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推理将棋第31回解答(1)

[2010年3月26日最終更新]

推理将棋第31回出題の31-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第31回出題  推理将棋第31回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


31-1 初級 ミニベロさん作 久々の三捨利警部 歩で取った駒 9手

「今回の9手で詰んだ事件ですが、空成りがあったようですね」
「歩で取った駒を1段目に打ったことも確認されています」
「それだけ証拠があれば簡単だよ。君たちで解決したまえ!」

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 歩で取った駒を1段目に打った
  • 空成りがあった

※空成りとは言うまでもなく、駒を取らずに成ることです。


出題のことば(担当 タラパパ)
  歩で取れる駒といえば? 

追加ヒント:
  歩で取った駒を打ったのは最終手です


推理将棋第31回解説  担当 タラパパ

解答者が11名に減ってしまいました(汗)。
難しすぎたということはないと思うのですが・・・。

推理将棋31-1 解答 Suiri311

▲7六歩、▽6二玉、▲3三角不成、▽7二玉、
5一角成、▽6六角、▲同歩、▽5二金右、
6一角 まで9手

「歩で取った駒」と「空成りがあった」が、意外に厄介な条件。どちらも得な手ではないので、9手では実現しにくそうなのです。
それでも9手。だからこそと言うべきでしょうか、論理的に導けます。リーグ戦ファンさんの短評を元に解説。

リーグ戦ファン 「後手が打つなら、
 ▲76歩▽34歩▲22角▽?▲角打▽同歩▲駒取▽*1角(打)▲駒打
のパターンしかないと思うので、カラ成る暇が全くない。
先手が歩で取れるところまで一手で来てくれる後手駒は角しかなくて、
 ▲76歩▽?▲33角不成▽?▲**角成▽66角▲同歩 までがほぼ必然。
最終手▲*1打で詰む形探しで、これはロジカルでした。」

■後手が打つ場合の手順中4手目も、「一段目の駒を動く」に決まりで、この順は「空成りがあった」が満たせません。
 先手が打つ場合、歩で一段目に打てる駒を取れるのは7手目しかなく、従って駒打ちは最終手。空成りがあって、飛を取るなら
 76歩、32飛、33角不成、??○、??角成(空成り)、36飛、同歩、??○、?1飛が必然で、詰ませることは不可能。
 すると取る駒は角、取る場所も66で7手目。5手目に王手はかけられず、空成は5・7手目のどちらか。
 なおかつ、先手は角を除くと、歩以外の駒が取れません。
 最終手で一段目に「馬にヒモを付けて」「金の利き以外の場所に」打つなら作意しかありません。

ミニベロ 「銀を取って打つ順とどちらにしようか迷いました。9手で1段目にとどめの銀打ちも珍しいので、捨てがたい順です。」

■1段目にとどめの銀打ち。それも有力ですね。

はてるま 「歩で取られた駒はおそらく大駒。1段目の駒打ちなら飛車かなと思っていろいろ考えましたが解けず。角ならこの形しかないか・・・と考えたら解けました。ほどよく割り切れていて推論しやすかったです。」

■なぜか一段目というと、飛車を連想しがち。

たくぼん 「早めに角を取る順ばかり考えていました。欲深いですねえ」

■私みたいに謙虚にならないと、たくぼんさん。

渡辺 「空成でなければ色々あるのですが空成と言われて少し迷いました。「空成があった」の代りに「成る手はなかった」でも面白い問題になるかもしれません。」

■むむ、また新しい問題に化けた?(^^)

DD++ 「2段目に打つ順はいろいろあるのに、1段目に打つ順はこれしかないのが不思議。」

■歩で取った駒を二段目に打つ9手・・・じゃないですよね?

はなさかしろう 「シンプルでさらりと美しい条件付けなので迷いました。歩で取ったのは角か飛車か。空成りをしたのは先手か後手か。一段目に角を打って詰む形が見えずに36飛を追いかけ、88角成が頭をよぎり...と悩んだ末、もう一度原点に返ってようやく発見。72までの早逃げと61角の詰上がりが新鮮で9手の奥深さを味わいました。」

■どなたかが言いましたっけ「9手は推理将棋の華」。

竹野龍騎 「66歩で角を取るのは第一感でしたが、収束形が見えず苦戦しました。44歩や36歩での駒取りも考えた。」

■論理で解けるといっても、収束形が見えないと論理も組めないんですよね。

高坂研 「第一感は62歩-61歩成-51金だったけど、これじゃ平凡すぎるよねえ。」

■いえいえ、9手でその順は非凡だと思います。

S.Kimura 「角を打って成ることばかり考えていたため、ヒントに助けられました。」

■やった!ヒントが役にたつと嬉しい。

○術師 「最初は▲76歩△34歩▲22角不成△52玉▲54角△54同歩▲31角成△51角▲53銀まで、という手順が出てきたのですが、気がついたら角の空成がありませんでした。その後も後手玉が左に動く手順ばかり考えていて解けませんでした。空成が王手にならないように早逃げ?する妙手順に気がついてスッキリ。」

■そ、その手順・・・そのうち出題できそうだと思っていたのに・・・・・・(泣)


正解:12名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  高坂研さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  DD++さん  はてるまさん  はなさかしろうさん
  ○術師さん  ミニベロさん  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

「歩で取った駒を二段目に打つ9手」、ありますよ。
空成はてっきり単なる成生限定だと思っていたので、
コメントの「いろいろ」は空成のない手順も含んでいますが、
空成する順もちゃんと存在します。
手順はあえて伏せておきますね。

投稿: DD++ | 2010.03.26 07:25

○術師さんの
「▲76歩△34歩▲22角不成△52玉▲54角△54同歩▲31角成△51角▲53銀まで」ですが、
渡辺さんの「「空成があった」の代りに「成る手はなかった」」もこの辺ですね。

実はこの順は、全く違う2条件で予定していました。
この順をどう条件付けるか、競作するのもいいですね。

いずれにしても過去の名作の焼き直しですが・・・。

投稿: ミニベロ | 2010.03.26 08:39

>どなたかが言いましたっけ「9手は推理将棋の華」
ミニベロさんです。mixi9手詰め研究トピックの冒頭です。


> ミニベロさん
その通りです。成を不成に変更するだけです。
おもちゃ箱7-2で出題済みの詰め上がり図です。

投稿: 渡辺 | 2010.03.26 20:27

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