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推理将棋第28回解答(3)

[2009年11月29日最終更新]

推理将棋第28回出題の 28-3の解答、第28回出題の当選者(斧間徳子さん)を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第28回出題  推理将棋第28回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


28-3 上級 鈴木康夫さん作   一騎討ちその3      21手

「この間の将棋は僕も相手も1枚の駒しか使用しないで戦ったんだ」
「どっちが勝ったの」
「僕が21手で詰めたよ」
「相手の駒は玉しかないよね。どんな動きをしたの?」
「後手玉が動いたマスは4箇所しかなかったね。後手玉には常に味方の駒が利いていたけれど最後に利きから外れたんだ」

(条件)

  • 21手で詰み
  • 先手も後手もそれぞれ1枚の駒しか使用しなかった
  • 後手玉の動いたマスは4箇所(51玉と指さない限り51は数えません)
  • 19手目までは後手玉に味方の駒が利いていたが、20手目で利きから外れた

出題のことば(担当 タラパパ)
  例えば41金が取られたら、41は「味方の駒の利きのない場所」に変身。

追加ヒント:
  動いた駒の候補は2つ有りますが、一方はある駒が障害になって詰みません。


推理将棋28-3 解答  担当 タラパパ Suiri283

▲9六歩、▽6二玉、▲9五歩、▽7二玉、
▲9四歩、▽6二玉、▲9三歩成、▽7二玉、
▲8二と、▽6二玉、▲9一と、▽7二玉、
▲9二と、▽6二玉、▲9三と、▽7二玉、
▲9四と、▽8二玉、▲9三と、▽9一玉、
▲9二と まで21手

渡辺 「条件から玉が隅に向うのが自然。1筋だと飛車が利いて駄目なんですね。」

■最後に12同飛と取られてしまいますから。このあたりが本局の売り。

鈴木康夫 「27歩77歩以外で作れないかと考えると残りは香のバックアップのある端しか有りません。1筋だと同じ条件で詰まないので作品になりました。」

■些細なことなのですが、飛車と角の差で自然限定されたりすると、作者はすごく嬉しいものなのです。

ミニベロ 「1対1の詰みは、攻め方の長距離砲の後押しが必要なので、4パターンのどれかではあるのですが、この筋は新手ですね。「味方駒の利きから外れた」は、旨い条件です。3作そろい踏みは豪快ですね。」

■3題とも「玉vs歩」ですから、やはり揃えないと(笑)「利きから外れた」がなかなか見かけないアイデアでした。

まさ 「4回動いて味方の効きから外れる場所は?と考えれば見えてくる。」

■私なんかはじめ、4手では行けない15を考えましたから(汗)

リーグ戦ファン 「これは別作品「最後に利きハズレた玉、23手」を解く時に初見で迷い込んだ道だったので、私としては簡単でした。利きをハズレた詰み位置としては、91と15は真っ先に思いつくところなので、上級にするなら23手の方が良かったのでは。」

■その23手も面白い手順なんですよね。「玉vs歩」の狭い条件で、かなりの作品ができるものです。

竹野龍騎 「飛車を消すために左側(9筋)になるのが面白い。三者三様で条件少なく実に巧く出来ている。」

■この手順で一番美味しいのが、その部分だと思います。

隅の老人B 「長考、問題文が頭にこびり付く。お使いで地下鉄、座席で瞑考、利きのない処は?91王、良さそう、96歩。解けたぞ、手数勘定、21手。気が付いたら、降りる駅を2つもオ-バ-。」

■あらら、自分にも思い当たる経験が。気付いて冷静を装うのが、乗り過ごしのプロですからね。

斧間徳子 「今月は3題とも手数は長いが難しくなく、一風変わったパズルとして楽しめました。3題とも少ない条件の中、解が唯一に限定されているのが驚きです。」

■「少ない条件」は推理将棋では貴重な要件。詰将棋は頭に図を描いて暗算しますが、推理将棋ではぜんぶ同じ図(笑)文章を覚えるのって、意外に頭に入りにくいですから。

たくぼん 「動いた駒の候補は2つありますが・・・・26歩と76歩と思い頭を捻りました。3題だから同じ初手はない!と考えてゴール。」

■候補は2つ・・・・4つのうち、どの2つと言っていないですものね(汗)

橘圭伍 「どうでも良いですが、第三番は全くヒントになっていないのではないかと思いますがどうなんでしょうか?」

■おっしゃる通り。「対比できる場所」といった勘を飛躍させないとヒントになりませんよね(笑)

はらたっと 「実は最初(ヒントを確認する前)9筋でも1筋でも同様に詰む(飛車の横効きをまったく読んでない)から余詰?と思ってました。(ハズカシイ)詰め上がり場所が11、91しか条件を満たせないので、あとは22、82をと金が通過するだけですね。ヒントをみて、あっそうかと。早まって投稿して余詰指摘しなくてよかった・・・・・・」

■ふふふ、わたくし早トチリでよくやります(笑)

○術師 「28-2を解いているつもりが気がついたらこちらが先に解けていました。が、手順を検証している内に、これって左右同じ手順でも行けるのでは・・・・あっ!最初に考えていた1筋はハマり筋だ!という経過をたどりました。」

■ある作品を考えていて、別の作品を解いてしまうのは、推理将棋ならでは。

S.Kimura 「一番最初に解けたのがこの問題でした。香車の利きで詰めば面白い、と考えて28-2の答えを考えたのですが解けず、28-3にしてみたらできた次第です。」

■○術師さんパターン。でも・・・・これ上級なんですけど(汗)

高坂研 「飛→角とくれば、最後は香しかない。「詰上がり場所が11か91か」さえ考えれば、あとは楽しい一本道。」

■はい。4手で行ける場所ですから。

魚熊 「1番・2番は実質的に知っている問題でしたので、今回初見はこの問題のみ。1番が飛車、2番が角を使う問題だったので、香を使う筋とは想像していたものの、目が1筋から離れずになかなか答えが思いつかない。目が9筋に向いた数分後には解決してしまいましたが・・・・。」

■右利きだからなのか、端を考える時には自分も必ず1筋に目が行っちゃいます。

はてるま 「なるほど1筋だと飛車が邪魔になるというわけですね。それにしてもうまいこと限定になっているものです。」

■20手前後の手数になると、少ない条件で限定されているだけで貴重。


正解:17名

  魚熊さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  高坂研さん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  たくぼんさん  竹野龍騎さん  橘圭伍さん  躑躅さん
  はてるまさん  はらたっとさん  まささん  ○術師さん  ミニベロさん
  リーグ戦ファンさん  渡辺さん


総評など

橘圭伍 「所要時間殆ど0秒なのでおもちゃ箱解答」

■↑実は感想ではなく、通信文のタイトルの言葉ですが。

ミニベロ 「1対1は、4パターンのどれかと書きましたが、実は飛・角・香の後押しが無くても詰む形が一つだけあります。手順はあえて限定しませんが、最終と金の位置はどこでしょうか?」

■んんんんんーーーーーっ! さて皆さん、その形とは?

渡辺 「今回は手数が長いのに簡単な問題ばかりで一休みですね。この中では中級が一番難しいと思います。とは言え一騎打ちの中でも易しいものばかりでした。同じ作者で23手の一騎打ち、あるいはリーグ戦ファンさんの29手だと少し骨があります。」

■一騎打ちにもたくさん作例がありますが、骨がありすぎても出題に困ったりして。

まさ 「3題それぞれ飛・角・香を使った詰み形。考えてみたくなる面白い条件でした。」

■考えてみたくなる。推理将棋の大切な要素だと思います。

躑躅 「飛、角、香の3種類を綺麗に使い分けてますね。解図は非常に簡単で、3題で3分くらいでした。」

■ここでの出題が4局なら、1筋も含めて全部揃ったところでした。

リーグ戦ファン 「この「一騎打ち」は自作しようと相当にパターンを考えぬいたので、どの問題も実際には初めて解いたのですが、初めてという気が全くしません。玉の動いた位置をカウントする、という条件付けだけで、限定できるものですねェ。」

■条件が揃った上に、使う歩がすべて異なる点が魅力。

たくぼん 「これでこの条件の詰上りは出尽くした感じですね。どれも美しい手順でした。」

■いえいえ、詰上がりはまだ出尽くしてはいませんよぉ。

松田浩輔 「推理将棋の解答は始めてで、1問だけですが解答をお送りいたします。これからよろしくお願いします。」

■初解答ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします。

はらたっと 「わたしの住んでおります秋田市では、新型インフルエンザが猛威を振るっております。私は3児の父でありますが、10月下旬から子供3人とも順番に1、2日おきに感染。本問題がでた11月2日はまさに私自ら感染・・・・39度の熱にうなされながら推理将棋の解図。その甲斐あってか、全問解けました!!11日の追加ヒントを確認して自信を深め晴れて投稿となりました。」

■39度の熱で考えていたら、下がらないでしょうに。困った人だ。

○術師 「久々に全題解くことができました。1題だけなどだと、中途半端な気持ちが残るのですが、今月はスッキリです。ヒントをいただいた後の投稿ですが、ヒントなしで解けました。ぼーっと考えていると段々見えてくる手順の中で、実は論理的な面もしっかりしているという楽しめる作品群でした。特に28-3は頭の中だけで考えていて、最後にあっ!となったことでより印象深くなりました。誤った手順で解答して月末にあっ!となっても楽しめたかもしれません。」

■それでは次回はぜひ月末に「あっ!」と(笑)

高坂 研 「動かす駒がたった1つというのは相当厳しい条件だと思うが、それでも推理将棋ができちゃうんですねえ。作者の眼の付け所のよさには脱帽です。尚、今回は両側でしたが、片側にだけ強い条件をかけてもパズル的な要素を含んだ長編が創作可能ですよね。出来ることなら、これからの長編推理将棋は是非そちらに向かって進んで欲しい
なあ。」

■片側にだけ強い条件をかけた長編傑作は過去に多数ありますが(最近では、まささんの作品が傑作揃い)、どうしても出題に二の足を踏んでしまいます。

はてるま 「確かにおっしゃるとおり、こんなシンプルな条件でそれぞれ作品になっているのはびっくり。上質なパズルといった具合ですね。」

■実力者は楽をしたかもしれませんが、お陰さまで好評でした(^^)


推理将棋第28回出題全解答者: 19名

  Ikeさん  魚熊さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  高坂研さん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  たくぼんさん  竹野龍騎さん  橘圭伍さん
  躑躅さん  はてるまさん  はらたっとさん  まささん  松田浩輔さん
  ○術師さん  ミニベロさん  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

当選: 斧間徳子さん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知らせください。

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コメント

ミニベロさんのコメントにある飛角香の後押し以外というのは、
今回のある問題を考えている時に「ありえる形」として認識していました。
解答としてはムリそうなので深くは考えませんでしたが。

投稿: ○術師 | 2009.11.29 09:39

それでは一応手順を限定しておきましょう。
作意順はのちほど。

・24手詰
・お互いに1枚の駒しか使わなかったが、
 先手玉を詰めている後手のと金に「飛・角・香」のヒモは必要なかった。
・先手玉は、一度離れた筋へは2度と戻らなかった。

投稿: ミニベロ | 2009.11.29 13:13

私がミクシイで送ってつぶれた「一途な私たち」の狙いがこの詰み位置です。
ところで、「飛角香のヒモは必要なかった」と言う表現は、かなり微妙なところですね・・・。
言葉通りに判断すれば、たしかに「必要なかった」のですが。

投稿: リーグ戦ファン | 2009.11.29 21:11

「必要なかった」で勘弁してください(笑)。

それより、私の勘違いで「24手」も必要ありませんでした。

まささんの指摘により「22手」で成立しています。
一応見ていたんですが、だめと即断していました。
まささん、ありがとう。

修正1

●22手詰
・お互いに1枚の駒しか使わなかったが、
 先手玉を詰めている後手のと金に「飛・角・香」のヒモは必要なかった。
・先手玉は、一度離れた筋へは2度と戻らなかった。


※「必要がなかった」だけであって、存在がなかったわけではありません。

投稿: ミニベロ | 2009.11.29 22:07

22手解を見つけたと思ったら修正済みでした。
先手番なら21手詰めに出来ると思います。

投稿: 鈴木康夫 | 2009.11.29 22:43

>先手番なら21手詰めに出来ると思います

そうですよね。
これが成立するなら、当然21手にしなければいけません。
24手とは、そもそも大馬鹿でした。

ありがとうございました。

21手でお願いします(涙)。

投稿: ミニベロ | 2009.11.29 23:03

確かに21手で行けるんですね。
これはこれで面白いかも。

投稿: ○術師 | 2009.11.30 01:03

21手、手順

▲7六歩 △5二玉 ▲7五歩 △5一玉 ▲7四歩 △5二玉
▲7三歩成 △5一玉 ▲7四と △6二玉 ▲7五と △7三玉
▲7六と △7四玉 ▲7七と △7五玉 ▲7八と △7六玉
▲6八と △8七玉 ▲7七と迄


この順で、と金を自陣の金の上に持ってきて角頭を明渡す手が見えてませんでした。
そのため、と金と玉をバッティングさせないためには、
と金が玉が追いかける順(最奥でと金にする)しかないと即断していたため、
24手というお粗末な推敲になりました。
玉方の限定が一筆でできて喜んだのが敗因です。

お詫びと共に、まささん、 鈴木康夫さんには感謝いたします。

参考資料ということでご勘弁ください。

投稿: ミニベロ | 2009.11.30 14:19

この21手は見えませんでした。
78とから更に68まで引き寄せますか。
この手順も美味しいのでは?

投稿: タラパパ | 2009.11.30 23:15

>この手順も美味しいのでは?

美味しいですよね!
しかしこのボロボロの状態でまさか私のオリジナルとも言えません。

詠み人知らずの作品として、記憶にとどめていいと思います。

投稿: ミニベロ | 2009.12.01 10:58

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