推理将棋第13回解答(2)
[2008年7月29日最終更新]
推理将棋第13回出題の
13-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第13回出題 推理将棋第13回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
13-2 リーグ戦ファン作 縦列駐車 8手
「初手が歩突きでない、変わった趣向のあの将棋、8手で詰んだって?」
「この駒が縦に二枚並んでる詰め上がり図が面白いだろ。
歩だったら二歩だけど、さしずめこれは二?ってところだ。
トドメは駒打ちでも駒成りでもなかったよ」
「さすがに歩なら二枚並べないと思うけど」
- 8手で詰んだ
- 終局時、2枚の同種駒が縦に接して同じ方向に並んでいた
(成り駒と生駒は別とする)- 先手の初手は歩の手ではない
- 最後の手は成る手でも打つ手でもない
どんな将棋だったのか、推理してくださいね。
出題のことば(担当 ミニベロ)
初解答した次の月にもう出題!
推理将棋13-2 解答 担当 ミニベロ
▲5八金左、▽3四歩、▲7六歩、▽8八角成、
▲6九玉、▽6八角、▲5九金寄、▽7九馬
まで8手で詰み
先月初解答を頂いたばかりなのに、もう出題する側にまわっている。きっとこの作者は推理将棋が水に合っているのだろう。パズルの世界ではベテランである。
本作の条件は、推理将棋の世界では「悪魔の条件」といって、具体的な駒や場所は一切明かさない手法。10数手の作品に本気でこの「悪魔の条件」を付けると、まず解ける人はいない。
しかしこの「縦列駐車」はわずか8手の可愛い作品である。あまり手の内を見せないほうがむしろパズルとしては好ましい。と前フリをしておいて、さてどんな景色が浮かんだろうか。
角を二枚並べようとして、まさか泥沼にはまったんじゃないでしょうね?
解いてみたら基本7手のアレンジ順でした。
成駒(馬)の手を「最後の手は成る手でも打つ手でもない」と表現するのも巧み。
推理将棋は、日本語のお勉強にもなるという噂です。
リーグ戦ファンさん 「投稿の採用、光栄です。ありがとうございます。なぜこんな駄作が採用されたのかといぶかしんでいたら、狙いは次にあったんですね・・・」
■おもちゃ箱に出題される作品に駄作はありませんよ。
狙いは確かにありましたが「縦列駐車」はそれだけで好作です。
Normanさん 「後手角が並ぶのかと考えました。最後に解けました。あれ、どこかで見たなあと思ったら!」
■まさに、「推理将棋は条件創作」ですね。
まじーさん 「縦に並ぶのは先手か後手か。最初後手と思ってはずれ。」
■少しはまってくれるとうれしいですね。
けいたんさん 「88角成が妙手と感じるようになってしまった。」
■それはかなり重症です。
しかし、言われてみれば確かに新鮮な気が・・・、ウーム。
S.Kimuraさん 「先手の金を4筋に並べる手を考えていましたが,13-3を先に解いてみると,5筋に金が2枚並んでいるではありませんか.問題を解く順番が重要だったのでしょうか・・」
■いえいえ、どの順番でもいいんですよ。
両方解いて、あれっと思っていただければ成功です。
はらたっとさん 「ずっと後手が角を入手して生角を2枚並べる順を考えてましたが「最後は成る手でも打つ手でもない」でムリということがわかり先手の金にたどりつきました。」
■いい解答者です。角を2枚並べてもらうのが作者の狙い?なんですから。
枡彰介さん 「全然解けなかったが、過去問題でこの詰め上がり形の7手詰めを知ったら解けた。」
■そう、8手作品には7手の応用が含まれるので、その解き方は正解です。
はてるまさん 「後手の角2枚が並ぶ順を先に考えて悩みました。先手の金だったんですね。なかなか気付かず一番時間がかかってしまいました。」
■よしよし、8手作品で大物が釣れたぞ!
中村雅哉さん 「角を重ねると思い込んで悩んだ。心理的に角が成りにくい条件設定も巧い。」
■とてもデビュー作とは思えない腕ですね。
花井秀隆さん 「最初はわからなかったけど、3が解けたあとはすぐわかりました。」
■金が縦に並んでいましたね。
タラパパさん 「4手しか指せない後手が駒を打たずに詰めるとすれば、はてるま手筋の龍単騎詰か、4手目に取った角を6手目に打ち、角か馬が動いて詰めるしかありません。ほぼ理詰めで解ける好ましい作品でした。」
■お見通しでした。理詰めで解けると気持ちいいですね。
諏訪冬葉さん 「13-3の詰め上がり図を見たら金が縦に2枚並んでいた。ということは同じ図面にできればいいと考えて着手。」
■ウーム、そっちで解かれてしまったか。しかしそういう企画だし・・・。
くまちゃんさん 「角が縦に並ぶと思い込み、少し苦戦しました。」
■私は余詰検討で大分考えましたが、角では無理なようですね。
この作者、新人ながらよく読んでいます。
たけとひでさん 「角の縦列を想定して悩みました」
■ありがとうございます。そうこなくっちゃ。
高坂研さん 「文章が巧みで、後手の駒が2枚並んだ詰上がりを相当考えさせられた。前回散々な目にあったのに、学習能力がないんだよなあ…。」
■かなりのトラウマになっているようで。
魚熊さん 「普通に考えれば、縦に2枚並べるのは詰める方の角と思うのが相場。私に限れば第3問があるので手順を知っていましたから、すぐにわかったものの、他の方はどの程度悩まれたのでしょう? 」
■皆さんの短評にも伺えますが、3番を解いて金が縦に並ぶことに気が付いた人もいます。逆のケースもあるようですが、どちらも8手とはいえ簡単ではないようです。
正解:17名
魚熊さん S.Kimuraさん くまちゃんさん けいたんさん
高坂研さん 諏訪冬葉さん たけとひでさん タラパパさん
躑躅さん 中村雅哉さん Normanさん はてるまさん
花井秀隆さん はらたっとさん まじーさん 枡彰介さん
リーグ戦ファンさん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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