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推理将棋の可能性

[2010年12月22日最終更新]
推理将棋の歴史はまだ浅いが、ミクシィの推理将棋コミュニティ、詰パラや詰将棋メモでの定期出題や講座の連載など、活発な活動が続いていて、次第に盛り上がってきた。しかし、現在創作されている作品は短手数のものが中心で、詰将棋の豊かな世界と比べると今一つ華やかさが足りない感じがする。推理将棋という出題形態は、じつは詰将棋、必至からフェアリーまでを包含する非常に広いものだ。棋力が低く、推理将棋はほとんど解けないTETSUだが、そういう私にも解答を並べただけで楽しめる、びっくりできるような作品が登場してくることを期待している。

関連情報: 推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋は解かなければ楽しめない?

いま出題されている推理将棋がほとんど短手数なのは、詰将棋のように王手の制約がないため手が広く、短手数でも解くのが難しいためだ。長手数にすると手順を限定するための条件が多くなって解く気がなくなるという事情もある。

でも詰将棋だって、新聞や週刊誌に載っている問題ならある程度の将棋ファンは考えてみるかもしれないが、詰パラレベルになると、解く気になる人はほんの一握り。詰パラの読者に限定しても、大学院とか解く人は1割もいない。あとの人は柿木将棋に解かせて楽しむか、3か月後に発表される解説を読んで楽しむのである。

私は詰将棋も推理将棋もほとんど解けないので、解く楽しみは残念ながらほとんど味わえない。もっぱら鑑賞したり、解説を読んで楽しんでいる。でも、だから解けない問題でも関係なく楽しめるわけである。

推理将棋は最強の出題形態

推理将棋は文章が基本なので、どんな条件でも盛り込める。指し始め局面から始めるという制約をはずしてしまえば、詰将棋であろうが必至であろうが(フェアリーであろうが)、すべて推理将棋で表現できるわけである。

「途中でこんな局面になったんだけどね。これがきれいな詰将棋になっていたんだ」

と書けばOK。余詰や不詰で修正不可能な詰将棋も推理将棋なら成立させられる。

「99手で詰んだんだけどね、じつは77手目に飛の中合をすれば詰まなかったんだ」

とか、文章で修正すればよい。もちろん安易に使ってはよい作品にはならないが、推理将棋の出題形態が大きい可能性を秘めていることがおわかりいただけただろうか。

びっくりするような作品を見たい

単に詰将棋を推理将棋にしたり、不完全の修正に使うのではあまりおもしろくない。やはり普通にはとても実現できないような条件や手順(王手の連続でない趣向手順とか)を作品化したいものだ。一例として、筆者が昔作った条件協力詰を推理将棋化した問題をあげておこう。

Kato140a 六種不成で七種合

「途中でこんな局面になったんだけどね。」
「ここから先手は王手の連続で95手で還元玉で詰めたんだ。」
「あれ、この手順、歩から飛の順列六種不成になってるね。」
「あ、それだけじゃない。歩から飛の順列七種合にもなってる。」

さて、この図からどんな手順で詰んだんでしょうか。

解答を見たい人はこちらへ(柿木将棋kif形式) ===> 「kato140a.kif」をダウンロード

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