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詰将棋のルール-無駄合について

[2016年1月7日最終更新]
詰将棋のルールのうち、無駄合に関する情報をこちらに分離した。

関連情報: 詰将棋のルール  詰将棋のルール-よくある間違い


全詰連の規約案(詰パラ1999年11月)では次のように規定されている。

第八条 [無駄合の除外] 慣習的に無駄とされる合駒(これを<無駄合>と呼びます)をする手は、前各条における応手から除き、手数計算にも含めないものとします。

また、山田修司氏の規約案(詰棋めいと第28号)ではもう少し具体的に記述されている。

第八条 [応手の特例] 単に詰方に取られ手数が延びるだけで、その駒を使わなくても詰み、その後の詰手順の内容に変化をもたらさない合駒を<無駄合>といい、第六条の応手に含めないものとします。

表現は違うが、認識に違いがあるわけではない。無駄合は応手最長の基本ルールの例外規定であり、目的は頻繁に登場してかつ避けようがない無駄合をしないことにすることで、創作の幅を広げることにある。

昨今、無駄合ということばから拡大解釈して、無駄合か判断が微妙な作品が登場したりしている。それを新しいと勘違いして採用する担当もいたりする。しかし、例外則ということだけで複雑化する要因なのだから、創作にあたっては、無駄合が避けられない場合でも、判断が自明で誰も混乱しない範囲に留めることを心がけるべきである。


問題作詰将棋(?)「反復横跳び」と、作者による説明
2015年12月24日、Togetterで、問題作詰将棋(?)「反復横跳び」と、作者による説明

無駄合かどうかグレー
2015年9月26日、詰将棋作家のひとり言で、無駄合理論三輪版=無効合ルール
2015年9月25日、詰将棋作家のひとり言で、作意無駄合  馬屋原理論
2015年9月24日、日記的空間で、内応中合という話題があるらしい
2015年9月24日、詰将棋作家のひとり言で、変長不完全
2015年9月23日、日記的空間で、このセカイに意味はあるか:ルール論の観点から分析してみる
2015年9月23日、詰将棋作家のひとり言で、無駄合とは無駄な合駒になる手順
2015年9月22日、詰将棋作家のひとり言で、詰将棋ルール  無駄合  無駄合定義の追加
「・・・ 僕も無駄合について書こうと思うが、その前に別のルールについて書く必要がある。詰将棋のルールで詰上がりには持駒が余らないと言うルールがある。変長は特例として持駒が余ると言う事は、玉方の逃げ方が間違っているか、作品に不備があるかである。この持駒が余らないルールは何故あるか考えた人はいるだろうか? ・・・」
2015年9月22日、書きかけのブログで、シュレディンガーの合
「・・・ まずAとDに注目する。これは玉方によって5手駒余りと、5手駒余らずが選べる状況である。 この状況下でDを選ぶ理由が無い。したがってDは無い。次にBとDに注目する。BはDに対して2手長1駒余りである。 取った合駒がそのまま残る2手長1駒余りは無駄合とみなされる(要出典)ので、Bの14金合は無駄合と言ってよいだろう。 したがってBはDにも劣る変化であり、Aが本手順、すなわち作意である。 ・・・」
2015年9月21日、my cubeで、このセカイに意味はあるか
「・・・ 土曜日、Twitter上で無駄合に関する熱い議論をしていました。もともと桃燈さんが作った作品が、無駄合かどうかグレーな部分があるということで、それに僕とikironさんが加わって話していたのです。で、それを考える上でテーマになるのが、詰将棋の手に意味を見出すべきなのか、ということ。ひとまず次の図を見てください。 ・・・」

TETSU: 内応中合でも駒余りにしない無駄合が話題になっていたが、不完全と解釈される余地のある作品は修正あるいは没にするのが安全。作者が完全と主張しても担当者は議論になるような作品は出題しようとは思わないので、双方の時間の無駄になる。

作者の主張をもっと尊重すれば良い
2015年9月23日、風みどりの玉手箱で、心ならずも芸術作品
「・・・ 現実的には、作者の主張をもっと尊重すれば良いと考える。これこれこういう考えで、この合駒は無駄だと作者が主張したら、それは排除するのではなくどんど ん発表の道を開くべきだと思う。現状復帰型の無駄合もその作品内で矛盾(ある場所では無駄合とし、別の所では有効合とする)がなければ、認めたい。 ・・・」

2002年の無駄合論議
2015年9月22日、TETSU
詰棋めいと第31号に、当時メーリングリストで議論されて いた無駄合の定義についてのまとめが掲載されている。森田さんが倒れられてめいとが発行されなくなったため、この連載が第1回で終わってしまったのが残念 だが、参考になると思うのでここに掲載しておく。「このセカイに意味はあるか」については、縫田作を参照されたい。

無駄合が正解?
2014年10月4日、おもちゃ箱掲示板で、TETSU これって無駄合
「この図は詰将棋の欠片で紹介されていた、OT・松田さんの「私の会心作」の56手目72歩合とした図です。OT・松田さんの作意は135手(ちなみに92手目は81玉では73桂で簡単なので、71玉が正しく133手が正解)ですが、72歩合とすると143手になり、駒も余りません。 ・・・」
2014年10月6日、解答欄魔さん Re:これって無駄合

詰みの定義と透かし詰めと無駄合について
2013年8月14日、日記的空間で、詰将棋のルール:詰みの定義と透かし詰めと無駄合についての覚書
2013年9月21日、詰将棋のルール:続・透かし詰め、もうちょっと詳しく

第2回握り詰大会、VANさんの作品 無駄合かどうか
2013年7月23日、詰将棋小隊で、第二回握り詰大会自作解説
2013年7月24日、第二回握り詰大会自作解説2
2013年7月25日、第二回握り詰大会自作解説3

取った駒が消える場合は無駄合ではない?
2013年7月13日、81puzzlerで、無駄合について
「・・・ 今回は無駄合、中でも一般的に無駄合と考えられ、特に議論されたことの無いタイプの無駄合について、少し書きたいと思います。 ・・・」

復元型無駄合について
2013年7月12日、冬眠蛙の冬眠日記で、古くなってきたんですかね。
「・・・ パラ7月号で復元型無駄合を加藤さんがとりあげてました。論旨は非常に良くわかるのですが、救済してはいけないんでしょうかねえ。バッサリ切り捨てるのも 疑問なんですが…。龍鋸とか、ほとんどダメになっちゃうんでは。冬眠蛙的には無駄合を行なった解答を誤解で切り捨てない代わりに、それを使った作品の存在 も認めてほしいな、と思います。 ・・・」

無駄合に関するMinagawa_Aoiさんの私見
2013年6月4日、Togetterで、無駄合に関する私見

無駄合談義について
2013年5月6日、おもちゃ箱掲示板で、桃燈さん 無駄合談義について
「詰パラ5月号において復元型無駄合についての話が出ており、ちょうどアマレン杯握り詰を作っていたら無駄合(?)なものが出来そうなので投稿します。 ・・・」
2013年5月8日、Re: 無駄合談義について 通りすがりさん
2013年5月8日、Re: 無駄合談義について 通りすがりさん
2013年5月10日、Re:Re: 無駄合談義について 桃燈さん
2013年5月11日、Re:Re: 無駄合談義について 桃燈さん
2013年5月18日、無駄合論議の無駄 小林看空さん
2013年5月20日、re:無駄合談義の無駄 桃燈さん
2013年5月20日、rere:無駄合論議の無駄 小林看空さん
2013年5月25日、Re:Re:Re:無駄合談義の無駄 桃燈さん
2013年5月25日、無駄合談義 解答欄魔さん
2013年5月25日、無駄合談義について TETSU
2013年5月26日、re:無駄合談義について 桃燈さん
2013年5月26日、私の無駄合定義 桃燈さん
2013年5月26日、re: 私の無駄合定義 TETSU
2013年5月26日、re:re:私の無駄合定義について 桃燈さん
2013年5月26日、RERE私の無駄合定義 小林看空さ
2013年5月27日、re:私の無駄合定義について TETSU
2013年5月27日、不文律? 桃燈さん
2013年6月2日、続・無駄合談義について 桃燈さん
2013年6月2日、日記的空間で、詰将棋のルール:無駄合談義

無駄合談義のつぶやきまとめ
2013年5月18日~、Togetterで、無駄合談義

放棄した1手詰の図
2012年10月26日、ちょっとやってみるで、放棄した図
「・・・ 無駄移動を考えずに、復元型無駄合のみを考慮した場合1手詰になっている(はず) ・・・」

よく分からない合駒
2012年9月14日、ちょっとやってみるで、よく分からない合駒
「飛打飛合の詰将棋を作って柿木先生に見せたところ、想定手順より2手長い手数を返してきました。 ・・・」

変別論争のレジュメ
2012年8月30日、ちょっとやってみるで、レジュメ
「帰省した時にまとめたちょっとしたレジュメです。議題が無駄合ではなく変別論争ですが、詰将棋のルール史を考える上で参考になると思います。 ・・・」

無駄合?
2012年8月7日、おもちゃ箱掲示板で、かめぞうさん 無駄合?
「・・・ 局面が元に戻るため38合は復元型無駄合というのが自分の主張。さて質問。これは5手詰め?それとも38合は有効合?誰か教えてください。 ・・・」
2012年8月17日、TETSU re: 無駄合?
「・・・ 無駄合の場合、解答者からみて自明かどうかがポイントで、余分に読まなければいけないほど黒に近くなります。復元型無駄合と呼ばれるタイプは、復元する手順を読まなければいけないので、普通は黒に近い灰色で、まず採用することはありません。」

無駄合について
2012年7月27日、ちょっとやってみるで、はじめに
「詰将棋における無駄合についてをざっくり雑に説明していきます。 ・・・」
2012年7月28日、続きに  続きに2
2012年7月29日、無駄っぽさ  無駄っぽさ・補足
2012年8月2日、馬ノコの無駄合
2012年8月16日、馬ノコの無駄合その2  ルールと無駄合
2012年8月17日、柿木将棋のエラー?(前)
2012年8月18日、柿木将棋のエラー?(後)

無駄合について
2012年3月3日、おもちゃ箱掲示板で、アロエさん 無駄合について
「無駄合の定義(ルール) 僕は、無駄合とは「2手より長くならない合駒は、(どんな局面であってもすべて)無駄合」と自分なりに定義(ルール)していま す。理由は、後手は最長手順を選ばなければならないのに、本質的には伸びていない着手をしている、なので無駄。 ・・・」

無駄合?
2012年2月5日、名無し名人の題名のないブログで、無駄合?
「・・・ 図は詰パラ昭和62年10月号で発表された金子清志さんの作品です。初手79角と打った局面と、68歩合、同飛と取った局面は等しいので、持駒が増えただけの68歩合は無駄合である、というのが作者の主張したが、無解者続出で問題作となってしまいました。
68歩合が無駄合か否かを結論づけることは現在の詰将棋のルールでは不可能なようです。左右反転した形が同一図といえるか、議論の余地があります。さて、仮にこれが無駄合だとして、次のような図を考えてみました。 ・・・」

無駄合?
2010年8月7日、Yahoo!知恵袋で、画像は詰め将棋の詰め上がり図です。
2010年8月7日、Yahoo!知恵袋で、史上最高傑作詰め将棋

TETSU: 詰パラ1976年1月幼稚園出題の小林看空さんの作品。上半期の優秀作になっている。4月の結果発表では56馬、76玉、78馬、 66桂、98角まで5手が作意として記され「規約上完全」と解説されている。9月の優秀作のときは、なぜか56馬、76玉、78馬、46歩、98角まで5 手と記されている。4手目66桂では同飛以下の最終手余詰があるので、46歩に変更したのかな(いずれにしても非限定)。

無駄合判定 (冬眠蛙の冬眠日記
2010年3月17日、デビュー
2010年3月7日、試験の結果は訊かないでください。
2010年2月21日、無駄合判定その2.5
2010年2月19日、無駄合判定その2
2010年2月15日、無駄合判定その1
2010年2月13日、現代詰将棋の無駄合/有効合
2010年2月10日、無駄合の定義の前に。

無駄合アンケート (冬眠蛙の冬眠日記
2010年2月6日、無駄合アンケート2
2010年2月3日、無駄合アンケート1
「・・・ この2図において、2手目22合は有効でしょうか、無効でしょうか?またその理由は?というのがお題です。ご意見等あればお寄せいただければ、と思います。」

無駄合の定義
2010年1月22日、冬眠蛙の冬眠日記で、無駄合の定義
「・・・ Wikipedia。詰将棋でひいてみましょう。
「取られるだけで詰手順の本質に変化を生じない玉方の合駒は「無駄合」といって手数に含めない。ただし合駒によって詰みを回避できる場合、または詰手順に変化を生じる場合は、無駄合いではない。 」
非常にわかりやすく、かつ現在灰色扱いのものについての言及は避けている、Wikipedia向けとしてうまい文面です。 ・・・」

無駄合談義
2009年8月20日、my cube で、無駄合談義
「・・・ 意見1  「合駒をしてすぐに取ったとき、後の手順が実質的に変わらないならば、その合駒は無駄合と見なされる。しかし、この場合は別の手順でないと詰まないため、2三香合は無駄合ではない」
意見2  「別の手順になっても、合駒がそのまま余って手数が2手伸びるだけなら、その合駒は無駄合である。よって、2三香合は無駄合だ」
この2つの考え方がありますが、皆さんはどちらでしょうか。 ・・・」

TETSU: 将棋プログラムでは、実質的に同じという判定が困難なこともあり、意見2で実装されていることが多い。無駄合は例外規定であり、グレ イゾーンはできるだけ避けるべきなので、作家としては意見1で作る方がよい(意見2は権利としては主張できないので、変化長手数で出題不適とされる可能性 が高い)。

仮想合2手延長探索
2005年10月28日、State of the Digital Shogics [最先端計数将棋学]で、仮想合2手延長探索
詰将棋のルール にちょっと興味深い図(2005/10/27)があったので、謎電といくつかの市販将棋プログラムで試験的に解いてみた。 ・・・ 結論から書くと、謎電では▲39角の1手詰となる。但し、警告を出すようにしている。 ・・・ しかしこの図は1手詰というわけではなく、不完全作と扱われるようだ。恐らく、無駄合か否かの判定基準は「1回の合が2手延長しているだけかどうか」であって、「その駒を使わずに詰ますことが出来るかどうか」ではない、ということだと思われる。」

TETSU: このケースは、通常の無駄合(しなかった場合と後の手順が本質的に同じ)ではなく、同形復元型の無駄合(馬ノコへの合駒など、持駒が増えただけで同形に戻 る手順がある)なので、一般的な実装は2手延長とは別なロジックになると思われる。人間にも判定困難なことも多く、同形反復型の無駄合は認めないという人 もいる。作家としては、できるだけ避けるべき。

詰上り?
2005年10月27日、2ちゃんねるの詰め将棋でもやる?第四集で、無駄合関連の質問。
「質問です。現在の見解はどうなっていますか? ▲3九角の一手詰?不完全作?キズ?」
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├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤   成桂-今
│__│__│__│__│__│▲角│▲歩│__│▽歩│八 成銀-全
├──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┤   成角-馬
│__│__│__│__│__│__│__│▲飛│__│九 成飛-竜
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先手持ち駒: なし
「現時点では39角の局面を詰上がりと認めない人が多いと思う」
「漏れも個人的に言えば認めないが、この話題は昔からループするばかりでまとまらないので深く追求しないのが無難」

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