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来条克由さんの名作必至に長井さんのプログラムが余必至発見

[2011年11月20日最終更新] 第73番修正案について

2011年11月4日から6日まで、箱根でゲームプログラミングワークショップ 2011が開催されている。初日のセッションで、群馬大学の長井歩さんから「難解な必至問題を解くアルゴリズムとその実装」と題する発表があった。この中で、長井さんのプログラムが難解さで知られる「来条克由必至名作集」をほとんど全部解いたこと、解けなかった70番、75番は不必至と思われること、更に余必至を探索し多数の余必至を検出したことを発表した。特に、必至の最高傑作としてしられる第73番(99角と遠打する作品)が88角、97角以下長手数だが余必至となるという衝撃の発表があった。以下に作意順と不完全と思われる順を分岐棋譜で示すので、本当に不完全なのか、皆様にはぜひ検証をお願いしたい。来条さんは亡くなられている(来条克由さん逝去)が、なんとか修正できないものだろうか。

棋譜ファイル: 第70番(kitajo70.kif) 第75番(kitajo75.kif) 第73番(kitajo73.kif


第70番 8手目44同飛で不必至?


第75番 4手目81角で不必至?


第73番 9手目88角で余必至? (余必至順は最短の順ではない)

2011年11月20日(神無七郎さんコメント)

  • これは私の読みぬけです。ご指摘の順で逃れていると思います。

2011年11月20日(長井歩さんコメント)

  • 23角成に24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金に22歩とした場合はどうするのでしょうか?

2011年11月10日(神無七郎さんコメント)

  • 41銀を41金とする修正案でも、残念ながら最終手23角成の余必至は消えないように思います。
    以下、24と、41馬、11銀、32歩成、同歩、31金、12玉、32馬、22香、23歩、21歩、同金、23と、11金、同玉、12歩、同玉、21銀、11玉、23馬まで必至。
    駒を追加せずにこの筋を消すのは難しいかもしれません。

2011年11月9日(長井歩さんより)

  • 「修正案2(篠田さんにもご指摘頂いた)については私には余必至は発見できませんでした。
    また、修正案2が優れていると感じたのは最終手の余必至も消している点です。オリジナルの図は、最終手に▲2三角成というキズがあります。GPWでお渡ししたkifファイルでは2三角成以下、▽1一金▲3二歩成と続きますが、▽1一金のところ、▽2四とと桂を払う変化もあります。4一が銀だと▲3二歩成▽同銀としても▲2二馬までの即詰ですが、4一が金なら同じ手順で▲2二馬を防ぐことができます。その結果、最終手の余必至も消える気がします。
    修正案1は少なくとも最終手の余必至を消すことができません。そういう意味でも修正案2は優れていると思います。引き続き、修正案1の検討を続けます。」

2011年11月7日(神無七郎さんコメント)

  • 修正案2 41銀→41金

2011年11月5日(NAOさんコメント)

  • 修正案1 後手方に52銀を追加

柿木義一さんの Kifu for Flashを使わせていただいています。手順が鑑賞できない場合はFlash Playerをインストールしてください。

棋譜ファイルはブラウザで表示すると表示が乱れることがあります。ダウンロードしてKifu for Windows(柿木の将棋ソフトウェアにあります)や柿木将棋などで開いてください。

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コメント

第73番の修正案:後手方に52銀を追加

本手順の15手で必至の局面は41馬がなくても詰む形。
元の余必至手順の変化は9手目より
▲88角 △97角 ▲同角 △24と ▲31角成△23と ▲12歩 △同玉
▲21角 △11玉 ▲41馬 △同銀 にて逃れ
いかがでしょう。

投稿: NAO | 2011.11.05 11:48

第73番、41銀→41金ではだめですか?

投稿: 神無七郎 | 2011.11.07 09:11

>> 第73番、41銀→41金ではだめですか?

初手99角に対し21玉で逃れでは?

投稿: NAO | 2011.11.07 22:50

>> 第73番、41銀→41金ではだめですか?

9手目でした。>99角に対し21玉で逃れでは?

投稿: NAO | 2011.11.07 22:52

>> 第73番、41銀→41金ではだめですか?

9手目99角以下、21玉には32歩成同金に11角成がありますね。
失礼しました。41銀形だと、21玉に対して3手詰なので、錯覚しました。

投稿: NAO | 2011.11.07 23:46

41銀を41金とする修正案でも、残念ながら最終手23角成の余必至は消えないように思います。
以下、24と、41馬、11銀、32歩成、同歩、31金、12玉、32馬、22香、23歩、21歩、同金、23と、11金、同玉、12歩、同玉、21銀、11玉、23馬まで必至。
駒を追加せずにこの筋を消すのは難しいかもしれません。

投稿: 神無七郎 | 2011.11.10 17:41

上記手順の11銀のところで11金と変化した場合、どう必死をかけるのでしょうか。

投稿: asdsa | 2011.11.11 09:11

11銀のところ11金とした場合、31馬、12玉、14金で簡単…と思ったのですが、意外と難しいですね。
ここで23飛は以下32歩成、22歩、同と、同金、同馬、同飛、23歩、同と、11金、同玉、23金、12金、22金、同金、23歩、21歩、31飛以下必至になると思います。
23金は以下、32歩成、22歩、24金、63飛、33と、同飛、同角成、同飛、同金、21金、41飛、14角(87角は24金、32銀、14歩以下)、23歩、92飛(同角は24歩以下)、32金打、同金、同馬、同飛、11飛、同玉、32金、21金、41飛、12玉、24金まで必至だと思います。

なお、11銀の受けは31馬、12玉、14金のとき22銀とできるので、上記と同じ筋では不必至かと思ったのですが、改めて考えてみると以下同馬、同玉、43銀とする筋があるので、こちらでも必至になるかもしれません。

投稿: 神無七郎 | 2011.11.11 20:26

14金は見えてませんでした。
ただ自信はないですけど31馬、12玉、14金、23金、32歩成、22歩、24金、63飛、33と、同飛、同角成、同金、同金のところで23金はないでしょうか。
32飛なら33金、同飛成、23飛
21飛なら33金、11飛成、23玉
みたいな感じで逃れてませんか?

投稿: asdsa | 2011.11.11 23:10

なるほど、これは逃れていそうですね。(私も断言できるほど自信はありません…)
とすると私のコメントは結果的に的外れだったことになりますが、41銀を41金とする修正案で最終手23角成の余必至も消えるというメリットが生きるなら、この作品にとっては朗報だと思います。

投稿: 神無七郎 | 2011.11.12 10:00

何度もすみません。
改めて最終手23角成から24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金、23金、32歩成、22歩、24金、63飛の展開について考えてみました。
前はここで「33と」としたのですが、22と、同金、同馬、同金、23歩とする筋があります。
これなら以下は分かり易い展開で必至になると思います。
(それとも、また早とちりでしょうか?)

投稿: 神無七郎 | 2011.11.12 11:43

長井です。始めまして。
私は棋力が低いのでトンチンカンなことを言ってしまうことがありますがご容赦ください。
最終手23角成から24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金、23金には32歩成以下の必至があることは私のプログラムでも確認しました。
しかし、23角成に24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金に22歩とした場合はどうするのでしょうか?
以下32歩成、21香、同馬、同金、同と、同玉、33金、31銀、13金、32金、43香、34となどを考えていますが、妥当でしょうか?
妥当として、正直必至がかかりそうな気がしません。

また、もう一つ質問があります。
最終手23角成から24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金、23金、32歩成、22歩、24金、63飛までの局面、
最終手23角成から24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金、23金、32歩成、22歩までの局面、
最終手23角成から24と、41馬、11金、31馬、12玉、14金、23金までの局面
の3つの局面の難易度は人間にはどう変化するように感じますか?ほぼ同じでしょうか?それともかなりの変化がありますか?
言い換えると、32歩成~24金~22との手順は一直線でしょうか?

投稿: 長井 | 2011.11.20 03:08

初めまして、長井さん。
これは私の読みぬけです。ご指摘の順で逃れていると思います。
実は22歩、32歩成、21香には、23歩、同と、21と、同金…の読みだったのですが、同金の代わりに14歩があるのを見落としていました。

また、後半の質問ですが、「32歩成~24金~22と」はだんだん難しくなるように感じました。この後、馬を消す手に不利感があるので、なかなかここまで踏み込めないのです。「同馬」まで指してしまえば、後は楽になるように感じます(あくまでも感覚的なものですが)。

長井さんの研究には「df-pn」の発表以来、常に畏敬の念を抱いています。今回は余計なお手間を取らせることになってしまいましたが、今回のやりとりがプログラムの検証にわずかでも資することになっていれば幸いです。

投稿: 神無七郎 | 2011.11.20 09:46

やはり逃れですか。安心しました。

「32歩成~24金~22と」の辺りは私のプログラム的には急激に難易度が上がりますが
人間も同じとのことでちょっと安心しました。
しかしこういう所にまだ改善の余地がある気がします。

「df-pn」をご記憶頂き、光栄です。
私は逆に、棋力のある方に常に畏敬の念を抱いております。
私には所詮コンピュータの気持ちしか分かりませんので。
今回必至のプログラムを作成する際にも多くの方にご協力頂きました。
これを縁に、神無さんにも時々ご相談頂けますと幸いです。

投稿: 長井 | 2011.11.22 04:08

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