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推理将棋第56回解答(2)

[2012年6月27日最終更新]
推理将棋第56回出題の56-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第56回出題  推理将棋第56回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


56-2 中級 けいたんさん作    飛成でも詰み       10手

「さっきの将棋どうなったの?
 後手が玉を動かしたところまで見ていたけど」
「10手で先手が詰まされてたよ。
 とどめは歩成だったね。
 とどめで飛成でも詰んでたけど」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 後手が玉を動かした
  • とどめは歩成
  • とどめで飛成でも詰んでいた

出題のことば(担当 DD++)
  最終手は歩成の方が正解です。解答時にお間違いなきよう。

追加ヒント:
  47地点に歩と飛の焦点を合わせます。46歩を打つためには?


推理将棋56-2 解答  担当 DD++ Suiri562

▲7六歩    ▽3二飛    ▲3三角成  ▽6二
▲4三馬    ▽3七飛不成▲4八玉    ▽4六歩
▲5九金左  ▽4七歩成  まで10手

理詰め問題のお手本のような問題。10手だったので中級にしましたが、初級でもよかったのかもしれない難易度です。

後手から順に考えてみましょう。最終系は明らかに歩と飛が共通の利きを持っています。飛が歩の後ろから利いている形では飛成ができないので、飛車は横から利く形になりますね。それを踏まえて後手の手数をカウントしてみます。

まず成るための歩を用意する手が最低1手、そしてトドメの歩成が1手。さらに条件にある玉の手が1手。あとは飛車を7~9段目に用意する手ですがこれに最低2手。これですでに後手は許される着手数を限界まで使ってしまいます。つまり歩は駒打ちで1手で用意するしかなく、飛も33歩をかじってもらって32飛から37飛不成とする以外では手数オーバーになるのです。

歩を打つのは当然歩を取った後でなければできないので、着手順も「76歩、32飛、33角成、玉逃げ、馬移動、37飛不成、何か、46歩、何か、47歩成」しかありません。46歩を打つためには馬移動で43歩を取ってもらうしかなく、それが王手にならないためには玉の移動先は62限定。あとは残る2手で玉を最後が頭金になる位置へ移動させ、59の退路を塞げば完了です。

このような理詰めで解く問題は当然ながら余詰が出にくく、問題を初めて作る場合はこのタイプの問題を目指してみるといいかもしれませんね。

それではみなさんの短評をどうぞ。

渡辺 「飛成でも歩成でも詰む→後手歩打→先手歩取り、で43馬、48玉の形を考えるのはすぐ。」

■一見53角58玉も候補ですが渡辺さんはさすがにハマりませんか。

はなさかしろう 「面白くて簡素な条件づけで解き心地の良い問題でした。自飛車出動で後手が玉を動かしたとなるともうこの5手目までは一連の手筋ですね。」

■こんな感じの条件で↓みたいな無駄手限定というのもあったり。

朱 「最初5筋で詰むと予想(76歩、44歩、同角、42飛、53角不成、47飛不成、58玉、52玉、・・・)。しかし手数が足りない。飛車を3筋から出動させ4筋で詰ますのが最速でした。」

■12手あればその順ができますね。この玉限定は作意にされたらなかなか難問の予感。

妙高仙人 「『玉の手』の条件を省略できないのが残念。」

■見方によってはこれがあるから親切とも。

はらたっと 「62玉43馬という手順に感心しました。」

■地味ながらうまいやり取りです。

NAO 「場所を明かさない推理条件。10手で飛車成なら使う筋も限られ手順も締まりますね。」

■10手で3筋4筋以外からの飛成って可能なんでしょうかね? あ、7筋はできそうかな?

斧間徳子 「『後手が玉を動かした』という条件により、32飛~37飛が浮かんで解けた。これを『6筋に着手があった』などの抽象的な条件に変えられたら難問になりそう。」

■それは確かに難問!

星の平原 「4七に飛車を置く形ばかり考えてて、3七に置く手が完全に盲点になってました。四手目限定のための『後手に玉を動かす手あり』という条件もシンプルですっきりしてますね。」

■4筋攻めの速さがわかると3筋攻めは考えからつい外してしまいがち。

鈴川優希 「2手目44歩に同角で歩を切るのかと思っていたけれど、なるほど馬が勝手に取ってくれるのか!」

■そうなのです。3筋攻めも意外と速い。

KG 「後手が飛車を使うことと、後手が玉を動かしたということから初手~6手目まではだいたい予測が立ちました。さらに、▲4三馬が4筋の歩を取る手なので、この手を限定させるためには後手は4筋に歩を打つだろうと。」

■すごいところから裏読みしてきましたね(笑)

S.Kimura 「はてるま手筋を活用することを思いついたことが幸いしました.玉を動かす手が謎でしたが,62玉限定なのですね.」

■62玉、42金、42銀の3つから限定する条件ですね。

宮谷保可楽 「突然詰んでしまって『ありゃ?』。あいかわらずの『下手な鉄砲式』解図法だとこうなる…。」

■勘が冴えていた、と考えましょう。

たくぼん 「王の手があったで全体が見えました。」

■攻め方玉が動く意味ってそんなにないですからねえ。

諏訪冬葉 「『後手』玉が動いたという条件を見落として、▲76歩△44歩▲同角△42飛▲53角△47飛不成▲58玉△56歩▲59金右△57歩成の筋ばかり読んでいました(これは飛車で詰まない)。」

■49の金を動かせば飛成で詰まず、動かさなければ歩成で詰まない……。

平井康雄 「飛の飛び込みは直感的には4筋でしたが、見事に裏をかかれました。当初は後手方の玉の手がナゾでしたが、この手順なら納得です。」

■攻め方の玉の手条件は、王手回避、無駄手処理、玉が攻めに参加、の3パターンを考慮。

ron 「これもよくある筋ですね。すぐに解けました。私も解答するのに慣れてきたのかなあ。」

■これがすぐ見えたなら慣れたと言ってよいでしょう。

占魚亭 「飛車は3筋か4筋かで迷いました。」

■44歩を突く余裕がないことに気がつかないとけっこう悩みます。

鈴木康夫 「76歩44歩同角の紛れに嵌りました。」

■私もしっかりハマりました(笑)

隅の老人B 「43歩を取っておくのが手品の種。37飛生も巧手です。」

■生ならではの1手は小気味いいですよね。


正解:20名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  かめぞうさん  KGさん  朱さん
  鈴川優希さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  NAOさん  はなさかしろうさん  はらたっとさん  平井康雄さん
  星の平原さん  宮谷保可楽さん  妙高仙人さん  ronさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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コメント

「飛成でも歩成でも詰む」というのは先手玉のお尻三個所がすべて逃げられないようになっていないと駄目で、5筋だとその形を作るのに手が余計かかる(先手が5筋の歩を取るのに3手、玉の形を作るのに3手で先手が6手指さないといけません)ので対象外にしていました。

投稿: 渡辺 | 2012.06.28 09:59

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