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推理将棋第61回解答(2)

[2012年11月29日最終更新]
推理将棋第61回出題の61-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第61回出題  推理将棋第61回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


61-2 中級 KGさん作       継投だらけの試合     9手

「駒が成って、はいこれまで」
「あ~あ、9手で詰まされちゃった」
「それにしても面白い将棋だったな」
「桂頭の手が4回もあったからね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 9手で詰んだ
  • 最終手は駒成
  • 桂頭の手が4回あった

出題のことば(担当 DD++)
  思い込み注意。

追加ヒント:
  桂頭と聞いて22ばかりに注目していてはいけません。一度出陣した先手角を88へ引くのもまた桂頭の着手。


推理将棋61-2 解答  担当 DD++ Suiri612

▲7六歩    ▽3四歩    ▲2二角不成▽4二玉
8八角不成▽2二銀    ▲3一角    ▽3二玉
2二角上まで9手

ミスディレクションと言われる手法の問題です。「桂頭に着手」と聞いて「22地点か82地点、どっちを攻めるか……」とどうしてもつい考えてしまいがち。しかし、桂の頭というのはこの2地点だけではないのです。桂が跳ねれば桂頭も移動しますし、それ以前に桂は21と81以外にももう2枚。これに気づかないとこの問題は永遠に解けません。

まず4回の桂頭の先後割り振りを考えましょう。4回全部先手だとすると先手は3手目以降全部桂頭着手。最終手が駒成ということは「76歩~22角不成~88角不成~22角不成~88角成」ということになりますが、もちろんこんな手では詰みません。一方で後手は玉の移動とその周辺の整備をしなければいけないので、4手で2回も桂頭の手を指すことはかなり困難でしょう。となると「先手3回、後手1回」ということになりそうです。

これを決め打ちすると収束も自然に見えてきます。先手は「76歩~22角不成~88角不成か打~22角成」に加えて、22に紐をつけつつ42を塞ぐ「31角不成か31角打ち」。後手はまず「34歩」と突いて「42玉~32玉」と桂頭の手である「22銀」。これらをちゃんと手順が成立するように並べ替えれば作意となります。

それではみなさんの短評をどうぞ。

隅の老人B 「この条件で2度の角生。解けて、『上手い、上手い』。」

■単純に成生指定しないのが素敵でした。

斧間徳子 「手順、条件とも申し分ない完成作品。」

■31角不成で銀を処理するのではなく22銀と31角打ちでないといけないというのが好手順。

チャンプ 「正直少し考えさせられました。22角不成~88角不成の食い逃げ大作戦がいい味を出していますね。」

■「え、角を食った? 私は88から動いてませんよ?」

星の平原 「△2二銀→▲3一角の手順がなかなか見えず。取った角を8八か2二に打つ手をどうしても考えてしまいますね。」

■取った角を88に打つ、は確かに考えた人は多そう。

諏訪冬葉 「これが一番悩みました。なぜか途中で△33桂▲34角成などという手も考えてしまいました。」

■33桂34馬もわりとありえそうな筋。

くるぼん 「角の往復便が楽しい。最終手成りで全てが限定できている。」

■3手目成や5手目成だと不十分なのかな? そっちはあまり検討してませんがどうなんだろう。

橘圭伍 「目に入ったヒントがこの入りじゃないという示唆かと思いましたが……先手が3回やるのが一番楽です」

■ありゃ、そんなに紛らわしいコメントでした?

S.Kimura 「88角不成に気付いた時,「やられた」と思いました.22角不成が邪魔駒だったとは・・」

■すごく不思議な感触の1手ですよね。

宮谷保可楽 「角に往復運動させるのが、結局一番ラクな方法だった。」

■です。意外となかなか気づかなかったりするんですけどね。

NAO 「31角は不成で入るもの、88角は打つものと思い込んでしまい、思わぬ苦戦。某所某氏出題の55手詰よりも解図時間を要してしまいました。」

■誰ですかね、55手詰なんて恐ろしいのを出したのは(目を逸らしつつ)。

やまかん 「22銀から31角が妙手ですね。これは条件がうますぎます。ヒントみるまで解けませんでした。傑作です!」

■ぜひ88角不成も褒めてあげてください。

鈴川優希 「往復とは思いませんでした。22角不成~31角不成かとばかり。」

■ですから思い込み注意と。

鈴木康夫 「今回はこれが一番難しかったです。」

■今回は上級の難易度をだいぶ読み違えたようです……。

平井康雄 「22角成までの予想はつくが、桂頭の手が3つまではわかっても後の1つがどうしてもわかりませんでした。22銀が絶妙手で、これによって31角も可能になるわけですね。」

■桂頭3回の9手だと実はこれ以外にもかなりの数の手順が存在するんですよね。42飛成までとか。

変寝夢 「2二銀が妙手。これのおかげで、実質4手詰で悩む羽目に・・」

■59-2と相通ずるものがある手ですね。あれも22銀に悩んだ人が多かった。

たくぼん 「なぜか31角が見えず。時間を食ってしまいました。普通の手なのにね」

■"推理将棋としては"普通の手ですね(笑)

枡彰介 「詰め上がりが見えず、上級より後に解けました。条件を満たしつつ角打ちのスペースを作る22銀が見えなかった。」

■詰め上がりをわかりやすく限定しそうで案外そうでもないこの条件。

渡辺 「88に角を打つより引く方が後手が22に先手の駒を取らずに行けるので効率良いのですね。そのことに気付くまで少し時間がかかりました。」

■88と31に角を用意する手段は2つあるんですねこれが。

はらたっと 「桂頭4回で22銀を限定させるのがウマい。」

■本当によくできた条件です。

はなさかしろう 「これも綺麗な2条件。ソツなく解けました。」

■普通なら3条件くらいかかりそうな手順なんですけどねえ。


正解:20名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  くるぼんさん  鈴川優希さん  鈴木康夫さん
  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  たくぼんさん  橘圭伍さん  チャンプさん
  NAOさん  はなさかしろうさん  はらたっとさん  平井康雄さん  変寝夢さん
  星の平原さん  枡彰介さん  宮谷保可楽さん  やまかんさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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