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推理将棋第42回解答(2)

[2011年3月28日最終更新]
推理将棋第42回出題の42-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第42回出題  推理将棋第42回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


42-2 中級 ○術師さん作    一番奥への歩成       10手

「10手目、敵陣一番奥への歩成まで、と」
「成る手はこの10手目だけだったね・・・・不成もあったのに
「金気の手が7手目だけとは少なかったんじゃない?」

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 成る手は10手目の9段目への歩成だけだった
  • 不成があった
  • 金気(=金銀)の指し手は7手目のみだった

出題のことば(担当 タラパパ)
  自陣から進むと最奥まで6手の歩み。打って成る訳ですがどこに?

追加ヒント:
  角が大活躍します。


推理将棋42-2 解答  担当 タラパパ Suiri422

▲7六歩、▽4四歩、▲同 角、▽4二飛、
▲7七角、▽4七飛不成、▲5八右、▽4八歩、
▲6八角、▽4九歩成 まで10手

3段目の歩がテクテク進んでいては10手で届かないので、9段目に歩が成るためには次の要件が求められます。
 (1) 後手が打ちたい筋の歩を先手に取らせる
 (2) 後手もどこかで歩を取る
 (3) 先手に取ってもらった筋の8段目に歩を打つ
 (4) 打った歩を成る
 (5) 成った歩(と金)に自分の他の駒を利かせる

そのためには、後手は飛車か角を活用しつつ(9段目に利きを作れる駒。香は無理)6手目までに歩を取り、7手目までに先手に歩を取らせることが必須。

これを実現するのに絵に描いたような定跡手順があります。推理将棋に頻繁に現れる美味しい手筋です。5手目の角移動場所は、53角成であるとか可変部分として、作意6手目までの手順が一つの定跡手筋。実はこの定跡が落とし穴になって「66歩、64歩、65歩、62飛、64歩、同歩」という単純な筋が、作者にも担当者にも盲点となり、当初出題で余詰を出してしまいました。双方解は斧間徳子さん。あらためて粗検をお詫びいたします。

さて、本作で解決すべき課題は何か?

4番目の条件「金気(=金銀)の指し手は7手目のみだった」が足枷。47飛不成と進んで、48歩~49歩成の詰み形は見えましたが、58と68の逃げ道を塞ぐ作業が未解決問題として残ります。58金右、68銀と塞ぐのは条件4に抵触。こういう時に使える駒が普通は28飛。58飛~68銀、68飛~58金右と使う訳です。

しかしこれで解決するかというと、そうではありません。「7手目が金気駒」だと言う。飛車は7手目に動かないと、8手目に48歩と打たれて横利きを消され、5筋以遠に動かすことができなくなってしまいます。本作のテーマはまさに、ここをどう解決するかです。

58と68の二箇所を、この条件下でどう塞ぐのか? どこに動いても良さそうな44角がキー駒でした。これをとって返して77角~68角と塞ぐ味、ぴぴぴっと心に響きませんか? 本作はこの6手定跡を使った決定版かもしれません。それだけに当初余詰が残念でした。

KG 「双方角で歩を取る手順や△3二飛~△3七飛の手順を考えていましたが7手目の条件を満たすものが現れず△4四歩と角道に歩を突くことを思いつくのに苦労しました。歩を取った角を自陣に戻して壁として使うところがなかなか面白いですね。」

■KGさんは近ごろ推理将棋に入られたので、常連さんたちと比べると定跡に疎いビハインドがあります。無からこの手順を探すのは容易ではなかったはずですが、今回3題とも正解されたのはお見事でした。投稿も頂いていますし(^^)

NAO 「一見すると非限定多数ありそうだが、3番目の条件が駒と手順を実に際どく上手く限定している」

■最初からこの条件を出しておきたかったですねぇ。

DD++ 「10手目9段目歩成で詰みといえばこの筋。この順は先手角の行き先に困るのですが、金気が足りないのを補いに68へと帰還するのが渋い。これは気づかないとハマる人は多そうです。しかし○術師さん、37-2といい今回といい4筋攻め好きだなぁ(笑)」

■おっと、次期担当者として、早くも作者のクセをチェックですか?(笑)

斧間徳子 「余詰順と左右対称で似ていますね。」

■双方解をいただきました。余詰を早期連絡していただき、ありがとうございました。

渡辺 「詰み形も予想通りで第一感でした。解答者はこういう場合に検討しなくて良いので楽ですね。」

■来期からは、楽チンさせてもらおうっと(^^)

はらたっと 「余詰め解が先に浮かびあがったが不成ありで再考・・・・4筋6筋しかありえないだろうからなんとか見つけました。」

■成る手が2度許されるなら、3筋攻めもあるのですが。

中村雅哉 「定番の攻方。」

■担当のほうは定番との”思い込み”が仇でした(涙)

たくぼん 「7手目の条件が秀逸ですね。感心しました。」

■そうなんです。これがミソでした。

S.Kimura 「条件1つだけでこの角の動きを特定できるとは凄いですね。」

■獅子奮迅の活躍って、この角のことなんでしょうね。

鈴川優希 「飛を使うのはなんとなく見えたのですが、6筋とヤマを張ってしまったので苦戦。そして、金気を使わずに6八を角で塞ぐのが盲点でした。」

■鈴川さんの詰将棋と同じで、明確な狙いを持った作品でした。

宮谷保可楽 「歩を成るだけでなく援軍も必要になるから、序はこんなのだろうなぁ・・・・からゴールまで一直線。」

■するどい!

占魚亭 「序の4手が分かれば簡単・・・・かな。」

■ふふ、慣れた人にはね(^^)

はてるま 「先手の角の八面六臂の活躍が涙ぐましい。オープニングはよくある筋ですが、さらに角を2段活用したのが良いですね。」

■はい、実に泣ける動きで、涙が止まりません(ウソ)


正解:14名  双方解:斧間徳子さん

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  KGさん  鈴川優希さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  躑躅さん  DD++さん  NAOさん  中村雅哉さん
  はてるまさん  はらたっとさん  宮谷保可楽さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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