迷宮の果てに(吉村達也さんの詰将棋パラダイスでの連載)
[2009年2月9日最終更新]
詰将棋パラダイス誌で、2009年1月号から吉村達也さんの新連載「迷宮の果てに」が始まった。
- 詰将棋パラダイス
- 吉村達也公式ホームページ Birds of Paradise
- J-Chess
- 吉村達也 (Wikipedia)
関連情報: 1月の詰将棋-詰将棋パラダイス 伊藤果・吉村達也「王様殺人事件」
16角か34馬か
第1回「究極の選択」では、下図のどちらを選ぶ、という話題。
この話題は以前どこかで読んだ記憶があり、確か「詰キストは紛れが多いB図を良いと思いがちだが、実際に初心者に出すとA図の方がずっと解きにくい」といった話だった。
第2回「本質へ向かう旅」では、選者経験を持つプロ棋士と詰パラ編集部3氏にこの選択について聞いていて、結果は
- 16角: 伊藤果七段、柴田明彦氏、須藤大輔氏
- 34馬: 谷川浩司九段、浦野真彦七段、北浜健介七段、水上仁編集長
次回に選考理由が説明されるとのことだが、さて、あなたはどちらを選びますか。
この3手詰は作者不明の古作物だが、非常に有名であちこちで紹介されている。そこで詰将棋データベースで、全45例をどの形で紹介されているのか調べてみた。
34角 | 74角 | 25角 | 85角 | 16角 | 96角 | 34馬 | 74馬 | 25馬 | 85馬 | 16馬 | 96馬 | |
53と | 2 | 1 | 3 | 5 | 6 | 1 | 3 | 1 | 3 | 1 | ||
53金 | 1 | 1 | 3 | 2 | 2 | 1 | ||||||
53銀 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 | 1 | ||||||
合計 | 1 | 1 | 6 | 1 | 4 | 7 | 10 | 3 | 3 | 4 | 4 | 1 |
- 53の駒: と金-26 金-10 銀-9
- 左か右か: 右-28 左-17
- 馬か角か: 馬-25 角-20
- 角・馬の位置: 16・96-16 34・74-15 25・85-14
意外にバラエティに富んでいる。
16馬で
2月8日、冬眠蛙の冬眠日記で、ひとりごと
「・・・ そのパラに先月から吉村氏が連載を開始。今後どういう展開になるのかはわかりませんけど、見た感じ描いている地図が大きすぎるように感じています。大丈夫ですかね。あ、とりあえず私はソムリエではないですけど、「1六馬」で。( ̄ー ̄)ニヤリ ・・・」
迷宮の果て
2月6日、詰将棋パラダイス掲示板で、黄金虫 ポーさん
「「16角」です」
2月6日、taka-oさん
「「25角」でした (^^;」
2月6日、須藤@詰パラさん
「・・・ 先日、大正と昭和初期の詰棋書2冊を読んでいたら、本図が登場。いずれも「96角」でした。左側配置は完全に思考外で、かなり新鮮に映りました。本稿の行方も気になりますが、本図の源も相当気になります(^^;」
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