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推理将棋第29回解答(3)

[2010年1月31日最終更新]

推理将棋第29回出題の 29-3の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第29回出題  推理将棋第29回解答(1)  (2)  (3)  (4)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


29-3 中級 けいたんさん作   小駒で取る        10手

「これが10手で詰んだ将棋か」
「ああ、不成で動いた駒を小駒で取ってたな」
「駒を打ったのは先手だけみたいだね」
「そ う、玉頭の歩も突いたよ」 

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 不成で動いた駒を小駒で取る
  • 駒を打ったのは先手だけ
  • 玉頭の歩を突く

出題のことば(担当 タラパパ)
  不成で動いた駒を小駒で取ったのは、先手?それとも後手?

追加ヒント:
  不成で動いた駒を小駒で取ったのは後手です。


推理将棋29-3 解答  担当 タラパパ Suiri293

▲7六歩、▽3二飛、▲3三角不成、▽同桂
4八玉、▽4五桂、▲4六歩、▽3七飛不成、
3八歩、▽5七飛成 まで10手 

まず先手は積極的に駒を取りにいったのか?それとも濡れ手で粟のように、飛び込んできた駒を取ったのか?を考えてみます。

「駒を打ったのは先手だけ」ということは、初形配置から動かした駒だけで先手玉を詰ませたわけです。

たった5手しか指せない中で、後手から駒を渡しに行く余裕などありません(唯一の可能性、龍による単騎詰は”玉頭の歩突き”で不可)。先手は自ら駒を取りに行かなければなりません。そこで先手の指し手を数えると・・・。

玉頭の歩を突いたのは当然先手ですから、最低でも次の動作が要ります。
(1)玉を一つ上がる(2)玉頭の歩を突く(3)駒を取る(4)駒を打つ。

先手に残された手はあと一手だけ。積極的に駒を取りに行かなければならないとすれば、残る一手を76歩と決めてよさそうです。ならば、条件2の「不成で動いた駒」は先手の角。
それを小駒で取ったとすれば、後手駒の活用面から、33角不成、同桂の応酬がほぼ必然。その歩を先手が打てるとすれば、第一候補が3筋。こうした推理から、作意手順は構築し易い目論見でしたが、感想を拝見する限り、なかなかそうでもなかったようです。

橘圭伍 「条件から推理しやすい作品。2つ目の条件を何とかしたかったか?」

■2つ目の条件をスマートにする一つの可能性が次の渡辺さん案。

渡辺 「この作者らしい、ひと捻りある詰め上がり図。「不成の駒を小駒で取る」の「小駒」が後手であることに気付けば、その小駒が活躍することを考えると33角生、同桂~45桂は自然の成り行き。「相手の駒頭への歩の手を連続で指した」という条件でも面白そう(全然検討していませんが...)。」

■なるほど、「相手の駒頭への歩」は名案の予感があります。

ミニベロ 「結局「小駒で取った」が重要なヒントになるのだが、プロセスが全く見えない。さすがに上級の難問です。」

■上級ではなく、中級なのですが・・・(汗)

はてるま 「38歩がぴったりすぎて笑えました。問題文、手順ともけいたん流と呼びたいような個性を感じます。」

■38歩はけだし妙手。いかにもけいたん流そのものでした。

中村雅哉 「33角生に同桂が珍しい感じですね。38歩なんて打つなよ!(笑)」

■過去の作品で33角生には、同飛、同角、同銀の順に多いでしょうか。同桂はあまり見かけた記憶がありません。

リーグ戦ファン 「条件が「後手の駒打ちなし」なのだと覚え間違っていたので、▲78玉▲76歩▲33角不成▲68飛▽87歩成までの10手かと思い、9手目非限定(▲88玉も可)として危うく回答するところ。29-2とツイン問題なのですね、と、コメントまで書いてました。この解の筋も、▲48玉▲46歩▲58玉と玉にムダなステップを踏ませるのだと思い込んでました。(先手駒打ち条件を忘れている)我ながら学習能力が低い・・・」

■「駒打ちは先手だけ」から、「後手駒打ちなしかぁ」と考えて、いつかそれが条件に変化してしまう。何度も身に覚えがあります(笑)

神無七郎 「「玉頭の歩を突く」は少なくとも2つの動作が必要。なるほど、こうやって少ない条件で動作を縛るのが推理将棋創作の手筋なのですね。短い手数で華麗な飛の動きと珍しい詰上りが楽しめる作でした。」

■「玉頭の歩を突く」は、ご指摘の通り推理将棋創作の手筋。開発者は中村雅哉さんあたり?

躑躅 「先手が歩を取る展開だと歩の打ち場所が難しいと考えてしまい、なかなかこの筋に入れませんでした。」

■たしかに歩は打ちにくい駒。角なんかを取りたくなりますね。

はらたっと 「居玉のままでは詰まないだろう。とすると先手の手は、76歩、33角不成、○8玉、○6歩、××歩打しかない。ここまで分かっているのに、飛車で3筋を突破する筋がなかなかみえない・・・。見えると、なんでだろう?としか思えない順でした・・・。」

■なんとなく、5手では作れそうにない詰上がりだから?

たくぼん 「ちょっと思いつかない詰上り。不成で動いた駒を小駒で取るの条件がなかったら解けなかった」

■この条件があるので、もっと易しいつもりでしたが、以外に難問だったようです。

DD++ 「33同桂~25or45桂と32飛~37飛はすぐに思い至ったのですが、48玉の詰み形が見えずに苦労しました。」

■この詰上がりは初だと思います。これが今まで埋もれていたということは、それだけ見えにくいのでしょう。

隅の老人B 「解けて?から、指し手に沿って、出題文を読み返す。大丈夫、これで正解でしょう。」

■てことは、もしかして・・・秒殺?

S.Kimura 「38歩でわざわざ逃げ道を塞ぐとは」

■惚れ惚れする妙手(悪手)でした。


正解:14名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  神無七郎さん  隅の老人Bさん  たくぼんさん
  橘圭伍さん  躑躅さん  DD++さん  中村雅哉さん  はてるまさん
  はらたっとさん  ミニベロさん  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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