

橘圭伍さん 「9手で3回3段打つにはと考えれば自然に解ける良問」

ウーン、それは強いから。

タラパパさん 「この条件は、ほとんど不可能への挑戦!
「同じ筋」と特定しないと他にあるのでしょうか?」

ちょっと考えても見つからないですね。
「9手同じ段3回」ならありましたが。
例・▲7六歩    △3四歩    ▲2二角不成 △同 銀
  ▲3二角    △7二金  ▲4一角不成 △3二角    ▲5二金

まじーさん 「52角が好手。条件が巧いですね。」

玉を移動させながら絶妙のタイミングで駒を渡す!


正解:12名

  S.Kimuraさん  館長さん  けいたんさん  高坂研さん  香箱さん
  たくぼんさん  たけとひでさん  橘圭伍さん  タラパパさん  Normanさん
  まささん  まじーさん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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