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推理将棋第68回解答(2)

[2013年7月28日最終更新]
推理将棋第68回出題の68-2の解答です。推理将棋は将棋についての会話をヒントに将棋の指し手を復元するパズル。はじめての方は どんな将棋だったの? - 推理将棋入門 をごらんください。

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68-2 中級 DD++作        せわしない千日手     38手

「38手目、こうすると千日手で終局かな」
「だね、ずいぶんと忙しい将棋だったよ」
「同じ地点に駒成が12回もあったからね」
「駒打ちが9回あった地点もあったかな」
「そうだね、こことここの2ヶ所あるね」

さて、どんな将棋だったのだろうか?

(条件)

  • 38手で千日手成立
  • 12回駒成があった地点があった
  • 9回駒打ちがあった地点が2ヶ所あった

出題のことば(担当 DD++)

 千日手成立が39手目にならないように。( )×3で解答してもかまいません。

追加ヒント

 88と31に駒を打って22に成り続けますが、同一局面を作るカギは22同角「不成」。


推理将棋68-2 解答  担当 DD++ Suiri682

▲7六歩    ▽3四歩
(▲2二角成  ▽同 銀  ▲3一角    ▽8八
 ▲2二角成  ▽同角成  ▲3一銀    ▽8八
 ▲2二銀成  ▽同角不成▲8八角    ▽3一銀)×3    まで38手

あることに気が付けばほぼ一瞬ですが、気づかないと迷宮入り。今回は3題ともそういう特徴をもった問題でした。この問題の場合はポイントは駒打ち条件の特徴ですね。

例えば10手で駒打ち4回という問題があったとしましょう。駒を打つには当然駒を取らねばなりません。初手や2手目はそのどちらも不可能なので、3手目以降の8手で駒取りと駒打ち4回ずつ、つまり3手目以降全部駒を取るか打つかということになるわけですね。同様に9手で駒打ち3回の場合でも先手は3手目以降全て駒取りか駒打ちという推理ができます。さてでは、38手で駒打ち18回の場合は? そう、これも3手目以降全て駒取りか駒打ちです。

では何を取るか、ですが3手目に取れる駒は33の歩か22の角だけ。とはいっても歩を取っても仕方がないので22角成として、4手目はもちろん同飛か同銀。すると5手目には取れる駒はないので角を打つ手、6手目も同じく角打ち。さてどこに打ちましょう。

ここで考えるべきは最後に千日手にしたいこと。つまり88角や4手目に動かした銀か飛はもとに戻したいわけです。だとすると駒を打つ場所はその2ヶ所にしたいところ。82角を打っても嬉しくないので、最初の6手は「76歩、34歩、22角成、同銀、31角、88角」か「76歩、34歩、22角成、同銀、88角、31角」。そしてここからひたすら「22で駒交換しては88と31に駒を打つ」という流れを予想するのも容易ですね。

さて、ではその予想通り進めてみましょう。成がたくさん必要なので「76歩、34歩、22角成、同銀、31角、88角」から「22角成、同角成、31銀、88角、22銀成、同角成、88角、31銀」で駒交換を3回繰り返して14手目で銀が31に復活しました。よってこれを3回繰り返せば作意……っと、ちょっと待ってください。

これを実際将棋ソフトなどで指してみると、千日手になるのは38手目ではなく39手目。あれ? と思って確認してみると、原因は14手目局面で22にいるのが角ではなく馬になっていることが原因。つまり12手目に22同角成ではなく22同角「不成」としておかないと14手目局面が2手目と同一になりません。同様に24手目36手目も不成にしておくことでやっと38手目の千日手が成立となります。駒打は2箇所に3回ずつ×3周、成の回数も4回×3周なので条件をきちんと満たしていますね。

それではみなさんの短評をどうぞ。

NAO 「成る手が多いけど、角生が入るのが盲点になりました。暗算では解きにくいので上級の難度かな。」

■この問題に関しては難易の意見がバラけるのは予測済で、だからこその中級。

ジェシー 「先手の角打ちの場所をどうやって限定するのか、というところで止まっていましたが、元に戻すためには最後に後手3一銀が必要になるということに気づいたら、すぐ解けました。」

■仮にそうでなくとも、44角や55角では角以外の駒が混ざると22へ動けませんね。

斧間徳子 「てっきり飛車も使うものと思い、26歩、24歩、25歩、同歩、同飛から22に駒を成る筋を追求、22同銀は盲点でした。」

■たぶん惜しいところまではいくのでしょうが、駒打ちが足りなくなるでしょう。

はなさかしろう 「なるほど~銀を入れて3枚で廻すのがミソなんですね。最後の不成の微調整も芸が細かくて好い感じです。」

■はい。というか、打って取って系千日手は2枚では絶対に成立しないような。

チャンプ 「単純作業の中に作者のセンスが光る一作。38手もの手順を2条件でまとめるの技術は流石の一言。」

■と思うでしょう? 実は限定してるのは実質14手だけで、あとは水増しなのですよ。

鈴川優希 「22もしくは82に角を打って、55地点で成って、後手飛が二段目を往復して交換するのかなあなどと考えていました。交換する駒に銀が含まれるということに全く気付きませんでした。31に打つことが分かれば、成回数がオーバーすることに注目して、不成を発見。」

■さすがにこの条件ではそんなあちこち着手する余裕はありませんね。

橘圭伍 「この3地点での攻防しかないが角・角の時の処理が巧い」

■逆に打っても千日手にはなりますが成回数が足りない事態に。

占魚亭 「角の打ち場所と成生に気をつければ簡単。」

■この条件で成生に気をつけなければならないことに気がつくのが一番の難所ではないかと。

隅の老人B 「手順を考えているより、あちこちの回数勘定で時間がかかった。私だけかな。」

■回数は×3周でいけますが、千日手成立が38手目になる確認はソフトを使わないと面倒かも。

平井康雄 「わかってみればバカバカしい手順でした。最後を成ると39手になってしまうわけですね。柿木で再現すると千日手と指摘してくれるのがうれしい。」

■推理将棋はだいたいわかってみればバカバカしい手順ですし、むしろそうあってほしいですね。

鈴木康夫 「千日手にするためには31銀の直前の手を不成にする必要があるのですね。」

■なかなかうまく隠したでしょう?

渡辺 「12手中必ず取るか打つかだし、取るときの4回は成だから敵陣に打つのが基本、と考えると早い。本問が真っ先に解けました。」

■こういう理詰めであっさりの問題ならすぐというのはさすが渡辺さんですね。

やまかん 「慣れてない条件だったのでとりあえず適当に駒を動かして失敗を繰り返しながら何とか解けました。ややこしかったけど考えるところは比較的少なかったのでいい問題だと思います。」

■長手数作品はカギとなるところ以外は考えなくていいようにすると高評価なようです。

S.Kimura 「手が限定されており,先手の31銀が見付かったので,解きやすかったです.」

■14手目の31銀ではなく9手目の31銀から解きましたか。なるほど。

諏訪冬葉 「12手3セットで打つ手が9回なら取る手も9回。と考えたらほぼ一本道でした。」

■不成の存在を障害とも思わないとは、強い。

はらたっと 「条件を当てはめ確認する作業が時間かかりました。」

■14手で同一局面が出現した、の方がよかったですかねえ。

しまぎろう 「詰み以外の問題もあるのですね。勉強になります。」

■他にも「○手で特定条件を満たす局面になった」という問題もありますね。7手で龍がつかまったとか。


正解:17名

  S.Kimuraさん  斧間徳子さん  ジェシーさん  しまぎろうさん  鈴川優希さん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  橘圭伍さん
  チャンプさん  NAOさん  はなさかしろうさん  平井康雄さん  はらたっとさん
  やまかんさん  渡辺さん

(当選者は全題の解答発表後に発表)

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