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巨椋鴻之介さん逝去

[2010年12月20日最終更新]
2008年に作品集「禁じられた遊び」を発行、そして最近発行された「この詰将棋がすごい! 2010年版」にロングインタビューが掲載されるなど、まだまだこれからの活躍を期待された詰将棋作家巨椋鴻之介さん(詰将棋八段、本名佐々木明、フランス文学者、青山学院大学名誉教授)の突然の逝去の報。謹んでご冥福をお祈りいたします。

  • 訃報:佐々木明さん76歳=青山学院大名誉教授 (毎日jp 10月7日)
     「佐々木明さん76歳(ささき・あきら=青山学院大名誉教授、フランス文学専攻)7日、膵臓(すいぞう)がんのため死去。葬儀は12日午前10時、東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場。喪主は妻耿子(あきこ)さん。共著に「スタンダード和仏辞典」など。翻訳にミシェル・フーコー「言葉と物」。巨椋鴻之介(おぐら・こうのすけ)の名で詰め将棋作家としても活動した。詰め将棋の作品集に「禁じられた遊び」。」
  • 佐々木明氏死去 青山学院大名誉教授 (47NEWS 10月7日)
     「佐々木 明氏(ささき・あきら=青山学院大名誉教授、フランス文 学)7日午前7時21分、すい臓がんのため東京都渋谷区の病院で死去、76歳。東京都出身。葬儀・告別式は12日午前10時から東京都品川区西五反田5の 32の20、桐ケ谷斎場で。喪主は妻耿子(あきこ)さん。
  • 佐々木明氏=青山学院大名誉教授 (YOMIURI ONLINE 10月8日)
     「佐々木明氏(ささき・あきら=青山学院大名誉教授)7日、すい臓がんで死去。76歳。告別式は12日午前10時、東京都品川区西五反田5の32の20桐ヶ谷斎場。喪主は妻、耿子(あきこ)さん。 専門は仏文学。ミシェル・フーコー「言葉と物」の翻訳などで知られた。」
  • 詰将棋作家「巨椋鴻之介」、佐々木明さん死去 (asahi.com 10月8日)
     「佐々木 明さん(ささき・あきら=青山学院大名誉教授、フランス文学者)が7日、膵臓(すいぞう)がんで死去、76歳。通夜は11日午後6時、葬儀は12日午前10時から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は妻耿子(あきこ)さん。 詰将棋作家「巨椋鴻之介」として知られる。 」
  • Problem Paradise on twitter
    ・ 巨椋鴻之介さんを偲ぶ(写真) その1  その2  その3
     「巨椋鴻之介さんが今朝永眠されたという知らせを今受け取った。」
     「『この詰将棋がすごい!』2010年度版は、文字どおり巨椋さんに捧げるために作った本である。今日があることを予期していたため、なんとか早く仕上げて直接ご本人にお渡ししたい、という一念だった。」
     「しかし、あえて悲しまないでおこう。巨椋さんが詰将棋作家として最後を生きられたことは、幸せなことだった。何度かお目にかかって、わたしが知った巨椋さんは、そのままの姿で『禁じられた遊び』の中に生きている。」
     「今なら書いてもいいだろう。巨椋さんは大学を停年退職され、これからゆっくりと作品集をまとめよう、という矢先に膵臓癌が発見されたのだった。」
     「だから『禁じられた遊び』は、巨椋さんがそれこそ骨身を削った、命がけの本なのだ。巨椋さんの詰将棋を見るように、あらゆる細部に巨椋さんの魂が宿った本なのだ。」
     「それを知ったからこそ、わたしたちは『この詰』を作って巨椋さんのご恩に報いようとした。表紙に巨椋さんの顔写真を載せて、その姿をしっかり瞼に焼き付けておこうとした。」
     「詰将棋作家にとって、巨椋さんの詰将棋を鑑賞すると、いつも勇気づけられる。詰将棋を作ることが、これだけの時間と情熱を費やしても惜しくはない行為であることを教えられるからである。この気持ちは、おそらく詰将棋作家にしかわからないだろう。」
     「巨椋さんのご自宅で、したたかに酔った宵のことを憶えている。耳が遠くなった巨椋さんに、わたしはそれでも語りかけた。何をしゃべったのかは憶えていない。とにかく、あの巨椋さんと話をしていること、それだけで有頂天になるほど幸せだったのだ。」

関連情報: 巨椋鴻之介「禁じられた遊び」  この詰将棋がすごい! 2010年度版


2010年12月19日

2010年11月18日

  • 詰将棋パラダイス (水上 仁)  (アマレン伝言ダイヤル 11月分)
     「巨椋鴻之介 (おぐらこうのすけ、 本名:佐々木明) さんがすい臓がんの為亡くなられました。 享年76歳。 ひと頃は近代将棋誌を中心に大活躍された著名な詰将棋作家でした。 塚田賞を5回受賞。 構想長篇に強烈なインパクトを感じた覚えがあります。 一昨年に集大成の作品集 「禁じられた遊び」 (毎日コミュニケーションズ) を発刊されたばかりでした。 巨椋氏は青山学院大学名誉教授で、 訃報は全紙に載った様です。 改めて御冥福をお祈り申し上げます。 」

2010年11月13日

  • 父のこと、父とのこと(佐々木明/巨椋鴻之介)その4 最終回 (観察・実験ノート
     「・・・ さて、ここでいう「作風」を鴻之介に見る場合、避けて通れないのが著書で「フォルム」という術語をあてられたものだ。「詰将棋の時間軸上にさまざまな手(出来事)が描き出すカタチを、とくにそれが快感を与えるか否かという見地から見る場合、フォルムという語を用いる」というそれである。鴻之介はフォルマリストであった。 ・・・」
  • 禁じられた遊び (不況になると口紅が売れる
     「・・・ 詰将棋と構造主義…ささやかながら共通項があるとすれば、私も佐々木氏のフレームを継ぐ者のはしくれとして、もう少しは努力せねばなるまい。まあ、若島正氏が「詰将棋と文学」というがっちりした共通項をお持ちなので、私なんぞがいきがる立場ではないのは百も承知なのだけど、密かに目指す、遥かなる高み・目標・憧れとしての巨椋鴻之介という存在を、新たに意識してみたい、ということである。 ・・・」

2010年11月6日

  • 父のこと、父とのこと(佐々木明/巨椋鴻之介)その3 (観察・実験ノート
     「・・・ そして『禁じられた遊び 巨椋鴻之介 詰将棋作品集』は2008年4月に上梓された。まさに病と闘いながら父が書きあげたこの本は、巨椋鴻之介という彼のもう1つのアイデンティティである詰将棋作家としての作品集であり、また同時に巨椋鴻之介あるいは佐々木明の自分史という性格を併せ持つ読み物でもあった。出版後、毎日新聞では父と詰将棋と文学という共通点を持つ若島正さんが書評を書いてくださり、深く著者と著作を理解したその素晴らしい書評を父はとても喜んでいた。冒頭で父の死に対して「清々しさに近い気持ち」などと書いたのはこの彼の充実した最期を私が知っていたからだ。 ・・・」

2010年11月3日

2010年10月30日

2010年10月10日

2010年10月9日

2010年10月8日

  • 佐々木明 (weblog 死亡欄
     「フランス文学者で青山学院大学名誉教授の佐々木明、膵臓癌のため東京都渋谷区の病院で死去、76歳。1934年東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を卒業。青山学院大学名誉教授。共著に「スタンダード和仏辞典」「新スタンダード和仏辞典」、訳書にフーコー「言葉と物」ほか。巨椋鴻之介の名で詰め将棋作家としても活動。詰め将棋の作品集に「禁じられた遊び」。」

Googleリアルタイム検索 「巨椋鴻之介」 (2010年10月9日3時)

  • kitahama211 : 巨椋鴻之介さん逝去の報にショック。「禁じられた遊び」の傑作群、少しづつ鑑賞していきたい。御冥福をお祈り申し上げます。
  • propara :巨椋鴻之介さんを偲ぶ、その3。いつまでも詰将棋を語り合っていたかった。 twitpic.com/2vp0jn
  • propara : 巨椋鴻之介さんを偲ぶ、その2。この写真を『この詰』の表紙全面に使いたかった…。 twitpic.com/2voxyw
  • propara : 巨椋鴻之介さんを偲ぶ、その1。 twitpic.com/2vouo8
  • SuzukiShogi : 巨椋鴻之介さんの「禁じられた遊び」。日めくりカレンダーと同じく1日1問解いていこうと思います。
  • akc61 : 渡辺一民とともにフーコーの『言葉と物』(新潮社)を翻訳した佐々木明が亡くなった。巨椋鴻之介の名で詰将棋作家としても知られていたそうだ。
  • mtmt81 : 内藤國雄、駒場和男、巨椋鴻之介と、作品集は買った。ほとんど解かずに、どこかへ置いてある。
  • invest2008 : #shogi ご冥福をお祈り申し上げます。 / 巨椋鴻之介さん逝去: 詰将棋メモ
    巨椋鴻之介さん逝去: 詰将棋メモ - tea-nifty.com
  • plaraRSS : [NEWS] 詰将棋作家「巨椋鴻之介」、佐々木明さん死去
    asahi.com(朝日新聞社):詰将棋作家「巨椋鴻之介」、佐々木明さん死去 - おく ... - asahi.com
    • route188 : 「詰将棋作家」の肩書きで訃報が載った前例がもしあるとすれば、7年前の森田正司(森田銀杏)さんではなかろうか。
    • z_kenpachi : 「詰将棋作家」というお仕事があるんですね。しかも本業は仏文学者。
    • acceleration : 「詰将棋作家」の訃報が載るのは初めて?
      • SuzukiShogi : 森田銀杏氏は純粋に詰将棋作家として載ったと記憶しています。
      • mtmt81 : 前例があるとすれば、七條兼三氏でしょうか。
  • sengyotei: 巨椋鴻之介さんが亡くなられたとのこと。すてきな作品をありがとうございました。合掌。
  • chocochiki : 巨椋鴻之介さんまだお名前しか存じ上げないですが、ご冥福をお祈りします。
  • math26: 訃報:佐々木明さん76歳 >巨椋鴻之介(おぐら・こうのすけ)の名で詰め将棋作家としても活動した。詰め将棋の作品集に「禁じられた遊び」。
    訃報:佐々木明さん76歳=青山学院大名誉教授 - 毎日jp(毎日新聞) - mainichi.jp
  • route188 : 詰将棋の巨椋鴻之介さんですね……合掌。 > 佐々木明氏死去 青山学院大名誉教授(47NEWS)
    佐々木明氏死去 青山学院大名誉教授 - 47NEWS(よんななニュース) - 47news.jp
  • propara : 巨椋鴻之介さんが今朝永眠されたという知らせを今受け取った。
    • g_yaga : 巨椋さん、「禁じられた遊び」ありがとうございました。長く鑑賞させていただきます。今はこれしか書けない。「この詰め」もう一度読もう。
    • swkk : ええええええええええ! 動揺.あとでちゃんと書く.
    • acceleration : RIP 「この詰」間に合って本当によかった…。

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