« 詰将棋メモ(2010年7月29日) | トップページ | 詰将棋メモ(2010年7月30日) »

推理将棋第35回解答(1)

[2010年7月30日最終更新]

推理将棋第35回出題の35-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第35回出題  推理将棋第35回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


35-1 初級 DD++さん作      角交換の罠      9手

「あら、たった9手で負けちゃった」
「76歩、34歩、22角成、同銀と角交換したとこまでは普通だったのにね」
「この交換は罠だったのかなぁ」
「そういえばこの将棋、5筋の手は51金しかないんだね」

(条件)

  • 9手で詰み
  • 指し始めは「76歩、34歩、22角成、同銀」
  • 5筋の手は「51金(棋譜上)」のみ

出題のことば(担当 タラパパ)
  後手玉が動いたのは、4筋でしょうか、6筋でしょうか?

追加ヒント:
  5手目と7手目9手目の着手は同じ場所。
  5手目駒打ち~7手目駒取り~9手目駒打ちです。


推理将棋第35回解説  担当 タラパパ

全国大会も無事に終わり、推理将棋も大会デビューしました。
推理将棋のみならず、スタッフだった皆さま、お疲れ様でした。
難問揃いにも関わらず今月、なんと20名を越える解答をいただきました。
ただし全解者は激減です(><)

推理将棋35-1 解答 Suiri351

7六歩、▽3四歩、▲2二角成、▽同 銀
▲3二角、▽4二玉、▲4一角不成、▽5一金
▲3二金 まで9手

初手から4手を明かされて実質5手でも、なかなか簡単にはいきません。私もけっこう悩みました(笑)

51金に「右」も「左」もつかないなら、先手の手だろうとの勝手な思い込みが原因。5筋の手が51金だけなら、41玉に51金と打つのか、61玉に51金と打つのか? さすがに紛れの底が浅いので、すぐにどちらもダメだと分かりますが、一度でもそんなことを考えて貰えれば作者も満足?

51金は玉方の手なのです。だったらなぜ51金右(左)でないのか? もう一つの金が取られていなくなっているから。

もっとも、5手目以降に先手が指す手は「角を打つ~駒を取る~取った駒を打つ」しかありませんから、32角は早晩気付く手・・・ということで、初級問題に最適なのでした。

ミニベロ 「祝!全員正解。5手詰ですからね。」

■例の4手詰「76角、42飛、33角不成、52玉、42角不成・・・・以下9手で詰み」が容易に解けませんから、5手詰だからって安心はできません。

はてるま 「4手目同銀、普通そうですが推理将棋では意外と見かけませんね。スイリストなら、51金の左右指定がないのが大きなヒント(ズルい読みですが)。実質5手なので初心者にも良心的ですね。」

■普通の手だからこそ見かけない?(笑)

けんちゃん 「「誰でも解けるように」という作者の優しさが嬉しいですね。それに、無理に条件を付け加えるより、最初からこうやって手順をバラしてしまう方がすっきりしますね。案外、これからの主流になるかも。」

■手順を直球でバラすのは勇気が要るのですが、案外イケるやり方かもしれません。

中村雅哉 「広いほうに逃げるような42玉が盲点。実質5手なのに結構考えました。」

■中村さんにそう言われると、42玉がいやにいい手に見えます。

DD++ 「せっかく易しいの送ったんですから、易しいほうから出してくださいよ(笑) トドメに51金と玉腹に打とうとして「あれ?あれれ??」となるのも推理将棋の面白さの1つということで、それを知ってもらうために作った、事実上5手1条件問題でした。」

■先に難しいのを使っておくと、今後の出題が楽だったりして(笑)

はなさかしろう 「"(棋譜上)"は親切ですね。これがなくても5手目の時点で角で金に働きかけるしかなさそうです。51金で角打を限定しつつ63金までの手順も消してぴったりでした。」

■初級用だけに作者も親切設計しております。「5筋の手は51の手のみ」でよい筈なのですが。

リーグ戦ファン 「初読で、51金に左右がないのはなんでだ?と疑問に思ったとたん、片方の金を取って腹金まで、の詰め上がり図が頭に浮かびました。解図後に気付いたのですが、この問題、常識的に51金を後手の手だろうとすれば、後手の手は 6手目が玉、8手目51金、と全て決まるので、実は先手の3手を考えるだけなのですね・・・。」

■はい、その通りです。

香箱 「これは一目。」

■私はひと目では解けませんでした(泣)

みや 「でどうでしょうか?」

■はい、正解です(^^)

斧間徳子 「9手中の5手を開示されているにもかかわらず、秒殺とはいかず、少し考えさせられました。推理将棋らしい小品。」

■秒殺とみせて秒殺させない。思い込みを利用する一つの手法でもあります。

占魚亭 「初心者(自分のこと)には丁度いいレベルの問題でした。」

■まずはこういった問題から、徐々に慣れていってくだされば。

はらたっと 「これはとっつきやすくていい問題ですね。51金が左とか右とつかないことで、角で金をとってくださいという意味ですもんね。ということはわざわざ銀に動いてもらった方(4筋)に玉が動かなきゃソンソン。っていう流れで。」

■なるほど、銀のほうに動く筈、まで読みますか。

渡辺 「「棋譜上51金」が鍵。これが先手の場合でも後手の場合でも、先手は原形のままの41又は61の金を取る必要があり、そこから解決。」

■原形のまま、41又は61の金を取ると、先手の51金と連携しませんから、51金は後手と推理できそう。

隅の老人B 「暑さを忘れるには、推理将棋を考えるのが一番。長考、解けて爽快。下戸なので、冷えた麦茶で乾杯!」

■長考・・・・・・そうこなくっちゃ(笑)

たくぼん 「頭4手に51金と5手も分かればすすいのすい~~~」

■おっ、なんだかルンルンで冴えてますね。

けいたん 「金に右左がつかないなら、片方取るのだろう…。こんな易しい作品がまだあったのか!」

■しかも取りにいって意味のある駒が他にない点が巧妙。22銀を取ってもダメ、王手は論外ときては。

superkuppabros 「残り5手が角打→金取り→金打しかないため、けっこう簡単に解けました。」

■角打→駒取り→駒打なら、止めに使うのは金ですものね。

S.Kimura 「角の左側に金を打つことばかり考えていたので、第一ヒントに救われました。」

■この作品の上手さは、32への利きを双方で外しに行くところだと思います。第一ヒントが役立つとは思いませんでした(笑)

竹野龍騎 「出だしが決まっていると分かりやすいですね。」

■詰将棋でも、初手が絶対だと解く気が起きますよね。


正解:21名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  けいたんさん  けんちゃんさん  香箱さん
  superkuppabrosさん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  躑躅さん  DD++さん  洞江元太さん  中村雅哉さん
  はてるまさん  はなさかしろうさん  はらたっとさん  ミニベロさん  みやさん
  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

|

« 詰将棋メモ(2010年7月29日) | トップページ | 詰将棋メモ(2010年7月30日) »

推理将棋」カテゴリの記事

コメント

この場所で名前をあまり拝見しない方がすんなり解けている中で数人の解答常連の方が悩む、というこっそり狙っていた構図が成功してうれしいです。しかも、正解者数が20名の大台に乗るおまけつき(もしかして史上初ですか?)。ありがとうございました。

手順の半分くらいを公開すると具体的に駒が動いていくイメージができるので、初期配置のままで悩んでしまうよりも「途中までわかってるからこそ残りも知りたくなる」という解図意欲をそそる効果もあると思います。タラパパさんのおっしゃった
> 詰将棋でも、初手が絶対だと解く気が起きますよね。
と同じでしょうか。中上級は別としても、導入用問題としては本当に案外主流としてやっていけるのかもしれません。

また、全く別の話ですが、
>「5筋の手は51の手のみ」でよい筈なのですが。
と思いきや、実は限定できていなかったりします。この問題だともう1枚の角なんて忘れられてますよね(笑)

投稿: DD++ | 2010.07.30 15:29

> >「5筋の手は51の手のみ」でよい筈なのですが。
> と思いきや、実は限定できていなかったりします。この問題だとも
> う1枚の角なんて忘れられてますよね(笑)

なるほど51角がありましたか!
それを作意に難しい条件づけされたら、難問ができそう。

また、文中の
”4手詰「76角、42飛、33角不成、52玉、42角不成・・・・以下9手で詰み」”にもDD++さんから「おかしいよ」と。
条件がこれだけなら、色々な手順がありすぎで、勘違いでした。
他に条件がある作品の5手までが分かっていて、残りの手順が見つからなかったという話だったようです。
失礼しました(汗)

投稿: タラパパ | 2010.07.31 01:02

>なるほど51角がありましたか!
>それを作意に難しい条件づけされたら、難問ができそう。

これは条件付けが出来ないかなとずっと考えてました。
51角を含む9手詰めというと私だとどうしても以下の問題が念頭に来て、相当はまりそうです。

>"4手詰「76角、42飛、33角不成、52玉、42角不成・・・・以下9手で詰み」"

これだけだと100通りくらいありますよ(笑)
「駒成なし」かつ「これ以上駒取りなし」でやっと限定できますか。

投稿: リーグ戦ファン | 2010.07.31 19:45

「51角を含む9手詰め」は先手が51に角を打って「棋譜上51角」になる手順もかなりあるので、条件付けがかなり大変そうですね。
しかし、先手の駒打ちに思い込ませる条件をきれいにつけれれば、かなり悩める問題になりそうです。

で、これは期待していていいってことですよね?(笑)

投稿: DD++ | 2010.07.31 22:44

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 推理将棋第35回解答(1):

« 詰将棋メモ(2010年7月29日) | トップページ | 詰将棋メモ(2010年7月30日) »