[2008年9月30日最終更新]
推理将棋第15回出題の
15-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第15回出題 推理将棋第15回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
15-2 中級 けいたん作 駒場くん 9手
「さすが駒場くん9手で詰ましたか。2手目の玉が趣向だったんだけど」
「駒を成ったのは1度だけだな」
「桂を取る手はなかったな」(9月20日余詰修正で追加)
「大駒の駒頭に大駒を打ったのが駒場くんらしいね」
- 9手で詰み
- 2手目は玉の着手
- 駒を成ったのは1度だけ
- 先手が大駒の駒頭に大駒を打った
- 桂を取る手はなかった(9月20日余詰修正で追加)
駒場くんだけに、あるいは『橋詰くん』よりも難しいかも? あなたの推理力に期待。
出題のことば(担当 タラパパ)
先手後手どちらの大駒の駒頭に、何の駒を打ったのでしょう?
推理将棋15-2 解答 担当 タラパパ
▲7六歩、▽6二玉、▲5五角、▽7四歩、
▲8二角不成、▽7三桂、▲8一飛、▽5二金右、
▲7一飛成 まで9手で詰み
作者 「駒頭のスペースを作る桂跳ねが狙いです」
■推理将棋の短編では、双方の協力が不可欠。桂跳ねは笑える好アシストでした。
まじー 「手の順番がきれいに決まるのがいいですね。」
■玉方の一手一手が、直後の詰方の手を助ける役割を担って流れる感触は納得の手順。
中村雅哉 「飛角どちらを取るか。飛と決めれば方針は立てやすい。こちらの方が初級より易しいと思う。」
■私にとっては、実は本局に一番時間がかかりました。人によって難度が違うのが面白くもあり悩ましいところです。
高坂研 「作者の注文通り、後手の大駒の頭に打つ順を探してしばらく悩む。分かってしまえば簡単なんだけどねえ…。」
■多くの解答者は、そうした紛れを経て作意に到達したことでしょう。
竹野龍騎 「味方の駒頭と決め打ったらすぐに解けました。前回の学習が活きました。」
■う~ん、鋭い!
くまちゃん 「73桂を見つけたら、後はすんなり解けました。」
■その73桂を見つけるまでが大変なのですが。
S.Kimura 「15-1で飛車を取らせる順をさんざん考えていたお蔭で、容易に解けました。」
■なるほど、前局が活きましたか。同じように55角から攻めるのですが、実は選題していながら気づいていない(汗)
渡辺 「「大駒の頭に大駒」が何であるかを見ぬくのがポイント。「2手目玉」のせいで手数と駒不足から大駒を取った角(馬)も詰めに参加することが必須。23や83や27では2つの大駒が連携できないので「大駒の頭に大駒」自分の角(馬)の頭に打つに決定する。あとは順に読んでいけば解決する。とくに角を取る場合は、「76歩、42玉、33角生、32玉、22角成、42銀、23馬、31玉、22角」というのが惜しいが、途中王手を逃げていない禁手がある。」
■「2手目玉」条件がなければ、同じ9手でまささんに名作があるのですが。
鈴木康夫 「22、21角ではどうしようもないので割と素直に82角、81飛に到達できました。」
■角2枚は、推理将棋では同一線上か横に並べて、力を発揮することが多い駒なのかも。もちろん縦に並べた傑作も少なくありませんが。徐々にそうした作品もご紹介できるかもしれません。
はらたっと 「角をとって縦に角2つでは詰まないな、と思い、飛車をとりにいったら意外に一本道でした。」
■こちらの筋でも「2手目玉」条件が効いています。2手目34歩ならば、23馬の頭に角を打つ筋もあるのですが。
リーグ戦ファン 「問題を見たとたん、たぶん後手側の大駒に一手動いてもらって、その頭に打つような筋が実は答なんだろうな、と考えてしまう私は、ミスディレクション系問題のやりすぎでしょうか(^_^;7手目に21や81に打つ素直な筋ではダメだってことを先に確認しておきましょうかね、と手を進めたら、おやおや?答にぶつかってしまいました(^o^/この問題、2手目が歩の手+大駒成2枚で良ければ、馬二枚等でいくらでも余詰が出ますね。余詰を消しながら、同時に本筋の手順前後や成不成の条件付けにもなっているのは見事だと思います。」
■いえいえ、そうした考え方(後手側の大駒に一手動いて貰う)も大いに必要です。特に○○さんの作品の場合など(笑)
隅の老人B 「熟読、ハハ-ン、角は不成か、でしたね。」
■楽に解いてしまいましたか。角は不成。成とするより手の味が良いですものね。
ミニベロ 「この詰形は、知らないと大変。 9手あればかなりのことができるんですね。 」
■8手で詰む条件で3000通り以上の手順があるそうですから、9手あると何通りになることやら。
はてるま 「また55角の筋ですね。意外と気付きにくいものです。3題のうちでは最も難易度が高かったかも。」
■飛・桂・香を取るだけで3手要する55角の筋は、1桁物では比較的作りにくいのかもしれません。ちなみに私個人の難度は、易しいほうから上級・初級・中級でした。それならば、なぜそう並べないのか?・・・・ですが、どう並べても当たらないのが推理将棋?
魚熊 「角(馬)頭に角打ちを考えるも「2手目王」の制約が厳しく、角の入手が5手目になる上 7手目にすぐ打てないことも多く頭の中は”?マーク”いっぱいに。「どうせ5手目に取るのなら飛車の方を」と考えはじめ、73桂が見えて解決しました。」
■私なんかも、いつも頭の中が”?マーク”だらけになります(笑)
吉川慎耶 「作意が分かりませんでした」 (余詰解)
■ぎくっ! 送っていただいた余詰順、たしかに成立していました。
(手順例)
▲76歩、▽42玉、▲78飛、▽34歩、▲22角不成、▽52飛、▲77角打、▽33桂、▲同角左成 まで
3手目の78飛が「詰める」ことに関してまったく意味のない、巧妙な条件達成のための一手。ミスディレクション系の手順で潰れていました。
吉川慎耶さん、恐れ入りました。よくぞこの手順に到達されたものです。作者ともども粗検をお詫び申し上げます。
作者からは「桂を取る手はなかった」の追加条件で修正する旨、連絡を頂きました。
たくぼん 「ついつい相手大駒の上に打つことを考えてしまいますね。いつまで経っても慣れません。余詰順でも1作出来そうです。それと駒場の名前の由来は?」 (双方解)
■余詰順が作意なら、もっと難問になっていました。それにしてもこの作品での双方解はお見事でした。脱帽。
タイトルの由来は、81飛と打つ「駒の場所を作る」だそうです。他の2局が妥当な命名であるのに比べ、相当に苦しいこじつけ?(笑)
人名シリーズはまだまだ作者の在庫にあり、今後も出てくることでしょう。当コーナーでのシリーズ再登場もあるかも。
正解:17名
魚熊さん S.Kimuraさん 吉川慎耶さん くまちゃんさん 高坂研さん
鈴木康夫さん 隅の老人Bさん たくぼんさん 竹野龍騎さん 躑躅さん
中村雅哉さん はてるまさん はらたっとさん まじーさん ミニベロさん
リーグ戦ファンさん 渡辺さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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