推理将棋第12回解答(1)
[2008年6月26日最終更新]
推理将棋第12回出題の
12-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第12回出題 推理将棋第12回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
12-1 初級 タラパパ作 逃げたらアカン! 9手
「角頭に打った手が勝因だった」
「9手で詰みか、あの6筋の手は意外だったよね」
「逃げたらアカンよ」
「それって、なんのこと?」
- 9手で詰み
- 先手は後手の角頭に駒を打った
- 6筋の手があった
さて、どんな将棋だったのでしょう。推理してくださいね。
出題のことば(担当 ミニベロ)
♪逃げたら、惨めになるだけ?
推理将棋12-1 解答 担当 ミニベロ
▲7六歩、▽4二飛、▲3三角不成、▽5二玉、
▲4二角不成、▽5五角、▲5六飛、▽6六角、
▲5三飛成 まで9手で詰み
42で飛車を成らずで取って、それを23に打って53に成る、この強烈な紛れ(まさ氏の名作順)が呪縛となって、肝心の角が移動する順が見えない。
それさえ分かれば「6筋の手があった」の意味も理解出来ようというもの。
作者の軽いいたずらに、ちょっぴり考えさせられた人もいるだろう。
しかしこれで驚いているようでは、中級は解けない。
作者(タラパパさん) 「推理将棋の基本中の基本手筋を応用してみました。後手の最後の2手は無意味な手なのですが(^^; 」
■遊び手の活用は推理将棋の腕の見せ所ともいえます。
リーグ戦ファンさん 「こんにちは、初めて投稿いたします。リーグ戦ファン と申します。私、チェスのプルーフゲーム、特に初形問題が大好きで、将棋でも初形問題が流行していることを知り喜んでいます。20年前に若島正さんが将棋世界に将棋のプルーフゲームの連載をされていたときにも投稿しておりました。近代将棋誌を久々に立ち読みして、今日このページにたどり着きました。楽しい出題たち、もっと早く知っていればよかった・・・」
■近代将棋は残念でした。でもここはファンの皆様の支持がある限り大丈夫です。
毎回素敵な作品をご紹介していくつもりです。
詰パラの推理将棋と共に、これからも、おもちゃ箱の推理将棋をよろしく!
リーグ戦ファンさん 「3、2、と、完全限定の作品だったので、限定になりえない手順は当初からはずして、と。32馬で取った飛車を23に打ち込み、43馬で詰む筋が限定になりそうだったので、かなりこだわり、時間をロス。あきらめて限定にならない筋の悪い解を考え始めて(恥ずかしながら22角成同銀なんて筋まで考えました)もう一度飛車取りの筋に戻ったら・・・なるほど、縦に使うんですね。6筋って・・・なるほど、最後の角の行き先を限定できるのか! 所要時間約一時間。
実際問題として、将棋の初形プルーフゲームでは、後手の手順の非限定と、先手の成不成にはそれほどこだわらなくてもかまわないと思ってます(そうでないと、楽しい問題が限定されてしまう!) 今回は、全問が完全限定ってのがすごいです。素敵な問題をありがとうございました。一つだけ不満は、難易度表示が反対のような・・・」
■ようこそ、推理将棋の世界へ!
しかし、リーグ戦ファンさんは、こういったパズルの相当の手練のようですね。
生まれて1年ちょっとの推理将棋は、現在では一部例外を除き完全限定前提で行われています。作品数も400を超え、もうこのスタイルで定着しているようです。
余詰と作品の難易度は作者には分からない、というのが定説のようで、それではここの「上・中・初」はどうやって決めているのか、ですが、実は担当(ミニベロ)の個人的な振り分けなんです。
ということは、どんな名作でも私が解けないと掲載できない、ということです。
ということは、まだまだ物凄い作品がゴロゴロしている、ということなんです。
たけとひでさん 「感想戦ではなさそうなので、控室の会話?」
■応援してたのかな。
話違うけど、「悲しい色やね」は、私の18番です。
♪大阪ベーブルース、野球の歌だったかな?
S.Kimuraさん 「ぎりぎりまで考えたのですが, 12-3 は解けたものの,それ以外が解けませんでした.」
■ありがとうございます。初・中が難しかったとは! ミスチョイス。
中村雅哉さん 「駒を打つ場所が56とは予想しにくかった。」
■たまたま私が割とあっさり解けたもんだから、初級に置いてしまいました。
たくぼんさん 「23飛の筋かと思ったのに・・・」
■それは、まさ作の順で、狙いの紛れ順でもあります。
魚熊さん 「すいません。今回は全く歯が立ちませんでした。」
■ウーム、今売り出しの魚熊さんが無解とは、ちょっと予定外。
これに懲りず、また解答よろしくお願いします。
けいたんさん 「▽55角から▽66角とは!タラパパさんは遊び手活用の元祖かな?」
■55にワンクッションさせることで、「角頭」という条件を発生させています。
Normanさん 「移動した後手角の頭に打つこと、6筋の手は66角、それぞれはすぐに浮かびましたが、なかなか1つの手順として結びつかなかった。」
■そこまで見えてて手間取りましたか。
高坂研さん 「解ければあの会話も納得するが、それまでは手がかりの少なさに苦戦させられた。 やはり推理将棋は難しい。」
■これは易しいと思っての初級出題だったんですが、推理将棋は難しい。
natsuoさん 「初級のわりには結構難しいかも。後半の手順を限定させるやり方は他にもいろいろありそうですね。」
■角の横とか、後手に持ち駒ありとか、いろいろ考えられますね。
正解:8名
高坂研さん たくぼんさん たけとひでさん タラパパさん 中村雅哉さん
natsuoさん Normanさん リーグ戦ファンさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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