[2010年6月2日最終更新]
推理将棋第33回出題の33-3の解答、第33回出題の当選者(躑躅さん)
を発表します。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
関連情報: 推理将棋第33回出題 推理将棋第33回解答(1) (2) (3)
推理将棋(隣の将棋) どんな将棋だったの? - 推理将棋入門
33-3 上級 DD++さん作 飛車冠 12手
「昨日将棋で12手で勝ったんだ」
「圧勝だね。勝因は?」
「最初も最後も玉頭の飛の手を指したことかな。」
「へぇ、じゃあ相手の敗因は?」
「最初も最後も玉頭の飛の手を指したことかな。」
「え?」
(条件)
- 12手で詰んだ
- 2人とも、最初も最後も玉頭の飛の手
※ 飛の手とは、「棋譜に飛の文字が入る手」を意味とします。
「○○飛」「○○飛不成」「○○飛成」「○○飛右」など。「○○龍」はNG。
玉頭とは自玉・相手玉を問わず、玉のすぐ上のマス(59玉なら58地点)のこと。
出題のことば(担当 タラパパ)
初手と2手目は絶対。手順の多くが同じ「ある筋」の手です。
追加ヒント:
「ある(同じ)筋の手」が10回出てきます。
推理将棋33-3 解答 担当 タラパパ
![Suiri333 Suiri333](http://toybox.tea-nifty.com/photos/uncategorized/2010/06/02/suiri333.gif)
▲5八飛、▽5二飛、▲5六歩、▽5四歩、
▲5五歩、▽同 歩、▲同 飛、▽1四歩、
▲5八玉、▽1三角、▲5七飛、▽同飛成 まで12手
手数以外にたった1つの条件(言葉の長さより覚え易さ)で成り立つ作品が、かなりの数作られています。最多手数が9手で、これだけで約百局。ところが12手となると極端に減り、本局でようやく4局のようです(確信なし)。それだけ希少価値のある作品。
出題の文章、「勝因は?」「最初も最後も玉頭の飛の手を指したことかな」「じゃあ相手の敗因は?」「最初も最後も玉頭の飛の手を指したことかな」、何度読み返しても粋なやり取りですねぇ。こんな出題文、出してみたいと思いませんか?
担当者にとってはこれ、決して易しくなかったので上級にしたのですが、「易しい」の声がわぉ~んと響いて担当者撃沈。
はなさかしろう 「最終2手も先手玉が58で、57飛、同飛成が必然なので3問の中で一番簡単でした。」
■あちゃちゃ、そんなに簡単でした?
はてるま 「これは条件を先に設定して、最短手数を求める形で作ったのでしょうか?最短手順が無駄なく自然に限定されていることはよく経験しますが、これはうまくはまりましたね。アイディアの勝利と思います。好作。」
■なにしろ1条件ですから。
ミニベロ 「ふざけた条件に巧みな手順。推理将棋にはお笑いの要素も不可欠ですね! 」
■まさに、まさに。絶対に不可欠だと思います。お笑い系に面白い作品が多いのもまた事実。
渡辺 「問題文を読みながら最初に思い浮んだ手順を確認したら詰んでいました。これで成立なら見事な1条件ですね。」
■時間かけて解いて、上級で出題した人・・・・立場ないじゃん。
リーグ戦ファン 「詰め上がりは▲57飛▽同飛成かな、とりあえず両方の飛車を縦に活かそう、と、歩を突きあってみたら、手なりで解けちゃいました。全てが限定され、一条件で済んでいるところはなんとも美しいです。」
■た、立ち直れない。
作者 「11手目は一見数合わせに見えて、唯一12手目の詰みを生じる妙手だったりします。12手で玉頭の飛の手4回の手順2つのどっちを投稿するか迷いましたが、条件がきれいなほうを出しました。ちなみにもう片方は、「12手で詰み/初手と2手目を含み玉頭の飛の手4回/歩を打った」で、実は手順自体はこちらの方が面白いです。興味があればぜひどうぞ。」
■う~む、浮かばない。難しそう。
斧間徳子 「この少ない条件ですべてが割り切れていることに感心。」
■発想の勝利でしょうか。
はらたっと 「勝手な思い込みで飛交換して玉頭打ちで手数が足りなく悩みました。タラパパさんヒント5筋10回で14歩13角の筋で検討し『飛は引けばいいんだ』と気が付きましたとさ。めでたしめでたし。」
■いやあ、めでたしめでたし♪ 悩んだ人第二号がいらっしゃいました。
たくぼん 「条件もヒントも良心的で、解答者にとっては気持ち良く解ける良問」
■手順前後の一つも出そうなものですが。
竹野龍騎 「素晴らしくすっきりした条件。」
■通勤中でも会議中でも、周りに悟られずに解ける問題。これが1条件の魅力。
S.Kimura 「最後が57、同飛成ぐらいしか思いつかなかったので、割と簡単に解けました。」
■止めの2手の応酬が、さっと浮かんだら早いのですね。自分の敗因がよく分かりました。
隅の老人B 「玉頭の飛、この言葉に惑わされて、飛ばかりを動かした。解ければ成る程、日本語は難しいや。」
■推理将棋でよく思うこと・・・・日本語の難しさ。誰もが経験しますね。
はなさかしろう 「綺麗な一条件ですが西部劇の決闘みたいなコミカルな手順で笑ってしまいました。詰め上がりが推測しやすいし、同じ歩を続けて突いたり歩を突いて角を覗いたりは、裏推理の定番でもあるので難しくはなく、面白い問題でした。」
■西部劇風ですか。撃ち合ったのは銃ではなく大砲でしたが(笑)
正解:14名
S.Kimuraさん 斧間徳子さん 鈴木康夫さん 隅の老人B
たくぼんさん 竹野龍騎さん 躑躅さん DD++さん
はてるまさん はなさかしろうさん はらたっとさん ミニベロさん
リーグ戦ファンさん 渡辺さん
総評
ミニベロ 「初級にあれを持ってきたところをみると、いよいよ在庫も尽きてきたか。難問ならいくらでもあるのにね。」
■いよいよ難問揃いという出題もしなくては。
リーグ戦ファン 「今回は脳内解きで 5分・50分・50秒でした。泊レベルがほしいかも・・・・」
■早っ!そんなことをいうと『魔性の作品』を出しますよ(笑)
DD++ 「前回今回と連続で「歩をついて相手の歩を取り飛車を活かす手順」が上級に据えられているのですが、この系統はあまり数も見ませんし、やはり難しいのでしょうかね。それともタラパパさんが苦手なだけでしょうか(笑)?さすがにいちご白書よりも上になるとは思っていなかったので、びっくりしました。飛車を活かすといえば、最近急に飛車を使う問題の割合が増えた気がしますね。流行なんでしょうか。私が出題する前の30回とか31回とかも2問ずつありますよね。」
■私が苦手ってバレちゃいました? ところで、そんなに飛車問題が増えてますか、気付きませんでした。
隅の老人B 「先日は棋書をお送りいただき、有り難う御座いました。おもちゃ箱の推理将棋が全題解けたら、読もうと思いましたが、結局、全題が解けず、未だに封は開けましたが、未読です。20日、推理将棋の締め切り日。2題だけでも解答しようです。宜しく、お願いします。『月下美人』、有り難う御座いました。」
■創棋会作品集『月下美人』、今は手に入りにくそうな本。私も持っていません。おもちゃ箱は稀書収集の隠れた宝庫です
はなさかしろう 「今回は手順限定の裏推理でついつい近道してしまいました...。」
■人の頭の中を読むような推理将棋。裏推理は常道ですから。
推理将棋第33回出題全解答者: 15名
S.Kimuraさん 斧間徳子さん 鈴木康夫さん 隅の老人Bさん
たくぼんさん 竹野龍騎さん 躑躅さん DD++さん
はてるまさん はなさかしろうさん はらたっとさん ○術師さん
ミニベロさん リーグ戦ファンさん 渡辺さん
当選: 躑躅さん
おめでとうございます。
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