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ハチワンダイバーも解けない「大迷路」

[2008年7月23日最終更新]
2008年7月19日のハチワンダイバー最終回で三代伊藤宗看の「大迷路」(将棋無双第100番)が登場してから、「詰め将棋 大迷路」で検索して詰将棋メモにこられる方が多いので、関連する記事をこのエントリにまとめた。

「大迷路」の題名は、全日本詰将棋連盟の門脇会長の命名。同氏の「詰むや詰まざるや-将棋無双・将棋図巧」に掲載されている詳しい解説が上記で読める。なお、この本には将棋無双とともに将棋図巧も収録されているが、「詰むや詰まざるや百番」は将棋無双のことである。解答を付けずに、「詰むや詰まざるや」と出題したという話からこの名前が付いた。

「大迷路」は163手の大作で、龍で追いまわす「龍追い」という趣向詰だが、玉の逃げ方が何通りもあり、ぐるっと回って元に戻ったりするのが特徴で、まるで迷路のような感覚を味わえる。「将棋盤に潜るだけではこの難問を解くことはできない」と鈴木八段が話すが、これはコンピュータ将棋でも苦手なパターン(今では柿木将棋などで解ける)で、深く読むハチワンダイバーも苦しんだのではないかと思われる。詳しくは上記の手順と解説を参照されたい。

ちなみに、相馬康幸さんに同様の構想の「迷路」という題名の作品(Collection No.77)があり、7月20日に行われた第24回詰将棋全国大会の企画「詰将棋クイズ」では、「三代宗看の大迷路と相馬康幸氏の迷路はどちらが手数が長い?」という問題が出題された。

なお、三代宗看には、この大迷路をパワーアップしたような「巨大迷路」ともいうべき詰中将棋の作品がある。「中将棊作物」の巻末を飾る第50番の作品で、二千手を超えるという書き込みがある。
===> 古将棋の世界(3)二千手超えの詰中将棋 (おもちゃ箱


ハチワンダイバー最終回について


三代宗看「大迷路」について

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