推理将棋第8回解答(2)
[2008年2月26日最終更新]
推理将棋第8回出題の
8-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第8回出題 推理将棋第8回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
8-2 中級 ミニベロ作 33の駒が2回成った 9手
「さっきの9手で詰んだ隣の将棋、33にいた駒がここに成った手が勝敗を分けたね」
「いや、33にいた駒がここに成った手が勝敗を分けましたね」
おかしな会話ですが、二人はそれぞれ違う手のことを言っているようです。
どうやら33にいた駒が2回成ったらしいのです。
そして、後手の一つの駒が3手連続で動いたそうです。どんな手順だったのか、推理してくださいね。
- 9手で詰んだ
- 33にいた駒が2回成った
- 後手の一つの駒が3手連続で動いた
出題のことば(担当 ミニベロ)
解けそうで解けないとの噂?
推理将棋8-2 解答 担当 ミニベロ
▲7六歩、▽7四歩、▲3三角不成、▽6ニ玉、
▲2ニ角成、▽7三玉、▲3三角、▽6四玉、
▲5五角成 まで9手で詰み
余詰でした。手順は下記以外にも多数。
▲7六歩 ▽7二金 ▲3三角不成 ▽6二玉
▲4二角成 ▽3三角 ▲4一馬 ▽8八角成
▲5二金まで。
かなり注意をしていたはずなのに、自作で余詰を出してしまった。しかも原型は完全だったはずなので、よけいに自分に腹が立つ。皆様には深くお詫び申し上げます。
「後手の」の部分を隠しても成立するかな、と色気を出したが失敗。次の橘作でもそうなのだが、条件を満たしたのは先手か後手かを隠すと、かなり面白い作品になる場合がある。とまあ、一応むなしい言い訳。
作意は、平凡に角を取ってその角を33に打って成るだけ。紐付きで成らないと取られるので、22の馬の利き場所を考えれば55は見えてくる。玉が逆コースで顔を出す順が読みにくかったかもしれない。
たけとひでさん 「禅問答みたいな会話ですね。」
いや、禅問答みたいな会話でしょう(笑)。
問題文もシンプルで楽しいものを心掛けています。
魚熊さん 「解けたときは、初手の76歩 まで詰みに関与していて、感動しました。」
さりげない初手と2手目が、実は玉の逃げ場所を狭くしています。
この形は必ず試験に出るので、覚えておこう。
余詰指摘と作意解、両方いただきました。
ありがとうございました。
館長さん 「後手の移動駒は「玉」。逆方向に移動されるのが素晴らしい手順です。また、脱出路を詰上り時の逃走防止で限定されているとは。」
この逆モーションは、橘作もそうですが考えにくいようですね。
高坂研さん 「先手と後手が1度ずつ成るのかと思ってしばらく悩んだ。良く考えてみたら、それが不可能なのは明らかなんだけど…。」
余詰のない原型の問題文で考えていただきました。
「後手は」を省いたらボロボロでした。
まじーさん 「詰上がりが見えず苦戦しました。76歩が効いているのがいいですね。」
作意・余詰、両方いただきました。
他愛ない余詰順を見つけたために、作意が見えにくくなることはよくあります。
すみませんでした。
たくぼんさん 「まだ解けません。」
ええっ! たくぼんさん、絶対スランプです(笑)。
はてるまさん 「推理将棋を作る人は一度は考えたことのある詰み形ではないでしょうか。これは、条件の設定の仕方が、とても巧みだと思いました。さすが、ベテランの味ですね。」
ということは、このバリエーションで何か持っているな。すぐに提出してください(笑)。
お互い推理将棋の最初からのメンバーですから、すっかりベテランになってしまいましたね。
まささん 「33の周辺で2回成ろうとすると迷路に落ち込む。意外性十分。」
秒殺されました。それもそのはず、実は「某まさ作品」を解図中の紛れ筋がヒントでした。
ご馳走様。
けいたんさん 「手順も面白いですが、問題文とのバランスがいいと思います」
33にいた駒が成る手が2回あった、とすればいいんでしょうが、このほうがシンプルだと思いました。
橘圭伍さん 「条件に先手のすべき事が全て描かれている。綺麗に解ける良問」
だから初級に置くつもりだったんですけどね。
Normanさん 「先後1回ずつ成りで後手限定成は33から37飛成ぐらいだろう、と考え始めて嵌まりました。分かり易い表題の謎が見事。」
謎といえば、「成り不成りや王手の回数は先後に振り分けて考える」 という解図の基本は当然ご存知のNormanさんが、なぜ上級を・・・。
タラパパさん 「ありそうにない条件が素敵でした。」
一度成った駒がどうしてもう一度成れるの? ですかね(笑)。
natsuoさん 「2回の駒成りがともに角だというのは予想がつくとしても、2回目が中央への成りだということになかなか思い至りませんでした。非常に直線的な作意が気持ちいいですね。」
ミニベロは直球一本ですから(ウソこけ!)。
正解:12名
魚熊さん 館長さん けいたんさん 高坂研さん たけとひでさん
橘圭伍さん タラパパさん natsuoさん Normanさん はてるまさん
まささん まじーさん
作意・余詰双方解: 魚熊さん まじーさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
| 固定リンク
「推理将棋」カテゴリの記事
- 推理将棋第181回解答(3)(2025.01.28)
- 推理将棋第181回解答(2)(2025.01.26)
- 推理将棋第181回解答(1)(2025.01.22)
- 推理将棋第182回出題(2月10日まで)(2025.01.01)
- 推理将棋第180回解答(3)(2024.12.30)
コメント