推理将棋第20回解答(1)
[2009年3月27日最終更新]
推理将棋第20回出題の
20-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第20回出題 推理将棋第20回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
20-1 初級 タラパパ作 金頭には不成が定跡 9手
「おいおい、隣の将棋は9手で詰んじゃったよ」
「2枚の金頭にそれぞれ不成か、あれが最近の定跡なの?」(条件)
- 9手で詰んだ
- 2枚の金頭に不成があった
出題のことば(担当 タラパパ)
あっさり秒殺してください
推理将棋20-1 解答 担当 タラパパ
▲7六歩、▽4二飛、▲3三角不成、▽5二金右、
▲4二角不成、▽6一玉、▲5三角不成、▽7二銀、
▲7一飛 まで9手で詰み
先手の金頭への着手は手数不足として、後手の金頭に2回の不成をかけるとすれば、7手目までに後手の金頭への不成を2回、その間に詰め上げる駒を一枚稼ぐしかありません。
金が動かないとすると、先手の手数だけで5手を要しますから無理。2手目に32金と上がって早めに金頭の着手を稼ぐのが有力ですが、76歩、32金、33角不成、52玉、51角不成、62銀、同角不成、54歩、53銀といった手順で、上がった金の動いた41から抜けられてしまいます。残る手段は一つ。41金ではなく61金のほうを動かして、飛車、銀をアシストに使うのが本筋になります。
ところでこの手順ですが、異なる条件で、1条件のスペシャリスト、まささんに先行作がありました。
まさ 「どういう風に金頭を組み合わせるか結構悩まされました。20-2より難しかったです。」
■初級と中級、どちらが適当なのか悩んだのですが、どうしても自作は易しく見えてしまって。
ミニベロ 「離れた金頭への着手は9手では大変、と考えて金の階段を発見。こうやって推理将棋の階段を上っていく。」
■タイトルは「金の階段」とするのでしたか。
はてるま 「最初、76歩、32金、・・・の順にはまって、抜け出すのにひと苦労。52金右の動きが盲点でした。これって、秒殺レベルではないような・・・。みなさんはいかがだったんでしょうか?」
■むむっ(汗)
渡辺 「拙作より少し考えましたが、これも楽勝ですね。金頭に2回不成だと41の金頭だけの手もありますね。」
■渡辺さん、自作に考え込まないでくださいね(笑) はじめは単に「金頭の不成2回」条件を考えましたが、2手目32金で余詰があり、ここに落ち着きました。
リーグ戦ファン 「第一感は、▽54歩▲78金▽77角不成▲53銀までの9手、で瞬殺!先に叙述トリックから考えてしまうのは病気ですかね・・・。解の筋は、▽32金▽42飛▽52金右▽61玉▽72銀、と指折り数えて、後手が一手足らない残念、と、あきらめてしまっていた筋でした。この問題、一番時間がかかりました・・・初級と中級は逆だと思います。」
■そりゃ重症です(笑)双方の手数だけ数えると、ありそうな筋ですが、先手にパスが生じて足りません。これが上級より時間かかりました?アチャー(><)
はなさかしろう 「この手順はあっさり秒殺させていただきたいところでしたが、思いつけなくてかえすがえす残念至極。結局野暮に理屈で押してしまいました。金を雁行に並べて頭を角で撫でていくことがわかればおのずと答が見えてきます。条件も美しく並べてみると、するりとしてなんとも気持ちの良い問題でした。」
■気持ち良く解いていただいて感謝。
○術師 「最初は後手の金を動かさないまま考えて秒殺などできませんでしたが、どうしても手が足りなかったので金を動かしたら解けました。1条件でこれだけかっこいい詰め上がりとは。」
■初解答ありがとうございます。ちなみに○術師さんからは投稿もいただきましたので、今後活躍いただけることと思います。
伊達 「約1年ぶりの推理将棋なので解けるかどうか不安でしたが、無事秒殺できました!ちょっと自信を持って次の問題に進めました。」
■秒殺。そうでしょ、そうでしょ。
たくぼん 「すぐに32金としたくなりますね。金頭2回ならこれでもいいのでしょうが・・・。」
■32金は唯一の紛れのつもりでした。少しでも考えてくださると嬉しい。
隅の老人B 「角生が3度、これを書かない処が憎い。」
■実質書いているようなものですが(汗)
S.Kimura 「飛車を取らせることに気づいて、何とか秒殺できました。」
■秒殺、大歓迎です(^^)
正解:12名
S.Kimuraさん 隅の老人Bさん たくぼんさん 伊達さん
躑躅さん はてるまさん はなさかしろうさん まささん
○術師さん ミニベロさん リーグ戦ファンさん 渡辺さん
(当選者は全題の解答発表後に発表)
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コメント
> 1条件のスペシャリスト、まささんに先行作がありました。
調べてみたら、なんとその問題は解いていて、しかも余詰指摘までしていました。
条件が全然違うので気付きませんでした。
> 自作に考え込まないでくださいね
「拙作を余詰検討したとき」と本問を考えたときの比較です。20-2は最近の作なのでさすがに忘れていません^^;
> 76歩、32金、・・・の順にはまって
けっこうこの紛れ深いですよね。私は偶然「2枚金頭に角生」では金は取れないので「何か」を金頭に持ってきて
取らせるのだろう、という発想から、
76歩、42x、33角生、[玉以外]、42角生、x玉、
で考え始めましたので、比較的あっさりでした(こちらにも紛れはありますが...)。ただ、はまってしまうと、
76歩、32金、33角生、42x、同角生、x玉、.... (41の金に2回角生となります)
や
76歩、32金、33角生、52玉、51角生、62x、同角生、... (1手足りず詰みません)
など、考え所は多いですね。
> 叙述トリックから
後手が「金頭に」不成を指したり、先手の「金頭に」不成を指すのでは9手で詰まないと思います。
投稿: 渡辺 | 2009.03.27 16:10
なるほど...と、勉強になりました。
投稿: 禁煙 | 2009.07.21 11:40