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推理将棋第66回解答(2)

[2013年5月28日最終更新]
推理将棋第66回出題の66-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

関連情報: 推理将棋第66回出題  推理将棋第66回解答(1)  (2)  (3)
  推理将棋おもちゃ箱)  推理将棋(隣の将棋)  どんな将棋だったの? - 推理将棋入門


66-2 中級 チャンプさん作    大駒を越えて       10手

「さっきの将棋、駒を成る手も無く10手で詰んだみたいだね。」
「ああ、大駒の1マス下にいる桂を跳ねる手が3回もあったよ。」
「初手に玉を動かしたのは疑問手じゃないかな?」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 10手で詰んだ
  • 初手は玉の手
  • 成る手なし
  • 大駒の1マス下にいる桂を跳ねる手が3回あった

※本問では【下】とは指し手側から見て下の意味。つまり先手が桂を跳ねるなら九段目側、後手が桂を跳ねるなら一段目側が下になります。


出題のことば(担当 DD++)
 盤面を広く見た方が解きやすいでしょう。

追加ヒント:
 桂跳ねは全て後手桂が後手大駒を飛び越えます。トドメを指すのは22地点の不動角。


推理将棋66-2 解答  担当 DD++ Suiri662

▲6八    ▽7四歩    ▲7六歩    ▽7三桂
▲3三角不成同 桂    ▲7七玉    ▽3四角
▲6六玉    ▽2五桂    まで10手

大駒を超える桂跳ね3回。初形では全ての桂が大駒の下にいるので3枚が別々に跳ぶのか、それとも踏み台を用意して後手の同じ桂が2回以上跳ねて先手陣に切り込むのか。そのあたりを予測し間違えると長考する羽目になります。尤も、この問題の正解はそのどちらでもないのがいやらしいのですが。

ひとまず3回の先後割り振りを考えてみましょう。先手が2回指すとすれば、▲??玉▲36歩▲37桂▲76歩▲77桂のような内容になりますね。しかしここに後手が桂跳ねを絡めた5手を指して詰ますのは無理。ですから最低でも2回は後手の桂跳ねです。順当に考えて△74歩△73桂△34歩△33桂または△74歩△73桂▲33角不成△33桂と両方の桂を繰り出すのでしょう。

さて後手に残されたのはあと1手ないし2手。これで先手玉に迫る方法はただ1つですね。後手駒を先手陣に運ぶのではなく、先手玉に中段に出てきてもらう方法。都合よく△74歩△73桂の部分が65と75を封じているので、66玉形をなんとか捕まえられそうです。

それを踏まえて手順構成を考えてみると「68玉、34歩、76歩、33桂、77玉、74歩、66玉、73桂、何か、何か」または「68玉、74歩、76歩、73桂、33角不成、同桂、77玉、何か、66玉、何か」ですね。前者で▲77桂で条件クリアが目につきますが、最終手で56への逃げ道が塞げず失敗。正解は後者で△34角と踏み台を用意しつつ56地点を塞ぎ、トドメは△25桂とソッポに跳ねる開き王手! この最終手が思いつかずに苦労された方は多いのではないでしょうか。

それではみなさんの短評をどうぞ。

チャンプ(作者) 「最初の投稿で余詰めが無かった数少ない作品の一つです(笑)完成した時は特に何とも思いませんでしたが、改めて見ると割といい仕上がりになってるかも知れませんね。」

■割とどころかかなりいい仕上がりではないかと。

NAO 「なぜか既視感のある手順。似たような問題を作ったことがあったので、すぐ解けました。実はかなり難しい問題?」

■類似順はたしかに多いですね。

斧間徳子 「中段玉を角による開き王手で詰める筋はよくあるが、本作は手順・条件ともすばらしく、感銘しました。」

■最後のソッポに跳ねるのが自然限定というのが全くもっておいしすぎます。

橘圭伍 「先後反転した形で似た事をやった事があったので易しかったですがこれは形知らないと苦労しそうです。」

■推理将棋の開き王手は9手以下では登場しませんから詰将棋以上に考えが出にくいのかも。

はなさかしろう 「的が絞りにくく、試行錯誤しました。なるほど、66玉を22角で仕留める形でしたか。本作の桂シャッターは丁度5+5手。大駒下の桂跳ね3回、ぴったりの条件ですね。」

■桂跳ねが何に結びつくかは全体像が見えないとよくわからないことも多いですからね。

鈴木康夫 「33の桂を跳ねての空き王手の詰みはすぐに見えましたが56を塞ぐのに苦労しました。良く考えれば34角は必然なのですが、上下を取り違えて33の桂を跳ねるために32飛が必要と勘違いしました。」

■上下左右という表現は混乱しやすいので使いにくいのですよね。今回は補注をつけましたがそれでもやはり間違える方が……。

渡辺 「条件からこの詰みしか有り得ないとは思っていましたが、この形が11手必要と思っていたために小細工ばかり考えあぐねた結果、まずは後手桂3回はあり得ないと証明しようとしてこの手順に至るという結果に。」

■実は私も解いた時は同じ経緯でした。

諏訪冬葉 「最初「桂馬は先手後手どちらも跳ねる」「相手の大駒を飛び越える手がある」「最後は桂馬の利きに角をおいて詰み」と予想して、ヒントで全部否定されました。」

■ミスディレクション系かと思って深みにハマること、ありますよねえ。

たくぼん 「桂跳ね後手3回と聞いてビックリ!すぐに手順が閃きました。」

■先後振り分けの直感が外れると大変です。

はらたっと 「桂ハネ1回は先手だろうと決めつけてしまい、56が塞げないので詰まない。34角閃き一発なのに。。。。」

■22角で66玉を詰ます時は56を塞ぐのが急所。44から45へ金や玉を上がるか、34か45に角を打つか、9割以上はそのどちらかですね。

キリギリス 「ヒントの「全て後手桂が…」で△33桂△34角の形にたどり着けました。」

■ヒントが役に立ったようで何よりです。

隅の老人B 「ソッポ?に跳んで、ハイ詰みました。34角打が好手です。」

■詰みの面、条件クリアの面、双方に対して非常によく利いています。

占魚亭 「透かし詰の予想はつきましたが、3回目の桂跳ねの実現に悩みました。33角不成が一石二鳥の好手ですね。」

■実は「角をわたしつつ」「桂跳ねスペースを作りつつ」「歩に34を埋めさせない」で一石三鳥。

S.Kimura 「先手も1度桂馬を跳ねるに違いないと考え,深みにはまりました.ヒントを見るまで,この詰上がりは思いつきませんでした.」

■中編だとかなりよく使われる詰め上がりなのですが、自力で思いつくのはやはり難しいですか。

テイエムガンバ 「「後手だけではなく先手も桂を跳ねる」とか「自分ではなく相手大駒の1マス下にいる桂を跳ねる」といったミスディレクションを先に考えてしまいました。」

■確かに、そっち系っぽい条件付けなんですよね。


正解:15名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  キリギリスさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん  橘圭伍さん  チャンプさん
  テイエムガンバさん  NAOさん  はなさかしろうさん  はらたっとさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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