« 詰将棋メモ(2009年10月26日) | トップページ | 詰将棋メモ(2009年10月27日) »

推理将棋第27回解答(1)

[2009年10月27日最終更新]

推理将棋第27回出題の 27-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第27回出題  推理将棋第27回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


27-1 初級 ミニベロさん作   銀2枚取り        9手

例によって、傍目八目の3人の会話です。

「たった9手で銀2枚取って詰ませるとは、なかなか出来るな!」
「しかもそのうち1枚は不成りで取っているとは!」
「後手の4手目の4筋の手が大悪手だったからで、大したことはないよ」

さて、どんな手順の将棋だったのでしょうか。

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 先手は取った2枚の銀のうち、1枚は不成りで取った
  • 4手目は4筋の手

出題のことば(担当 タラパパ)
  9手で銀を2枚取って詰める基本パターンは二つ。さて、本局はどっち?

追加ヒント:
  ・ 終了時の先手の持ち駒は銀が一枚だけ。
  ・ 「4手目は4筋の手」を「6筋」に変えるとよく似た別手順になります。


推理将棋第27回解説  担当 タラパパ

解答が伸び悩んで焦りましたが、〆切最終日に常連さんからどぉーんと届いてひと安心といったところでした。
最終日まで持ち越したのは、担当者の責に負うところが多く、これは反省点。
それは個別に触れることとして解説に入ります。

推理将棋27-1 解答 Suiri271

▲7六歩、▽5四歩、▲4四角、▽4二銀
7一角不成、▽5三銀、▲4二銀、▽5二玉

5三角成 まで9手

初級向きの作品が少ないことを詰工房でぼやいたら「こんなのはどう?」と出してくれたのが本作品。
「すぐ解けるでしょ?」
「判った、76歩、52玉、33角不成、42銀、同角不成、54歩、64銀、53銀、同銀成迄・・・・ん?」
「不正解!71銀を2コマ動いちゃ反則ですよ、お客さん。」
「あらら (^^; 」
こんな感じのやり取りのあと、小考してなんとか面目を保つことができたのですが(笑)よく知っている手順なのに、いきなり出題されるとパッと出てこないものですね。

銀という駒は、一枚だけ取る分には(役に立つ駒の中では)角の次あたりに易しいのですが、二枚取ろうとすると二枚銀の距離が遠い分、却って金よりも取りにくくなります。42銀と上がる手は的を得ていたのですが、動いた銀ではなく動かない71銀をはじめに狙うのが正解でした。

S.Kimura 「ヒントなしで分かりました。反対側の銀を取っても詰みそうですね。」

■2枚銀を取るもう一つのパターンがこれ。具体的には・・・・。

はてるま 「4手目を6筋にすると、96歩、54歩、97角・・・・ですね。7手詰の筋の延長バージョンで、きれいにまとまっていますね。」

■まるで左右対称のような手順。96歩の方が裏筋で見えにくいかもしれません。

ミニベロ 「簡単すぎて申し訳ない。一瞬でも33からの侵入を考えてもらえたら成功。銀2枚取り9手詰はこのパターンしかないんですかね。」

■この二つ以外には恐らくないと思うのですが。

まさ 「2枚取る事を考えれば自然に解ける。」

■という初級向けの好題でした。

渡辺 「効率良く銀を取るには角しかありません。31角生か71角生で銀を取る間に後手が取られて詰む53に銀を持っていく御膳立てをするのは慣れれば、第一感でしょう。これは初級にぴったりですね。」

■私の第一感は、いきなり作者の希望通り33角不成でしたが(泣)

斧間徳子 「5三銀が妙手。難しくはないが、解いて楽しい好作。」

■奇数手の短篇では、やはり後手の好手(好アシスト)に期待しないと。

鈴木康夫 「手数から最後が銀取りなのは必然ですね。」

■先手の指し手4手では、詰める云々より2枚取り自体が不可能ですものね。

リーグ戦ファン 「初見がこの筋で、7手目を53角成として、後手があと2手指してくれれば詰むがサスガにこれはありえない、他に銀を取る方法は・・・・と考え、たどり着きました。二つ目の基本パターンが全然分からないのですが、どのへんを見ればよいのでしょうか。」

■上をご覧ください(笑)

はらたっと 「最初、後手の左銀→右銀の順かなとおもいましたが、王手の対処で52玉を先にしないといけないので、詰まないなあ。と。右銀からだと71でとって最後53角成ができるのであっという間でした。」

■左銀を取る順が多いのですが、本局では逆を突く右銀からでした。

けいたん 「手順前後のきかない素材を厳選しているのでしょうね」

■作品化で案外見落とすのが手順前後。わたくしよく泣かされております。

たくぼん 「53銀としてからの42銀が逆モーション。暗算では読みにくい」

■そんなことないでしょ、たくぼんさん(笑)推理将棋は盤を使うより暗算向きのパズル?

竹野龍騎 「盲点に入って暫し悩んだ。」

■どうやら私と同じ過ちを犯したと見た。

隅の老人B 「7手目が皮肉な?好手。不成りで取る、これで手順が確定でした。」

■「不成で取る」と謳っている時は、成って取る順でも成立しそうな順を探すのもコツかと。

○術師 「9手で銀2枚を取れる手順自体が中々浮かびませんでした。詰み形は大体想像通りでしたが、玉の腹に角で頭に銀と思ってしまったため、入れ替えるのに時間を要しました。」

■ですよね?そうしたことを踏まえて、はてるまさん「7手詰の筋の延長バージョン」ということでしょう。


正解:16名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  けいたんさん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  たくぼんさん  竹野龍騎さん  躑躅さん
  はてるまさん  はらたっとさん  平尾一土さん  まささん
  ○術師さん  ミニベロさん  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

|

« 詰将棋メモ(2009年10月26日) | トップページ | 詰将棋メモ(2009年10月27日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

> 手順前後のきかない素材を厳選
本作はそうではないと思います。「先手は取った2枚の銀のうち、1枚は不成りで取った」だと「左右反転」x「手順前後」の4通りありますが、
1. まず初級用に97角-31角生コースではなく、44角-71角生コースを選択、
2. 手順を比較して目的のものに限定できるように2番目の条件を加える、
という作図方法だと思います。

投稿: 渡辺 | 2009.10.27 11:23

97角コースとの比較ですが、
「銀取り」と「6筋の着手」だと、「62銀」が明らかになってしまうので、
どうせ42銀がばれてるなら、33からの侵入を少しでも考えてもらう本手順に決定しました。
まあ好みですから、どちらでもいいんですが。

投稿: ミニベロ | 2009.10.27 17:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 推理将棋第27回解答(1):

« 詰将棋メモ(2009年10月26日) | トップページ | 詰将棋メモ(2009年10月27日) »