平成23年度看寿賞・門脇芳雄賞
[2012年8月2日最終更新]
平成23年(2011年)の詰将棋の最優秀作品(ネット発表作品も対象)を表彰する平成23年度看寿賞。詰将棋パラダイス2012年3月号で候補作品の推薦募集が始まった。Webサイト(詰将棋パラダイス)からも投票できる(3月末まで)。受賞作品は同誌2012年7月号で発表され、7月15日に長野県松本市で開催される第28回詰将棋全国大会で表彰された。これまでの受賞作品は、全日本詰将棋連盟で鑑賞できる(下記リンク)。
今回「詰将棋の普及・発展に貢献された方」を対象とする門脇芳雄賞が新設され、あわせて推薦投票が実施された。詰パラ2012年6月号で、第1回の門脇芳雄賞が発表。なんと、私(加藤徹、TETSU)が受賞した。おもちゃ箱、詰将棋メモのネットでの活動が評価されたのはうれしいが、門脇賞が新設された経緯、そして5月に門脇さんが亡くなられたので、素直には喜べない。受賞コメントで「回復して、また詰棋界のために活躍されることを祈願しています。」と書いたのだが、かなわぬ夢となった。この受賞は、いつもおもちゃ箱、詰将棋メモをごらんいただいているみなさんのおかげ。門脇さんの詰将棋文化発展への思いも引き継いで続けていきたいので、これからもよろしくお願いします。
関連情報: 平成22年度看寿賞 (21年 20年 19年 18年 17年 16年 15年)
- 看寿賞のページ 平成23年度看寿賞受賞作 (全日本詰将棋連盟)
- 看寿賞 平成23年度詰将棋看寿賞 (詰将棋パラダイス)
- 詰将棋 看寿賞 (Wikipedia)
- 第28回詰将棋全国大会 (詰将棋全国大会)
受賞作品 (詰将棋パラダイス2012年7月号参照)
■短編賞 谷口源一作 15手 (将棋世界8月号)
図面 棋譜ファイル
■中編賞 該当なし
■長編賞 若島正作 63手 (パラ664号、大学院)
図面 棋譜ファイル
■長編賞 真島隆志作 59手 (パラ667号、大学院)
図面 棋譜ファイル
■長編賞 井上徹也作 「特異点」 211手 (パラ668号、大学院)
図面 棋譜ファイル
■特別賞 該当なし
* 図面、棋譜ファイルは 詰将棋パラダイスより
* 平成23年度看寿賞受賞作(全日本詰将棋連盟)で手順を鑑賞できる(要Java)
2012年8月2日
- こまおと:詰め将棋の優秀作に与えられる看寿賞が… (毎日jp)
「詰め将棋の優秀作に与えられる看寿賞が以下の4人に決まった。【短編賞】谷口源一さん【長編賞】若島正さん、真島隆志さん、井上徹也さん。また、亡くなった門脇芳雄さんを追悼した門脇賞は加藤徹さんが受賞。」
・ 8月2日毎日こまおと欄に やなさん (おもちゃ箱掲示板)
「8月2日の毎日新聞こまおと欄に看寿賞・門脇賞の紹介記事が出ました。ネット上でも記事が見られます。
http://mainichi.jp/feature/news/20120802ddm013040093000c.html 」
・ 毎日新聞こまおと欄 (全詰連会長のブログ)
2012年7月23日
2012年7月21日
2012年7月16日
- 詰め将棋 最優秀作品表彰 全国大会 県内2氏含む4氏 (信濃毎日新聞) (クリックで拡大)
- 詰将棋全国大会 (Ma vie quotidienne)
「・・・ 今回の受賞者は短編賞が谷口源一氏、中編賞が該当なし、長編賞が若島正氏、真島隆志氏、井上徹也氏の3氏。長編賞の3作については、事前に特急の車内で予習をしておいた。そうでなかったら、とてもあの短い解説だけでは複雑な内容を理解できなかっただろう。 ・・・」
2012年7月15日
- 第28回詰将棋全国大会での看寿賞表彰式の写真(クリックで拡大)
真島、若島、谷口、井上の各氏
- TETSUの全国大会レポート (詰将棋全国大会)
「・・・ 13時25分 門脇賞表彰 ・・・ 12時50分 看寿賞表彰 ・・・」
2012年7月7日
- 詰パラ2012年7月号 (my cube)
「・・・ 看寿賞……将棋世界誌にこんな好作があったのですね。図面は見たことがあるのですが、その時は素通りしてしまっていました。実戦形ファンとして、受賞は嬉しい限りです。 ・・・」
2012年7月6日
- 看寿賞 (師範代の日記)
「将棋世界8月号をぺらぺらとめくっていたら、看寿賞の記事が目に入った。何と真島君が看寿賞受賞! 鳥取県出身者の看寿賞受賞はおそらく初めてのことだろう。実に素晴らしい。おめでとう! ・・・」
2012年7月3日
2012年7月2日
- 看寿賞 (冬眠蛙の冬眠日記)
「・・・ 受賞作は意外というヒトが多いようですね。冬眠中なのであんまり意見を言うのは差し控えたいと思いますが、こういった賞の選考というのは完全に公正というのは存在しないので、あまり重くとらえても仕方ないかな、と思います。そういった意味では昔の塚田賞というのはある意味潔い感じでしたね。本当に個人の好みでしたから。 ・・・」
- 詰パラ七月号 (Ma vie quotidienne)
「・・・ 今月はもちろん看寿賞の選考会がメインの記事。受賞作が決まるまでの議論の内容を詳しく掲載してくれると、受賞作に限らず昨年の名作や注目作をまとめて鑑賞できるのがよい。惜しくも選に漏れた作品にもかなりの好作があったようで、手順を追ってみては感心することしきりだった。 ・・・」
- 詰パラ7月号 (風みどりの玉手箱)
「・・・ 短編はオイラなら谷本治男作と真島隆志作を推しますね。解いたからやはり愛着があります。 ・・・ 中編はやはり票が分かれてしまった不運としかいいようがありません。2次投票の結果、「該当無し」も過半数ではないわけですから、相馬、若島、該当無しの3択で3次投票をすれば良かったの思うのですが、どうなのでしょう。 ・・・」
- 7月号感想 (らうーるの詰将棋置場)
「・・・ 看寿賞発表 結果として受賞した作品も面白いですが、選考過程も私にとっては勉強になります。作品を見る視点と言いますか、こういうところを養うことが私には必要。 ・・・」
2012年7月1日
-
詰将棋パラダイス2012年7月号 (名無し名人の題名のないブログ)
「・・・ 個人的には意外な結果でした。特に中編は傑作揃いだった印象なので、該当作なしは意外でした。短編の谷口氏作は初手の伏線は凄いですが、収束が緩みが気になります。収束については選考でも触れられていますが、それでも初手のインパクトには敵わないということでしょうか。また、「駒を置かずに収束させた」という角さんの意見も一理ありますね。長編の3作受賞は多いような気がしますが、どれも素晴らしい傑作ばかりです。 ・・・」
2012年6月30日
- 平成23年度看寿賞 (あーうぃ だにぇっと)
「・・・ 短編賞と中編賞に関しては、「今年のベスト1・・・詰将棋編」で予想したとおり詰パラで発表された作品には該当なしという結果に終わった。それだけで終わればまだましだったが、なんと将棋世界の作品に看寿賞を授賞するという暴挙(笑)にでたのにはあきれました。 ・・・ 中編賞のほうは伝家の宝刀“該当なし”。第一次投票で4票集めた相馬さんの「ボックス」に授賞すればいいじゃないですか? ごちゃごちゃわけのわからない議論してこの結果では、まったく無意味な議論と言わざるをえません。さらに、長編賞も大問題。なんで半期賞も受賞していない作品が看寿賞をとるのかわからない。厳しすぎたり甘すぎたり一貫性がなさすぎる。 ・・・」
2012年6月28日
- 看寿賞の発表 (Ma vie quotidienne)
「・・・ 若島さんの看寿賞受賞はもう9回目くらいになるはずで、さすがというしかない。長編賞を受賞するのは、初めての受賞となった「地獄変」以来なのではないかと思う。また長編賞の残りの二人も、詰将棋界ではもう有名人だ。真島さんはいつ受賞してもおかしくなかったし、井上さんは何と昨年に続く連続受賞。お二人とも今は長野にお住まいだから、松本で行われる今年の全国大会は大いに盛り上がりそうである。 ・・・」
2012年6月27日
- 看寿賞 (たくぼんの解図日記)
「・・・ 短編: 昨年度一番記憶に残っている作品ですので何だか嬉しい。最近、ロジカルな作品が多い中、故郷に帰ったような感じ漂う。あれば塚田賞の方が似合いそう。
中編: 該当なしは意外。
長編: 私は「特異点」に投票しましたので受賞されてよかったです。3作は多いですね。 ・・・」
- 看寿賞反響へオイラも一言 (風みどりの玉手箱)
「・・・ 他の事情…ありえません(^^) 看寿賞にしろ半期賞にしろ塚田賞にしろ、最終的には「運」が大きいのです。 ・・・ 該当作無しになった経緯は7月号を待つしかないですが、利波さんの気持ちは痛い程よくわかります。選考委員の皆様には、該当作無しはなんとか回避してくださるようお願いしたいです。 ・・・」
- 看寿賞について (81puzzler)
「・・・ 自身で勝手に考え至った結論は「個人がよいと思ったものは、その人にとってその作品が一番よい作品」です。つまり「看寿賞をとった作品であろうと取れなかった作品であろうと、自分が『この作品がよい』と思ったものがあればそれを一番素晴らしいと思えば良い」というわけです。 ・・・」
2012年6月26日
- Re: かめぞうさんの詰将棋 かめぞうさん (長野県将棋情報サイトみんな仲良く掲示板)
「・・・ 平成23年度の看寿賞が決まったので載せておきます。(自分が勝手に推測したテーマも付属してあります。) ・・・」
2012年6月25日~
2012年6月25日
- Problem Paradise on Twitter
「受賞したことについては、幸運だったとしか言いようがない。それはべつに今回に限らずいつだってそうなので、当たるも八卦当たらぬも八卦ということはよくよく知っている。」
「これは…とひそかに思っていた自信作がスルーされてしまうこともある。その反対に、えー、これですか、と内心思っているような作品が受賞したこともある。だいたい、差し引きしてみるとプラマイゼロという感じだろうか。」
「話を元に戻して、では作家として賞というものにどう接するかというと、まあ半々の態度だろうか。半分は、これが詰将棋界最高の栄誉として設定されているのだから、その御神輿の担ぎ手の一人に自分もならなければいけない、という気分。もう半分は、この評価がすべてだとは思わない方がいいという気分。」
「だから、看寿賞を狙う、というようなことはめったに考えない。それでは何を目標にして作るのか?と言われると、何も目標はないと答えるしかなく、要するにそのときそのときに思い描いた妄想を図にできたその刹那的な喜びだけで詰将棋作家としては満足なのだが、気の長い話なら考えないことはない。」
「気の長い話とは、たしか橋本哲さんが言っていたような気がするのだが、将来記憶され引用されるような作品を残すことだろうか。看寿賞もそのときの、時代の産物である。今の目で見ればどうかと思うものも多い(看寿賞受賞作というだけで何度も引用するのは、引用者の鑑識眼のなさの証明でしかない)。」
「早い話が、看寿賞受賞作でも、将来には淘汰されていくわけで、たいていの作品は忘れられる(実際、わたしは第5回からリアルタイムで看寿賞に目を通しているが、たぶん記憶しているのは半数もないだろう)。その反対に、看寿賞を獲らなくても、いつまでも憶えている作品はたくさんある。」
「そういうわけで、詰将棋を作り続けるその理由というか原動力は、もし100年先の未来にも『この詰将棋がすごい!』が出版されていたとしたら、そこに引用されてくわしく解説されるような作品を残すこと、ということになるだろうか。最後はコマーシャルでした。」
- 今年の看寿賞 (将棋雑記)
「今年の看寿賞が発表されたわけですが、中編は該当作なしとか、、、。2年連続の異常事態です。 ・・・ 看寿賞の意味付けって、その年の中での良い作品ということにして、該当作なしというのは止めた方が良いのではないかと愚考する。一定の質が必要という意見はもっともらしく聞こえるけど、実はそうでは無いと思う。では、過去の大昔の看寿賞の作品を見たときに、今でも受賞する作品がいったいいくつあるというのか? ・・・」
2012年6月4日
- 門脇芳雄賞 おかもとさん (おもちゃ箱掲示板)
「TETSUさま、第1回門脇芳雄賞を受賞とのこと、おめでとうございます。「おもちゃ箱」「詰将棋メモ」「記録に挑戦」、、、こうしたサイトの運営を10年以上続けられてきたことに対して、敬意を表します。これからもますますのご活躍を!」
2012年6月3日
- 詰パラ6月号とサッカー (詰将棋劇場blog)
「・・・ 吉村さん、門脇さん逝去の記事は何度見ても心が痛みます。そんな中で、加藤さんの門脇賞は順当なところと思います。 ・・・」
2012年6月2日
2012年6月1日
- 詰将棋パラダイス2012年6月号 (名無し名人の題名のないブログ)
「・・・ 【門脇芳雄賞】 加藤さんの受賞は妥当でしょう。個人的には加藤さん以外の受賞は考えられません。「おもちゃ箱」は毎日の詰棋界の情報を知るには必須。また、当ブログが一定のアクセス数を得たのも「詰将棋メモ」に度々載せていただいているおかげであります。 ・・・」
2012年3月14日
- 勝手に選んだ昨年のベスト一局 (81puzzler)
短編 第8回詰将棋解答選手権チャンピオン戦 第3番 真島隆志氏作
中編 詰将棋パラダイス7月号 大学3番 相馬康幸氏作「ボックス」
長編 詰将棋パラダイス10月号 大学院8番 真島隆志氏作
2012年3月10日
- 平成23年度No.1 (名無し名人の題名のないブログ)
【短編】竹村孔明氏作 詰パラ10月号詰四会作品展
【中編】新井直之氏作 詰パラ9月号大学
【長編】添川公司氏作「月夜浜」 詰パラ9月号大学院
2012年3月7日~
2012年3月2日
2012年3月1日
2011年11月27日
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コメント
2chのような見ていて気分の悪くなるようなのは載せないで欲しい。
投稿: 相馬慎一 | 2012.07.03 19:59
2ちゃんねるは、その性格から、いろいろな書き込みがあります。基本的にはリンクだけにとどめるようにしているので、気になる方はごらんにならないようお願いします。
投稿: TETSU | 2012.07.04 02:20