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推理将棋第53回解答(2)

[2012年3月28日最終更新]
推理将棋第53回出題の53-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第53回出題  推理将棋第53回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


53-2 中級 はなさかしろうさん作 93572        9手

「それ暗証番号? 5桁は珍しいね」
「まさか。さっきの将棋のメモだよ。9手で詰んだんだ」
「9手の9か。それじゃ3572は?」
「3筋の手が5回、7筋の手が2回あったのさ」
「ははぁ例の...って、あれ? 97532じゃないのか」
「残念でした。83571なら有名な手筋があるけどね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 3筋の手が5回あった
  • 7筋の手が2回あった

出題のことば(担当 DD++)
  3筋5回の内容を推測するのが近道かも。

追加ヒント:
  33にいる馬を3筋内で動かす方法は、前進だけではありません。


推理将棋53-2 解答  担当 DD++ Suiri532

六歩    ▽二金    ▲三角成  ▽4一玉
四馬    ▽三金    ▲ 馬    ▽二金
▲5一金    まで9手

筋の条件が2つだけ。一見とっかかりがないようですが、実は隠れた第3の条件が存在します。それは「3筋でも7筋でもない着手が2回だけ」という条件。それをふまえて3筋着手の内容を考えてみましょう。

まずほとんどの方が最初に思いつくのが後手が飛金銀あたりを32に動かし、先手が33角成から32馬で取る順でしょう。しかし馬が32に居座ると、3筋7筋以外の手が「玉を52か62へ逃げる手」「6筋方向の逃げ道を埋める手」「トドメ」と3回必要になるので失敗。

では3筋の手をもう1回使って馬を33に引いたらどうでしょう。この場合玉が41に動けるので3筋以外の着手が少なくて済みそうです。いくつか形はありますが、一番惜しいのは32で金を渡して61の金を72へ逃し、33馬51金で41玉を詰める形。3筋でも7筋でもない手は41玉と51金のみですが、「76歩、32金、33角成、41玉、32馬」とした局面が残念ながら王手で困ってしまいます。

しかしまだ1回分残っている3筋の手を使えばこの問題をうまくクリアできるのです。32金を馬で取って33へ戻る代わりに、馬を34へ引いて(!)33まで来た金を戻りながら取る。こうすることで32馬の王手をしないように同じ形へ持っていけるのです。これに気づかずに撃沈した方が多数。9手の中でもかなり難しい問題だったようです。

それではみなさんの短評をどうぞ。

はなさかしろう(作者) 「△33金を中心に動かしていたら9手で行けることがわかり、条件付けをしてみました。玉まわりの着手が2手しか出来ないので玉を4筋に沿わせる自然な手順が作意でした。先行作がありそうな手順ですが、5手目と8手目の処理で好みの分かれるところかと。あっさりとした仕上げを心がけましたが、名作『3×3=9』(20-3)には遠く及ばないな、と、苦笑しつつ作っていた覚えがあります。」

■5手目の処理は好評でした。3×3=9レベルは狙って作れるものではないと思います(笑)

平井康雄 「7筋の1つは初手76歩がほぼ決まりなので、もう一つは72金くらいかな?と考えたら正解でした。33角成に41玉とギリギリかわせるところが面白いですね。」

■手順前後が全く存在しない順はそういう面白みのある順が多いですね。

渡辺 「これは巧い限定。金の押し売りが良い感じです。」

■推理将棋は協力系なので押し売りというのに違和感はありますが、たしかにいい手です。

斧間徳子 「面白い条件でした。」

■これで限定できたのは美味しすぎです。

NAO 「玉から離れる34馬が指しづらい。」

■完全に読めてないと指せない1手。

鈴川優希 「『93572』だけで完全限定とは驚き。3二飛から3七飛成と飛び込む手順や、5二の玉に腹金の詰みなど、いろいろ考え、この無駄手のような馬の動きを発見して感動です。暗証番号シリーズ(?)の金字塔になりそうですね。」

■では第2局を鈴川さん投稿よろしく!

KG 「思いのほか悩みました。てっきり玉が6筋の方へ行くのかと思ってました。」

■6筋へ行くと52金までを狙うことになるのでしょうか?

たくぼん 「3筋の手が5回・・・考えれば考えるほど上手い条件付けですね。」

■7筋2回も実はかなりの数の余詰を防いでいます。こっちもうまい。

チャンプ 「これは9手問題としては過去最大に悩んだかも知れません。金を入手するのに33~34馬と一旦バックする発想がありませんでした。散々悩んだ末に想定外の一手があり十分に楽しめました。」

■第50回例題解説で書いたように、33で歩ともう1枚駒を取る順はけっこう多いんですよね。

中村雅哉 「5手目34馬は気付きにくい妙手。」

■玉から遠ざかる1手ですからねえ。

テイエムガンバ 「53-1と共通点があることに(とどめの金打ちを成立させるために金を取らせるとか、▲3八金に対して▽7二金とか)気づけばもっと早く解けていたはず。」

■取った金の使い方は全然違うんですけどね。

S.Kimura 「金は32で取らせると思っていたので,34馬,33金は意外でした.」

■32馬は意外とデメリットが多い手なのです。

諏訪冬葉 「33角成から3筋で手数を稼ぎながら質駒を取るというのは浮かんだのですが、34馬は見えませんでした。『▲76歩△32飛▲33角成~▲32馬~▲72飛~▲42馬(飛成)』『▲36歩△34歩▲35歩△77角▲同角△42玉▲34歩△52飛▲33角成』あたりの手順が魅力的でした。」

■中級9手ですから少しくらいは捻らないと。

はらたっと 「34馬33金同馬ってそこまでして金を取らせたいのか。」

■逆に先手はそこまで金を取りたくないんでしょうか(笑)


正解:14名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  KGさん  鈴川優希さん  諏訪冬葉さん
  たくぼんさん  チャンプさん  テイエムガンバさん  NAOさん  中村雅哉さん
  はなさかしろうさん  はらたっとさん  平井康雄さん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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