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推理将棋第49回解答(1)

[2011年10月25日最終更新]
推理将棋第49回出題の49-1の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第49回出題  推理将棋第49回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


推理将棋第49回解説  担当 DD++

今回は解答者の評価が真っ二つでした。ベテラン勢から簡単との声が多数届いた一方、1題解答2題解答もぞろぞろ。中上級のヒントをもう少し出すべきだったのでしょうか。うーむ。


49-1 初級 山葵茶漬けさん作   大駒乱舞の超急戦     10手

「さっき隣でやっていた将棋、とんでもない急戦だったね」
「王手は3手目角成、6手目飛成、最終10手目6七角、の3回か」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 王手は、3手目角成、6手目飛成、10手目6七角(棋譜上)、の3回

出題のことば(担当 DD++)
  王手条件を1つずつクリアするように考えてみましょう。

追加ヒント:
  後手は6手目まで全て飛の着手。59を塞ぎつつ67にひもをつける8手目がポイント。


推理将棋49-1 解答 Suiri491

▲7六歩    ▽3二飛    ▲3三角成  ▽同 飛
▲4八玉    ▽3七飛成  ▲5八玉    ▽7七角成
▲6六歩    ▽6七角  まで10手 

10手問題ですが、王手ごとに区切って考えるとそれほど長手数を一度に考えなくても済みます。このように途中途中にチェックポイントがあって区間ごとに答えが出る問題は、長さのわりにとっつきやすくなります。「40-2 左から打つべし」のような簡単長手数が作れる手法の1つですね。

前置きはこれくらいにして、解いてみましょう。まずは3手目角成王手。これはどう見ても76歩~33角成しかありません。2手目は不明なのでひとまず後回し。

次は6手目飛成王手。先手がこの手順の場合に6手目で飛を成るには2手目32飛、4手目王手対処、6手目37飛成しかありません。37飛成が王手になるためには5手目は48玉の一択。すると33の馬は自分から退くことはないので4手目33同飛と処理するしかありません。これで6手目まで全て確定。

残るは7~9手目の3手。7手目は王手対処をしつつ67角の利きに入る58玉、9手目は67を空けるために66歩しかありません。となれば8手目は59を封じつつ67にひもをつける手のはずです。ちょっと見つけにくい手ですが、77角成がこれにぴったりの1手となり、トドメに67角と打つまで全ての手順が出揃います。

ところで、会話文中で詰みの終局であることが明記されていませんでした。出題前にきちんとチェックすべきでした。大変申し訳ございませんでした。

それではみなさんの短評をどうぞ。

鈴川優希 「無駄手をこう使うか!と言いたくなりました。論理的で楽しめました。」

■3手や4手の読みだと論理展開するにしてもそんなに重たくなりません。

斧間徳子 「6手目までは容易にわかるので、実質、7~9手目を考えるだけの客寄せ問題。」

■まるで練習問題の延長戦のような問題。

チャンプ 「王手だけの条件で良心的な好作。」

■王手は次の手の選択肢をかなり狭めるので、意外と使いやすい条件なのかも。

橘圭伍 「ちょっと条件で手順を見せ過ぎかなぁと思います」

■これが中上級なら見せすぎなのでしょうが、初級は初見の方に手を出してもらえるかが重要ですし。

中村雅哉 「6手目まで必然で、以下も方針が明確。初級者向け推理勉強題材として好適。」

■こういう解答者に優しい初級問題の投稿は担当としてもうれしいところ。

リーグ戦ファン 「6手目までは一本道。この後10手で詰む手順は、67角か76角だけでは? ▽67角を隠して『トドメは7段目』とでもされたら相当な難問になったと思います。」

■「トドメは7段目」だと、逆側から47角まで、58玉に対して66角と出て57龍まで、59玉と戻ったところに26角と打って57龍で両王手などがありますね。これらを排除するなら「4筋の着手は1回だけ」とか……?

NAO 「大駒王手は大サービス条件」

■と思いきや「37-3 王手成(けいたんさん作)」のように大駒王手条件のせいでハマる場合もあったり。

香箱 「ウォーミングアップ」

■それも初級の役割。

ron 「ノーヒントで解けたのはこの問題だけでした。指将棋で2手目3二飛戦法というのをよく指しているためか、あっさり解けました。」

■32飛と44歩42飛は後手飛を呼び出す2大手筋なのでぜひ覚えておいてください。

宮谷保可楽 「3・6・9手目はこれしかない、とわかれば…」

■とりあえずここまではこれ、が簡単にできる問題は優しい易しさ。

変寝夢 「6手目の飛成が開き王手でなくて良かった。」

■さすがに6手目でそれは無理ですって(笑)

はなさかしろう 「ド派手な応酬。親切設計の一条件が嬉しい問題でした。」

■角成2回に飛成1回の上でトドメに角打ちですからねえ。

隅の老人B 「取らずの応手とは奥ゆかしい。何でも取る爺とは大違い。」

■この7手目や9手目の真似をすると話題を呼ぶこと間違いなしです。え?3手目はどうなのかって?

たくぼん 「上手く手を限定させましたね。新人ならば将来楽しみです」

■解答者にも選題者(検討が必要)にも優しい限定でした。

みや 「詰め上がりは先手にとってはかなり恐怖ですねぇ。。。」

■大駒3枚がかりですしね。まあ、そのうち2枚は同桂と取れよという話ですが。

テイエムガンバ 「今回解けたのはこの1問のみ。完敗です。」

■1題でも解答いただけるのはありがたいものです。しかし中上級はもう少しヒントを出すべきでした。

S.Kimura 「ほとんどの手が限定されているので,これは簡単でした.」

■初級ならこれくらいではないでしょうか。

占魚亭 「玉の動きがポイントですね。」

■なんともマヌケな動きですが、それも推理将棋。

諏訪冬葉 「6手目までは3手づつ分けるとこれしかなく、7手目が王手回避・9手目が▲66歩しかないので簡単でした。」

■私が用意していた解説どおりの読みですね。

はらたっと 「3+3+4というのが考え易い条件ですね。」

■まさしくその通り。

はてるま 「77角成、66歩の呼吸にほのかな味わいあり。」

■飛び道具がギリギリで通過していく気持ちよさ。


正解:22名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  香箱さん  鈴川優希さん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  橘圭伍さん  チャンプさん
  テイエムガンバさん  NAOさん  中村雅哉さん  はてるまさん  はなさかしろうさん
  はらたっとさん  変寝夢さん  みやさん  宮谷保可楽さん  リーグ戦ファンさん
  ronさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

感想を書き忘れてしまったようです…。これは間違いなく難易度0ですね。

投稿: 渡辺 | 2011.10.25 23:41

あと76角では詰まないような気がするのですが、36角のことでしょうか?(だったら47角に気付く筈なので違いそうですが)

例えば
・10手で詰み
・3手目角成、6手目飛成は共に王手
・46歩の着手はなかった
としてみても、やはり難易度1くらいかも。

投稿: 渡辺 | 2011.10.25 23:50

結果稿を書きながら「76角?」と思っていたのですが、やっぱり詰みませんよね。
先手の7筋歩が取られていると勘違いして76角と打てる(85角以遠は76歩合がある)と思ったのでしょうかね。

投稿: DD++ | 2011.10.27 05:52

DD+さんのご明察の通り、▲76歩の存在が完全に抜け落ちていました。私は最近、ここの出題は脳内で解いてそのままなんの精査もせずに思い付きをメールソフトに打ち込んでいるので、たぶんこの種の間違いは多いです。具体的な手順のコメントは差し控えるべき、と反省しました。申し訳ありません。そうそう、たしかにこの問題は3手+5手の両王手が成り立ちますね。私も自作もしている、先手の2手の無駄手をどう使うかがポイントの大好きな筋ですが、全く気がつきませんでした。

投稿: リーグ戦ファン | 2011.11.02 21:28

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