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推理将棋第29回解答(1)

[2010年1月29日最終更新]

推理将棋第29回出題の 29-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第29回出題  推理将棋第29回解答(1)  (2)  (3)  (4)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


29-1 初級 ○術師さん作    入玉したのに       17手

「せっかく99まで入玉したのに、17手で詰まされちゃったよ」
「入玉した割には持駒も角香だけか」
「そっちは前の手と違う駒違う種類の駒ばっかり動かしてきて.... 同じ駒同じ種類の駒が2手続いたのは1回だけだったよね」
「入玉なのに、お互い成った手もなかったか」

(条件)

  • 17手で詰んだ
  • 99で詰んだ時、後手の持駒は角香だけ
  • 成った駒はなかった
  • 先手が2手連続で同じ駒同じ種類の駒を 動かしたのは1回だけだった

出題のことば(担当 タラパパ)
  手数は一番長いけれど、もっとも推理のし易い長編入門作。

追加ヒント:
  後手玉が51から99に、8手で到達するルートは一つだけ。


推理将棋第29回解説  担当 タラパパ

新年の挨拶には遅い時期ですが、推理将棋ファンの皆さま、今年もよろしくお願いいたします。

推理将棋29-1 解答 Suiri291

▲7六歩、▽4二玉、▲3三角不成、▽同玉、
▲6六歩、▽4四玉、▲7七桂、▽5五玉、
▲6五歩、▽6六玉、▲8五桂、▽7七玉、
▲7八銀、▽8八玉、▲7九金、▽9九玉
▲8九金 まで17手

8手で玉が99まで動くのですから、後手は玉しか動かせず、道筋も51~33~99と決まります。一方先手は、33で渡す角と99香を取らせ、その他の駒は渡せませんから、玉の道筋に利きを持つ67歩と89桂を逃がさなければなりません。先手の同種駒の連続着手は最後の2手(79金~89金)が絶対。すると残る着手は自然に推理できるのですが、当初出題条件(先手が2手連続で同じ駒を動かしたのは1回だけ)では、89桂を逃がすのに77桂~85桂のほかに96歩~97桂といった手段(余詰)がありました。作者・担当者とも迂闊と言わざるをえません。たいへん失礼しました。

橘圭伍 「特に言う事はない優しい作品」

■17手ともなると、ある程度優しさが必要?

ミニベロ 「初級に最長17手とは、おしゃれな選題ですね。確かに初級だ。」

■迷わず「初級」でした。

はてるま 「題材としてもおいしいですが、持ち駒「角香」の条件がうまい調理の仕方ですね。一本道のところにちょっとしたスパイスを効かせています。」

■同種手順で様々な調理が可能ですが、持駒に着目したのがアイデアでした。

渡辺 「これは易しく、考えるのと答を書くのがほぼ同時でした。最高の客寄せですね。持駒の条件を思い付いたのが素晴しい。65桂と跳ねることができないのは幸運。」

■65桂と跳ねられない。こうした些細なことが嬉しいのが推理将棋なんですねぇ。

斧間徳子 「本問,やはり2通りの解答(つまり余詰め)があるようです.・・・ 66歩,44玉,96歩,55玉,65歩,66玉,97桂 ・・・」

■最初の条件での解答。即座に指摘されてしまいました。

中村雅哉 「99に行くには後手は玉しか動かせないので、方針が極めて立てやすい、初級者でも解ける作品と思います。ちなみに私はNorman氏の類似作品(mixi127番)を知っていたので、見た瞬間に手順が浮びました。」

■その作品は選題時にすぐ浮かびました。本作はそれよりも更に易しくできています。

リーグ戦ファン 「後手玉は一本道、先手は玉の道筋の邪魔になる駒の移動を考えると残るは最終2手だけ。最終図には後手角が利いて88が塞げないことが想像されるので、トドメは89であること確実。メチャクチャ論理的、分殺でした。これは初級問題の手本のよう、素晴らしいです。・・・あれ、余詰があるんですか?あ、桂を97の方へ逃がす手があるんですね。」

■そこに桂馬を跳ねる隙間があったために、わざわざ場所を作る手(96歩)が見えませんでした(汗)

神無七郎 「条件を「最後まで同じ種類の駒は続けて動かさなかった」とするには…などと考えると推理将棋に嵌ってしまうんでしょうね。考えないようにしましょう。」

■ぜひそんなことを考えてやってください(笑)

平尾一土 「序の4手さえわかれば、後は簡単。」

■序の4手も文字通り必然ですから。

躑躅 「余詰順の方しか考えてなかったので、合ってるか見直すためにおもちゃ箱に来たらびっくりしました^^;」

■新年早々、驚かせてしまってスイマセン。

はらたっと 「玉の滝登りに対してよけながら最後でしとめる。痛快でした。」

■丁重に奥の院まで招き寄せるといった風情?

たくぼん 「分かりやすくてちょっとだけ考えさせてくれる。そんな理想的な作品だと思います。」

■ありがとうございます。

DD++ 「後手玉のために先手が必死で駒をどける様がまるで王様のパレードですね。」

■礼をもって遇する。後手玉はVIPなんでしょうね。

隅の老人B 「3手目に不成の角、これで全手順が決まります。」

■この”不成”が、どうしても条件に要るんですよね。

S.Kimura 「桂馬がそっぽに跳んで、金で詰ますとは意外でした。」

■おっ!意外とは意外(笑)

竹野龍騎 「昔、似た手順で作った覚えがあります。」

■そうでしたね。99までは行かないのですが、実は私にも似たのがあるんですよ。

高坂研 「一目散に雪隠を目指す王様。推理将棋の楽しさを初心者に教えるのにうってつけの作品ですね。」

■推理だけで楽に正解に到達できますので。


正解:18名  双方解:斧間徳子さん

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  神無七郎さん  高坂研さん  隅の老人Bさん
  たくぼんさん  橘圭伍さん  竹野龍騎さん  躑躅さん  DD++さん
  中村雅哉さん  はてるまさん  はらたっとさん  平尾一土さん  ○術師さん
  ミニベロさん  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

99とは明かさないで、単に「9筋」とやったら、
急に難しい作品になりそうですね。
私だったら知らん顔でそうするかも。
○術師さんは優しい。

投稿: ミニベロ | 2010.01.29 13:22

それだと例えば

96歩、62玉、97角、74歩、95歩、73玉、64角、同玉、
88金、75玉、96香、84玉、18飛、85玉、77金、96玉、
86金

のような手順が成立しますね。

投稿: 渡辺 | 2010.01.29 22:55

9筋と明示して視点を自陣界隈に引き付けて、
その実作意は最奥の99だった、という推理将棋らしいレトリックの話です。
必要な条件の変更は各自でやってくださいね。

投稿: ミニベロ | 2010.01.30 11:29

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