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知っておきたい推理将棋の各駒手筋 第4回 銀の手筋

[2010年12月11日最終更新]
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知っておきたい推理将棋の各駒手筋  DD++

第4回 銀の手筋

第4回は銀です。ついに来ました金気の駒。金銀の手筋はこれまでと違い、攻め駒としての手筋だけでなく、守備駒としての手筋も登場します。

トドメの銀は3段目(基本)

銀という駒は、横へ動けません。ですから、ただ玉頭に打っても斜めにスルリと抜けられてしまいます。しかし、推理将棋で3段目に打った場合は話は別。例えば以下の手順をご覧ください。いずれも有名な7手詰手順です。

Skm04a ▲7六歩    △5四歩    ▲4四角    △6二銀
▲同角不成  △5二玉    ▲5三銀

Skm04b ▲7六歩    △5四歩    ▲4四角    △5二玉
▲7一角成  △5一金右  ▲5三銀

終局図を見ればわかるように、3段目には後手歩がぎっしり並んでいますから、その間に銀を打てば斜めに抜けられることもありません。そして1段目は先手角と後手金が封鎖。7手8手で攻めに銀を使う順は全て53銀(57銀)までの同じような形ですので、この2つの形は必ず覚えておいてください。また、9手になると43銀や63銀なども登場しますが、玉を1段目へ戻れなくして歩の間に銀打ちという形がほとんどです。作例は 『33-1 束縛の飛車(タラパパさん作)』 など。

守りの妙手72銀(38銀)

これは2段目でトドメをさす場合の玉方の手筋です。何かトドメをさすとき、特殊な例を除いては、トドメの着手場所には玉方駒の利きはなくなっているはずです。ところが、初形での2段目の守りの厚さをご覧ください。32~72までどこをとっても、金銀飛のうち3枚が守っています。

それらをどける方法はさまざまあるにせよ、1手1枚で3手かかるかと思いきや、実は守備駒はずしの妙手があるのです。それが掲題の72銀。初形から後手72銀だけ指して眺めてみてみましょう。62の守り駒が金銀飛3枚から、たった1手で金1枚だけになりました。この金を先手が取れば、もはや62からトドメをさし放題です。

Skm04c ▲7六歩    △5二玉    ▲3三角不成 △5一金右
▲同角不成  △7二銀    ▲6二金

Skm04d ▲3八銀    △3四歩    ▲3九金    △6六角
▲5六歩    △3九角不成 ▲4九玉    △4八金

Skm04e ▲7六歩    △7四歩    ▲5五角    △7三桂
▲同角不成  △6二金    ▲5四桂    △7二銀
▲6二角成

『5-2 推理将棋杯シリーズその3(はてるまさん作)』手順

石を投げれば作例にあたるくらい頻出の手なのでぜひ覚えておいてください。ちなみに、これを少し変則的に実行した 『14-1 外から順番(まささん作)』 のような例もあります。

守りの妙手62銀(48銀)

守りの銀にはもう1つ妙手があります。それが62銀。先手が角を使って攻める場合1筋側から攻めることが多いですが、この62銀は飛車筋を止めつつ玉の6筋への退路封鎖をしてくれます。例えば以下の手順。

Skm04f ▲7六歩    △3四歩    ▲2二角成  △4二金
▲3一馬    △6二銀  ▲3三銀    △9四歩
▲4二馬

この詰み形は飛筋が通っていても、玉の6筋への退路があってもダメですが、62銀がどちらもカバーして、8手目に手が余ってしまうほどの活躍をしています。単なる6筋退路封鎖目的のみでもよく出る手で、こちらも作例は石を投げればあたるくらい頻出です。ぜひ72銀とあわせて覚えておいてください。応用で 『新春-2 将棋は打つもの?(ミニベロさん作)』 のように角打ちで実行する例もあります。

総括

推理将棋は、攻め方よりも玉方のいかにバカバカしい手を指すかがポイントになることが多いですが、守りの妙手が2つもあったことからもわかるように、銀はそのポイントを一番多く握っている駒ではないかと思います。自由自在に銀にダメ守備をさせることができればあなたも一流スイリスト!

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