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情報処理学会が日本将棋連盟に「コンピュータ将棋」で挑戦状

[2010年10月11日最終更新] あから2010勝利
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かねてよりうわさされていた最強のコンピュータ将棋とプロ棋士の対戦、4月2日に情報処理学会の白鳥会長が日本将棋連盟の米長会長に挑戦状を送り、連盟ではこの挑戦を受け2010年秋に清水市代女流王位・女流王将が対局することとなった。対局は10月11日に東大で行われる。なお、この対局の運営は新設された女流棋士会ファンクラブ駒桜が執り行う。

対局結果は86手で後手のあから2010の勝ち。あから勝利の反響はこちらを参照。

 ===> あから2010、清水女流王将に勝利

関連情報: 第2回将棋電王戦  第1回  あから、清水女流王将に勝利
  将棋ソフト・コンピュータ将棋 (おもちゃ箱
  第23回世界コンピュータ将棋選手権  第22回  選手権ネット中継
  ponanzaが最高レーティング更新  ボナンザが渡辺竜王に迫る 


棋譜  先手:清水女流王将  後手:あから2010(勝ち)

▲2六歩    △3四歩    ▲7六歩    △3三角    ▲同角成    △同 桂
▲7八金    △4二飛    ▲4八銀    △6二玉    ▲6八玉    △7二玉
▲2五歩    △8二玉    ▲7七玉    △2二飛    ▲8八玉    △7二銀
▲5六歩    △4二銀    ▲3六歩    △5四歩    ▲3七桂    △5三銀
▲9八香    △4四角    ▲7七角    △同角成    ▲同 金    △6四銀
▲5九金    △4四角    ▲4六歩    △6五銀    ▲4五歩    △同 桂
▲同 桂    △5六銀    ▲5三桂打  △5一金左  ▲6一桂成  △同 金
▲6六金打  △4五銀    ▲2四歩    △同 歩    ▲3一角    △2三飛
▲4二角成  △7四桂    ▲5七銀    △8五桂    ▲6八金    △7七桂成
▲同 金    △6六桂    ▲同 銀    △5二金打  ▲3二馬    △2二飛
▲同 馬    △同 角    ▲8六桂    △6九金    ▲7八金    △5七角
▲7七銀    △5六銀    ▲5八飛    △5五角    ▲4九飛    △7九金
▲同 金    △6七銀成  ▲5七飛    △同成銀    ▲6六角    △5八飛
▲9九玉    △8五銀    ▲5九金    △3八飛成  ▲5七角    △8六銀
▲6六銀打  △9五桂
まで86手で後手の勝ち

後手の持駒:歩四 
  9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・v金 ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩 ・v歩 ・ ・v歩|三
| ・ ・ ・ ・v歩 ・v歩v歩 ・|四
|v桂 ・ ・ ・v角 ・ ・ ・ ・|五
| ・v銀 歩 銀 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 歩 銀 ・ 角 ・ ・ ・ 歩|七
| 香 ・ ・ ・ ・ ・v龍 ・ ・|八
| 玉 桂 金 ・ 金 飛 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:桂 
手数=86  △9五桂  まで


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情報処理学会からの挑戦状と日本将棋連盟の回答

2010年10月8日

2010年10月6日

2010年10月4日

2010年10月1日

2010年9月30日

2010年8月28日

2010年8月24日

2010年8月23日

  • トッププロ棋士との特別対局「清水市代女流王将vs.あから2010」について (情報処理学会 創立50周年事業
     「・・・ あから2010
    ・ 情報処理学会の「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特製システム
    ・ 阿伽羅(あから)は10の224乗という数を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んで命名された
    ・ ハードウエア部
    -東京大学クラスターマシン:
     -Intel Xeon 2.80GHz, 4 cores  109台
     -Intel Xeon 2.40GHz, 4 cores  60台
                 合計 169台 676 cores
    -バックアップマシン:4プログラムそれぞれについて1台ずつ
     -CPU: Xeon W3680 3.33GHz 6cores
     -Memory: 24GB (DDR3 UMB ECC 4GBx6)
    ・ ソフトウエア部
    -構成:国内トップ4プログラムによる多数決合議法(4つのプレイヤープログラムに局面を渡し、指し手を受け取り、もっとも多い手を指し手として返す)
     -合議マネージャ:
    開発:電気通信大学伊藤研究室&保木邦仁
     -プレイヤー1:「激指」開発:激指開発チーム(鶴岡慶雅、横山大作)
     -プレイヤー2:「GPS将棋」開発:チームGPS(田中哲朗、金子知適ほか)
     -プレイヤー3:「Bonanza」開発:保木邦仁
     -プレイヤー4:「YSS」開発:山下宏 ・・・」

2010年8月17日

2010年6月11日

  • トッププロ棋士に勝つためのコンピュータ将棋プロジェクト (情報処理学会
     「・・・ この度の対局は、本プロジェクトとしてのスタートラインで、今後順調に行けば徐々に対戦相手のレベルを上げて、数年内にはタイトルホルダーとの対戦に進ん
    でいけるものと想定しております。今回はその口火を切る女流トッププロ棋士との真剣勝負になります。 ・・・」

2010年4月3日

2010年4月2日

  • 情報処理学会が日本将棋連盟に「コンピュータ将棋」で挑戦状 (情報処理学会
     「挑戦状 社団法人日本将棋連盟会長 米長邦雄殿
    コンピュータ将棋を作り始めてから苦節三十五年 修行に継ぐ修行 研鑚に継ぐ研鑚を行い 漸くにして名人に伍する力ありと情報処理学会が認める迄に強いコンピューター将棋を完成致しました 茲に社団法人 日本将棋連盟殿に挑戦するものであります
    平成ニ十ニ年四月二日 社団法人情報処理学会会長  白鳥則郎」
  • コンピュータ
    からの挑戦状
     (日本将棋連盟
     「社団法人情報処理学会会長 白鳥則郎殿
     挑戦状確かに承りました いい度胸をしていると その不遜な態度に感服仕った次第 女流棋士会も誕生して三十五年 奇しくも同年であります 今回は初戦相手を女流棋界の第一人者清水市代に決定しました 全ての対局運営は女流棋士会ファンクラブ駒桜が執り行うように委嘱いたします
    平成二十二年四月二日 社団法人日本将棋連盟会長 米長邦雄」


挑戦状と回答報道記事解説記事ブログでの反響掲示板での反響


報道記事

2010年10月11日

  • 勝つのはどっち?女流王将対コンピューター (日テレNEWS24
     「将棋のプロ棋士にコンピューターが挑む対局が、11日午後から東京・文京区の東京大学で始まった。 この対局は、将棋ソフトの開発に
    取り組む情報処理学会が169台のコンピューターを駆使する「あから2010」で、女流のトッププロ・清水市代女流王将に挑戦しているもの。取った駒を使
    うことができる将棋はチェスよりも計算が複雑で、コンピューターがプロ棋士に勝てば史上初めてとなる。 対局は午後1時から始まり、終局は午後6時ごろの見通し。」

2010年10月10日

2010年10月9日

2010年10月8日

2010年10月7日

2010年9月29日

2010年9月27日

  • 河北春秋 (河北新報)
     「・・・ ▼コンピューターは詰みの有無を読む終盤が強いものの、序盤の構想、中盤での形勢判断が弱点とされてきた。しかし3年の間に進化し、着実に棋力をアップさせたそうだ▼情報処理学会はプロジェクトの最終目標として名人、竜王と対戦し勝つことを掲げる。羽生善治名人をうならせる妙手を放つことができるのか。あからと清水女流王将の対局が楽しみだ。」

2010年9月16日

  • 将棋ソフト4種VS.人間 清水女流王将と10月対戦へ (asahi.com
     「・・・ 詰ますのに何手もかかる形では課題が多いようだ。形勢判断にプロの棋譜を参考にしているため、前例の少ない入玉模様が苦手という欠点もある。 情報処理学会は7月、将棋ソフトと対戦経験がないという清水女流にプログラムの仕組みを説明し、人と対戦した棋譜も提供した。連盟も専門家を招いて対策を清水女流に説明した。 清水女流は「ファンの方から心配や激励のお手紙をいただき、ありがたい。今はソフトの個性を研究している段階。いろんなことを総合し、作戦を決めようと思います」と言う。 ・・・」
  • コンピュータvs.人間の頂上決戦!?
    日本最強の将棋ソフトがトッププロ棋士に「挑戦状」! (R25
     「・・・ 「人間と違い、コンピュータは弱くなることがありません。このまま研究を続け、人間側が何の対策もしなければ、おそらく5年後には人間が絶対勝てないレベルにまで達するはずです」(同) まずは清水市代女流王将と戦い、勝利すれば男性トッププロ棋士たちとの対戦が行われる予定だ。最終的には「なるべく早く羽生善治永世六冠を引きずりだしたい」(同)とのこと。長い目で見ればコンピュータの勝利は必然かもしれないが、歴史的な“そのとき”が来る瞬間まで、人間様の食い下がりぶりをぜひ見届けたい。」

2010年9月12日

  • 決戦 女流王将×ソフト連合 (日経新聞朝刊)
     「コンピュータの将棋ソフトが女流棋士と初めて対戦する。渡辺竜王に敗れた2007年の対局から3年半。今回は4種類の将棋ソフトが参加して多数決で指し手を決める。人間が勝つのか、コンピュータが勝つのか--。決戦の舞台は10月11日、東京大学本郷キャンパスで幕を開ける。 ・・・」

2010年9月6日

2010年8月25日

2010年8月23日

2010年8月20日

  • コンピュータ将棋がプロ棋士の頭脳を越えるとき (エキサイトニュース
     「・・・ 今回、コンピュータ将棋側が用いるのは、電気通信大学の伊藤毅志助教が中核となって開発した「合議」と呼ばれるシステム。これは「ボナンザ」「激指」「GPS将棋」「YSS」の合計4つのプログラムが多数決により指し手を決めるというもので、前回が「ボナンザ」個人(?)の戦いだとしたら、「合議」は言わば国内トッププログラマーたちによる連合軍。複数のプログラムに検討をさせることで「ひとつのプログラムがたまたま選んでしまう悪手」を未然に防げるのが合議制の強みなのだそうです。 ・・・」

2010年8月

  • ミニ特集 コンピュータ将棋の不遜な挑戦 (情報処理 Vol.51 No.8
    0.編集にあたって-「不遜な挑戦」を「意義ある心地良い決戦」に- (伊藤毅志)
    1.「あから2010」の不遜な挑戦 (松原仁)
    2.コンピュータ将棋の最近の動向-20回目を迎えた世界コンピュータ将棋選手権- (瀧澤武信)
    3.選手権優勝記-激指の技術的改良の解説- (鶴岡慶雅)
    4.大規模クラスタシステムでの実行-GPS将棋の試み- (田中哲朗・金子知適)
    5.プロ棋士から見た選手権2010 (広瀬章人)
    6.最強将棋ソフト「激指」との戦いに学ぶ―対コンピュータ戦略の必要性 (古作登)
    7.プロとコンピュータ将棋 (米長邦雄)

2010年8月14日

2010年8月2日

2010年6月21日

  • こまおと:清水市代女流王将とコンピューター… (毎日jp
     「清水市代女流王将とコンピューターソフトの特別対局は、10月11日に東京都文京区の東京大学本郷キャンパス工学部2号館で行われることになった。解説会なども開催予定。開始時間、対局条件などは未定。」

2010年6月11日

2010年5月15日

2010年4月12日

2010年4月7日

  • 清水 COMの挑戦受ける (週刊将棋2010年4月7日号)

2010年4月5日

2010年4月2日


挑戦状と回答報道記事解説記事ブログでの反響掲示板での反響


解説的なブログ記事

2010年10月11日

2010年8月18日~10月11日

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2010年9月19日~10月10日

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2010年10月2日

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2010年9月15日

2010年9月13日

2010年9月5日

2010年9月4日

  • 雑談 (駒得少年の冒険
     「・・・ 自分なら何が読みたいかを想像してみました ・・・ コンピュータ将棋応援カテゴリ、中立カテゴリ、人間棋士応援カテゴリの3本立てとする。 ・・・」

2010年8月26日

2010年4月27日

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