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第18回世界コンピュータ将棋選手権

[2008年5月8日最終更新]

第18回世界コンピュータ将棋選手権は、40チームが参加して、2008年5月3日~5日に木更津のかずさアークで開催。前回は40チームが参加YSSが優勝、初参加の棚瀬将棋が2位、激指が3位、前々回優勝のBonanzaが4位という結果になった。上位陣は実力伯仲で、1位から4位まで6勝1敗から5勝2敗と僅差であり、今回も熱戦が期待される。このページでは対戦結果の速報のほか、実況中継の情報、各種報道やブログ・掲示板での反響をフォローしていく。

大会前(5月2日以前)の記事は ===> 第18回世界コンピュータ将棋選手権(大会前)
大会後(5月6日以降)の記事は ===> 第18回世界コンピュータ将棋選手権(大会後)


第18回世界コンピュータ将棋選手権関連リンク

関連情報:
  将棋ソフト・コンピュータ将棋 (おもちゃ箱
  最強の将棋フリーソフト、ボナンザ
  第17回世界コンピュータ将棋選手権  第16回世界コンピュータ将棋選手権


2008年5月5日 終了後の反響

  • 将棋ソフト、アマ名人倒す (NIKKEI NET 将棋王国
     「第18回世界コンピュータ将棋選手権が5日、千葉県木更津市で開かれ、英国マンチェスター大学研究員の鶴岡慶雅さん(33)が開発したソフト「激指(げきさし)」が優勝した。アマ名人の清水上徹さん(28)とも対局し勝利した。 対局を観戦したプロ棋士の勝又清和六段は「清水上さんは最近プロ八段にも勝っている実力者。将棋ソフトはソフトだけでなくハードウエアの改良で格段に強くなっている」と「激指」の実力を評価した。 プロ棋士との対戦は日本将棋連盟が禁止しているため、今回は実施しなかった。
  • 人間の頭脳、ついに敗れる…将棋ソフト、アマ名人下す (朝日新聞
     「千葉県木更津市で5日開かれた「第18回世界コンピュータ将棋選手権」(コンピュータ将棋協会主催)のエキシビションマッチで、朝日アマ名人の加藤幸男(ゆきお)さん(26)とアマ名人の清水上徹(しみずがみ・とおる)さん(28)というアマチュアトップ2人が将棋ソフトと対戦し、ともに敗れた。アマのタイトル保持者が公開の場で将棋ソフトに敗れるのは初めて。 世界コンピュータ将棋選手権は将棋ソフト同士が実力を競う大会。3~5日に40チームが参加して開かれ、「激指(げきさし)」が3年ぶりに優勝、「棚瀬将棋」が準優勝した。エキシビションでは、加藤さんが棚瀬将棋と、清水上さんが激指と対戦した。持ち時間は15分、無くなると1手30秒未満で指すルール。加藤さんは攻め倒され、清水上さんは中終盤の競り合いで負けた。 コンピュータ将棋協会の滝沢武信会長は「予想外の結果。これまで勝てなかったアマトップに勝てたことは歴史的なこと」と驚いた様子。加藤さんは「完敗です。清水上さんもがっぷり四つで負けた。コンピューターが強くなった」と話した。 将棋ソフトの実力向上はめざましく、今後10年以内にトッププロに追いつくとされている。昨年3月には「Bonanza(ボナンザ)」が渡辺明竜王に善戦して話題になった。日本将棋連盟は05年10月、プロ棋士が無断でソフトと対戦することを禁止している。」
  • 「完敗でした…」将棋ソフトが現役アマ王者を撃破 (読売新聞
    (当初のタイトルは「その名も「激指」…将棋ソフト、人間に勝つ」)
     「将棋ソフトの強さを競う第18回世界コンピュータ将棋選手権(コンピュータ将棋協会主催)が3日から5日まで千葉県木更津市で行われ、「激指(げきさし)」(開発者=鶴岡慶雅氏など)が3度目の優勝を飾った。
    大会には国内外の40ソフトが参加していた。最終日の5日、恒例のソフト対アマトップの公開対局が行われたが、2005年アマ竜王でアマ名人の清水上徹さん(28)が激指に、04年アマ竜王で朝日アマ名人の加藤幸男さん(26)が大会2位の「棚瀬将棋」(開発者=棚瀬寧氏)にそれぞれ完敗した。プロレベルの実力を持つ現役アマタイトル保持者がコンピューターに敗れるのは初。鶴岡さんと棚瀬さんは「今回の結果でトップアマを越えたとは思わないが、展開に恵まれた」と声をそろえた。一方、敗れた清水上さん、加藤さんは「コンピューターの読みが上回っていた」「完敗でした」と悔しさをにじませた。コンピュータ将棋協会の滝沢武信会長は「持ち時間が各15分とプログラム側に有利なルールではあったが、コンピューター将棋史に残る結果となった」と話した。」

2008年5月5日 決勝

エキシビション完了。コンピュータ2連勝の歴史的勝利。指し手はライブ中継で。
 加藤幸男朝日アマ名人 対 棚瀬将棋 即詰に討ち取って、棚瀬将棋の完勝!
 清水上徹アマ名人 対 激指 双方30秒の秒読みの白熱の戦いは激指の勝ち!

全対局終了。優勝:激指、準優勝:棚瀬将棋、3位:Bonanza。
5回戦、YSS-激指の全勝対決は激指勝ち。6回戦は棚瀬、激指の全勝対決。Bonanzaが勝ってYSSが2敗になったため、勝者が優勝となる。棚瀬、痛恨の時間切れ負けで、激指の優勝決定!
1回戦終了。備後が金星、Bonanzaを破る。4回戦終了。シード3チームが4連勝。

Wcsc18

  • 「世界コンピュータ将棋選手権2008」を10倍楽しむHP 実況中継中
    ・激指の優勝、棚瀬将棋の準優勝で終了しました。
     エキシビションは、コンピュータの2連勝!!
    ・優勝:激指(2年ぶり3回目の優勝)、準優勝:棚瀬将棋、3位:Bonanza
     ここまでが来年のシード権となります!
    ・トップ4プログラムへの開始直前インタビュー
    ・トップアマ加藤幸男氏、清水上氏独占インタビュー
    ・ 17:35 棚瀬将棋が加藤さんに勝ちました!
    エキシビションの棋譜
    ・エキシビション1局目 「○棚瀬将棋 VS 加藤幸男氏●」 ・・・ 「6一角」一閃!棚瀬将棋がトップアマにコンピュータ初の勝利!
    ・エキシビション2局目 「●清水上徹氏 VS 激指○」 ・・・ 激指が斬り合いの将棋に持ち込みコンピュータが2連勝!!
    決勝注目の棋譜
    ・ 1回戦より 「○備後将棋 VS Bonanza●」 ・・・ Bonanzaの強烈な攻めを備後将棋が的確な受けで受けつぶし!!
    ・ 1回戦より 「●大槻将棋 VS 激指○」 ・・・ 横歩取りの難解な将棋。村山五段も絶賛の高度な応酬!
    ・ 2回戦より 「○YSS VS 備後将棋●」 ・・・ ディフェンディングチャンピオン強し!難解な局面をまとめ上げる!
    ・ 2回戦より 「●柿木将棋 VS 激指○」 ・・・ 両者ハイレベルな応酬!難解な終盤も正確な寄せで激指勝利!
    ・ 3回戦より 「○Bonanza VS 柿木将棋●」 ・・・ Bonanza脅威の粘りで、残り22秒で大逆転勝ち!!
    ・ 3回戦より 「●備後将棋 VS 棚瀬将棋○」 ・・・ やはりシード組みは強い!棚瀬将棋が貫禄の勝利!
    ・ 4回戦より 「●Bonanza VS 棚瀬将棋○」 ・・・ 棚瀬将棋が正確にリードを保って快勝!強い!
    ・ 4回戦より 「○大槻将棋 VS 柿木将棋●」 ・・・ 大槻将棋、相穴熊で快勝!非凡な強さを見せる。
    ・ 5回戦より 「○激指 VS YSS●」 ・・・ 天王山の決戦は、激闘の末、激指が勝ち!
    ・ 5回戦より 「○棚瀬将棋 VS 柿木将棋●」 ・・・ 棚瀬将棋に死角無し。的確な終盤で勝ち切る!
    ・ 6回戦より 「●YSS VS Bonanza○」 ・・・ Bonanzaが昨年のリベンジ!YSSに一矢を報いる!
    ・ 6回戦より 「●棚瀬将棋 VS 激指○」 ・・・ 最後は劇的な時間切れ負けで優勝!棚瀬将棋痛恨のミスで残念!
    ・ 7回戦より 「●激指 VS Bonanza○」 ・・・ 優勝を決めて気が緩んだか?Bonanzaが最後に激指に土をつける。
    ・ 7回戦より 「●YSS VS 棚瀬将棋○」 ・・・ 棚瀬将棋、最後も勝利!返す返すも6回戦が残念!!YSSシード権逃す!

2008年5月4日 2次予選

2次予選終了。決勝進出は、Bonanza(8勝)、柿木将棋、備後将棋(7勝)、大槻将棋、奈良将棋(6勝)
8回戦終了。Bonanza、大槻に敗れる。7勝:Bonanza、6勝:備後、柿木、大槻、5勝:奈良、習甦、竜の卵、GPS。
7回戦、勝又先生が到着し、Bonanza-GPS戦を解説。「今年のBonanzaはまずいほど強い」。Bonanzaは7連勝で当確。あとは、備後、柿木、奈良、大槻が5勝、4勝が7チームと、予断を許さない状況。
6回戦終了、全勝:Bonanza、5勝:柿木、4勝:備後、TACOS、GPS、奈良、習甦。
5回戦終了、Bonanza-柿木の激突はBonanza勝って5連勝。4勝は備後、TACOS、柿木。
4回戦終了、A級リーグ、1手詰を逃し千日手に。評価関数オーバフローのバグらしい。Bonanza-習甦、備後-柿木の全勝対決は、Bonanza、柿木勝ち。
3回戦終了、習甦がTACOSを破り、1次予選から10連勝。Bonanza、備後、柿木も3連勝。
1回戦終了。竜の卵対A級リーグ指し手1号は、千日手で今回初の引き分け。概ね上位陣が強い。

Wcsc182

2008年5月3日 1次予選

2回戦終了。プレステのdos、FPGAのA級リーグ指し手1号とも2連勝で好スタート。指し手1号は1秒間に800万局面読めるそうだ。
3回戦終了、3連勝はマイムーブ、なり金将棋、山田将棋、HIT将棋、習甦の5チーム。
4回戦終了。マイムーブ、山田将棋、習甦が全勝を守る。
5回戦終了。全勝のマイムーブ、習甦は当確。4勝はdos、みさき、山田将棋。
6回戦終了。全勝対決は習甦勝ち。5勝のマイムーブ、dos、山田将棋が抜けて、4勝4チーム、3勝6チームが最終局に勝負をかける。
7回戦終了、全勝の習甦、6勝のマイムーブ、5勝のうさぴょん、山田将棋、A級リーグ指し手1号、dosは2次予選進出決定。4勝の5チームのうち、みさき、まったりゆうちゃん、あうあう将棋の3チームが2次予選進出。

Wcsc181

  • 開会式
    瀧澤コンピュータ将棋協会会長に続いて、協力の日本将棋連盟理事中川七段よりご挨拶。続いて10回参加者表彰(あうあう将
    棋)、香山審判長からのルール説明。今回の参加は新参加5チームを含む40チーム(うち招待1)となった。まもなく1回戦が開始。プレステでの参加の
    dos、FPGAでハードコーディングしたA級リーグ指し手1号など、ユニークなマシンも登場し、健闘が期待される。

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