巨椋鴻之介「禁じられた遊び」
[2010年1月9日最終更新]
山田修司さんの「夢の華」、駒場和男さんの「ゆめまぼろし百番」に続いて、毎コミから待望の巨椋鴻之介詰将棋作品集、「禁じられた遊び」が4月下旬に発行される。作品の内容も素晴らしいが、それだけでなく、作家の立場から書いた読み応えのある解説がついて、とても参考になる。じっくり味わいたい一冊。
- 禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集 (MYCOM BOOKS)
・著者:巨椋鴻之介 ・予価:3,990円(税込) ・A5判 340ページ
・ISBN978-4-8399-2823-0 ・発売日:2008年04月下旬
■内容紹介 本書は、塚田賞や詰将棋パラダイスの半期賞を数多く受賞した巨匠、巨椋鴻之介が、その人生をかけて完成させた詰将棋作品集です。中長編の詰将棋が中心の作品集ですが、単に難解な問題を並べたものではありません。解いたときの快感を意識して数々の趣向に挑戦してあるので、解後感のよさが特有のものになっています。 また大きな特長として、本書は一人の詰将棋作家の自伝になっています。決して傑出した才能の持ち主ではないと自覚する著者が、試行錯誤を繰り返しながら成長していく様が記されていて、その道程が詰将棋ファンにとっては興味深く、楽しめる内容になっています。 ぜひ本書の作品を並べて構想の妙と美しい手順を味わい、詰将棋の素晴らしさに触れてみてください。
ネットで見る巨椋作品
禁じられた遊び
2010年1月9日、おおた 葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、「禁じられた遊び、デジタル版」
「巨椋鴻之介氏の詰将棋本(詰棋書というのかな)、「禁じられた遊び」を年末年始に読んだ。もちろん解いたわけじゃない。各問題をKIF形式で図面にして、柿木将棋(ソフト)で解いてみる。 ・・・」
2009年12月26日、おおた 葉一郎のしょーと・しょーと・えっせいで、禁じられた遊び
「近くの図書館に、巨椋鴻之介氏の詰将棋集である「禁じられた遊び」を発見。年末年始に勉強しようかと思っている。 ・・・」
若島正・評 『禁じられた遊び…』=巨椋鴻之介・著
2008年12月28日、私の知ったことで、若島正・評 『禁じられた遊び…』=巨椋鴻之介・著
「・・・ 『禁じられた遊び』は、そこに収められた圧倒的な作品群もさることながら、それを緻密(ちみつ)で分析的な言葉で語ったという点で、おそらく初めての「批評的」な詰将棋作品集となっている。 ・・・」
『禁じられた遊び』(巨椋鴻之介、毎日コミュニケーションズ)
2008年7月3日、コーヘイの読みぬけ日記
「・・・ 難しく、美しく、面白い。詰将棋というのはこういうもんなんだなあ、ということを再認させられた。名著。」
「禁じられた遊び」第61番
2008年6月28日、将棋雑談アレコレ (SDI)で、「禁じられた遊び」第61番
「・・・ 小椋鴻之介氏の作品集「禁じられた遊び」の第61番『雪掻き』です。 ・・・」
「禁じられた遊び」 巨椋鴻之介
2008年6月3日、詰将棋パラダイスで、「禁じられた遊び」斡旋開始(書籍情報)
「塚田賞の常連、巨匠巨椋鴻之介が、人生をかけて完成させた詰将棋作品集。自伝形式で全78局を自ら解説。A5判 340ページ 発行 毎日コミュニケーションズ ¥4,330(税込価格3,990円+送料340円)」
宝の山
2008年5月17日、ある棋士の日常で、宝の山
「少し前から購入しようと思っていた巨椋鴻之介詰将棋作品集「禁じられた遊び」を入手。
中篇ぐらいの作品からスローペースで解いていくつもり。これを機会に購入して、あまり解いていない作品集もスローペースでランダムに解いていくつもり。形
が良くて解いてみようという意欲が湧く第二部15番を解いてみる。良い作品だった。 ・・・
飾っておくだけの作品集だけではなくて、少しずつ宝箱を開いてみたいものである。」
禁じられた遊び
2008年5月17日、Ma vie quotidienneで、禁じられた遊び
「・・・ この作品集、作品の素晴らしさもさることながら、特筆すべきはその間を埋める著者の味わい深い文章である。これまで詰将棋の大作家の作品集は何冊も出てき
たが、作品解説を通して著者自身が歩んできた人生をここまで追体験できる本は、おそらく初めてではないだろうか。著者の詰将棋に対する考え方、他の詰将棋
作家とのやりとり、詰パラや近代将棋を舞台にしたエピソードなどが語られ、当時の詰将棋界の雰囲気がくっきりと伝わってくる。自分が詰将棋の作品集を出す
ことなどあり得ないけれども、もしそんなことがあったらこんなスタイルで書いてみたい、と思わせてくれる本である。 ・・・」
「禁じられた遊び」(巨椋鴻之介詰将棋作品集)の素晴らしい書評
2008年5月12日、My Life Between Silicon Valley and Japanで、著作の反響、将棋をめぐる感想、「日と月と刀」
「・・・ 僕は将棋は好きだが、詰将棋の趣味はない。これはせっかくいただいたけれど・・・と思いながら、ページをめくったが、いやいや驚いた。これが凄い本だったのである。人が生涯に一冊だけ書ける本。そういう種類の本だった。将棋をめぐって、こういう文章表現芸術があったのかと唸った。しかし、詰将棋に疎い僕が、この本について何か書くには、相当きちんと勉強してからでないとなあ、などと思っていたら、この本の書評を、当然書くべき人が、それもまた素晴らしい書評を、僕が書きたいと思ったことのすべてを包含して、もう書いているではないか。しかもそれがネット上で読める。評者は、もちろん若島正である。僕が何かを書くよりも、この書評を広く紹介するほうが意味がある。 ・・・ 「禁じられた遊び」は、芸術家で文章家の著者・巨椋鴻之介が、自作について明晰な言葉で語る夢のような作品なのだ。将棋ファンの人は是非、若島正氏の書評の全文をまず読み、この本を手に取ってみるべきと思う。 ・・・」
詰将棋パラダイス (水上 仁)
2008年5月7日、アマレン伝言ダイヤル5月分で、水上仁さん
「待ちに待った巨椋鴻之介 (おぐらこうのすけ) 詰将棋作品集 「禁じられた遊び」 が遂に完成しました。
巨椋鴻之介さんと言えば、 かつて塚田賞の常連として大活躍された詰将棋界の巨匠。 中・長篇を中心に第一部16局、
第二部62局の全78局が収録されています。 魂のこもった自らの解説は読み応え充分です。 A5判340頁。 毎日コミュニケーションズより。
小誌でも販売致します。 (税込3、 990円と送料340円で計4、 330円振替00930-8-51289まで)。」
禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集
2008年5月7日、あーうぃ だにぇっとで、禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集
「・・・ マイコミさんの宣伝文のとおり、一人の詰将棋作家の自伝になっている。と同時に昭和の詰将棋史としての価値も高いと思った。黒川一郎氏や北原義治氏、山田修司氏との交流は興味深かった。 ・・・
ほぼ4000円という値段は、かけられた時間や思念の深さを思えば只のようなものである。(笑) 詰将棋知らない人にはきついけど、多くの人に読んでもらいたい作品集だと思う。 ・・・」
書評
2008年5月4日、おもちゃ箱掲示板で、やなさん
「毎日新聞に若島正さんの「禁じられた遊び」の書評が掲載されました。ネット上でも読めます。」
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20080504ddm015070026000c.html
今週の本棚:若島正・評 『禁じられた遊び…』=巨椋鴻之介・著
2008年5月4日、毎日jpで、今週の本棚:若島正・評 『禁じられた遊び…』=巨椋鴻之介・著
「・・・ 本書『禁じられた遊び』は、昭和三〇年代を中心にして活躍し、一時代を築いた詰将棋作家である巨椋(おぐら)鴻之介が、自らの言葉で詰将棋観を余すところなく語った詰将棋作品集である。 ・・・ 『禁じられた遊び』は、そこに収められた圧倒的な作品群もさることながら、それを緻密(ちみつ)で分析的な言葉で語ったという点で、おそらく初めての「批評的」な詰将棋作品集となっている。 ・・・」
禁じられた遊び
2008年4月29日、dangerous highwayで、禁じられた遊び ― まえがき
「・・・ これは巨椋鴻之介あるいは佐々木明という青年のBildungsromanとして読むべき本なのだろう。それが詰将棋作品集の形を取っている以上、読者をおのずから選ぶ。詰キストである幸福を感じる。」
2008年4月29日、禁じられた遊び ― 盤駒を用意
2008年4月29日、禁じられた遊び ― 解図の方針
2008年4月29日、禁じられた遊び ― 作品感想:第1番~第5番
2008年5月1日、禁じられた遊び ― 解説感想:第1番~第5番
「解説の部をめくって驚き。素晴らしい。これまでの詰棋書にはなかったものだ。そこで、拙劣ではあるが、作品の感想とは別に、解説の感想を記していくことにする。 ・・・」
2008年5月2日、禁じられた遊び ― 作品感想:第6番~第8番
2008年5月3日、禁じられた遊び ―解説感想:第6番~第8番
「禁じられた遊び」が到着
2008年4月28日、たくぼんの解図日記で、詰備会
「・・・ 今日、「禁じられた遊び」が到着。巨椋作品はほとんどリアルタイムで解いていないので、今回は1番から全て答えを見ずに解図する予定です。これから楽しみです。」
禁じられた遊び
2008年4月26日、詰将棋天旗新館の雑記のページ2008年04月
「予約していた書店から昨日(25日)、入荷の知らせがあり、購入しました。
『禁じられた遊び 巨椋鴻之助詰将棋作品集』 著者:巨椋鴻之助 2008年4月30日初版第1刷発行 発行所:㈱毎日コミュニケーションズ 定価:本体3800円+税
目次を見てから、「まえがき」を読みました。解説の部第二部第十六章「終りに」を読みました。各作品の解説は後でゆっくり読まさせていただきます。」
これは嬉しいニュースです
2008年4月15日、風みどりの玉手箱で、これは嬉しいニュースです
「橋本哲さんから情報いただきました。早速,予約しました。 ・・・ 」
2008年4月23日、ごどうさんよりコメント
「本日、購入。ご本人による解説には圧倒されますな。パラパラめくっただけですが、そもそも“まえがき”がなかなかに強烈ですね。この考え方には与しますが、それを巨椋さんが書いても説得力がないような。あと、ところどころ、私の旧悪が引用されているようです。それはいいのですが、一箇所、私の認識の甘さも指摘されてます。うーむ、肩身が狭い。(でも、この指摘、その昔聞いた覚えもあるな。ご本人に言われたような気もする……)」
さっそく予約
2008年4月17日、たくぼんの解図日記で、お休み
「・・・ 「禁じられた遊び 」巨椋鴻之介詰将棋作品集が発売との事。私もさっそく予約しました。私の時代のちょっと前位に活躍された方だと思うのですが、これは今から本が届くのが楽しみです。 ・・・ 」
禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集
2008年4月15日、コーヘイの読みぬけ日記
「
禁じられた遊び 巨椋鴻之介詰将棋作品集 というのが出るとのこと。
http://book.mycom.co.jp/book/978-4-8399-2823-0/978-4-8399-2823-0.shtml
「大きな特長として、本書は一人の詰将棋作家の自伝になっています。」とのことで、詰将棋作品集という以上に読み応えがあるかもしれない。」
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