« 詰将棋メモ(2008年1月6日) | トップページ | 詰将棋メモ(2008年1月7日) »

平成19年度看寿賞

[2008年7月29日最終更新]

平成19年(2007年)の詰将棋の最優秀作品(ネット発表作品も対象)を表彰する平成19年度看寿賞が決定し、詰将棋パラダイス受賞作が速報された。短編部門は武紀之さんが初の受賞、長編部門は添川公司さんが「阿修羅」で7回目の受賞(中編・特別賞は該当なし)。選考結果など詳細は同誌2008年7月号で発表、受賞作品は、7月20日に福岡で開催された第24回詰将棋全国大会で表彰された。

関連情報: 平成18年度看寿賞 (平成17年度 平成16年度 平成15年度
  ・看寿賞のページ (全日本詰将棋連盟
  ・看寿賞 (詰将棋パラダイス
  ・TETSUの全国大会レポート  大会アルバム(3)看寿賞表彰式 (詰将棋全国大会


受賞作品 平成19年度看寿賞 先行発表! 詰将棋パラダイス

■短編 武 紀之作 詰将棋パラダイス2007年6月号(kifファイル) 15手

■中編 該当なし

■長編 添川公司作 「阿修羅」 近代将棋2007年6月号(kifファイル) 365手

■特別賞 該当なし


話題になった作品

ネット上で看寿賞候補として話題になった作品を紹介していく。みなさんも2007年発表(表記上)の作品の中で「これを入れたい」という作品があれば、作者名、発表場所、時期、推薦のことばを、この記事へのコメント、おもちゃ箱掲示板、メールなどでご連絡ください。

■短編 17手以下

2007tan01

  • 武紀之 15手
  • 発表: 詰将棋パラダイス 2007年6月
  • 手順: 詰パラ2007年9月号または下記より
    棋譜ファイル「2007tan01.kif」をダウンロード
  • たくぼん「1番印象にあるのは、順位戦の武作でしょうか。インパクトは1番でしょう。とにかく忘れられない。しかしあの駒配置で受賞がなるのか?? ひそかに期待はしています。」 (看寿賞たくぼんの解図日記)より)

2007tan02

  • 真島隆志 15手
  • 発表: 詰パラ 2007年3月
  • 手順: 詰パラ2007年6月号または下記より
    棋譜ファイル「2007tan02.kif」をダウンロード
  • 小峰耕希「看寿賞に匹敵するかどうかはともかく、個人的に昨年一番印象に残ったのは、真島作(パラ3月高14、15手)でしょうか。大海追い出しと決め打ちしたので解けたようなものの、作者名伏せられてたら正解出来た自信はありません。と言っても、難しいだけでは意味が無いと思うのですが、あの作品は解後感抜群でした。」 (本記事へのコメントより)

■中編 19手~49手

■長編 51手以上

2007cho01

  • 村田顕弘 51手
  • 発表: 詰将棋パラダイス 2007年10月
  • 手順: 詰パラ2008年1月号または下記より
    棋譜ファイル「2007cho01.kif」をダウンロード
  • 玉方実戦初形から飛角だけがひっくり返ったユニークな形。新プロ棋士村田四段の初入選作品。
  • 福村努「四段昇段おめでとうございます。初登場でいきなりこの作品は衝撃です。内藤九段の実戦初形に匹敵する美しい図式ですね。とても難解でした。(中略)逃げ道封鎖の飛の打ち捨てなど、意外と豪快な手が多く、変化にも妙手が多く素晴らしい作品です。」 (詰パラ2008年1月号より)

2007cho02

  • 添川公司「阿修羅」 365手
  • 発表: 近代将棋 2007年6月
  • 手順: 近代将棋2007年8月号または下記より
    長手数作品:添川公司「阿修羅」 (おもちゃ箱
  • 馬ノコの1サイクル毎に縦横2種類の龍ノコを盛り込んだ斬新な趣向詰。
  • 高坂研「思い切った合駒制限だが、2方向への龍鋸×馬鋸という目新しい趣向が展開されて納得。盤面狭しと駆け回る龍は、まさしく阿修羅の如き働き。最後まで隙の無い仕上がりで、流石添川氏!」 (近代将棋2007年8月号より)


2008年7月29日

2008年7月27日

  • …で、いつ梅雨が明けたって? (冬眠蛙の冬眠日記
      「・・・ ところで本日、某看寿賞選考委員会の委員長から図書カードが届きました。今年は推薦者がわずかに5名だけだったとか。まあ確かに最終選考になにか響くわけ ではないですけど、別に資格がどうとかないわけですし、好みの作品に投票するような感じで、皆さん気軽に投票してみてはいかがでしょう?現にワタシの推し た作品は1個も受賞しませんでした(笑)。 ・・・」

2008年7月24日

2008年7月20日

  • TETSUの全国大会レポート (詰将棋全国大会
     「・・・ 2008年7月20日、14時20分、看寿賞表彰
    ・ 柳田看寿賞委員長より作品解説
     「武さんの作品、衝撃の初手から密度の濃い形。最短距離でまとめます。短編にしてはほとんどすべて新しいことをやっている。作者のかけた情熱がすばらしいんじゃないでしょうか」
    「添川さんの「阿修羅」。馬ノコの間に縦横の龍ノコをいとも簡単にいれてしまうのはさすが添川さんですね。龍鋸、飛打飛合はすべて手数伸ばしです。365手。画期的な作品だと思います」
    ・ 門脇全詰連会長より武さん、添川さん代理で角さんに表彰状と副賞の受賞。
    ・ 武さん「詰将棋を作り始めたのは3年前。読むスピードが遅いので、1作1作大事に育てています。なぜ受賞できたのか。幸運、執念とかありますが、詰工房に出席していろいろな人と話すのが大変勉強になりました。何かというと推理将棋だったりするわけですけど。関係ないと思うかもしれないけど最近の看寿賞受賞者はみんな推理将棋愛好者だったりします。添川さんも私も川崎市なので、看寿賞取るのは川崎市に引っ越して・・・(笑) この作品は3年ぐらいかかっています。ひとことで説明できるのがいいものと思っていますが、この作品はなんとかかな。」 ・・・」

2008年7月13日

  • 第137回出題(7.13) (Onsite Fairy Mate
      「今月の詰パラをお読みになった方は既にご存知かと思いますが、私は看寿賞の選考委員を降板しました。理由はいくつかありますが、一番大きな要因は選考作業の負担が大きいことです。 ・・・ 私の選考委員の在任期間は5年だったわけですが、これは自分の感覚では「やや長い」と思います。最近は選考委員だけでなく、詰棋校の担当者や他の仕事でもかなり長期間同一人物が担当することが多く、これはとても良くない傾向だと感じています。詰将棋界は基本的にボランティアで成り立っているので、特定の人だけに仕事が集中しやすい傾向があります。だからこそ、負担を分散することや、新人(“若い人”だけでなく“能力のある未経験者”を含む)をどうやって発掘するかということが、もっと議論されたり試みられたりしても良いのではないでしょうか。 ・・・」

2008年7月11日

  • 看寿賞発表、長すぎる討議過程 (詰将棋 駒の舞(別館)
      「詰パラ7月号は看寿賞の発表でした。ただ発表というよりは、あまりにも長い討議内容のページ数が目立ちます。どんどん軽量化する半期賞に比べて、異様に 感じます。選考方式が変わった時は、それを伝える意味もあり必要だったと思います。それ以降は、候補・投票一覧・選考者の短評で充分でしょう。 ・・・」

2008年7月2日

2008年7月1日

  • 詰パラ7月号 (詰将棋劇場 blog
     「・・・ 看寿賞の選考経過の記事を読みましたが、大学発表の作品が候補にすら入っていないというのは、深刻な状況といえます。担当者の問題で、良質な作品が 集まらなくなっているのだとすると、責任問題です。近代将棋が休刊となって、大学手数で公式発表になるのは詰パラしかなくなることになるので、今後どうな るかを見守るしかありません。実は、「詰パラしかなくなる」というのは正確ではありませんでした。解答選手権とのがあるのですねー。今年のチャンピオン戦9、10の若島作なんか、制限時間制であったとは言え、あの精鋭に対しても正解者なしであったあの作品。すごいですよね。単に難解なだけではなく、構想の奥深さやその完成度の高さは、他の追随を許さないものがあります。はっきり言って、今年中の大学採用予定作の中でこれを上回るものがあるとは思えません。 ・・・」
  • 詰パラ7月号 (たくぼんの解図日記
     「・・・ 看寿賞発表 橋本さん選考委員降りられたのですね。ちょっと残念。読んでてちょっと気になったのは、柳田さんの長編の部のコメント。山崎建さんの作品が、出題されてない上に作意の紹介も無く損をしているという所。ネット上では出題されて手順も発表されてますので、誌上ではということなんでしょうか・・・。私は、看寿賞はネット上の発表も含まれていると思っていますが、誌上に紹介されないとダメなんでしょうか? 一般推薦は5人しかいないんですね。私もしてませんので文句は言えませんが、解答者の声はもっと反映した方がいいでしょうね。 ・・・」

2008年6月29日

  • 看寿賞発表! (冬眠蛙の冬眠日記
     「…ということで、今年は短編がC級順位戦の武氏作、中編が該当なし、長編が近将発表の添川氏作と決まりました。前評判とおり、順当な感じですね。武さんはこのブログで初入選作をとりあげたのがまだ2年前。若くしての受賞、羨ましい限りです。これに満足してあとは推理将棋に…とならないように(笑)。 ・・・」

2008年6月27日

  • 看寿賞 (詰将棋劇場BLOG
     「・・・ 武氏の作品はさすがにリアルタイムでは解けてないです。こんな難解な作品は柿木の手順を鑑賞するしかなかったわけですが、一手ごとに正解を探していく過程では、全然正解にたどり着けなかった記憶があります。ここまで難解な15手詰はあまり記憶にないですね。添川氏の作品は、変化飛ばしをしてほぼ作意にたどり着いたつもりだったのですが、単なる龍ノコと馬ノコの組み合わせだと思っていました。それでも十分すごい作品だとは思っていたのですが、正解を見て、実はタテの龍ノコもあったことを知らせれて目からウロコの心境でした。まあ、氏の作品は別格ですね。 ・・・」
  • 看寿賞 (たくぼんの解図日記
     「・・・ 短編の武作は当然の結果でしょう。配置の広がりがどう評価されるか心配してましたが、受賞ということでまずは良かった。 ・・・ 長編受賞作は私解いて無いので、よく分かりませんが、これも予想通りのようですね。近将がお休みの今、添川さんが詰パラに投稿されるのかが気になります。 ・・・」

2008年6月26日

  • 看寿賞発表 (Ma vie quotidienne
     「詰パラのページで今年の看寿賞が発表された。短編賞は武紀之氏、中編賞が該当なしで、長編賞は添川公司氏とのこと。コンスタントに傑作を発表し続けてきた添川氏の長編賞はもうほとんど指定席みたいなものだが、武さんはこれが初受賞である。私が詰パラに初入選を果たしたのが2003年の1月号。それ以降にデビューを果たした詰将棋作家で看寿賞を受賞するのは多分彼が初めてだと思うが、最近は縦横無尽に活躍されていて、私などはすっかり置いて行かれてしまった。何はと もあれ、お祝いを申し上げたいと思う。 ・・・」

2008年4月1日

  • 嵐の新年度 (冬眠蛙の冬眠日記
     「・・・ 看寿賞の推薦が3月で半期賞発表が4月って、選考期間があるから仕方ないんでしょうけど、少し違和感があるなあ。・・・ 冬眠蛙は今年は1作だけ推薦しました。これはもう解いた瞬間にスゴイ!と唸りましたね。ため息の出るような完成度でした。 ・・・」

2008年3月17日

2008年3月9日

2008年1月12日

  • 今年のベスト1・・・詰将棋編の補足 (あーうぃ だにぇっと
      「近代将棋6月号に発表された添川公司氏作の『阿修羅』について述べたい。 ・・・ すっかり解いたのを忘れていたけど、改めて鑑賞してみると非常に良くできている。(笑) ・・・ 看寿賞であるが、もう一度定義を明確にする必要があると思う。 ・・・ わたしは、1年間に発表された詰将棋作品の最優秀作品に授与すればいいと思う。投票で決めていたこともあるが、投票が集まらないのが問題だった。こんなやりかたはどうだろう。 ・・・ 現状の議論は客観性が乏しくて納得しにくい。ページをさいて載せているけどわたしは読まない。すこしでも客観的な数値が集まるような工夫が必要だ。」

2008年1月8日

  • 看寿賞 (たくぼんの解図日記
     「・・・ 中短編も、1年間パラを解きましたが、意外と記憶に残っていない。1番印象にあるのは、順位戦の武作でしょうか。インパクトは1番でしょう。とにかく忘れられない。しかしあの駒配置で受賞がなるのか?? ひそかに期待はしています。」

2008年1月5日~

  • 看寿賞の話題 (2ちゃんねるの【詰将棋】これが神局だ!!! その3
     「今年の長編は不作だからなぁ。 添川氏のも傑作だけど、過去の受賞作と比較すると微妙だし。」
     「実戦初型もどき、のは、取るにしても特別賞っぽい内容だよね。 」
     「 (現在までの予想)  長編、添川氏 特別賞、村田四段 てことで。 」
     「長編不作の年に、受賞作品は増える?」
     「 短編、中編は知らんが、長編は該当無しが妥当だと思う。 特別賞は軽薄に授与するものじゃない。 」

2007年12月29日

  • 今年のベスト1・・・詰将棋編 (あーうぃ だにぇっと
     「・・・ 今年の『まっつぁんこ賞』を頼まれもしないのに発表することにした。栄えある第一回目の受賞作は、詰将棋パラダイス10月号に発表されたこの作品である。作者は、尼崎市の村田顕弘氏。なんと初入選作。とは言っても、作者は日本将棋連盟の棋士(四段)。 ・・・」

|

« 詰将棋メモ(2008年1月6日) | トップページ | 詰将棋メモ(2008年1月7日) »

「詰将棋イベント」カテゴリの記事

コメント

看寿賞に匹敵するかどうかはともかく、個人的に昨年一番印象に残ったのは、真島作(パラ3月高14、15手)でしょうか。
大海追い出しと決め打ちしたので解けたようなものの、作者名伏せられてたら正解出来た自信はありません。
と言っても、難しいだけでは意味が無いと思うのですが、あの作品は解後感抜群でした。

投稿: 小峰耕希 | 2008.01.09 12:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22735/17600860

この記事へのトラックバック一覧です: 平成19年度看寿賞:

« 詰将棋メモ(2008年1月6日) | トップページ | 詰将棋メモ(2008年1月7日) »