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推理将棋第36回解答(3)

[2010年9月6日最終更新]

推理将棋第36回出題の36-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第36回出題  推理将棋第36回解答(1)  (2)  (3)  参考
  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


36-3 上級 ミニベロさん作   急所は駒頭       9手

(条件)

  • 9手で詰み
  • 3手目は歩頭
  • 4手目は玉頭
  • 6手目は歩頭
  • 9手目は歩頭に駒打ち

出題のことば(担当 タラパパ)
  自駒頭も相手駒頭も「駒頭」。最後は先手の歩頭ですが他は?

追加ヒント:
  9手目の歩頭の駒打ちは、大駒ではありません。


推理将棋36-3 解答  担当 タラパパ Suiri363

▲5六歩、▽5四歩、▲5五歩、▽5二金左
▲5四歩、▽5三金、▲同歩不成 、▽7二金、
5二金 まで9手

mixiで出題された時に、実力者を泣かせた難解作です。特に最初は4条件目が単に『9手目は歩頭』でしたから尚更。

さて、活躍した先手の駒は何でしょう? 当然のように角だと決め打って、76歩から66角や44角などを中心に右往左往した方、貴方の感覚は決しておかしなものではありません(^^) それが歩だと気付けば、その瞬間から本作は平易な作品になってしまうのです。

つんつんと5筋の歩を突いて、不成の53歩頭に金を打つ。単純の極みのような手順ですが、こんな順が盲点に入ってしまうと、どうあがいても解けないものです。

飛車筋を止める必要があるため、何も謳わずとも取らせる金が限定し、歩頭でならずが限定してしまうところが作者の自慢です。

ミニベロ 「『9手目は歩頭』が、さりげなく7手目の不成りを限定して推理将棋らしくなった。手順そのものは、真ん中の歩を突き頭金迄の最も原始的な順。表現一つで全く見える景色が違ってくるところも推理将棋的か。」

■歩頭といえば普通、76歩の頭に金とか17歩の頭に角といった手。3・6手目の歩頭をイメージすることで、不成の歩頭が意識の外に逃げていくことが計算ずくの作品でした。

DD++ 「『駒打ち』がなければ条件がさらにきれいなのですが、『76歩、74歩、75歩、52金左、74歩、73桂、55角、62玉、73角成』を消すのに必要なんですよねぇ、惜しいものです。しかし、ミニベロさんが頭金という最もベタな詰め上がりを出題するのは初めて見た気がします。それほどこの『9手目のために歩生』がお気に入りだったのでしょうね。」

■本当に惜しい条件でした。しかし解答者にとっては、”打つ”のお陰でずいぶん考え易くなりました。

香箱 「玉を4段目まで引っ張り出すことはできない。そこで序3手が見えれば解決。」

■この3手が見えればおしまい。というより『主役が歩』に思い至れば即解決します。

はらたっと 「3手目の歩頭は、76歩~66/44角が第一感でしたが、それだと9手目歩頭の駒打ちがまったくクリアできず。となると、後手2手目同じ筋の歩をのばすしか方法はなく、6手目の歩頭が先手の伸ばしてきた歩に金を差し出す手が見えました。」

■誰もが陥る角の紛れ。本局の難しさの種はそこだけなのですが、角の誘惑というのは思いのほか強いものです。

はなさかしろう 「ひっかかりました。3手目が44角か66角、6手目も...これでは足りるはずもなく。この勘違いさえ正せればあとは文字通り一直線なのですが。それはそれとして、リズムの良い条件文が素敵です。」

■まったく同感です。

リーグ戦ファン 「『9手目は歩頭に駒打ち』『6手目は歩頭』はどちらも、先手の歩が敵陣に居てほしい条件なので、『3手目は歩頭』を考え合わせると、『▲56歩▽54歩▲55歩』はまさに本線では。この条件、この手順が先にあって、条件付けの機会に乗せてみた感じですね。条件が逐一ヒントになっている、という意味で、これも推理将棋への導入商品としては好作だと思います。」

■冷静に本線を見極めればその通りです。たぶん難しかった、易しかった、両極端の端と端に解答者がいる?

斧間徳子 「9手目『歩頭』の歩の位置は意外な場所でした。」

■指将棋の格言『と金の遅早』ならぬ、『歩の遅早』のような。

渡辺 「3手目44角では詰みそうにないことから、最初3手が同じ筋の歩突きであると分かればしめたもの。」

■一歩ずつしか動けない歩が、たった9手では玉に届きそうにないのが盲点。

竹野龍騎 「条件も手順も一本筋が通っている。」

■ベテランの味ってヤツです。

たくぼん 「追加ヒントがなかったら解けなかったかもしれない。7手目の味がすこぶる良い。」

■追加ヒントは悩ましいところでした。うっかりすると初級になりかねないので(^^;

隅の老人B 「さすが上級、難問でした。3手目に歩頭?、これしかないよで、初手は76歩。先入観は恐ろしい、これで幾晩考えたやら。新治、筑波をすぎて 幾夜か寝つる?ある夜、突然、初手56歩に気が付いた。コン君ON。問題文を読み返す、正解だぞ。」

■詩人ですねぇ。夜中にコン君オン、身に覚えがあります。とんでもない勘違いだったり(笑)

けいたん 「これが噂の初手56歩か!」

■あ!そんなに噂になっていたのですか?

S.Kimura 「答えが分かって唖然としました。3手目は角しかない、と考えていたのですが、上級ならそんな普通な手のはずはないと早く気付くべきでした。」

■9手94問題で上級。何かあるんですね。

鈴木康夫 「76歩34歩の呪縛から逃れられずに苦労しました。」

■たったの9手。歩が一見、遠すぎると感じてしまう。それが呪縛を生む?

井上徹也 「渋い小駒の応酬。今回ではこれが一番好きです。指将棋では一間離れてても『玉頭』って言いますね。(玉頭の垂れ歩とか)」

■パラの自作でこの『玉頭』問題があったたことを失念していました。幸い大きな問題にはなりませんでしたが、注釈が必要でした。申し訳ない。

洞江元太 「最初は香での詰みを考えていたが無理なことに気づいた。香が無理と分かれば後は簡単。」

■香ですか、それは恐ろしいことを。しかし、その感性は大事にして欲しいものです。洞江さん、作家向きかも(^^)

はてるま 「角が出動するとばかり思っていましたが、まさか歩の一歩一歩とは!この条件で大駒が一度も動かないとは思ってもみませんでした。最後が『頭』金というのも洒落てますね。味わい深い好作です。」

■頭金を打つために取る金が、しっかり限定していますし。

まさ 「歩頭の駒打ちと聞くと自陣の歩頭に角を打つ手から考える、推理将棋慣れしたベテラン解答者の心理を巧みに逆手に取る作品で、悩まされました。むしろ新人解答者の方が早く見えるかも。」

■私もそんな気がします。


正解:18名

  井上徹也さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  けいたんさん  香箱さん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  たくぼんさん  竹野龍騎さん  DD++さん
  洞江元太さん  はてるまさん  はなさかしろうさん  はらたっとさん  まささん
  ミニベロさん  リーグ戦ファンさん  渡辺さん


総評

DD++ 「そういえば『2手目8筋』で全く詰みに関係ない84歩が指される、みたいな問題は1つもありませんでしたね。あの苦し紛れ感に思わず苦笑いしてしまうのも94問
題特有の面白さの1つではあると思うのですが、出題枠が各自1問だとさすがにそういうのは選びづらいのと、やはり表舞台向きではないというのがあるのでしょうね。」

■作者は選びづらくても、担当はまったく意に介しません。基本的になんでもあり(笑)

香箱 「早く解けたことに意味がある、というわけで取り急ぎ3題の解答です。解答不要作はこれから取り組みます。」

■出題直後とは早すぎ。

はらたっと 「今月は早々と回答おくります。」

■今月は8/5に即答くださった方が4名も! いつもより易しかった?

はなさかしろう 「起承転結、五言絶句の味わいか。94問題は一ジャンルを成しましたね。今回はそれほど難しくありませんでしたが4題解けて満足です(笑)」

■94問題独特の楽しさ、面白さってありますね。

斧間徳子 「『94問題』って、やさしくて、とっかかかりやすくて良いですね。またいつか、94問題特集を組んで下さい。」

■はい、了解しました。

隅の老人B 「猛暑、眠られぬ夜のために推理将棋はあるのかな。おもちゃ箱とパラ誌で6題。これだけあれば、8月分の睡眠剤には充分すぎる。」

■推理将棋は隅の老人Bさんのために、この世に存在するのです。はい。

占魚亭 「今月も1問のみ解答です。中級・上級も考えましたが、歯が立ちませんでした……。」

■どんまい。次こそは!です。

S.Kimura 「94問題は覚えやすくて良いですね。こんな簡単な形式でも問題になるとは。推理将棋の奥深さを思い知らされました。ミニベロさんの作り方講座も楽しみにしています。本当に皆さん、どうやって作っていらっしゃるのか不思議です。」

作り方講座が啓蒙的な観点から始まって、今後が楽しみです。

hiro 「締め切りを忘れていたので、慌てて送信させて頂きます。前回と同じく初級のみの解答ですが、よろしくお願い致します。」

■はい。一題でも解けましたら、ぜひ解答をお願いします。

洞江元太 「気付いたら全く手付かずのまま(というか出題されていた事に気付かなかった)18日になっていたので急いで解きました。今回のは解きやすい問題が多かったと思います。」

■94問題の魅力は、難易度とは別に解図意欲を湧かせるところ。


推理将棋第36回出題全解答者: 22名

  井上徹也さん  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  けいたんさん  高坂研さん
  香箱さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  たくぼんさん
  竹野龍騎さん  DD++さん  洞江元太さん  はてるまさん  はなさかしろうさん
  はらたっとさん  hiroさん  まささん  ミニベロさん  みやさん
  リーグ戦ファンさん  渡辺さん

当選: はなさかしろうさん

おめでとうございます。
賞品をお送りしますので、賞品リスト から選んだご希望の賞品と送付先をメールでお知 らせください。

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コメント

> ■あ!そんなに噂になっていたのですか?
けいたんさんが日記で「初手56歩だと推理将棋が作りにくい」という旨のことを述べていたので、私が「良い9手詰めが作れますよ」とコメントしたのです。

投稿: 渡辺 | 2010.09.06 09:48

「おまけ」の解説もおねがいします。今回の最難問ですから。

投稿: ミニベロ | 2010.09.06 15:47

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