推理将棋第66回出題(5月20日まで)
[2013年5月29日最終更新] 66-3解答、第66回出題当選者
将棋についての話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル、推理将棋の第66回出題です。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。
解答、感想はメールで2013年5月20日までにTETSUまで (omochabako@nifty.com) メールの題名は「推理将棋第66回解答」でお願いします。解答者全員の中から抽選で1名に賞品リストからどれでも一つご希望のものをプレゼント! 1題でも解けたらぜひご解答ください。
推理将棋第66回出題 担当 DD++
ついに初級の在庫が尽きました。初級はほとんど明け透けで構わない(むしろその方が好ましい)ので、推理将棋出題に興味がある方、挑戦してみませんか? 余詰検討に不安がある方はその旨併記してくだされば私も検討にご協力します。
というわけで今月の初級は担当から。11手ですが、序さえわかればあとは一本道。中級はチャンプさんから、桂が大活躍する10手の作品です。上級は橘圭伍さんの長編。27手ではありますが、最終5手が明かされている上に先手がやることも明白なので手数ほどの難しさはありません。Web Fairy Paradise 誌で現在出題中の「右往左往!?」の姉妹作です。
■練習問題
「さっきの将棋、▲96歩△54歩▲97角△42飛▲同角不成△52玉まで見てたけどどうなった?」
「成る手なく9手で詰んだよ、って言えば残りの3手は分かるよね」さて、残りの3手はどんな手だったでしょうか。
■本出題
- 66-1 初級 DD++作 居玉は避けよというけれど 11手 解答
邪魔な後手駒をどかす方法は? - 66-2 中級 チャンプさん作 大駒を越えて 10手 解答
盤面を広く見た方が解きやすいでしょう。 - 66-3 上級 橘圭伍さん作 逃避行!? 27手 解答
条件数が多いのは、裏を返せば手がかり豊富ということでもありますね。
■締め切り前ヒント (5月16日 DD++)
締め切り前ヒントです。
初級:邪魔になる駒をどけるには▲33角不成が有効。最後は歩で玉を追い込みます。
中級:桂跳ねは全て後手桂が後手大駒を飛び越えます。トドメを指すのは22地点の不動角。
上級:先手馬は最終的に推理将棋の馬の定位置43地点へ。
71で銀は取りにくいので△72銀と馬の経路上に後手から差し出すのがポイントです。
66-1 初級 DD++作 居玉は避けよというけれど 11手
「昨日『居玉は避けよ』って聞いたから、早速あることを試したんだ」
「何をしたんだい」
「後手番で、8手目までかけて玉を端に移動してみた」
「そりゃまた極端なことを。で、どうなった?」
「7手目から連続王手をかけられて、そのまま11手で詰まされちゃった。
最後まで駒を成られはしなかったんだけどね」
「あらら。何事もほどほどが一番だね」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 11手で詰んだ
- 8手目に後手玉が端(1筋か9筋)に移動した
- 7手目から最終手まで先手の連続王手
- 駒成はなかった
66-2 中級 チャンプさん作 大駒を越えて 10手
「さっきの将棋、駒を成る手も無く10手で詰んだみたいだね。」
「ああ、大駒の1マス下にいる桂を跳ねる手が3回もあったよ。」
「初手に玉を動かしたのは疑問手じゃないかな?」さて、どんな将棋だったのだろうか?
(条件)
- 10手で詰んだ
- 初手は玉の手
- 成る手なし
- 大駒の1マス下にいる桂を跳ねる手が3回あった
※本問では【下】とは指し手側から見て下の意味。つまり先手が桂を跳ねるなら九段目側、後手が桂を跳ねるなら一段目側が下になります。
66-3 上級 橘圭伍さん作 逃避行!? 27手
A「41金同飛42金同銀61銀成迄27手で詰んだ将棋はどうだったの?」
先手「一つの駒で3種類計9枚の駒を取って駒得になったから勝ったと思ったね。ただ、5筋で駒を取る事はなかったね。」
後手「1段目に2回だけ着手したよ。」
A「駒は何回打ったの?」
先手「丁度3回だけだね。王手も同じ回数だったよ。」
A「まだ、分からないなぁ。」
後手「一局を通して、金の着手は同じ筋に2回だけだったし、歩の着手も同じ筋に2回だけだったよ。」(条件)
- ▲41金△同飛▲42金△同銀▲61銀成 迄27手で詰んだ
- 先手は一つの駒で3種類計9枚の駒を5筋以外で取った
- 駒打ち及び王手はそれぞれ3回だけだった
- 金の着手は同じ筋に2回だけだった
- 歩の着手は同じ筋に2回だけだった
- 後手の一段目着手は2回だけだった
■練習問題解答
問題以下、▲51角不成△55歩▲54飛まで。
派手なのに忘れられがちな詰み形。後手持ち駒がないので合駒ができない、推理将棋特有の詰め上がりです。左右対称に62で飛を奪う形の他、22角と11香を奪って51角と54香と打つ形もありますね。
なお、ここから「成る手なし」の代わりに「成る手あり」だと▲31角成△51金左▲53銀までで、一応こちらも完全。
推理将棋の問題も募集しています
このコーナーで出題する問題を募集します。入門用の易しい問題を歓迎。作者名、問題、解答、狙いなどを記入して「推理将棋投稿」の題名でTETSUにメール(omochabako@nifty.com)してください。
| 固定リンク
「推理将棋」カテゴリの記事
- 推理将棋第183回出題(3月10日まで)(2025.02.13)
- 推理将棋第181回解答(3)(2025.01.28)
- 推理将棋第181回解答(2)(2025.01.26)
- 推理将棋第181回解答(1)(2025.01.22)
- 推理将棋第182回出題(2月10日まで)(2025.01.01)
コメント
締め切り前ヒントです。
初級:邪魔になる駒をどけるには▲33角不成が有効。最後は歩で玉を追い込みます。
中級:桂跳ねは全て後手桂が後手大駒を飛び越えます。トドメを指すのは22地点の不動角。
上級:先手馬は最終的に推理将棋の馬の定位置43地点へ。
71で銀は取りにくいので△72銀と馬の経路上に後手から差し出すのがポイントです。
投稿: DD++ | 2013.05.16 23:30