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推理将棋第24回解答(2)

[2009年7月27日最終更新]
推理将棋第24回出題の 24-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第24回出題  推理将棋第24回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


24-2 中級 橘圭伍さん作    もぐらたたき       11手

日和「後手が62の地点で詰まされた将棋、普通に見えますね」
美雪「11手で詰まされた時点で既に異常だと思いますが…普通というのはどの辺りがですか??」
日和「成れる時には必ず成っているじゃないっすか」
美雪「でも、良く見ると変な所もあるんですよ?」
日和「どの辺っすか?」
美雪「駒頭への着手が玉飛角金銀桂香歩頭への1回ずつだけなんですよね。普通ならもっとあると思うんですけど…」
日和「ですねぇ。でも、後手は歩頭に指された成駒を何故スルーしたのか…」

(条件)

  • 11手で詰んだ
  • 成れる手を指した時には必ず成った
  • 駒頭への着手が玉飛角金銀桂香歩頭に各1回だけあった
  • 歩頭に指された成駒を、後手は取れたのに取らなかった
  • 62の地点で詰んだ

※ 駒頭(すぐ上マス)の着手は、自駒・相手駒を問いません。
  たとえば、76歩、32金、33角成、62玉・・・は、3・4手目がどちらも金頭の着手で条件違反。


出題のことば(担当 タラパパ)
  なりふり構わずに駒頭の手を指さないと条件が満たせませんが。


推理将棋24-2 解答  担当 タラパパ Suiri242

▲7六歩、▽3二飛(銀頭)、
▲3三角成(飛頭)、▽6二玉(金頭)、
▲2三馬(角頭)、▽8八角成(桂頭)、
1四馬(歩頭)、▽1二飛(香頭) 

▲4一馬、▽6四歩、
▲6三金(玉頭)  
まで11手で詰み

だいぶ前に、mixiで出題された作品です。当時、絶妙のアイデアに唸った記憶があります。全駒種の頭にたった1度ずつの着手、食指を動かされるにも関わらず見たことのない条件。いかにもテーマ創作の橘さんらしい。

11手中8手が駒頭に指す手ですから、なりふり構わずに駒頭の手を指していかないと達成できません。62玉の位置で詰むなら、収束を41馬~63金に決め打ちましょう。63金が54、64、74から動いた駒なら、どうしても歩頭からの動きになり、「歩頭に指された成駒」に反しますから63金は打つ手に決まります。すると後手が64歩と突くことになる。この64歩のほか、76歩、41馬も駒頭の手ではありえない。残りは全て駒頭の着手になります。

「歩頭に成駒」を先手の馬と考えると、そのラインは、33~24~23~41か、33~23~14~41のいずれか。

しかし、こうした解き方は62玉に41馬~63金の詰上がりを決め打ってこそ。18飛、34歩、78飛、77角成・・・など、可能性を軒並み調べていくとかなり大変そうです。それにしても「もぐらたたき」とは、これ以上ない秀逸な命名でした。

ミニベロ 「これは懐かしい作品です。「各1回だけ」できれいにまとめましたね。」

■ミニベロさんにとっては一度考えたことのある作品。当時解かれたミニベロさんには有利に働きましたね(^^)

渡辺 「詰み形を41馬、63金と推定すると、41馬、63金、62玉、64歩の4手が予約されます。さらに41馬の元は88角で76歩が予約されるので、頭の手以外の64歩、41馬、76歩が決定します。よって34歩はなく33角成ですが、金頭と玉頭は予約済なので32飛も必須。すると 76歩、32飛、33角成、62玉、以下64歩を含み、41馬→63金まで。残り4手中、先手は歩頭の成駒を含み頭の手で41馬に繋げるので23馬→14馬か24馬→23馬しかなく、どちらも歩角頭となり、後手が香桂頭を指せるのは前者で1通りです。「後手は歩頭の成駒を取らなかった」は不要と思います。

■「取らなかった」までは不要ですが、「歩頭の成駒」は必要。自然な会話にするために「取らなかった」としたのではないでしょうか。

はなさかしろう 「序盤はこうかと。戦力増強を焦らず、駒頭を稼ぎつつ角飛をどかして41馬のスルーが気持良い手でした。」

■奇抜な条件のみならず、飛車をどかしてスルーする手順の良さが魅力ですね。

S.Kimura 「76歩 32飛 33角成 などを考えてみましたが、全ての駒頭という条件を満たす手は見つかりませんでした。」

■残念!作意はその先でしたが。

はらたっと 「問題をみて、香頭、角頭(成れるときは必ず成るので馬は不可)あたりのクリアが難関だなあと思ってました。初着手は、76歩34歩22角成から、52角、51金左で最終63角成をイメージ。22の馬を歩頭をクリアしながら寄せるのがダメ。しばらく22角成から抜けれず試行錯誤しましたが、角入手ではどうしても手数が足りないので、76歩32飛33角成から23馬で一気に飛頭角頭をクリアする筋がヒラメキました。後は一気に解決しました。」

■角頭のクリアは、たしかに解図の注目点です。先手の角頭はまず無理なので、後手22角の頭に決まりだと思っていましたが、そうか、52角、51金左の筋も考えられますね。

はてるま 「大駒の頭の着手が限られるので、最初はこうなるところですが、そのあとひと思案・・・。88角成が見えたときはまさに「スッキリ!」でした。こういうアクセントの手があると、作品も引き立ちますね。印象に残りました。」

■88角成によって、はじめて12飛が可能になる。その連携もいい味になりました。


正解:5名

  はてるまさん  はなさかしろうさん  はらたっとさん  ミニベロさん
  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

> 「取らなかった」までは不要ですが、「歩頭の成駒」は必要。
はい、その通りです。歩頭が成駒でないと36飛がありますからね。「歩頭の成駒」を生かして、

・11手で詰み
・駒頭への着手が玉飛角金銀桂香歩頭に各1回だけあった
・歩頭及び桂頭にそれぞれ成駒のある局面があった
・玉は62の地点で詰んだ

で行けるような気がしているのですが...。

投稿: 渡辺 | 2009.07.27 22:43

たしかに渡辺さんの条件で行けてる気がしますが、11手という手数・・・・怖い(^^;

投稿: タラパパ | 2009.07.29 10:58

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