推理将棋第40回出題(1月20日まで)
[2011年2月4日最終更新] 40-5解答、第40回出題当選者
将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第40回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2011年1月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第40回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で2名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第40回出題 担当 タラパパ
いくつになっても、お正月というのは楽しいものですね。新年を迎えて気が引き締まる。テレビでは、年末年始特別番組がわんさと流れて、おせちを食べてお雑煮を食べながら眺める。そしてもちろん、休暇を使っていつもより出題の多い推理将棋を楽しむ。
てなわけで、今年の新春出題数は5題(実質6題)です。手はじめは前回不完全に泣いた夏休みさん、正月休みにリベンジ。条件を見て一瞬”げげっ”と驚かさずにはおかない、驚異の一発芸! 次は話題の『シリーズ物』を豪華フルセットで3局一挙に放出。手数が長いからと敬遠しないでください。40-2は15手まで紛れゼロですし、特殊な条件なので、解く人によっては初級よりも考え易いでしょう。ここまでは、易しいとは言わないものの、お屠蘇気分で楽しんで下さい。
トリは厳しいですぞ。来年度から詰パラの推理将棋コーナーを担当される渡辺秀行さんの同一局面詰。高い創作力と検討力が要求されます。めくら滅法では解けません。脳みそをフル稼動させて下さい。担当は『ある地点と、ある地点の共通の利きは何処か?』から解きました。
- 40-1 初級 夏休みさん作 1度に8マス移動できる駒 9手 解答
わずか9手で最大移動できる駒は一つだけ。その駒の邪魔をしないで。 - 40-2 中級 DD++さん作 左から打つべし 21手 解答
手数が長くても15手目まで絶対手の連続、16手目も絶対ですが好手。 - 40-3 中級 DD++さん作 上から打つべし 13手 解答
40-2よりも歯ごたえあり。8~9手が詰将棋にはありえない組手筋。 - 40-4 中級 鈴木康夫さん作 右から打つべし 29手 解答
金は取れる形を作り満を持して取ります。収束が上手くできています。 - 40-5 上級 渡辺秀行さん作 とどめは初手の跡地 10手 解答
なぜ駒成をわざわざ”自陣からの”と謳ったのでしょう?
クリスマスヒント (12月25日 タラパパ)
メリークリスマス♪
恒例のヒント、その1です。
40-1 後手玉は居玉で詰みました
40-2 止めは95に打つ手です
40-3 角で2段目の駒を取る手があります
40-4 12手目は金の着手です
40-5 実はこの問題、ヒントに溢れているのです。
まず簡単に推理できること。
(1) B君の見た将棋で後手は、駒を何枚取る必要がある?
(2) A君の見た将棋で、6手目に成った大駒を特定しましょう。
(3) A君の見た将棋で、6手目に成った場所を特定しましょう。
〆切直前ヒント (1月19日 タラパパ)
〆切直前ヒントです。
40-1 1度に8マス動いた駒は92から動きました
40-2 銀を打つ手が二度ありました
40-3 10手目は同玉
40-4 止めは角を打つ手ですが、35からの逃げ道をどう塞ぐ?
40-5 ズバリ!B君の見た将棋の9手目は88角
40-1 初級 夏休みさん作 1度に8マス移動できる駒 9手
「隣の将棋は凄いね。一度に8マス移動する手を指したよ」(※)
「しかもその駒は、そのあとさらに動いたぞ」
「あれれ、9手で詰んじゃった」
どんな将棋だったのでしょうか。推理してください。(条件)
- 9手で詰んだ
- 1度に8マス動いた駒が、そのあとさらに動いた
※ 例えば、99角が11に動く、19香が11に成るような動き。
40-2 中級 DD++さん作 左から打つべし 21手
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に9筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「いきなりか、急戦だな」
「続いて9手目、また9筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「変な王手が好きなやつだな」
「そして13手目・・・」
「おいおい、13手目も17手目も21手目もなんて言わないだろうな」
「よくわかったね。ちなみにその21手目で詰みだったよ」
「あきれた将棋だな」
「ちなみに、成る手、後手の駒打ち、金の手は全てなかったよ」
さてどんな将棋だったのでしょうか?(条件)
- 21手で詰んだ
- 5手目から4手毎に9筋に駒を打つ王手があった(5、9、13、17、21手目)
- 成る手なし
- 後手の駒打ちなし
- 金の手なし
40-3 中級 DD++さん作 上から打つべし 13手
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に1段目に駒を打って王手がかかったんだ」
「なんか嫌な予感がするぞ」
「続いて9手目、また1段目に駒を打って王手がかかったんだ」
「この話の流れはいつもの・・・」
「そして13手目、1段目に駒を打って詰んだんだ」
「えっ、もう詰んじゃうの?」
「ちなみに、52に着手されたのは金だけだったよ」(条件)
- 13手で詰んだ
- 5手目から4手毎に1段目に駒を打つ王手があった(5、9、13手目)
- 52に着手されたのは金だけ
40-4 中級 鈴木康夫さん作 右から打つべし 29手
「昨日面白い将棋を見たんだ。」
「ほう、どんな将棋だい」
「まず5手目に1筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「いきなりか、急戦だな」
「続いて9手目、また1筋に駒を打って王手がかかったんだ」
「変な王手が好きなやつだな」
「そして13手目・・・」
「おいおい、13手目以降も4手毎に1筋に駒を打って王手がかかったなんて言わないだろうな」
「よくわかったね。ちなみに29手目で詰みだったよ」
「あきれた将棋だな」
「ちなみに、成る手はなかったね。先手の取った小駒は金が1枚のみだったけれど、その金は打った後動くことは無かったよ」(条件)
- 29手で詰んだ
- 5手目から4手毎に1筋に駒を打つ王手があった(5,9,13,17,21,25,29手目)
- 成る手なし
- 先手の取った小駒は金が1枚のみ
- 金は打った後動くことがなかった
40-5 上級 渡辺秀行さん作 とどめは初手の跡地 10手
A君「10手で詰んだ変な将棋を見たよ。これが終局図さ」
B君「あれ?僕が見たのも10手で全く同じ終局図だよ。最初の図はどうだった?」
A君「もちろん、この図さ」
B君「おっ!僕が見たのも全く同じだよ!これは奇遇だねぇ」
A君「何を馬鹿言ってるんだよ。最初の図が同じなのは当たり前だろ!」
B君「あっ、そうか。では3手指した図はこれだったんだけど」
A君「僕が見たのも同じだよ。とどめの着手は初手に着手した駒の元の位置だったんだ」
B君「つまり初手が26歩だとすると、その歩の元の位置は27だからとどめは27ってことだよね。僕も同様だったよ。あと、先手が最後9手目に大駒を打ったのを見たよ」
A君「そうか、僕は6手目に後手が自陣の駒を動かして成っていたのを見たね」
B君「ということは飛角香のどれかを4マス以上動かしたってことか」
A君「そういうことになるね」(共通条件)
- 10手で詰んだ
- 3手指した局面も、終局図も、他方の見た将棋と同じ
- 最終手の着手地点は、初手の着手駒の元の位置
(A君の見た将棋の条件)
- 6手目は自陣からの駒成
(B君の見た将棋の条件)
- 9手目は大駒打ち
A君の見た将棋とB君の見た将棋は、同一ではありえません。
両方の手順を答えてください。
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
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コメント
メリークリスマス♪
恒例のヒント、その1です。
40-1 後手玉は居玉で詰みました
40-2 止めは95に打つ手です
40-3 角で2段目の駒を取る手があります
40-4 12手目は金の着手です
40-5 実はこの問題、ヒントに溢れているのです。
まず簡単に推理できること。
(1) B君の見た将棋で後手は、駒を何枚取る必要がある?
(2) A君の見た将棋で、6手目に成った大駒を特定しましょう。
(3) A君の見た将棋で、6手目に成った場所を特定しましょう。
投稿: タラパパ | 2010.12.25 02:24
〆切直前ヒントです。
40-1 1度に8マス動いた駒は92から動きました
40-2 銀を打つ手が二度ありました
40-3 10手目は同玉
40-4 止めは角を打つ手ですが、35からの逃げ道をどう塞ぐ?
40-5 ズバリ!B君の見た将棋の9手目は88角
投稿: タラパパ | 2011.01.19 02:23