推理将棋第50回出題(11月20日まで)
[2011年11月30日最終更新] 50-3解答、第50回出題当選者発表
将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第50回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2011年11月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第50回解答」でお願いします。 解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第50回出題 担当 DD++
祝・50回! 11月は1並びということで今回は推理将棋の花形、手数+1条件問題を並べてみました。
初級はKGさんお得意の「別の手を指した」問題。手順に関する直接の情報がないので、形が思いつかないとドロ沼かも。中級はチャンプさん作。手数は長くとも趣向と同じように解答まで真っ直ぐ迫れるはず。上級は私が以前詰工房で一部の方に披露して評判がよかった作品のお蔵出し。
15手問題が2つありますが、どちらもかなりキツい条件がかかっており、十分に手を出せる難易度のはずです。ぜひ怖がらずに挑戦してみてください。
■練習問題
「さっきの将棋、▲76歩△42銀▲33角成△52飛▲43馬△33桂まで見てたけどどうなった?」
「9手で詰んだよ、って言えば残りの3手は分かるよね」さて、残りの3手はどんな手だったでしょうか。
■本出題
- 50-1 初級 KGさん作 泣く王がよかった 8手 解答
7九玉と指すことができた局面はどんな局面? - 50-2 中級 チャンプさん作 直進流 15手 解答
もちろん玉の尻や隣筋もちゃんと逃げ道を封じてください。 - 50-3 上級 DD++作 南無三! 15手 解答
先手はたった8手で3回の歩成。どうやって実現しましょう。
■50-2余詰のお知らせ(11月15日 DD++)
渡辺さんから、中級問題に余詰解を頂きました。粗検深くお詫び申し上げます。修正はチャンプさんより内容をいただき次第掲載致します。なお、解答につきましては、作意・余詰とも正解とさせていただきます。
■50-2修正(11月17日 DD++)
中級問題の修正として、「成らずに」を追加させていただきます。解答者の方々にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
■締め切り前ヒント (11月16日 DD++)
それでは締め切り前ヒントです。
初級:問題の局面での玉位置は? 6八玉型では7九玉を指さないと8手では詰みません。
中級:後手は5筋しか着手しません。玉尻の塞ぎ方は2つに1つ。
上級:先手歩成は全て異なる段。10手目の歩打ちが鍵を握ります。
50-1 初級 KGさん作 泣く王がよかった 8手
師匠「ほい8手目、これで詰みじゃ」
弟子「ま、負けました」
弟子「師匠、どこがいけなかったのでしょうか?」
師匠「うむ、あそこじゃな」
(局面を何手か前に戻す)
師匠「ここで『▲7九玉』と指していたらもっと粘れたであろう」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 8手で詰んだ
- 先手は「▲7九玉」と指せる局面で別の手を指した
50-2 中級 チャンプさん作 直進流 15手
少年A「将棋には真っ直ぐ進める駒が多いよねー。」
少年B「そりゃまぁ角と桂以外の駒は進めるからね・・・って今更何を言い出すんだい?」少年A「いやね、昨日▲7八銀△5四歩から始まった将棋を見かけたんだけど。」
少年B「変な出だしだね・・・。それがどうかしたの?」少年A「実はその後もお互いが駒を成らずに直進する手だけを指し続けて15手で詰んだんだよ。」
少年B「それは何とも皮肉な将棋だね。」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 15手で詰んだ
- 初手から▲7八銀△5四歩以下お互いに駒を成らずに直進する手だけを指した
50-3 上級 DD++作 南無三! 15手
「さっきあっちで『南無三!』って叫んでたけど何があったの?」
「3枚も歩を成って、たった15手で詰ませたものだからつい。」
「『南無三!』ってことは、成った場所は7筋と6筋と3筋?」
「うん。順番はバラバラだけどね。」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 15手で詰んだ
- 先手は7筋、6筋、3筋(順不同)で歩を成った
■練習問題解答
問題以下、▲33同馬△62銀▲43桂まで。この手順は桂吊るしの最短手順で、特徴的な形なので作図例も多い手順です。52に飛を持ってきた上で銀をピンするのがミソ。
また、3手目に33の歩をかじっておき、6手目33何か、7手目同角(馬)という手順は9手詰でよく見られるので覚えておいて損はないでしょう。この手順では桂でしたが、銀でも金でも角でも飛でも以下のようにこの手筋の9手詰手順が存在します(飛の場合取るのが33でなく34ですが)。
銀:▲76歩△42銀▲33角成△62飛▲43馬△33銀▲同馬△52玉▲43銀
金:▲76歩△52玉▲33角不成△42金▲88角不成△33金▲同角不成△62金▲51金
角:▲76歩△52玉▲33角不成△62金▲88角不成△33角▲同角不成△44歩▲34角
飛:▲76歩△32飛▲33角成△42金▲43馬△34飛▲同馬△72金▲61飛
推理将棋の問題も募集しています
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コメント
それでは締め切り前ヒントです。
初級:問題の局面での玉位置は? 6八玉型では7九玉を指さないと8手では詰みません。
中級:後手は5筋しか着手しません。玉尻の塞ぎ方は2つに1つ。
上級:先手歩成は全て異なる段。10手目の歩打ちが鍵を握ります。
中級の修正はもう少々お待ちください。
投稿: DD++ | 2011.11.16 18:57